磯田道史の作品一覧
「磯田道史」の「日本人の叡智(新潮新書)」「殿様の通信簿(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
すでに鬼籍に入られている方も多く対談されている日本史議論。
磯田さんの豊富な引き出しの量もさることながら、2026年の今読んでも、どうして日本人ってこうなんだと気が付かされることが多く、対談時から時間が経っていても全く古びない本だと思う。
終章の半藤一利さんとの対談での磯田さんのコメントこれは、ちょっと刺さりました。
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日本人は時折、戦争の本来の目的を手段と取り違えることがあります。203高地も観測点を確保すると言う局所の目的が、いつの間にか、旅潤要塞の攻略と言う大きな目的に取り違えられてしまう。
結局、何のためにこの仕事はやっているのだ、と言う大局観が失われたとき、組織は暴走を始めま
Posted by ブクログ
武士は貧乏だったと聞いていたが実態は知らなかった。猪山家の家計簿から武士の生活を読み解き、当時の社会とその価値観を味わえた。
内職以外の副業が許されなかったことや、親族の行事への多額の出費など、身分費用が収入を超えてしまうという話が面白かった
この割に合わない身分制度のおかげか、明治維新になると武士たちがあっさり身分を捨てることができたからこそ、短期間に日本社会が大きく変化を遂げることができたという考察も良かった。
また、土地から税収を受け取れる武士たちが、その土地へ行くことや影響を与えるようなことを控えるようにされていたことから、地行を剥奪されることに抵抗を示さなかったり、逆に土地に積極的
Posted by ブクログ
家計簿だけでなく手紙も解析されているからなのか、ものすごくドラマに満ちた猪山家の生き様を覗かせてもらった。
武士は食わねど高楊枝、とはなんとなく聞いたことがあったものの細部に至るまでを丁寧に見せてもらって腑に落ちた。
猪山家を通して時代を俯瞰するならば、
御算用者として評価されても借金に苦しむことが避けられないような制度・構造だったから、武士の時代が終わりを迎えたのだと頷ける。
御算用者として評価されてきたからこそ、激変する明治維新の荒波の中でも実力を示し、最終的に海軍に出仕することができるような時代が来たとも言える。
おじいちゃんになってからも教育熱心なのは、やっぱり学問の大切さが身に染