磯田道史のレビュー一覧

  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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     古文書を元に歴史の面白い話が多数収録されている。出版された時期もあり、東日本大震災の話が多くそれに関連して昔の地震や津波の話が収録されていた。役に立たないと思われがちな歴史だが、災害史に関しては為になる話が多く、是非学ぶべき事柄だと感じる。古文書を読むことで、教科書にただ単語として載っているだけの出来事がより人間味のある話になり面白い。

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    2025年12月03日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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     古文書を元に、従来の定説を少し変えるような話が多数収録されている。コラムをまとめた様な形式なので、一つ一つの話が短く飽きのこない様な構成になっていると感じた。災害の話はどの話も興味深く、歴史という学術分野が普段の生活に貢献できる例の一つではないかと思う。

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    2025年11月26日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    日本史の教科書では知り得ない内容を主に扱っていた。よくある、日本史や歴史のこぼれ話ではなく、磯田先生が日頃から古文書を探しており、その中で発見した新事実を記載している。町民や一般の方の古文書も沢山登場するので、地域ごとの暮らしや一般の住民レベルの話も読むことができて、歴史の教科書では知り得ない人々の暮らしぶりも知れて面白かった。

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    2025年09月30日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    久しぶりに日本文学の本を読むことができてよかった。教科書では語られなかった徳川家康が全盛期ではない時の動きやその時期の家康の権力的なものを知ることができて良かった。五章では天下人になれなかった明智光秀と天下人になれた豊臣秀吉や徳川家康が対比されていて、誠実さや正直さといのが人々から信頼を受けやすく上に立つものが持っている物と語られていて、それは今でも必要なことだなと偉人から少なからず人生のヒントを得ることができたと思いました。

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    2025年09月27日
  • 日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)

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    6人の論客が日本の問題点を明らかにする。
    275ページの新書に6つの論文。
    1人40-50ページと短い文章だが、
    その中に鋭い視点を見た。

    一番鋭いと思ったのは中島岳志氏。
    「保守とリベラル」という対立軸に、新しい視点をもたらした。
    「リベラルとパターナル」がそれ。
    パターナルとは、家父長的、権威主義的。
    そこにリスクの社会化、リスクの個人化という軸を合わせ、
    4象限で自民党の政策の変遷を分析する。
    田中大平のころの自民党はリスクの社会化+リベラルだった、
    それが小泉で個人化、リベラルとなり、
    安倍で個人化、パターナルとなったと。
    自民は時代とともに鵺のように変遷していると。
    ちなみに「民主

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    2025年07月01日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    ネタバレ

    タイトルどおり磯田さんがホストとなって著名人・専門家のみなさんと歴史を語り合うという、私好みの一冊でとても楽しく読ませていただきました。
    とくに印象に残ったのは、養老孟司さんとの対談の中で、自然史と人間の歴史を結びつけるとさらに面白いという話。
    昆虫の話から始まり、日本人が均質的に見えるのは客観的な事実かも…と結論づけるあたりは、なるほどなぁと頷きながら読みました。
    とくに「思わぬ自然変化が歴史に影響する」という説が面白かったです。
    大災害が一度に起こると、その後、被害に対して感覚が鈍くなる。太平洋戦争のような乱暴な戦争をしたのはそのせいではないか、そうでなければ、モダンな大正時代からなぜ軍国

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    2025年06月11日
  • 歴史とは靴である

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    高校生向けの特別講義がもと。(笑)(「えーっ」)(「へー」)(「キャーハハハ!」)という反応も挟まっていて、臨場感がある。
    百点神社実験、自分の結婚の年齢、ゆるキャラの歴史、サカナくんのネクタイといった、女子高生の喜びそうなネタも入れながら、歴史を学び研究するとはどういうことなのかをレクチャーする。より広く、なにかに興味をもつとはどういうことなのか、それを突き詰めるにはどうすればよいかという本としても読める。
    史料だけに頼ることの限界や落とし穴にもちゃんと触れている。ちょっと脱線して、天皇家には姓がないが、姓がなければ易姓革命もないといったことや、前方後円墳の形がなにに由来するのかなど、結構デ

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    2025年05月09日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    少年の頃から古文書を読むことが趣味だったという変わり者の著者だが、NHKの歴史ドキュメンタリー番組ではゲストの話をちゃんと聞きながら、自分の意見もしっかり伝える如才ない司会っぷりに感心していた。

    この対談本も、期待通りの内容。

    しかし養老孟司は、この傑物たちの中でも抜けてる感があるなあ。

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    2025年04月26日
  • 龍馬史

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    ページ数は多く無いが非常に分かりやすい上に説得力がある。龍馬暗殺については多分本書の通りだろう。
    それよりも本書を読んで坂本龍馬から学べる事が多い。①フットワークが軽い②考え方が柔軟③手紙などで自分の考えを直ぐにアウトプットする
    以上は時代を超えても通用するだろう。肝になる人物には必ず会いに行ったり通貨にまで目をつけていたりと先見性もある。また無邪気ではあるが紀州藩への対応のように悪辣な時もある。この悪辣さは関わりたくは無いが味方にしたら大きいだろうと思える。

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    2025年04月25日
  • 無私の日本人

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    無名の普通の日本人にあった哲学
    こんな無垢な精神を持ち
    我が身の保身や利益ではなく
    地域の人のために全てを投げ出し
    全財産を 家族を失う事になっても
    よしとした市井の人々
    気持ちをグッと掴まれた

    何が無くても私利私欲に走る現代
    お金のある無しで全てを判断する人々
    出世の為に人を貶める人
    そんなことをみてきた者として
    本物とは何かを思い出させた作品

    こんなに潔く生きてはいけないが
    善とは何か考えて行動したい
    3篇共に素晴らしい作品
    日本人の心根について考えさせられた
    歴史ものだけど一気に読めた

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    2025年04月14日
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害

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    江戸時代は戦争がなく平和な時代だというイメージがあったので、地震や火事、噴火といった災害が多発しているのが意外でした。災害で大変な中、焼け野原の上にすぐ新しい家を建て、被害を冷静に受け止める日本人のたくましさにオランダ商館長と同じように驚きました。地震の被害に遭っても、オランダ商館長達をできる限りサポートする日本人の姿に、日蘭の絆の深さを感じました。

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    2025年02月18日
  • 無私の日本人

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    映画観ていい人ばかりと思って読んだら映画以上にいい人ばかり。これを読むと世のために自分ができることを考えさせる。

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    2025年01月05日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    この本は、読売新聞に2017年9月から2022年9月までの連載記事を本にしたものです。
    なので、一つ一つのお話が5分ぐらいで読める気軽な歴史小話です。
    磯田先生は新聞を読むのと同じように古文書が読めるそうです。凄いです。
    科学技術は現在のほうが進歩していますが、人間の暮らしの本質的なところは、そんなに変わっていないのかな、と思いました。
    一つ一つのお話がみな面白く、あっという間に読み終わりました。

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    2024年11月28日
  • 無私の日本人

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    社長に勧められて読んだ本。江戸時代のあまり知られていない3人の生き様は、私のこれまでの生き方、考え方とはまるで違っていた。功績や名誉を求めず、むしろ隠して世のため人のために尽くす姿勢が潔い。そうした人々に焦点を当て、歴史的資料から詳細に事実を掘り起こして書かれたこの作品が素晴らしいと思う。

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    2024年10月22日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    読む前は、「司馬遼太郎史観」という言葉だけが一人歩きしていて、歴史的事実ではない、歴史小説の文体で司馬遼太郎が伝えたい主題をその小説ごとに伝えていると認識していました。
    この本は、歴史研究者の磯田道史が司馬遼太郎の著作を歴史学的な視点から読み解いています。
    例えば、著作年表や歴史文学のジャンル分け(歴史小説、時代小説、史伝文学)という視点です。
    読後は、司馬遼太郎がなぜこのような著作を書いたのか?一貫したメッセージは?など、著作と著作を繋げて捉える新しい視点に気がつきました。そのような視点で再度、司馬遼太郎の著作を読みたくなる良質な解説書です。
    以下、本文引用
    ・戦争体験を持つ司馬さんは、「な

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    2024年08月03日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    昔も今もそんなに生活は変わらない。
    使っている文字が古いため古く見える。
    昔のパンデミックはあった。
    昔の方がよりよく遊んでいるように見える。
    時間の使い方が仕事に縛られすぎている。
    ただし農家は大変だったのかもしれない。

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    2024年06月30日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    長期にわたる繁栄を可能にした家康の戦略と
    江戸末期にそれが壊れていく過程がよくわかる
    日本人らしさがどこからきてなぜ続いているのかもよくわかる

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    2024年06月15日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    とても面白かった。冒頭から磯田道史氏の魅力に惹かれ、歴史に興味を持ち始めた良いきっかけとなった一冊。

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    2024年05月15日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    阿川佐和子、半藤一利、堺屋太一、杏など学者や俳優と磯田道史さんとの対談
    戦国武将たちの健康状態、地域性から見た日本のリーダー像、新選組、竜馬暗殺の謎、戦中の日本の話など楽しく会談を読ませてもらいました。
    歴史は事実の積み重ねかもしれませんが、資料や本を通じて、それを解釈するのは後の時代の人たち。歴史の解釈は時代に合わせて変わるのが面白い。
    また西と東でリーダー像が異なるという話は面白かったです。
    堺屋太一さんなど既に亡くなられた方もいますが、考えてみるとなかなか、豪華な対談

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    2024年04月30日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    近年の日本史ブームの間違いなく立役者の一人の磯田直史。
    主に文藝春秋を舞台とした対談をまとめた一冊。
    他の専門的分野からの視点と融合した新しい日本史はさらに魅力的。

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    2024年04月14日