作品一覧

  • 戦国武家の死生観 なぜ切腹するのか
    4.0
    1巻1,003円 (税込)
    破天荒な、戦国日本人のリアル エミー賞「SHOGUN 将軍」 時代考証家・衝撃の一冊 戦国時代の武士たちは、刹那的で激しく、常に死と隣り合わせで生きていた。 合戦での討死は名誉とされ、主君の死や敗戦の際には、ためらうことなく自ら切腹を選んでいる。命より家の将来や社会的立場を重んじ、死を〝生の完成形〟と捉える死生観が、その覚悟を支えていたのだ。 こうした戦国独特の価値観を古文書から読み解き、その知見をドラマ『SHOGUN 将軍』の時代考証に存分に活かした歴史学者が、戦国武士の生きざまを徹底検証。 忠義と裏切り、芸術と暴力――相反する価値観の狭間で気高く生きた兵たちの精神世界を、鮮烈に描き出す一冊。
  • ウィリアム・アダムス ――家康に愛された男・三浦按針
    5.0
    1巻935円 (税込)
    徳川家康の外交顧問、三浦按針とは何者か。関ヶ原合戦の半年前、英国人ウィリアム・アダムスが日本に辿り着いた背景には、大航海時代の激動する欧州事情があった。彼が見た戦国時代末期の日本では、カトリックのイエズス会がキリスト教の信仰を広げ、英蘭の東インド会社が貿易の機会をうかがうなど、スペイン、ポルトガル、イギリス、オランダ各国の思惑が交錯していた。家康の側近としてその渦中にあったアダムスは何をなしたのか。二代将軍・秀忠のもとで禁教と鎖国が進むなか、どんな晩年を送ったか。アダムスの生涯から世界史の中の日本史をとらえ直す。
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害
    4.4
    1巻1,001円 (税込)
    オランダのハーグ国立文書館には、歴代の長崎オランダ商館長の日記が残されています。1633年から幕末におよぶこの日記は、日本の社会や文化を知る情報の宝庫で、なかでも火災や地震、噴火など当時の災害が克明に記録されているのです。明暦の大火、元禄地震の災害のなか人びとはいかに生きたか。磯田道史氏解説付!
  • 戦乱と民衆
    3.8
    1巻825円 (税込)
    白村江の戦い、応仁の乱、大坂の陣、禁門の変――。民衆は戦乱をいかに生き延びたのか? 戦乱は「下克上」のチャンスだった!? 民衆の被害に国家は関心を持っていたのか? 『京都ぎらい』の井上章一氏も交え、日本史研究の風雲児たちが描く、英雄中心の歴史とは異なる、民衆を主語とした日本史!

ユーザーレビュー

  • ウィリアム・アダムス ――家康に愛された男・三浦按針

    Posted by ブクログ

    新書としては厚めの300ページ。西洋側の一次史料も用いている点が特徴的。
    ウィリアム・アダムス(1564-1620)。日本漂着が1600年、35歳の時。それまでのことが前半100ページを占める。彼は12歳から12年間、イギリスで船大工の修業をした。たんなる航海士ではなく、造船もできる人間だった。
    その当時、世界がどう動きつつあったか。家康は、アダムスを通して、そうした海外の勢力をどう見ていたのか。そしてその動きにどう対処しようとしたのか。臨場感あふれる筆致が読ませる。
    和名は三浦按針。家康からあてがわれた領地が三浦半島の逸見。領地の地名を姓にし、職業であった水先案内人(按針)を名にした。クレイ

    0
    2025年06月05日
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害

    Posted by ブクログ

    江戸時代は戦争がなく平和な時代だというイメージがあったので、地震や火事、噴火といった災害が多発しているのが意外でした。災害で大変な中、焼け野原の上にすぐ新しい家を建て、被害を冷静に受け止める日本人のたくましさにオランダ商館長と同じように驚きました。地震の被害に遭っても、オランダ商館長達をできる限りサポートする日本人の姿に、日蘭の絆の深さを感じました。

    0
    2025年02月18日
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新書であまり5は付けないんですが、いやー
    これは良かった。日本人ならぜひ一読すべき。

    長崎にいたオランダ商館長が、毎年将軍への謁見として江戸参府を義務付けられていて、
    その過程の中で火災や地震に巻き込まれており、その詳細を商館長それぞれの個性で日記に描いている、という新しい視点で
    日本の江戸災害史をまとめた1冊。
    明暦の大火を生き抜いた冷静なワーヘナール、
    神経質で元禄地震に敏感なタント、
    地震が怖すぎて描写が全て悲劇的なハルヒト、
    京都大火に偶然にも遭遇したファンレーデ、
    全て個性が違ってて非常に面白い。またわかりやすい文体で読みやすい。
    随所に入る磯田さんの解説もいい。

    面白いなと思う

    0
    2022年03月05日
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害

    Posted by ブクログ

    第一章、第二章では、江戸時代に火災が非常に多かったということに驚いた。細かな火災に関する記録だけではなく、商館長の心情も記録されていて興味深い。また、火災が多い理由や明暦の大火以降に発展していく深川の町についても書かれており江戸時代を知ることができる部分もおもしろいと思った。第六章の島原大変肥後迷惑に関する記載は、細かく描写され、頭の中で映像化されやすく、津波が起きた時の海の様子はとても印象に残った。

    0
    2021年03月25日
  • ウィリアム・アダムス ――家康に愛された男・三浦按針

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本の前半分は、アダムスの出生から日本までの航海について書かれている。アダムスが生きた時代は、カトリック(スペイン・ポルトガル)対プロテスタント(イギリス・オランダ)の宗教戦争が起こっており、そのような世界情勢の中で、アダムスの乗る船も、戦争の影響を受け、最終的に日本へ辿り着く。日本までの航海の中で、アダムスと同じ船に乗っていたアダムスの弟の死についても書かれており、戦争が招いた弟の死は、非常に印象的なもので心に残った。本の後半分は、日本でのアダムスについて書かれているが、アダムスについてだけではなく、江戸時代に日本がキリスト教排除へと向かう背景や、日本との貿易国としてオランダ・イギリス・スペイ

    0
    2021年03月07日

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