磯田道史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は司馬遼太郎の本をマトモに読んだ事がありません。街道を行くシリーズの興味があるところだけをつまみ読みしたのと幾つかのエッセイぐらいかな。ところが世間では氏の著作に関する情報が沢山あってNHKの歴史ドラマの原作であったりで、何となく内容を知っていたりする。歴史上の人物のイメージが司馬遼太郎描くところだあったりするのである。
磯田先生は司馬遼太郎を、歴史を、つくる歴史家とする。確かに一般人(?)の歴史認識が所謂司馬史観の影響であったりするように思う。坂本龍馬なども司馬史観で造られた人物であるようだ。
ということで、本書で私たちが知っていると思っている歴史認識で司馬史観に基づくものがどれぐらいある -
Posted by ブクログ
歴史関係の本は偉人を描いていることがほとんどだと思ってた。が、今回は違った。
この本では偉人としての認知度は低いものの、自らの地位や財産を投げ打って、世のため人のために全てを捧げた3人の生涯が綴られている。教科書に出てくる偉人と何ら引けを取らない。心が洗われるし、自分には何ができるかを考えずにはいられなくなるような刺激的な本だった。
どの話も素敵だったが、中でも大田垣蓮月の話が一番心揺さぶられた感じがする。どんな卑しい者にも分け隔てなく、持っているものを分け与える。うまくいかない時も、周りに責任を求めるのではなく、自分自身が未だ何かに執着しているからだと悟る。絶対に並大抵の精神力じゃこれだけ -
Posted by ブクログ
各テーマ短くまとめられているため、1つ1つをそこまで深掘りされているわけではないが、論旨や引用事例が明快でわかりやすい。
徳川政権の成立と存続のカラクリ、天皇家の生殖管理とか東照宮によるじわじわ神格化とか、えげつない。
狸とか言われるのは司馬遼太郎作品から植え付けられたイメージもあるとは思うが、こういう仕掛けの細やかさ、周到さに関しては本当に性悪だと思う。
崩壊の序章(?)の1つとして触れられていたが、阿部正弘の開明的な施策は、転じて徳川幕府の崩壊の一押しと裏表だと。優れた人材登用や教育への注力も、日本全体のためには良いことであったはずであり、従来の門閥主義ではなく能力主義で人を活かすと聞