あらすじ
半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。
江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー!
明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。
大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場!
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東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
池井戸潤さんの作品は、企業物で固いイメージがあるので、読みにくいのかなと、思いながら、いい意味でとても裏切られます。
本当に読みやすい。まるでテレビドラマを見ているような疾走感をもって読めるので、本当にハラハラしたり、興奮したりしながら読めました。
そして、半沢直樹さんが、ズル賢いお偉いさんをバッタバッタとやっつける。
この爽快感は本当にこのシリーズならではですね。
組織の中での理不尽さと毎日戦っているサラリーマンにとってはこの爽快感は本当に堪らないものです。
まさに現代の大人の為のヒーローですね。
とても面白かったです。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズはいつ、何作目を読んでも痛快で爽やかな気分になります。今回も例に違わずとてもすっきりした読後感。社長として成功を収め、第二の人生を人のために生きるときめた竹清翁の生き様がカッコよすぎました。
Posted by ブクログ
相変わらずの半沢節が炸裂してました。
金融関係で働いている身としては、「そういう部分もあるよなぁ」と感じながら読んでいましたが、最後はやっぱり気持ちよくスッキリ終わりました!
Posted by ブクログ
本当に面白い!色んな人に勧めたい。半沢直樹シリーズはこれが初めてですが、最初から読みたくなりました。主人公がブレないので読んでて気持ちがいいです。
Posted by ブクログ
やはり半沢直樹シリーズにハズレなし。
前半部分に多少気後れを感じつつも、最終的には半沢が困難をどう解決するのか、
ムカつく上司の鼻をどのように明かすのか、
これぞ半沢直樹というような展開になってました。
わくわくしながら読めました。
他の本を読み終わったらリピートしたいです。
Posted by ブクログ
やはり半沢直樹は面白いです!
大ピンチからの逆転劇で痛快、爽快!
「基本は性善説、しかしやられたらやり返す」という言葉がカッコいいですね笑
この本を読んで改めて、ビジネスマンは自分を守るためのエビデンス(報告書など)の重要さや、本気で相手の事を思いやって行動に移せば、相手も応えてくれるというメッセージを感じました。
特に仕事に疲れて憂鬱なサラリーマンに読んで頂きたい本です。
Posted by ブクログ
正しいことをして正しい評価をもらえることが素晴らしい組織
現代の大企業でも自分の保身ばかり考えている上司が中に存在することを痛感
そうならないようにがんばろっ
Posted by ブクログ
ドラマ視聴あり。
「人事が恐ろしくてサラリーマンやってられるか。」
まさに現代版ヒーロー、宝田を始めとする悪者を次々と切り捨てていく。
いつもながらとても痛快なストーリー
Posted by ブクログ
さすがの半沢直樹、さすがの池井戸潤、といったところ。
美術の話まで銀行に絡めてこんなに面白いエンターテイメントにするなんて。
よくこういった話の着想が出来るなぁとシリーズ全部いつも感嘆する。
Posted by ブクログ
嘘をつくと時間の経過と共にその悔いは増大するものであることを学び、誠実に生きることの大切さを感じた小説でした。
また、銀行のお客様本位から掛け離れた営業姿勢と半沢直樹のお客様に軸足を置いた営業スタイルのコントラストも楽しめました。
毎回ですが、半沢直樹のどんな苦境に追い込まれても、諦めず打開策を考えるストーリー展開や悪役の上司との対決の中、半沢直樹の善が勝つのか通快です!
Posted by ブクログ
本書は半沢直樹シリーズの第5段であり、俺たちバブル入行組の前日譚である。池井戸潤の小説はどれも読みやすく、経済小説でもあるので、私自身の業界にも関連するため非常にリアルで楽しく読める。M&Aを勧めたい銀行、果たしてそれは買収される買収する企業にとって有益なものとなるのか、そこを半沢直樹は、自身の行員人生、サラリーマン人生を顧みずお客様のために古今奮闘する姿はとても格好良くみえた。正しい行いをすれば誰かが必ずみており、その行いの結果が自分に返ってくる、因果応報を想起させるものであった。YESマンにならず、自分の意思を信じることでお客様のために繋がるこういう考えは、今の職場でも通ずることだと思った。
Posted by ブクログ
やっぱり勧善懲悪は期待を裏切らない!のひと言に尽きる!お決まりとは分かっていてもスカッとする。
シリーズもので同じ展開が続くと飽きてくるところだけど、毎回知ってるのに新鮮に読めるところが池井戸さんのすごいところなのか…
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズはドラマでしか見たことがなかったですが、この作品は面白い!
「最後はハッピーエンドになるだろう」と思いつつもハラハラが止まらず、通勤時間での読書のつもりが帰宅後も止まらず一気読みしてしまいました!
これをきっかけに他のシリーズも読んでみようと思いました。
Posted by ブクログ
同時進行で読み進めたから感慨が薄くなっちゃったので⭐︎4つ。(自分が悪い)
前作(国交大臣とやり合う)から時を巻き戻して、
半沢が大阪西支店の課長だった時代が舞台となっている。
美術をテーマにしたミステリ調、しかもちゃんと面白い、池井戸潤恐るべし。
解説より、私も渡真利忍が主人公の話も読みたい!!
続編も書かれるおつもりだとのことで、とっても楽しみです。
Posted by ブクログ
巻末の解説にも書かれている通り、今までの銀行内の攻防も絡めながら、謎解きを含む物語(ミステリチック)になっており、読んでる時点でその内容が次にどう繋がるのかが常に気になりながら楽しんで読むことができた。
ただ一方で、いつもの半沢直樹シリーズの、大どんでん返し!勧善懲悪!という内容は薄めと感じた。
Posted by ブクログ
面白かった!!
最近、池井戸潤さんの初期の作品を読んでたので、半沢直樹最新作の本作は、勧善懲悪が徹底されていて後味スッキリ!だった。
実は本棚で積み本になっていた理由は、本の帯。
「半沢直樹が絵画の謎に挑む」とあり、半沢直樹のキャラを利用した作者本人による模倣品かと、勝手に(ごめんなさい)想像してしまっていた。時々、あるじゃないですか。続編が出るたびに面白く無くなっていくパターン。
だけど、違った。しっかり銀行員でしっかり面白かった!
ただ、現在においてもこんなにひどい銀行はまだあるのだろうか?これたけ転職が一般的な時代に、優秀な人材が報われないような会社や銀行であれば、ほんとに錆びれてしまう気がする。
池井戸潤さん自身が銀行員だった時代とは、今は違うのではないだろうか、という疑念が少し湧いた。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズを読むのは初めて。
池井戸作品のお約束だが、敵役がどうしようもない人物なので深みには欠ける。特に浅野支店長の小物&無能っぷりは酷すぎる。悪巧みをするにも何がしかの能力は必要なわけで、「こんな奴は悪の手下になれないね」と突っ込みたくなってしまった。
一方で、ストーリー構成は秀逸。絵画をめぐる秘密とおなじみ「倍返し」が融合したラストは圧巻。
自然でさりげない伏線の示し方はさすがで、残念ながら気づけなかった。
勧善懲悪ミステリー、面白かった!
Posted by ブクログ
初めての「半沢直樹」、初めての「池井戸潤」を読み終えました。面白い!好き!講談社の「ミステリー頂上決戦」フェアにつられて購入しました。講談社にも、ありがとう!村上貴史さんの解説は、半沢直樹初心者にありがたい内容でした。
ドラマを見ていない人も、他の半沢直樹小説を読んでいない人も楽しめます。
Posted by ブクログ
毎回結末が分かっている水戸黄門を楽しめるお年寄りの気持ちが分からなかったのに…半沢直樹は楽しめる!私が歳を取ったのか池井戸さんの手腕なのか?こんな上司がいたらどこの職場も離職率が低下するだろうなー。まぁ悪役あっての輝きとも言えると思うと、あの分かりやすーい悪党達も社内に必要なのかも。融資課長の半沢の方が身近にいそうで親しみ持てるし時事に応じてネタに困らなさそう。もうあのメンバーでのドラマ化はムリそうだし、シンパの部下で新たなドラマができそう!
Posted by ブクログ
池井戸潤の半沢直樹シリーズの5作目にしてエピソード0と言える作品。
エピソード1の前、半沢が大阪西支店の融資課長としての時代の出来事。
ドラマでしか半沢は見たことなかったのだけど、いや痛快!最後の倍返しがまさに爽快で!
あまり毎日の読書時間がとれず、1日30ページくらいであったけど、300ページ(融資を断られた半沢の逆転劇のあたりから)から、もう一気にラストまで読み進めてしまった。本当面白かった。
また、美術品にまつわるミステリ的な要素も重要なテーマで、仁科譲、佐伯陽彦のふたりの関係が大きく立ち回っているのが、本当謎ときとしてもとても面白かった。
最後はやはり、にっくき宝田に泡を食わせてやったシーン。いやぁすっきりした!!
シリーズ、一作目から読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズ最新作
時系列で言うと1作目よりも前で半沢が大阪に異動になったばかりの頃の話です。
今作は銀行の中の話というよりはM&Aとそれに伴うとある絵画や画家の話がメインでそこに毎度の半沢vs銀行の偉いさんがくっついて来る感じ。
これまでのシリーズ作品と比べると銀行外の話が多め強めですが、さすがに銀行外の話を入れていかないとネタが足りなくなるのかな?
まあそれでも半沢の活躍はちゃんと読めるので納得感はあるかなと。
Posted by ブクログ
文庫本で再読。1度読んだはずなのに自分の記憶力に悲しくなった。主人公:半沢のキャラクターが強烈で読んでいて痛感だった。エピソード0も面白かったが、そろそろエピソード5を熱望。
Posted by ブクログ
2024.03.25
最後の会議までドキドキを引っ張る技量はさすがの一言。
こんな銀行員がいるのかということにはハテナマークがつくもののそれはフィクションということで。
Posted by ブクログ
池井戸小説は最後すっきりさせてくれるから嬉しい。
今回も期待通り、全方位すっきりで終わりました。
欲を言えば、敵役にはもう少し頑張って欲しかったかな。少々稚拙に過ぎて雑魚に思えました。
真っ直ぐに生きた画家達の思いも汲み取ってくれるようで、そこは本当によかったなと思いました。"二人の画家"的な物語のアプローチで、絵の評価は微増で話題もさらえそうですしね。
Posted by ブクログ
買収の裏に潜む謎を、上司の妨害をかわしながら解き明かす話。バンクシー的な。
謎の出し方、話の展開が巧みで、さすが手練れ。
てか、早く潰れればいいのに、こんな銀行(笑)
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズ第5弾!
ってこのシリーズ、テレビで見てたので、読んだのはこれが最初(笑)
解説によると、第4弾までは時系列順だそうで、この第5弾は第1弾の前日譚とのこと。
ストーリとしては安定の勧善懲悪&倍返し!
買収をめぐるバトルとなっています。
しかし、銀行内ってこんなに足の引っ張り合いだったりとか、陥れとか、あるんですかね?
ちょっと怖いですね。
それに立ち向かう半沢だから面白いとなるわけですが...
本作のもう一つの要素がアルルカンの絵画をめぐる美術ミステリー。
その作品の謎、真相をめぐる上質なミステリーとなっています。
それらを全部ひっくるめて、倍返し!
すっきりするーー
エンターテイメントとして楽しめました。