磯田道史のレビュー一覧

  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    歴史は繋がっている。一つのことを知れば何かに繋がり、もっと知りたくなる。そうやって愉しめば歴史は愉しい。なぜ歴史学者が地震?とわからなかったが、地震も歴史の中にあることに気づく。古文書が楽にすらすらと読めたならと思ったものだ。

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    2018年01月30日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬の手紙や、歴史資料を分析し、分析結果を説明し、幕末を理解させてくれた作品。

    「司馬遼太郎の龍馬がゆく」や「大河・長編ドラマ」のような情緒的な内容を全否定ではなく、フィクション部分を丁寧に補足・反論し、優しく説明してくれ、素晴らしい。

    最大の見どころは、安っぽい龍馬暗殺陰謀説への反論であろう。著者の学者としての矜持を感じる。

    調査研究の甘い視点を活字にするな!という著者の心意気を読めたのは、私だけでないはず。

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    2017年12月26日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    大名の通信簿ともいえる古文書を元にして、戦国末期〜江戸時代初めの様子が分かる。軽妙な語り口が相変わらず面白い。

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    2017年11月20日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    「土芥寇讎記」(どかいこうしゅうき),こんな記録が残っているとは,そしてこのことを紹介してくださって,感謝です.こういうところから案外世間の言い伝えと違った本当の史実が現れてくるようで,馬鹿にできないというか非常に面白いです.
    前田家の殿様たちはことの外詳しく書かれていて,淡々とした語り口ながら熱い思いも感じられ,とても読みやすく読み物として最高でした.

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    2017年11月04日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    掛けた歳月24年5カ月、総ページ数12,000ページ。87年に渡った昭和
    天皇 の生涯を綴った『昭和天皇実録』の編纂が終了し、今上陛下に
    奉呈された のが2014年9月。

    そして、今年3月から一般刊行が始まった。早々に予約をしたのは
    いいが、 全19巻を5年かけて刊行することを予約語に知って愕然とした。
    それまで 何があっても生きていなくちゃ。

    既に刊行された2巻は手元にあるのだが、未だ手を付けていない。
    読もうと思った矢先に、本書が出版されたからだ。昭和天皇の
    崩御後、関連の書籍が多く世に出たので時間のある限り読んだ
    のだが、それでも知らないことが多い。

    なので、『昭和天皇実録』に取り掛かる前段階の予習として本書は
    最適なのではないだろうか。昭和史に詳しい4人それぞれが、持論を
    展開しながらも『昭和天皇実録』の主要と思われる部分を読み解いて
    いる。

    本書のメインとなっているのが戦前から終戦までだったので、『重臣たち
    の昭和史 上・下』を読んでおいてよかった。これが予備知識として
    役に立った。

    幼少時の話も興味深かったのだが、今まで昭和天皇の関する作品を
    読んでいて何故、軍部の暴走をみすみすお許しになったのか疑問に
    感じてたんだよな。

    だが、半藤氏の以下の発言ですとんと自分の中で何かが繋がった。

    「実は私は、昭和天皇には三つの顔がある、と考えているんです。
    ひとつは「立憲君主」としての天皇、もうひとつは陸海軍を統帥する
    「大元帥」。そして両者の上位にさらに、皇祖皇宗に連なる大祭司で
    あり神の裔である「大天皇」がおわす、というのが私の仮説です。」

    ふたつの異なる立場の間で、板挟みになっている昭和天皇像が
    克明に浮かび上がるではないか。

    もうひとつの発見は、これまで内容が明らかにされていなかった
    「拝聴録」である。折々に昭和天皇が侍従を相手にご自分の胸の
    うちを語られた聞き書きである。

    やっぱりあったんだな。だた、どこにあるのかがはっきりされていない。
    今上陛下のお手元にあるのではないか…とも言われるが。

    この「拝聴録」がいつか一般に公開されたら、昭和史が今以上に
    興味深くなるかもしれない。

    本書の4人の語り手の解読を参考に、そろそろ『昭和天皇実録』に
    取り掛かろうかな。でも、その前に昭和史を今一度復習しておいた
    方がいいかも。

    『昭和天皇実録』本体を読み通すのは無理…と言う人でも、昭和史に
    興味がある人にはダイジェストとしていいかもしれない。

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    2017年08月21日
  • 江戸の備忘録

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    様々な文化が花開いた江戸を中心に、その前後の歴史も交えて綴るエッセイ。興味深い話題がコンパクトにまとめられているのも道理、新聞連載を書籍化したものなのだ。『殿様の通信簿』『武士の家計簿』のプロットとなる話題があり、早速それらを読みたくなった。夏目漱石が出てきた時には、そう言えば漱石も幕末の生まれであり、その作品には江戸言葉が濃いことを思い出した。

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    2017年08月19日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    通信簿と優しい表現にしているが、幕府隠密が調べ上げた機密文書である。徳川が支配した各地の殿様の査定書で、本書では中でも問題児を扱っているところに面白味がある。外様の雄・前田家に紙面を割いているのも良い。平和な世になるにつれ武士が官僚化されていく。稟議書に判を押すだけの管理職の悲哀……『保科正之』の文体と違って、書下し文と現代語訳を併記する著者の心遣いがありがたい。

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    2017年08月19日
  • 龍馬史

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    史料を丁寧に当たる著者だからこそ信頼できる、と思った。司馬遼太郎『竜馬がゆく』が現代人に坂本龍馬のイメージを与えた功罪は大きい。司馬氏が当該作品をフィクションであると公言しても、他に龍馬を伝える一般書が無かったことも大きい。その意味で、本書は龍馬の手紙や、幕末の情勢から、龍馬が志士として活躍するまでの経緯、そして暗殺の首謀者を断定するまでの筆致で、歴史学者としての所見を知ることができた。

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    2017年08月17日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

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    めちゃめちゃ面白い。
    歴史が急に色彩を帯びて、目の前にあるかのように蘇る面白さがある。
    磯田さんの書き方が上手いのだろうし、着目点・解釈も分かりやすく興味を持ちやすいものなのだからかな。
    電子書籍でなく、印刷版を持って、人にも貸したい一冊です。

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    2016年10月16日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

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    盛りだくさんの内容で、何回読んでも新しい発見があります。磯田先生の価値観がよくわかります。お勧めの本です。

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    2016年08月02日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    「実録」の編纂者の中に「エース」の存在を仮定し、その人物の思考を考慮しながら読み解いていく点に興味を持った。
    まだ手を付けていないが「実録」を読む楽しみが増えた。

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    2016年04月04日
  • 龍馬史

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    いまだ諸説ある龍馬の暗殺説。磯田さんのアプローチはいつも具体的かつリアリティがあって興味深い。黒幕は松平容保か〜なるほど。

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    2016年02月14日
  • 龍馬史

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    龍馬と言えば薩長同盟や大政奉還を成し遂げたというイメージが強いが、それは薩摩や長州の実力者が考えたことを、龍馬の持ち前の行動力で実行した「補佐」というのが実態である。

    龍馬の最大の実績は個人の海軍を創設したことであり、亀山社中という商社を作り上げたことである。

    龍馬は政治家というよりも政治現象を事業化することに長けた「商人」であった。



    龍馬暗殺にはいまだに様々な諸説が飛び交っているが実はそれほど謎はない。

    実行犯は京都見廻り組であり、その実行を指示した黒幕は会津藩の松平容保である可能性が濃厚である。

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    2015年12月07日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    -2015/09/01
    ①特別攻撃隊の戦果報告を聞いた裕仁天皇は、「そのようにまでせねばならなかったか。しかし、よくやった」と語ったという。前半は天皇としての言葉、後半は大元帥としての言葉に裕仁天皇の苦悩があった。
    ②天皇はアメリカの短波放送で日本軍の所在を知る状態であったという。陸海軍が天皇に事実を伝えていなかったという事実。

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    2015年10月01日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    陛下のご本心を知ったからといって、今更何が変わるのか?ということはあるが、とはいえ戦前の厳しい御決断を迫られる局面での陛下の息遣いを、生硬な文書から読み解く試みは、好奇心を大いに刺激するとともに、既知の日本近代史の解釈に、別の視座を与えてくれる、非常に興味深い一冊だった。

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    2015年07月26日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    宮内庁が編集した『昭和天皇実録』は、単に事実を載せるだけではなく、どの様に昭和天皇を見せたいのかの意図が働いていると著者達は語っている。
    しかも重要な部分では”エース”が登場していると推測しており、宮内庁と著者陣との攻防も楽しめる。

    この様な著者陣の豊富な知識、洞察力があって初めて『昭和天皇実録』を読み解くことが出来るのであろう。

    さらに違う場面を取り上げた続編を是非出して欲しい。

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    2015年05月17日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

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    現代にも通用する言葉がたくさんあってびっくりしました。
    気位の高い人がこんなにもいるとは……本当に驚きです。
    爆笑問題カーボーイの「思っちゃったんだからしょうがない」のコーナーで、
    「もし自分に、世界に通用するぐらいのラクロスの才能があったとしても、一生気づかずに終わる」というリスナー投稿を思い出しました。つまり、著者が苦労して発掘してくれたからこそ、歴史に埋もれた大思想家達の上記の金言集が日の目を見るようになったわけで、どんなに良い事を言っても、それが記録(あるいは記憶)に残らなければ意味がない、ということです。
    そして、「自分にはどんな才能があるのか分からない、だから色んなことにチャレンジしていかなくてはならない」という事も含まれていて、果敢に挑戦した人たちの言葉がここに記されていて、感動しました。
    人生において、所謂「成功」の定義をどこに置くかで色々変わってくると思いますが、躓いた時や落ちこんだ時に勇気をくれる偉人達の言葉に感謝して、発奮したり、気合を入れ直したりしたいです。
    僕の評価はSにします。

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    2014年05月09日
  • 龍馬史

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    龍馬の実像がわかる本。あまりにも美化されすぎた龍馬の本当の話を教えてくれた。龍馬関連の中では特におもしろい本だった。

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    2013年06月29日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

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    かつて日本に存在した有名な人から無名な人まで。
    まさに「叡智」と呼ぶべき言葉とエピソードの数々。
    今この人が日本にいてくれたら!と思ってしまう。

    横井小楠のエピソードには心震えました!

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    2012年09月08日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

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    ボクがこれまで読んだ名言集の中で、まちがいなくNO.1。歴史に揉まれても風化しない名言には真理をついた奥深さがある。
    ここにあるのは、超メジャーな武将から決して表舞台には出てこない町人や芸人の発した言葉。それらひとつひとつに込められた言葉の重みに、思わず身が引き締まる。

    それにしても、磯田先生の解説はいつ読んでも秀逸だ。
    本当にステキな解釈をしてくれる。

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    2011年11月17日