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Posted by ブクログ
本屋とミステリーが絡み合うお話は面白い。
本好きな書店員椎野が、積荷の中に入っていた少年犯罪者の告白本を見つけたところから話は始まる。
その犯罪者は椎野の同級生だった。
数年経った今、椎野はこの本をきっかけに記憶の中に封じ込めていた過去の出来事が鮮明に思い返されていく。創は何故このような行為に及んだのか、動機は何か少し違和感を感じつつ、過去の記憶を辿りながらも真実に近づいていく過程は面白かった。
椎野自身が記憶の扉に鍵を掛けていた分、真相が分かった時はなんともいえない気持ちになった。
例え椎野自身が発した言動に触発され、事件を起こしたとしてもそれは創がその言動にただ刺激されたからであって、誰もがそうなるとは限らない。
私はそこまで椎野自身には罪はないと思った。
事件に巻き込まれて当事者の傷はなかなかいえるものではないし、それを掘り起こして話題性を生み言葉を使い世界を動かしたいと思う記者にも腹が立った。
書店員の話とあって、本屋でのクレーマーに対する対応や、バックヤードでの会話、話題書は文芸書などの平台の配置についてなど、本屋らしい場面も描かれていて面白かった。
Posted by ブクログ
感想
神戸の酒鬼薔薇事件をベースにした作品と思われる。
キッカケを作ったと言っても、犯罪を犯した奴がおかしいことに変わりはない。
あらすじ
椎野正和は書店に勤める契約社員。ある日、17年前の犯罪者である死我羅鬼潔が猟奇殺人事件の告白本を出す。
正和は犯人と幼馴染であり、共犯者と疑われた過去を苦々しく思っていた。
久しぶりに実家に帰った折に、昔インタビューを受けた週刊誌記者の青木に出くわす。苦い思いをさせられたので会いたくない相手であったが、ある日、青木が階段を踏み外して亡くなったことを知る。
猟奇殺人鬼、藤木創を演じていたのは弟の佑だった。さらには、佑は創ともめて、殺してしまい、正和の弟の秀和が佑と結託して暴露本を仕上げ、創の遺体処理をしたのだった。
その後、佑は自殺し、秀和の告白で創の犯罪のキッカケを作ったのが正和自身であることを思い出す。
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