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二百六十五年の平和――その体制を徳川家康がつくり上げることができたのは、波瀾万丈の人生と、天下人織田信長・豊臣秀吉の「失敗」より得た学びがあったからだった……。しかし盤石と思われたその体制は、彼の後継者たちによって徐々に崩され、幕末、ついに崩壊する。なぜ、徳川政権は消えてしまったのか? 薩長による明治維新は最後のトドメにすぎない。家康の想定を超えて「誤算」が生じ、徳川政権が滅んでしまったウラ事情をわかりやすく解説! そして、家康が「日本のつくり」に与えた影響とは――。 ●第一章 家康はなぜ、幕藩体制を創ることができたのか ●第二章 江戸時代、誰が「神君の仕組み」を崩したのか ●第三章 幕末、「神君の仕組み」はかくして崩壊した ●第四章 「神君の仕組み」を破壊した人々が創った近代日本とは ●第五章 家康から考える「日本人というもの」
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月03日
家康、興味深い人物です。
あんまり好きじゃないけれど。
お勉強大好きで、歴史からもしっかり学んで、なおかつ信長や秀吉のこともしっかり観察してて…。
面白みのない優等生?
なおかつ、今の日本人の考え方は江戸時代にけっこう構築されているんですよね。
と、悪口ばかりですが、悪口言えるほどしっかり家康さんの...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月03日
複雑な思いで読み進めた。でも最後にハッとさせられた。こんな体験をした本はなかなかない。
冒頭から個々のエピソードの発見や分析の仕方はいつもの磯田さんの本らしくて面白いなあと思う。一方で、個人的には「当初は徳川幕府が永続する制度、思想の枠組みができて効果があったがそれが脇道に逸れたことを『誤算』と言...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月06日
徳川の世がなぜ滅んだかがよくわかる名著。筆者の言う自分が大事とする軸をもつこと、歴史を考える上で「未来の子どもたちの幸せ」に価値を置く観点が大切という考え方に大変共感できる。家康が作った良い方の遺産、正直さや勤勉さ、礼儀正しさ、好奇心の強さ、学びへの熱意、遊ぶ才能など江戸人の持っていた美徳を失わない...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月01日
歴史学者として活躍する著者が、江戸幕府で作り上げた平和の仕組みがどのように崩壊していったかを紹介した一冊。
前著「徳川家康 弱者の戦略」の続編として位置付けられているものです。
戦国時代を終わらせ、平和な時代を築くために徳川家康公は様々な仕組みを作りました。それが時代の変化に対応できず、どのように崩...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月20日
さすが磯田さん。わかりやすく読みやすい。家康が築き上げた江戸幕府は内部変革や社会変化により崩れやすくなってしまったのがよくわかりました。我々が学ぶべきことも多いと感じました。また、現代社会の中に残る世襲などの感覚がこの頃から続いていたとは。関ケ原合戦直前における島津家の対応を誤らなければ、薩摩による...続きを読む
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