ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

850円 (税込)

4pt

教皇、皇帝、国王、貴族という一握りの特権階級が支配者だった頃のヨーロッパ。人々は「人殺し」に明け暮れていた。彼らの日常は「戦争」とは異なる、単なる殺し合い。平和は束の間の安らぎにすぎなかった。血に飢えたライオンよりも野蛮な世界である。この「国」という概念すらない16世紀に生まれながら、「戦争にも掟(ルール)がある」という英知を著す信じ難い学者がいた。その名もフーゴー・グロティウス。彼の思想はのちにウェストファリア体制として実り、国際法の原型となる。天才グロティウスが混沌のなかに見出した「法」を日本一わかりやすく読み解く。なぜ日本人が『ウェストファリア体制』を学ぶべきか。第一の理由は、『ウェストファリア体制』が日本人が野蛮な世界で生き残るのに必要な武器だから。第二は、この掟(ルール)が日本人の手によって全人類が守るべき文明の法となったからである。この事実を知らないことが日本の罪なのである。

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ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法 のユーザーレビュー

4.5
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    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに 日本人の全人類に対する罪
    第1章偉大な天才グロティウス、その悲劇の生涯
    第2章なぜ宗教戦争は悲惨な殺し合いになるのか
    第3章なぜ戦争と平和の方は必要とされたのか
    第4章ウエストファリア体制の現実
    第5章日本人の世界史的使命
    おわりに
    関連年表

    フーゴー・グロティウス(15

    0
    2023年12月04日

    Posted by ブクログ

    ウェストファリア体制の意味が良くわかる。ちょっと乱暴だけど分かりやすい語り口で説明がなされている。

    グロティウスがやりたかったことは、殺人が当然だった世界、すなわち、異教徒や異宗派は人でないから殺して良いという世界から、暴力の独占主体を国家(王様)にして、貴族や教会から暴力を取り上げて、その同格の

    0
    2021年05月12日

    Posted by ブクログ


    30年戦争と以降の歴史解説が大雑把でわかりやすいし、当時の背景がつかみやすいのでこれ読んでからハプスブルク家ものを読んでもいいかも。

    フロイトやデカルトも絡めつつ現代に向うのがおもしろいし、読みたい本ができるのもいい。

    0
    2020年07月29日

    Posted by ブクログ

    今回も面白かったしスゴく勉強になった。
    グロティウスやリシュリューのことがよくわかり、どうして国際法が確立していったのかがとても細かくて分かりやすく書かれていた。『敵とは利害が異なった者』で犯罪者とは違うと書かれていたことが、本当にそうだと思った。

    0
    2020年08月14日

    購入済み

    わかりやすい

    著者の本はいつもわかりやすく示唆に富んでいる。
    とても勉強になったが、これで終えてはいけない。
    何か行動せねば。

    0
    2020年06月08日

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