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Posted by ブクログ
お馴染み磯田先生の、楽しんで読みながら歴史の勘どころを押さえる事ができる、江戸雑学集。
家康始め代々の徳川将軍、戦国期から江戸時代にかけての名のある有名武将や大名、幕末期の英雄たちのエピソードも興味深かったが、それ以上にこの時代の社会を支えた名もなき市井の人々の生き方に惹かれた。江戸時代のおじいちゃんと孫の会話、相撲今昔物語、寺子屋事情や江戸の会談集など、可笑しくて何処となくホッとする逸話も満載。
貧しく過酷な生活ではあっても、それぞれの立場で良く働き、正しく生きたこの時代の人々に学ぶところは多い。自分も姿勢を正して「しっかり生きなければ」とあらためて思う。
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今をときめく歴史学者・磯田道史さんの本。
『武士の家計簿』や『殿、利息でござる!』(そういや羽生結弦くんも出演していた)などの原作を書いた方。
古文書を、まるで新聞を読むようにスラスラ読めるという磯田さんが、古文書から拾い上げた色々な人物のことをわかりやすく紹介してくれている。
この本を読んで良かったのは、東芝の祖になった「からくり儀右衛門」こと田中久重について知れたこと。
9歳で金庫の鍵構造と同じ物を独自に作ったことから始まって、文字書き人形を作り、蒸気機関を作り、蒸気船を作り、アームストロング砲を作り、自転車を作り、通信用電信機を作り……。
こんなレオナルドダヴィンチみたいな天才が幕末の日本にいたのね。知らなかった。
これだけでもこの本を読んだ収穫があった。
他にも、大田垣蓮月(まるでマザーテレサじゃないか)とか、上杉鷹山(今の政治家に見習ってほしい)とか、教科書では習わないような歴史上の人物の興味深い話がたくさん。
「秀吉は権力や財力で何でもできると思っており、稲荷大明神を脅したことさえある」っていう話もツボだった。何ていうおっかないことを……。だから滅びたんじゃないのか。お稲荷さんは怒ると怖いんだぞ。
とりあえず、からくり儀右衛門について書いた本を探そう。
Posted by ブクログ
実は今でも九州は全国平均より子だくさんであり、過去300年日本人に流れる「九州人の血」はどんどん濃くなっているのです 結局信長は他の能力が優れているのに人を信用せず人に信用される能力がなかったため、天下を取れなかったのではないか 家康最大の異才は何が一番大切なのかことなのか物事の優先順位を看破できたことである 政治は国民へのまなざしが大切。政治家が傷をいたわるように国民を見る国そんな国は必ず栄える。逆に政治家が国民をゴミのように無視する国。そんな国は必ず滅ぶ 寺田寅彦は漱石から2つのことを教わったと書いている。自然の美しさを自分の目で発見すること。人間の心の中の真なるものと偽なるものを見分け、そうして真なるものを愛すること。この2つである
Posted by ブクログ
朝日新聞の土曜版に連載したものを書籍化したもので、60編のものが纏められている。全て短編なので、要領よく纏められており、読みやすい。
「日本人の識字率」では、日本人の読み書き能力が高いのは「江戸時代の遺産」であると教えられてきたが、どうもそれは怪しいとの事。江戸時代の識字調査はないが、明治の初めに長野県のある地域で行われた調査では、
・数字も名前も書けない:35%
・出納帳がつけられる:15%
・手紙や証書が書ける:4%
・公文書に差支えない:2%
・新聞論説を理解できる:2%
つまり、
自分の名前が書ける程度の識字率は65%
新聞を読んで政治論説が理解できる人は2%
ということで、一般の日本人が活字を読んで政治や社会を理解できるようになったのは、ここ百年ほどのことだそうです。
また、その識字率に関する戦国時代のエピソードが面白い。本田作左衛門という奉行が、三河で百姓が守るべきことを書いた高札を三河中に建てたが立てたが少しも守られない。そこで百姓を捕まえてきた時に、奉行はその百姓の顔をじっとみて、その後放免した。そして国中に建てた高札を全部取り換えた。
新しい高札には「○○すると、さくざえもんがきるぞ」とひらがなで分かりやすく書いた。すると犯罪が一気に減ったそうだ。
「よい政(まつりごと)はわかりやすい言葉からと言うことらしい」等々の類のことが満載された一冊で、暇な時の肩の凝らない読書にお勧めです。
Posted by ブクログ
江戸の歴史にまつわる短文集。
江戸時代の識字率が高かったという話を無条件に信用すべきでない、という「日本人の識字率」は印象的だった。
たしかに、いわれてみると何をもって「識字」する状態だとみなすかは問題だ。
自分の名前や数字くらい読めたという人は6割を超えても、それが書ける人は約四割と下がり、出納帳がつけられる人となると十五パーセントくらいだとのこと。
当時の他国の状況との比較は具体的にされていなかったけれど、これまで「江戸時代の識字率は高かった」と無条件に信じてきたから、ショッキングな話だった。
江戸時代の左利きの割合はどれくらいか。
天皇、将軍、大名は何時くらいに起きていたのか。
こんな、ちょっとした、しかし調べるのが大変そうな話がたくさん出てきて、楽しい。
(漱石や鏡子夫人の起床時間をめぐる夫婦喧嘩の話も出てくるが…)
この間読んだばかりの、冲方丁「光圀伝」ともかかわる内容もあった。
家康が子どもたちに水練を熱心に仕込んだこと。その結果、尾張の徳川光友、水戸の徳川光圀など、大変な水練の達人が生まれたとのこと。
特に、光友が江戸の人々の前で、八丁堀に飛び込み、立ち泳ぎをしたまま食事して見せたという「昔話」のエピソードには、無性に笑える。
「光圀伝」では水戸藩(佐々介三郎)が作ったとされる「土芥寇讐記」。
当然のことながら、ここでは編者不明。
ああ、よかった。冲方さんのフィクションを信じ込んでしまうところだった。
タイトルだけ知っていた、磯田さんの「殿様の通信簿」は、この本に依るものだそうだ。
今度見かけたら読んでみよう。
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ビジネス・実用
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