磯田道史のレビュー一覧

  • 日本史の探偵手帳

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    ネタバレ

    国家と言うものは古今東西、民のおこたりには厳しいが、法権力を握っている自分たちの怠りには甘い
    ノーベル経済学賞を受賞したD・ノースは、取引費用が大きな社会では、経済取引そのものが不活発になり経済発展が阻害されると看破した
    日本社会は安定しているときには所属や世襲の原理になりやすいが、一旦、動き始め変革期に入ると、実力主義・能力主義に急に向かう
    教育といっても、生活と出世のためだけにする勉強は、人を幸せにしない
    墓石は永遠の象徴である

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    2019年02月16日
  • 無私の日本人

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    穀田屋十三郎、中根東里、太田垣蓮月。
    タイトルどおり「私」を捨てて民のために事を成した人たちの物語。
    すごかった。ただただスゴカッタ。
    なれないけど、少しでもこうありたい。
    ありがとう。

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    2018年12月31日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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     私たち世代は(おそらく)日教組の教職員から中学高校と「日本はダメな国」史観を叩き込まれた。昭和天皇を終始「テンちゃん」と呼ぶ教諭までいた。
     長じて、司馬遼太郎の著作に接し「日本も捨てたものじゃないな」と、考えを改めた。
     幕末から明治に至る日本史は、世界史の中でも希有にして奇跡的な歩みだろう。
     ギリシャ民族にホメロスあり。中華民族に司馬遷あり。大和民族に司馬遼太郎あり!

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    2018年12月13日
  • 龍馬史

    購入済み

    おもしろくて読みやすい

    非常に面白いです。司馬さんの竜馬がゆくが好きな人は、この本を読むとより理解が深まります。おすすめです。

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    2018年11月06日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    歴史を蘊蓄でなくエンタメとして身近に感じることができる。地震、津波を知る為に古文書を活用するとこんなにリアリティーがあるのか。
    古文書を操る歴史学者というと、研究室にこもった姿を想像しがちだか、磯田さんの古文書を社会を通じて今の社会に貢献する熱意に心を打たれる。文章はとても楽しい。新幹線から関ヶ原を観る作法は笑った!

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    2018年10月30日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    歴史の細かいところまでよくわかる良い本だった
    最後は共感力が大切とのこと
    正直が徳目
    別に金儲けのためにやっているのではない国を良くするためにやっている
    現代の日本人は総務が弱い
    お金儲けのためだけなっている

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    2018年10月21日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」

    今でいうと、スパイが書いた敵国の人物報告書?
    優秀なスパイが書いたら、事実は小説より奇なりです。笑

    孟子の出典に土芥寇讎とは、
    「殿様が家来をゴミのように扱えば、家来は殿様を仇のようにみる」
    とあるらしい。

    歴史って、人に近付くほど面白さが倍増するなー。
    歴史を俯瞰すればするほど、逆にもやもやで一杯。
    その意味で、こういった「人を切り取る」紹介本は、ホントに大切!

    著者のあとがきに、
    「豊かになれば、人間というものは、歌舞音曲と恋愛と宗教にしか興味をもたなくなる。これは古今東西を通して歴史の法則であるといってよい」
    とあった。

    法則であるなら、そ

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    2018年10月01日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    はしがき 「金沢藩士猪山家文書」の発見

    第一章 加賀百万石の算盤係
    わかっていない武士の暮らし/「会計のプロ」猪山家/加賀藩御算用者の系譜/算術から
    くずれた身分制度/御算用者としての猪山家/六代 猪山左内綏之/七代 猪山金蔵信之
    /赤門を建てて領地を賜る/江戸時代の武士にとって領地とは/なぜ明治維新は武士の領
    主権を廃止できたか/姫君様のソロバン役
    第二章 猪山家の経済状態
    江戸時代の武士の給禄制度/猪山家の年収/現在の価値になおすと/借金暮らし/借金整
    理の開始/評価された「不退転の決意」/百姓の年貢はどこに消えたか/衣服に金がつか
    えない/武士の身分費用/親戚づきあいに金がかかるわけ

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    2019年08月31日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    ネタバレ

    歴史家として名前は知っていたが、初めて読んだ磯田氏の本。
    史実をもとに書かれた小説はいろいろあるが、この本は小説ではなく、ある一冊の書物に書かれていた、江戸時代の殿様の詳しい内情の暴露本を紹介したものである。ただ、この本が面白いのは、この本がただ現代語で紹介されているのではなく、取り上げた殿様に対する磯田氏の思い入れが相当含まれているところだ。登場する殿様のうち、知っていたのは一人だけだったが、どの人物も非常に興味深い人物に思え、さらに深く知りたくなった。

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    2018年09月02日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    今や司馬遼太郎の後継者として引っ張りだこの著者であるが、本作も実に西郷を調べ尽くしている。西郷の周りでは多くの人間が死んでいくというのは言い得て妙である。司馬遼太郎の「翔ぶが如く」でも地元では西郷はあまりよく思われていないと書かれていたと思う、多分西郷は時代の破壊者として生まれてきたのであろう。ところで本作はひとつの論文としては面白いのだけれど、これを「翔ぶが如く」や「花神」のような歴史小説とするにはもっと筆力が入りそうだが、最近の史実を無視したトンデモ歴史小説を書くぐらいならやめたほうがよさそうに思う。

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    2019年04月09日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    磯田氏のこの本と司馬遼太郎氏の翔ぶが如く読んだ。もちろん磯田氏は古文書から日本歴史家として歴史を忠実にかかれている。それに対し司馬氏はあくまでも小説家であるため、史実は忠実に再現され、それに創作部分をくわえられている。両書に描かれている共通部分が史実として私は捉えている。
    この歳になって、古文書から読み通すのは極めて困難なため、複数の本を読んで自分なりの西郷隆盛像を作り上げることしかできません。ただし、真実と創作の部分の見極めが出来ないといけませんがね。
    そのためにも、歴史家の磯田氏のこのような本が大変貴重です。

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    2018年07月09日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    磯田氏の人気の秘密は、埋もれていた古文書を掘り出し、拾い集めて、ミクロの視点で歴史を解釈して見せることにあるでしょう。
    西郷隆盛という人間は体格も、人物スケールも大きい。
    いわばマクロの代表のような人です。
    それを、ミクロから解釈して見せるのですから、面白くないはずがない。
    この組み合わせですから、成功が約束されたようなものです。
    ミクロの視点は本を読んでもらうしかないのですが、例えば西郷の下男の証言がちょくちょく出てくる。
    この下男は西南の役の相当最後の部分まで西郷に付き従っていたようですが、ハイレベルな視点とは正反対だけれど、これほど身近に仕えていた人物ですから、人物をあぶりだすには格好の

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    2018年07月05日
  • 明治維新で変わらなかった日本の核心

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    ネタバレ

    やはり頭のいい人の対談は面白い。そしてメディア慣れしている人たちだから、面白い対談をしてくれる。歴史おもろー


     二宮金次郎の話が多かったけど、勉強になることが書かれていた。「譲」の精神は大事だ。
     経済をたらいの水だと喩えて、たらいの水を自分のほうへかき集めても、すぐに逆方向に逃げるように遠ざかって行ってしまう。でも、たらいの水を外に押し出せば、今度は自分のほうに波となって帰ってくる。お金の流れをこのように例えるの、非常に良いなぁと思った。


     あと、基本的に江戸時代のステレオタイプなイメージを払しょくするような話が色々出てきて興味深かった。貧しい農民と裕福な武士という固定観念を払しょく

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    2018年05月04日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬の現存する百三十九通の自筆の手紙の中から十五点を選び、年代順に追っていき、龍馬とはどのような人間だったのかに迫る。

    一次資料の自筆手紙から龍馬の性格、思考、節目節目の行動、人間関係、幕末の政局にどのようにかかわったのかを読み解くわけだけど、龍馬って本当になんでも手紙に書いちゃうんだね。

    これ敵対している側に読まれたら不味いじゃんって内容もバンバン書いちゃってて、著者もいうように自分は死なないという根拠のない自信と奔放であけすけな性格が調書でもあるけど短所でもあり寿命を縮めたんだろうな。

    第三章は龍馬の暗殺について様々な説を手紙とその他の資料などを用いて分析し、結論を出している。

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    2018年04月06日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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     歴史学者として自分に何が出来るかを考え、真摯に行動する姿勢に敬服する。
     ものっすごくわかりやすくて、おもしろい、歴史の愉しみがぎゅうぎゅう詰まった本。
     からみあったり上書きされまくったりしてる歴史に、誰もが親しめる味付けをして提供し、現代に必要な歴史の情報を伝えてくれてる。
     磯田さん、あなたの本、全部読みます。

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    2018年03月17日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    サブタイトルに忍者の文字があるけど、忍術合戦みたいなのを期待してはいけない。 
    忍者はどんな仕事をして、どこに住んでいたのか等を古文書から考察しているので地味といえば地味だけど、それが面白い。 そこから更に発展して当時の薬学知識にまで手を伸ばしたり。

    そんな著者は静ではなく動の人。
    何かに興味が湧くとまず関連する古文書があるのかを調べその古文書があると判るやそこへ赴き、その地の人に話を訊いて現地を歩いたりもしつつ古文書と向き合う。そんな古文書探索の過程も読んでるとワクワクする。

    興味の幅も広いうえに視点も独特なので面白い。 
    忍者だけでなく、妖怪の目撃情報に蓮華焼き。手塚治虫の祖先の話から

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    2018年03月17日
  • 江戸の備忘録

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    薄く、短い文章の中に歴史に埋もれがちな大切な話がたっぷりと書かれてある。有名人だけでなく、庶民がどうあったのかや、結婚や離婚はどうだったのか。ものすごく知って得する一冊。

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    2018年02月23日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    歴史は繋がっている。一つのことを知れば何かに繋がり、もっと知りたくなる。そうやって愉しめば歴史は愉しい。なぜ歴史学者が地震?とわからなかったが、地震も歴史の中にあることに気づく。古文書が楽にすらすらと読めたならと思ったものだ。

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    2018年01月30日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬の手紙や、歴史資料を分析し、分析結果を説明し、幕末を理解させてくれた作品。

    「司馬遼太郎の龍馬がゆく」や「大河・長編ドラマ」のような情緒的な内容を全否定ではなく、フィクション部分を丁寧に補足・反論し、優しく説明してくれ、素晴らしい。

    最大の見どころは、安っぽい龍馬暗殺陰謀説への反論であろう。著者の学者としての矜持を感じる。

    調査研究の甘い視点を活字にするな!という著者の心意気を読めたのは、私だけでないはず。

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    2017年12月26日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    大名の通信簿ともいえる古文書を元にして、戦国末期〜江戸時代初めの様子が分かる。軽妙な語り口が相変わらず面白い。

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    2017年11月20日