磯田道史のレビュー一覧

  • 徳川家康 弱者の戦略
    一部重複する記載が多いのが気になるが
    家康がどのように天下人になったのか
    武威を示す大切さ

    だが家康が天下人になれたのは運がかなり大きいのでは?と思う
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    いつもながら磯田氏の上梓作は読みやすいのに内容が深い。原資料にあたっているので説得力もある。今回は四章までは目新しさはそこまでないが、五章の『家康から考える「日本人というもの」』は面白い考察だった。
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    この古文書の発見は確かに画期的で、近世武士の生活が解り、その後の時代物文学やドラマに影響を与えたのだろう
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    さすが磯田さん。わかりやすく読みやすい。家康が築き上げた江戸幕府は内部変革や社会変化により崩れやすくなってしまったのがよくわかりました。我々が学ぶべきことも多いと感じました。また、現代社会の中に残る世襲などの感覚がこの頃から続いていたとは。関ケ原合戦直前における島津家の対応を誤らなければ、薩摩による...続きを読む
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    やっぱり面白い磯田先生の本

    参考図書が文中にびっしり
    組み込まれており
    読み込んで読み込んでの
    データー出力文書で
    素人でも分かりやすく
    イメージしやすくなってるのが
    流石だなぁと思う
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    古文書オタクの著書が、骨董屋から掘り出した古文書からニッチな情報を掘り起こし、歴史のリアルを伝えてくれる。
    こういうものの積み重ねも、学術的に重要だと改めて感じさせる。
  • 徳川家康 弱者の戦略
    良書。
    磯田道史さんに外れはない、期待通り。史実、史実じゃない、疑わしいけど参考になる、区別して説明。
    家康、信玄、信長の分析が素晴らしい。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    新聞連載のエッセイ。当然一話が短く読みやすい。磯田さんは現役の研究者だけあって全て一次史料をネタにしている。実はこれってすごいこと。なにしろ"古文書を新聞と同じ程度の速さで読める"からこそ出来る技だ。古書店や骨董市で古文書を探す様子が嬉々として楽しそう。いいなぁ。
    …私は、頭が疲れた時にこういう本を...続きを読む
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)
    西郷隆盛の本はだいぶ読んだが、一生を客観的に記載されており、歴史学者ならではの評伝である。
    西郷隆盛を知れば知るほど、わからなくなる。だからこそ、西郷は語り継がれていくのが理解できた。
  • 徳川家康 弱者の戦略
    史実に基づくもの、筆者の推察によるものなど、どのような考えから答えを導いたのかがわかりやすく、歴史認識について、改めて考えさせられる一冊。
    とても丁寧で素人でもわかりやすく、他の人物についても、いろいろと勉強したくなる内容だった
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

    史料の読み方が面白いと感じる本であった。
    当時の様子をライブ感をもって読み解くので、例えば明智光秀の実像は誰も分からない。しかし、少なくとも当時の人がぶっちゃけどう記録していたかを読むことで感覚は追うことが出来、空気感に触れることができる。
    歴史はこうだ!ではなく、あくまで時間空間を追って想像する...続きを読む
  • 江戸の備忘録
    随筆集というより雑学集に近い。江戸時代に関する話がおもしろく、かつ簡潔明瞭に書かれている。あとがきを見て新聞の連載がもとになっていると知り、納得した。同じくあとがきに「学術的なものを書く場合であっても、誰にでも伝わる達意の文章を心がけたいと思う」とあるが、この本はまさにそれを体現している。
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
    「紙の新聞の時代は終わった、これからは偏向も忖度もしていないネットメディアの時代だ!」とかなんとか喧しい昨今ですが、読もうと思っていた情報以外にも目がいって引き込まれるのは新聞購読のよいところで、読売に連載されている「古今をちこち」はふと目にとまって以来大変面白く、今は掲載を楽しみにしている記事の一...続きを読む
  • 明治維新で変わらなかった日本の核心

    この国に連綿と続く意識とは

    明治維新によって、日本は欧米以外の国で唯一、近代化に成功した国である。それゆえに、長い日本の歴史の中で、近世(江戸時代)から近代(明治時代)への転換は革命ともいえる社会構造の大きな分岐的であったと多くの日本人が考えていると思う(学校で習う日本史もそういう文脈で明治維新を捉えていたような気がする。)。...続きを読む
  • 感染症の日本史
    史料から日本史上の感染症の歴史を紐解き、現代の感染症(執筆時点ではCOVID-19第2波)の示唆を得ようとする試み。江戸時代のコレラ流行、大正時代のスペイン風邪流行など、市民の日記から天皇の行動記録まで様々な史料から感染経路や流行の特徴を導いていくのが新鮮で面白い。
  • 徳川家康 弱者の戦略
    磯田さん、家康は専門じゃないでしょと思いながらも磯田さんの名前で購入しました(そもそも最近、磯田さんの専門が判らなくなってきてますが)。
    本書は初心者向けに家康のライフイベントを丁寧に説明していきます。基本は通説に従いながら、最新研究も踏まえて記述していきます。その纏め方が上手くて、家康の一代記とし...続きを読む
  • 感染症の日本史
    歴史家の磯田道史が、文字通り感染症の日本史を綴った一冊。

    感染症は欧米や中国だけでなく日本でもあり、パンデミックも今と変わらずに存在したことがよくわかった。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    歴史学者磯田先生古文書などの一次資料を小さい時からスラスラ読める歴史オタクによる忍者の末裔さんやら京都の古書店の掘り出し資料を基に忍者の実状やら江戸時代までカブトムシが不人気だったとか。昔から庶民も記録やら日記をつけていたお陰でリアルな生活を垣間見れました。ちょっと本のタイトルは大袈裟かも
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    これも各種雑誌からの寄せ集め。『日本史の内幕』程コラム的では無い。歴史上の人物の色んな知識が増え、単純に面白かった。前出のより若干古い。
  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    戦後のターニングポイントがわかりやすく書かれている。登場人物の思想、政略がその後の歴史にどう影響したか、興味深く読み進められた。