磯田道史のレビュー一覧

  • 無私の日本人

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    社長に勧められて読んだ本。江戸時代のあまり知られていない3人の生き様は、私のこれまでの生き方、考え方とはまるで違っていた。功績や名誉を求めず、むしろ隠して世のため人のために尽くす姿勢が潔い。そうした人々に焦点を当て、歴史的資料から詳細に事実を掘り起こして書かれたこの作品が素晴らしいと思う。

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    2024年10月22日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    読む前は、「司馬遼太郎史観」という言葉だけが一人歩きしていて、歴史的事実ではない、歴史小説の文体で司馬遼太郎が伝えたい主題をその小説ごとに伝えていると認識していました。
    この本は、歴史研究者の磯田道史が司馬遼太郎の著作を歴史学的な視点から読み解いています。
    例えば、著作年表や歴史文学のジャンル分け(歴史小説、時代小説、史伝文学)という視点です。
    読後は、司馬遼太郎がなぜこのような著作を書いたのか?一貫したメッセージは?など、著作と著作を繋げて捉える新しい視点に気がつきました。そのような視点で再度、司馬遼太郎の著作を読みたくなる良質な解説書です。
    以下、本文引用
    ・戦争体験を持つ司馬さんは、「な

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    2024年08月03日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    昔も今もそんなに生活は変わらない。
    使っている文字が古いため古く見える。
    昔のパンデミックはあった。
    昔の方がよりよく遊んでいるように見える。
    時間の使い方が仕事に縛られすぎている。
    ただし農家は大変だったのかもしれない。

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    2024年06月30日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    長期にわたる繁栄を可能にした家康の戦略と
    江戸末期にそれが壊れていく過程がよくわかる
    日本人らしさがどこからきてなぜ続いているのかもよくわかる

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    2024年06月15日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    とても面白かった。冒頭から磯田道史氏の魅力に惹かれ、歴史に興味を持ち始めた良いきっかけとなった一冊。

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    2024年05月15日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    阿川佐和子、半藤一利、堺屋太一、杏など学者や俳優と磯田道史さんとの対談
    戦国武将たちの健康状態、地域性から見た日本のリーダー像、新選組、竜馬暗殺の謎、戦中の日本の話など楽しく会談を読ませてもらいました。
    歴史は事実の積み重ねかもしれませんが、資料や本を通じて、それを解釈するのは後の時代の人たち。歴史の解釈は時代に合わせて変わるのが面白い。
    また西と東でリーダー像が異なるという話は面白かったです。
    堺屋太一さんなど既に亡くなられた方もいますが、考えてみるとなかなか、豪華な対談

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    2024年04月30日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    近年の日本史ブームの間違いなく立役者の一人の磯田直史。
    主に文藝春秋を舞台とした対談をまとめた一冊。
    他の専門的分野からの視点と融合した新しい日本史はさらに魅力的。

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    2024年04月14日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    磯田さんと著名人たちが色んな視点で歴史について語られており、私にとって刺激的な一冊だった。
    また対話内容からも学べることが多く、再読したいと思えた。
    読みやすい一冊。

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    2024年03月01日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    冒頭、秀吉と二度の天災の章がおもしろかった。こういう発見を探すのが歴史学者なのだと今後ももっと伝え続けてほしい。未来の素敵な学者ががもっと増えそう。
    最後の東北地震の章は、編集者の意図なのか著者が本心から入れたかった話なのかわからないけれど、ちょっと蛇足感があった気がする。おわりにでサラリと話すのみでもよかったのでは的な、微妙な違和感が。

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    2024年02月25日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    久しぶりに内容の濃い新書に出会いました。磯田先生が対談されるそれぞれの方が専門分野をお話されて勉強になりました

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    2024年01月29日
  • 無私の日本人

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    貧しくとも、人のために何かができる。
    貧しくとも、幸せに生きることができる。

    日本人のもつ美徳を、教えていただいた。

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    2024年01月24日
  • 感染症の日本史

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    与謝野晶子、聖徳太子、原敬、宮沢賢治などなど、よく知られている歴史上の人物の史実から、主に日本の歴史で流行病がどう影響していたかを、先生お得意の臨場感ある語り口で読むことができる。

    また、磯田先生の研究者のとしてのルーツについても触れられていてよかった。

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    2023年12月25日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    徳川時代、自らの政権を長く保つ方法を学ぶ。一方で、一つの政権が長くなることで、国としての発展は難しいと思わされた。自らの政権を長引かせたいと思ってしまうが、そのため害されるものがある。このバランスをどう取る、と考えるのが必要。

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    2023年11月11日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    過去の文献から、地震、噴火、台風の日本各地での状況を特に過去マックスの被害を受けた可能性のある場所、状況を考え今後の防災への呼びかけを訴える。
    地震では南海トラフは150年程度のスパンで起こっており、あと20年の猶予はあるかと著者は考えている。また、富士山噴火は、大地震と前後することがほとんどであり、火山灰の影響は数週間は出て、目がやられる。津波は、想定していたものより過去の最大の高さは大きい。台風や貯水池の崩壊による水害は各所忘れたことろには弱い場所に家が建っており被害を大きくしがちである。

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    2023年09月24日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    ネタバレ

    父の書棚にあった本。
    とても読みやすく「司馬遼太郎」作品を解説している。
    磯田道史氏の本を読んだのはこれが初。
    「花神」について紹介されているが、早速、購入し
    2冊目を読んでいる最中である。

    司馬遼太郎から見た
    「なぜ日本が無謀な太平洋戦争に突き進むことになったのか」
    がわかる。
    父も太平洋戦争時代を生きていた。
    これを読みながら共感する部分があったのではないかと推察する。
    司馬氏は兵隊として、戦争へ行かなければならなかった。日本の戦況状況を知りながら戦う事の恐ろしさについて紹介されている。
    昭和初期生まれの父は、よく銃を持って立川から都心へ向け行進したようである。父はそれを誇りに思っていた

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    2023年09月09日
  • 歴史とは靴である

    購入済み

    武士の家計簿以来のファンです

    実際に女子高でのご講義、
    磯田先生の鼻の下はびろ~んとしてなかったでしょうか。
    気鋭の歴史家、そして歴史を学ぶ事の本質は何か。
    先人が苦労に苦労を重ねて後世に残したものは何か。
    そして私自身は何を残すのか。
    大きい小さい、高い安い、ではなくて価値のあるもの。
    遠い昔、自分の女子高時代には、世界史日本史、年代と登場人物を覚えるだけのものでしかなかったので残念。
    でもこれから還暦を超えてもなお学習します!
    磯田先生に感謝!

    #タメになる #アツい #感動する

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    2023年08月28日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    おもしろい。
    タイムカプセル開封感がたまらない。旧金沢藩士の猪山家は代々「御算用者」という会計•経理の家柄だった。幕末に新政府の会計方を任され、明治以降は海軍に出仕した。経理のプロが自家の借金返済のために付け始めた家計簿が、現代までよく残っていたものだ。関連する手紙類も含めて、取りまとめて保管した几帳面さも驚嘆に値する。

    一応、大学で歴史学を学んだ身としては、何となく『こうじゃないかな』と類推していた幾つかのことに正答を得られた感じで満足感が高い。
    だが、私がこの本を読んで何よりも感じいったのは別の所にある。それは"藤沢周平の小説のもつ時代描写の的確性"だ。ご存知の通り、

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    2023年08月15日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    5つのポイントに分けて、徳川家康の言動・結果が書いてある。
    他人に振り回されず、自分の人生を自分のものにする。50代を目前にした人生に役立てる。
    オススメです

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    2023年08月07日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    家康は我慢して我慢して、天下をとったんですね。
    勉強熱心だった。
    今の世の中でも、通用しますね。
    というか、今の日本の常識を作ったのが家康だから…?
    ただし、面白みないなー。
    歴史にifはないけれど。
    織田とか豊臣の天下だったらと考えずにはいられない。

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    2023年08月07日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎の思考をその著作から読み解いた本。
    司馬遼太郎の著作を通して、日本の歴史・日本人の特性を知り、今後の日本について考えられる良著。
    なぜ司馬遼太郎さんの著作は多くの人々を惹きつけ、考えさせるのかが理解できる。

    印象に残ったキーワード
    ・着眼大局、着手小局
    ・格調高い精神にささえられたリアリズムと合理主義をあわせ持たなければならない
    ・司馬さんが21世紀を生きる日本人に伝えたかったこと。「「共感性」を伸ばすこと」「自己の確立」

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    2023年08月06日