あらすじ
半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。
江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー!
明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。
大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場!
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東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何故か本を全然読めなくなって、ずっと積読していたこの本。急に読書熱がやってきて、あっという間に読み終わった。
やっぱり半沢直樹シリーズは面白い!
善悪の役割がハッキリしているし、絶対に善が勝つという絶対的な信頼を持って安心して読めるから、精神的にもダメージを受けない。読後感が良い。すっきりとした気持ちになった。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズ第5弾では大阪西支店の融資課長、つまり一旦過去に戻っているのだ。へぇ〜、と思いながら読み進める。国土交通省の大臣と対立する第4弾の銀翼のイカロスと比べると規模感は小ぶり。でも、面白さは圧巻。
現代社会というラッピングが施されていても、この世の本質はいまだ弱肉強食の世界であり、共生などほど遠い。いつもは従順に規律を守るサラリーマンも、戦うべき時に戦わなければ葬り去られるときなある。
サラリーマンの矜持を保つ半沢がカッコいい。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズは全て読んでいるが、本作もとてもワクワクしながら最後まで楽しめた。
「基本は性善説、でもやられたらやり返す、倍返しだ!」のセリフにいつも痺れっぱなし!また次も楽しみだ。
Posted by ブクログ
ミステリ要素もあり、半沢直樹シリーズの中ではライトな印象。もちろん、銀行組織内の悪者撃退や、半沢を慕う部下たちとの絆、お客さまの人情、渡真利のナイスな助言等々、このシリーズに期待する要素もしっかり詰め込まれていた!
誰もが半沢直樹になれるとは思わないが、今回の話だと専門的な知識や人脈を使った訳でもなく、ひたすら真っ直ぐ諦めずにお客さまと向かい合った結果のお話。すごく勇気をもらえた気分。ただ、クリティカルな指摘や相手を刺し殺すような言葉選びは、やはり半沢直樹ならではか。。。
Posted by ブクログ
池井戸潤さんの作品は、企業物で固いイメージがあるので、読みにくいのかなと、思いながら、いい意味でとても裏切られます。
本当に読みやすい。まるでテレビドラマを見ているような疾走感をもって読めるので、本当にハラハラしたり、興奮したりしながら読めました。
そして、半沢直樹さんが、ズル賢いお偉いさんをバッタバッタとやっつける。
この爽快感は本当にこのシリーズならではですね。
組織の中での理不尽さと毎日戦っているサラリーマンにとってはこの爽快感は本当に堪らないものです。
まさに現代の大人の為のヒーローですね。
とても面白かったです。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズはいつ、何作目を読んでも痛快で爽やかな気分になります。今回も例に違わずとてもすっきりした読後感。社長として成功を収め、第二の人生を人のために生きるときめた竹清翁の生き様がカッコよすぎました。
Posted by ブクログ
相変わらずの半沢節が炸裂してました。
金融関係で働いている身としては、「そういう部分もあるよなぁ」と感じながら読んでいましたが、最後はやっぱり気持ちよくスッキリ終わりました!
Posted by ブクログ
本当に面白い!色んな人に勧めたい。半沢直樹シリーズはこれが初めてですが、最初から読みたくなりました。主人公がブレないので読んでて気持ちがいいです。
Posted by ブクログ
やはり半沢直樹シリーズにハズレなし。
前半部分に多少気後れを感じつつも、最終的には半沢が困難をどう解決するのか、
ムカつく上司の鼻をどのように明かすのか、
これぞ半沢直樹というような展開になってました。
わくわくしながら読めました。
他の本を読み終わったらリピートしたいです。
Posted by ブクログ
やはり半沢直樹は面白いです!
大ピンチからの逆転劇で痛快、爽快!
「基本は性善説、しかしやられたらやり返す」という言葉がカッコいいですね笑
この本を読んで改めて、ビジネスマンは自分を守るためのエビデンス(報告書など)の重要さや、本気で相手の事を思いやって行動に移せば、相手も応えてくれるというメッセージを感じました。
特に仕事に疲れて憂鬱なサラリーマンに読んで頂きたい本です。
Posted by ブクログ
すぐに半沢さんの世界に引き込まれた。大阪シリーズのお話。とてもわかりやすくて、誰でもすんなり読める。性善説を基本とし、やられたらやり返す。
ただ、ここから第一弾「俺たち花のバブル入行組」に繋がるならば、上司陣のキャラが流石に難しいと感じる。主人公にやられたなら、尾を引きずるもしくは、一目置くのではないかと思ってしまう。ただただ、面白いのではあるけど。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白かった。最後スッキリする展開でよかった。大阪営本の人たちが腹立たしくて、どんな倍返しがあるんだろうと思いながら読み進めてたけど、最高にスッキリした。解説に、「題名が読み始める前とは別の重みで目に入ってくる」って書いてあって、その通りやなと思った。画家を目指して切磋琢磨してた過去の青年たちの思いがこの題名に込められてる気がした。。他のシリーズも読んでみたい!
Posted by ブクログ
テレビドラマで体験済の半沢直樹シリーズ。
その期待感を抱えて挑んだこの作品ですが、ちゃんと応えてくれました。
すこしミステリー感というか謎解き要素というか、半沢直樹って銀行員というかもはや探偵?みたいな話だったけど、それがまたいい感じで。
お決まりの『倍返しだ!』の台詞から、ラストに向かって怒涛の逆襲劇。
ホンマに痛快ですね(笑)
テレビドラマを観てたおかげで、登場人物が役者の顔で想像出来たのも得した気分で(笑)
いや、ホント面白い本です。
Posted by ブクログ
絵画に纏わるミステリーに半沢直樹が挑む。
半沢直樹シリーズを読むと「襟を正して仕事をしなければ」という気持ちになる。
産業中央銀行時代の物語も読んでみたい。
Posted by ブクログ
同時進行で読み進めたから感慨が薄くなっちゃったので⭐︎4つ。(自分が悪い)
前作(国交大臣とやり合う)から時を巻き戻して、
半沢が大阪西支店の課長だった時代が舞台となっている。
美術をテーマにしたミステリ調、しかもちゃんと面白い、池井戸潤恐るべし。
解説より、私も渡真利忍が主人公の話も読みたい!!
続編も書かれるおつもりだとのことで、とっても楽しみです。
Posted by ブクログ
巻末の解説にも書かれている通り、今までの銀行内の攻防も絡めながら、謎解きを含む物語(ミステリチック)になっており、読んでる時点でその内容が次にどう繋がるのかが常に気になりながら楽しんで読むことができた。
ただ一方で、いつもの半沢直樹シリーズの、大どんでん返し!勧善懲悪!という内容は薄めと感じた。
Posted by ブクログ
面白かった!!
最近、池井戸潤さんの初期の作品を読んでたので、半沢直樹最新作の本作は、勧善懲悪が徹底されていて後味スッキリ!だった。
実は本棚で積み本になっていた理由は、本の帯。
「半沢直樹が絵画の謎に挑む」とあり、半沢直樹のキャラを利用した作者本人による模倣品かと、勝手に(ごめんなさい)想像してしまっていた。時々、あるじゃないですか。続編が出るたびに面白く無くなっていくパターン。
だけど、違った。しっかり銀行員でしっかり面白かった!
ただ、現在においてもこんなにひどい銀行はまだあるのだろうか?これたけ転職が一般的な時代に、優秀な人材が報われないような会社や銀行であれば、ほんとに錆びれてしまう気がする。
池井戸潤さん自身が銀行員だった時代とは、今は違うのではないだろうか、という疑念が少し湧いた。
Posted by ブクログ
半沢直樹シリーズを読むのは初めて。
池井戸作品のお約束だが、敵役がどうしようもない人物なので深みには欠ける。特に浅野支店長の小物&無能っぷりは酷すぎる。悪巧みをするにも何がしかの能力は必要なわけで、「こんな奴は悪の手下になれないね」と突っ込みたくなってしまった。
一方で、ストーリー構成は秀逸。絵画をめぐる秘密とおなじみ「倍返し」が融合したラストは圧巻。
自然でさりげない伏線の示し方はさすがで、残念ながら気づけなかった。
勧善懲悪ミステリー、面白かった!
Posted by ブクログ
初めての「半沢直樹」、初めての「池井戸潤」を読み終えました。面白い!好き!講談社の「ミステリー頂上決戦」フェアにつられて購入しました。講談社にも、ありがとう!村上貴史さんの解説は、半沢直樹初心者にありがたい内容でした。
ドラマを見ていない人も、他の半沢直樹小説を読んでいない人も楽しめます。
Posted by ブクログ
毎回結末が分かっている水戸黄門を楽しめるお年寄りの気持ちが分からなかったのに…半沢直樹は楽しめる!私が歳を取ったのか池井戸さんの手腕なのか?こんな上司がいたらどこの職場も離職率が低下するだろうなー。まぁ悪役あっての輝きとも言えると思うと、あの分かりやすーい悪党達も社内に必要なのかも。融資課長の半沢の方が身近にいそうで親しみ持てるし時事に応じてネタに困らなさそう。もうあのメンバーでのドラマ化はムリそうだし、シンパの部下で新たなドラマができそう!
Posted by ブクログ
最初から善と悪がくっきり分かれていて感情移入がしやすい。
物語が進むほどその差は鮮明になり、倍返しの舞台が着実に整っていく。結末は予想通りでも、読んでいて思わず気持ちよくなる痛快さ。
展開の新鮮さはないはずなのに、半沢の必勝パターンが心地よい様式美となり、つい夢中になってページをめくってしまう。
これが半沢シリーズが大衆的に愛され続ける理由だと納得させられる一冊。