磯田道史のレビュー一覧

  • 江戸の備忘録
    薄く、短い文章の中に歴史に埋もれがちな大切な話がたっぷりと書かれてある。有名人だけでなく、庶民がどうあったのかや、結婚や離婚はどうだったのか。ものすごく知って得する一冊。
  • 無私の日本人
    純粋に感動する。特に第1章。無私。凄すぎる。こんな日本人がいることを知ってほしい。そして誇りに思います。※映画版は、CMみるかぎり、コメディタッチになっていると思われる。ノンフィクションとして読むなら文庫が良いかと思います。
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    歴史は繋がっている。一つのことを知れば何かに繋がり、もっと知りたくなる。そうやって愉しめば歴史は愉しい。なぜ歴史学者が地震?とわからなかったが、地震も歴史の中にあることに気づく。古文書が楽にすらすらと読めたならと思ったものだ。
  • 龍馬史
    坂本龍馬の手紙や、歴史資料を分析し、分析結果を説明し、幕末を理解させてくれた作品。

    「司馬遼太郎の龍馬がゆく」や「大河・長編ドラマ」のような情緒的な内容を全否定ではなく、フィクション部分を丁寧に補足・反論し、優しく説明してくれ、素晴らしい。

    最大の見どころは、安っぽい龍馬暗殺陰謀説への反論であろ...続きを読む
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    掛けた歳月24年5カ月、総ページ数12,000ページ。87年に渡った昭和
    天皇 の生涯を綴った『昭和天皇実録』の編纂が終了し、今上陛下に
    奉呈された のが2014年9月。

    そして、今年3月から一般刊行が始まった。早々に予約をしたのは
    いいが、 全19巻を5年かけて刊行することを予約語に知って愕然...続きを読む
  • 江戸の備忘録
    様々な文化が花開いた江戸を中心に、その前後の歴史も交えて綴るエッセイ。興味深い話題がコンパクトにまとめられているのも道理、新聞連載を書籍化したものなのだ。『殿様の通信簿』『武士の家計簿』のプロットとなる話題があり、早速それらを読みたくなった。夏目漱石が出てきた時には、そう言えば漱石も幕末の生まれであ...続きを読む
  • 龍馬史
    史料を丁寧に当たる著者だからこそ信頼できる、と思った。司馬遼太郎『竜馬がゆく』が現代人に坂本龍馬のイメージを与えた功罪は大きい。司馬氏が当該作品をフィクションであると公言しても、他に龍馬を伝える一般書が無かったことも大きい。その意味で、本書は龍馬の手紙や、幕末の情勢から、龍馬が志士として活躍するまで...続きを読む
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    あぁ、もうこれはいけない。
    タイトルに『愉しみ方』とあるが、そんなレベルでなく面白い。
    歴史が嫌いな中学生や高校生がいたら、すぐさま渡してあげたい。
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    浅くもなく広すぎも深すぎもせず、ちょうどいい塩梅の量と質の良書。何があったかではなく何故そうなったかという視点が、近代史を知るうえで、また将来に生かすために、とても重要なポイントだと思う。中学2年生の3学期の社会科の授業では本書を読ませるだけで十分だろう。
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    「実録」の編纂者の中に「エース」の存在を仮定し、その人物の思考を考慮しながら読み解いていく点に興味を持った。
    まだ手を付けていないが「実録」を読む楽しみが増えた。
  • 龍馬史
    いまだ諸説ある龍馬の暗殺説。磯田さんのアプローチはいつも具体的かつリアリティがあって興味深い。黒幕は松平容保か〜なるほど。
  • 龍馬史
    龍馬と言えば薩長同盟や大政奉還を成し遂げたというイメージが強いが、それは薩摩や長州の実力者が考えたことを、龍馬の持ち前の行動力で実行した「補佐」というのが実態である。

    龍馬の最大の実績は個人の海軍を創設したことであり、亀山社中という商社を作り上げたことである。

    龍馬は政治家というよりも政治現象を...続きを読む
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    -2015/09/01
    ①特別攻撃隊の戦果報告を聞いた裕仁天皇は、「そのようにまでせねばならなかったか。しかし、よくやった」と語ったという。前半は天皇としての言葉、後半は大元帥としての言葉に裕仁天皇の苦悩があった。
    ②天皇はアメリカの短波放送で日本軍の所在を知る状態であったという。陸海軍が天皇に事実...続きを読む
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    陛下のご本心を知ったからといって、今更何が変わるのか?ということはあるが、とはいえ戦前の厳しい御決断を迫られる局面での陛下の息遣いを、生硬な文書から読み解く試みは、好奇心を大いに刺激するとともに、既知の日本近代史の解釈に、別の視座を与えてくれる、非常に興味深い一冊だった。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    宮内庁が編集した『昭和天皇実録』は、単に事実を載せるだけではなく、どの様に昭和天皇を見せたいのかの意図が働いていると著者達は語っている。
    しかも重要な部分では”エース”が登場していると推測しており、宮内庁と著者陣との攻防も楽しめる。

    この様な著者陣の豊富な知識、洞察力があって初めて『昭和天皇実録』...続きを読む
  • 龍馬史
    龍馬の実像がわかる本。あまりにも美化されすぎた龍馬の本当の話を教えてくれた。龍馬関連の中では特におもしろい本だった。
  • 龍馬史
    坂本龍馬の死についてはイロイロな話があります、誰が暗殺の実行犯なのか?それを命じた黒幕は誰なのか?
    この本、磯田先生の話を理解して、長年の疑問が解決しそうです。
    龍馬を題材にすることで、いままで数多くの作家が龍馬の死を描いてきましたが、首を傾げたくなるものが多かったですよね。
    それは、この一冊で解決...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(7)戦国 富を制する者が天下を制す
    苦しい乱世の中、秀吉がどうやってあれだけの大金を作ったのか疑問に思ったのが読むきっかけ。わかりやすく、とても面白かった。
    余談だけど、昔の政治をただ面白いと思って読んでるだけの私にとって、著者の最後の一言にはちょっとどっきりさせられた。今は平和な世だから必死になる為政者がいないんだろうけど。
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか