磯田道史のレビュー一覧

  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    -2015/09/01
    ①特別攻撃隊の戦果報告を聞いた裕仁天皇は、「そのようにまでせねばならなかったか。しかし、よくやった」と語ったという。前半は天皇としての言葉、後半は大元帥としての言葉に裕仁天皇の苦悩があった。
    ②天皇はアメリカの短波放送で日本軍の所在を知る状態であったという。陸海軍が天皇に事実を伝えていなかったという事実。

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    2015年10月01日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    陛下のご本心を知ったからといって、今更何が変わるのか?ということはあるが、とはいえ戦前の厳しい御決断を迫られる局面での陛下の息遣いを、生硬な文書から読み解く試みは、好奇心を大いに刺激するとともに、既知の日本近代史の解釈に、別の視座を与えてくれる、非常に興味深い一冊だった。

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    2015年07月26日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    宮内庁が編集した『昭和天皇実録』は、単に事実を載せるだけではなく、どの様に昭和天皇を見せたいのかの意図が働いていると著者達は語っている。
    しかも重要な部分では”エース”が登場していると推測しており、宮内庁と著者陣との攻防も楽しめる。

    この様な著者陣の豊富な知識、洞察力があって初めて『昭和天皇実録』を読み解くことが出来るのであろう。

    さらに違う場面を取り上げた続編を是非出して欲しい。

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    2015年05月17日
  • 龍馬史

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    龍馬の実像がわかる本。あまりにも美化されすぎた龍馬の本当の話を教えてくれた。龍馬関連の中では特におもしろい本だった。

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    2013年06月29日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    ◾️P43にある秀吉の身体的特徴の話は知らなかった。秀吉は身体のハンディキャップをバネにした男なのか。
    ◾️P52にあるが、秀吉は事務もできた。
    ◾️P64秀吉は臆面もなきごますりが得意。
    ◾️P89豊臣兄弟の経済センス
    ◾️P100秀長は逃げない
    ◾️P105三木合戦で軍事土木技術、情報ハイウェイ、移動能力を獲得
    ◾️P157自尊心をくすぐる天才
    ◾️P165第二次長久手の戦いがあったら
    ◾️P201最後の1行がやはりそうか、となる

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    2026年04月12日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    新聞掲載の記事から抜粋&加筆修正されたものであるとのことで、1つ1つのテーマが短く読みやすい。
    磯田先生の個人的な話もちらほら混じえつつ、歴史のこぼれ話や裏話、庶民の暮らしを暴いていく。

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    2026年04月10日
  • 無私の日本人

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    本書では私心や私欲のない無私な人3人が紹介されています。古文書研究で名高い著者がこのまま歴史に埋もれさせては勿体ないと小説化。今のご時世では滅多にお目にかかれない無私な人3人の生き様は、私の心のダムを見事に決壊させました。

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    2026年04月08日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    私は司馬遼太郎の本をマトモに読んだ事がありません。街道を行くシリーズの興味があるところだけをつまみ読みしたのと幾つかのエッセイぐらいかな。ところが世間では氏の著作に関する情報が沢山あってNHKの歴史ドラマの原作であったりで、何となく内容を知っていたりする。歴史上の人物のイメージが司馬遼太郎描くところだあったりするのである。
    磯田先生は司馬遼太郎を、歴史を、つくる歴史家とする。確かに一般人(?)の歴史認識が所謂司馬史観の影響であったりするように思う。坂本龍馬なども司馬史観で造られた人物であるようだ。
    ということで、本書で私たちが知っていると思っている歴史認識で司馬史観に基づくものがどれぐらいある

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    2026年03月25日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    江戸時代は身分制が敷かれており、かつては、士農工商と呼ばれた。とりわけそのトップに立つ武士は、派手な暮らしぶりに見える。が、同時に武士としての体裁を保つために相当な出費を強いられていたことがわかった。武士としてのしきたり、年中行事、冠婚葬祭など、武家の財政は圧迫されているというところに意外さを感じると同時によくよく考えれば納得したものだ。       

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    2026年03月13日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    いままで秀長は何をやってどう生きてきたのかよくわからなかったが秀吉にとって有能な弟であることがよく分かった。兄弟でセロから1を作り出した人物、黒田官兵衛のような世上をする人が活躍した、無駄を省き形式を捨て速度と効率を重んじたとき組織は勃興する、兄弟そろってこその豊臣政権成立と興味深い本であった。

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    2026年03月08日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    大河ドラマで注目、豊臣兄弟の実像を一次資料から洗い出す。
    筆者のほかの作品と同様、一次資料を丹念に検証し、豊臣兄弟の栄達の秘訣を探るもの。
    資料の少ない弟豊臣秀長。生年から意見が分かれる。
    講談などで太閤の出世譚として誇張される面も多いが、この兄弟、実力を兼ね備えた存在であったことは間違いない。

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    2026年02月22日
  • 龍馬史

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    史学者の視点から坂本龍馬を見つめ直す。「竜馬がゆく」など小説、映画のイメージを
    超えた、書簡などの基礎資料に基づき龍馬の実像に迫る。
    書簡からうかがえるおおらかな性格、才谷屋の血、商人の発想など。決して劇中のイメージを否定するものでなく、むしろ上書きしている。
    歴史ミステリーの一つとしれる龍馬暗殺の実行犯についても筆者は謎はないとして、回答を出している。
    特に「竜馬がゆく」読者には楽しめる一冊であろう。

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    2026年02月20日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    感じたテーマ:昔も今も世の中は人の気持ちで成り立っている。
    秀吉と秀長、百性を経験しているからこそ分かる、持っていない人の気持ちと持っている人の影響力が、多くの人の気持ちを変える原動力になったのだと思う。また、秀長がいたからこそ、秀吉の分身として秀吉2人分の影響を示せたのだと理解できた。さらに、そこに情報共有、物理的移動の最速さも当時では、よりその分身の効果性を強めたのだと思う。

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    2026年02月19日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    養老孟司さんとの対話が印象に残った。
    日本という小さな島国の環境で、均質化されてきた日本人。歴史上の外圧への反応も、生物学的な見地から捉えてくれると面白い。
    都会人はみんな田舎に参勤交代すべしとの言説、支持したい。人工物ではない自然なものをきちんと見て、触れて、たしかめる機会がないと、人間はすぐに忘れてしまう。一方で、自然の偉大さも恐ろしさも、えてして忘れがちなもの。
    関東大震災が人々にもたらしたPTSD、それから戦争へ続いていく流れも、なるほどなと。

    子供はこれから田舎や野山に連れて行こうっと。

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    2026年02月16日
  • 無私の日本人

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    歴史関係の本は偉人を描いていることがほとんどだと思ってた。が、今回は違った。
    この本では偉人としての認知度は低いものの、自らの地位や財産を投げ打って、世のため人のために全てを捧げた3人の生涯が綴られている。教科書に出てくる偉人と何ら引けを取らない。心が洗われるし、自分には何ができるかを考えずにはいられなくなるような刺激的な本だった。

    どの話も素敵だったが、中でも大田垣蓮月の話が一番心揺さぶられた感じがする。どんな卑しい者にも分け隔てなく、持っているものを分け与える。うまくいかない時も、周りに責任を求めるのではなく、自分自身が未だ何かに執着しているからだと悟る。絶対に並大抵の精神力じゃこれだけ

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    2026年02月15日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    各テーマ短くまとめられているため、1つ1つをそこまで深掘りされているわけではないが、論旨や引用事例が明快でわかりやすい。

    徳川政権の成立と存続のカラクリ、天皇家の生殖管理とか東照宮によるじわじわ神格化とか、えげつない。
    狸とか言われるのは司馬遼太郎作品から植え付けられたイメージもあるとは思うが、こういう仕掛けの細やかさ、周到さに関しては本当に性悪だと思う。

    崩壊の序章(?)の1つとして触れられていたが、阿部正弘の開明的な施策は、転じて徳川幕府の崩壊の一押しと裏表だと。優れた人材登用や教育への注力も、日本全体のためには良いことであったはずであり、従来の門閥主義ではなく能力主義で人を活かすと聞

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    2026年02月13日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    今年の大河ドラマに関連した書籍が書店でもたくさん並んでいて、その中で私には珍しく新書を選んでみた。秀長の誠実さ、兄弟揃ってこその豊臣政権、歴史って奥が深くて面白い。ドラマも毎週より楽しみになった。

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    2026年02月04日
  • 影の日本史にせまる

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    磯田道史氏と嵐山光三郎氏による、西行や宗祇や芭蕉の影の顔を通して、日本史の裏に迫った対談集。
    興味深い話も多かった。

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    2026年02月01日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    毎年、大河ドラマの予習として関連書籍を一冊は通読しているが、今回は磯田道史の著書を参考にした。

    豊臣秀長に関する書簡はほとんど残っていない。そのため、現存する書簡の概要と事実、そこから読み取れる内容を簡潔かつ分かりやすく知りたいと考えたのが選書の理由である。少ないページ数ながらも、ある程度網羅的に描かれているのではないかと期待していたが、その意図は十分に達成されていた。

    一次史料が少ないということは、必然的に秀吉との対比によって秀長の人物像を浮かび上がらせることになる。これが大河ドラマでどのように描かれるのか、今から楽しみでならない。

    そもそも大河ドラマとは、司馬遼太郎の作品と同様、単な

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    2026年02月01日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    ネタバレ

    徳川家康は幼少期から織田家や今川家に人質に出されるという環境の中から、弱者の視点で自分や自分の環境を冷静に分析し江戸時代の徳川治世を作り出した。その中でも印象に残ったのは大きく2つ。1つ目は武田などの強豪との戦いの中で敗戦にも全滅せず生き残り徐々に戦い方を見つけて力をつけていったこと。負けを認め改善する姿勢。2つ目は信長や秀吉の成功や失敗の中から中から、「権威での支配」と「力での支配」について学び常に実践していた事。自身の権威や徳を高める(そう見せる)ため自身のふるまいや言動を演じていた事や力を見せるため難しい戦いも逃げない姿勢を見せ続けるなど内外に統治者として徳川を刷り込み続けていた。弱者だ

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    2026年01月31日