あらすじ
ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者による、書店を舞台としたミステリー。書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本を見つけて驚く。それは十七年前に女子中学生が惨殺された事件で、正和の同級生が起こしたものだった。しかも正和は共犯と疑われたのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、慟哭のミステリー。『書店員と二つの罪』を改題。
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Posted by ブクログ
書店員の椎野正和のもとにある朝、搬入されてきた17年前の殺人事件の暴露本。それは椎野の親友が起こした事件であったが、その本の内容に違和感を抱き、記憶から遠ざけていた事件の真相に向き合っていくことになる。
売りたい本を置くために売れる本を置く書店員の葛藤など、書店が抱える経営事情の大変さが伝わってきたし、物語としても結構意外性があったので楽しく読めた。最後については賛否あるかと思う。
Posted by ブクログ
良かった。
女性的でなくて文体が癖なくて良い。
こういうミステリーが書ける上で、書店ガールとか他のシリーズものか。素晴らしい。
読み応えあった。割とすぐ読めた。
Posted by ブクログ
書店ガールや菜の花食堂のイメージが強いので、こんな重いテイストのものもお書きになるんだなぁ。でも一番言いたかったのは、「売るべきか売らないべきか」という書店員の矜持についてなのかな、と感じた。
Posted by ブクログ
書店員さんのお話かと思いきや、過去の殺人事件の告白本から、その事件についての真相について迫る内容に。
徐々に明らかになる真相は興味深く面白かった。けど、主人公がいろいろ忘れてたのは都合がいいなぁ。
Posted by ブクログ
神戸児童殺傷事件の流れをモチーフにしている。
その本質に迫るというものではなく、それを用いて別な事を描いている。
であるなら完全に架空の事件の方が気持ち的には読みやすいと思うのは個人的な感想。
事件関係者、周辺者の話としては考えさせられるものがある。
書店が店員目線で描かれている様子などは面白い。
仕方がない事にちゃんと寛容でなければなというのが学びかな。
Posted by ブクログ
読みはじめて間もなく読んだことが有ると気づいたが詳細は思い出せなかったのでそのまま再読。話はおもしろかったが、主人公が記憶を封じ込めるほど罪の意識を感じる必要がないような気がする。
Posted by ブクログ
書店絡みの描写はなかなか興味深かった。
ただ、事件の真相の部分は肩透かしな感じもした。結構引っ張って、期待感が高まったところで一気に明かされた分、特に主人公と事件の関係性のところは、それだけ?と思ってしまったのが少し残念だった。
Posted by ブクログ
感想
神戸の酒鬼薔薇事件をベースにした作品と思われる。
キッカケを作ったと言っても、犯罪を犯した奴がおかしいことに変わりはない。
あらすじ
椎野正和は書店に勤める契約社員。ある日、17年前の犯罪者である死我羅鬼潔が猟奇殺人事件の告白本を出す。
正和は犯人と幼馴染であり、共犯者と疑われた過去を苦々しく思っていた。
久しぶりに実家に帰った折に、昔インタビューを受けた週刊誌記者の青木に出くわす。苦い思いをさせられたので会いたくない相手であったが、ある日、青木が階段を踏み外して亡くなったことを知る。
猟奇殺人鬼、藤木創を演じていたのは弟の佑だった。さらには、佑は創ともめて、殺してしまい、正和の弟の秀和が佑と結託して暴露本を仕上げ、創の遺体処理をしたのだった。
その後、佑は自殺し、秀和の告白で創の犯罪のキッカケを作ったのが正和自身であることを思い出す。
Posted by ブクログ
書棚の番人っぷりは
あんまり発揮されないし
棚を守っていく話ではないけど
割とおもしろかった
途中で犯人わかっちゃうけど
どうすんのかなーって気になって
そそくさ読んだら
そういう収束なのか
なかなか問題あると思うんだけど
じゃあどうしたら
お話としていいのかも
リアルではどうすべきかも
全然思いつかん
まぁ…こうなのかなぁ…
それはそれ
これはこれだと
辛いっちゃ辛いし
なんで我らだけ?!
ってどうしようもなく腹立つだろうけど
少々納得がいかない
とかいいつつ
集中して読めたので
星は3つ