磯田道史のレビュー一覧

  • 江戸の備忘録

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    2024.09.30
    歴史エッセイとして面白い。
    だけど江戸の備忘録はちょっと中身とずれてない?
    そんなところしか文句つけられない面白い視点を提供してくれる。

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    2024年09月30日
  • 江戸の備忘録

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    お馴染み磯田先生の、楽しんで読みながら歴史の勘どころを押さえる事ができる、江戸雑学集。

    家康始め代々の徳川将軍、戦国期から江戸時代にかけての名のある有名武将や大名、幕末期の英雄たちのエピソードも興味深かったが、それ以上にこの時代の社会を支えた名もなき市井の人々の生き方に惹かれた。江戸時代のおじいちゃんと孫の会話、相撲今昔物語、寺子屋事情や江戸の会談集など、可笑しくて何処となくホッとする逸話も満載。

    貧しく過酷な生活ではあっても、それぞれの立場で良く働き、正しく生きたこの時代の人々に学ぶところは多い。自分も姿勢を正して「しっかり生きなければ」とあらためて思う。

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    2024年09月10日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    変化は必然、人も政治も
    徳川幕府が崩壊した理由が多く語られているが最もな理由は「時代と共に環境が代わり、人が変わることでの弊害をその都度「法の緩和」で乗り越えた。だが多くの緩和策がより平等と自由を求めて動いた」と見る。現代でも「法と規則の緩和と新たな法・規則交付」無くして改革もなく国、国民が前に進むことがないと感じる。ただ、現状にあぐらを描いて何もしないことで全てに世界から乗り遅れた日本、政治家だけの自己主義、自己満足的な政治家、政策活動等は断絶すべきだ。

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    2024年09月05日
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊

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    ネタバレ

    アルベルト・アインシュタイン:人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる
    正直や勤勉は、家康が作った徳川時代が高めていった日本人の美徳です

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    2024年09月04日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    磯田がホストとなり、相当に多方面の「歴史の達人」を迎えた座談きじのオムニバス。だいぶ前のやつもあるし、ん、この人は?と思うゲストもある。それでも磯田は、あくまでにこやかに、相手の顔もつぶさずに、うまく話を回し、誘導しているというのが面白い。

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    2024年09月01日
  • 歴史とは靴である

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    磯田さんが私立女子高で行った特別授業を書籍化。話し上手の磯田さんをもってしても、歴史の話を集中して聞いてもらうのは苦労している場面があったように思う。書名は象徴的だが、過去を学ぶことでデコボコ、怪我しそうな世界を、靴を履いたように安全に渡っていけるツール、それが歴史ということ。さらっと軽く読めた。

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    2024年08月20日
  • 龍馬史

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    司馬史観に対する批評も含め、龍馬の功績について疑問が多く聞かれるが、磯田先生の資料を根拠としたこの論説は非常に冷静で好感が持てる。なんにもまして、あのユニークで個性豊かな手紙の存在は、龍馬の人となりを表していることを最初に取り上げることにより、磯田先生の想いが込められていると感じる。
    2024-040

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    2024年08月19日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    ネタバレ

    武士の家計簿の著者が古文書から得た新知見をまとめたもの

    意外と古文書がたくさんあって 主文されている事実には驚かされる

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    2024年08月15日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    激動の62年間の昭和。その時代のうねりの中どのようにお過ごしになられていたのか、昭和天皇の息遣いに耳を傾ける。一国の主人として、戦争にどう立ち向かったのか、どう終わらせようと思ったのか、昭和天皇のお気持ちに心を重ねることに意味があるように思う。

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    2024年08月14日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    どうする家康の放送に便乗した本である。
    分かりやすく説明され、かつ最新の研究についても説明されている。

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    2024年08月10日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    ネタバレ

    良い。
    著名な知識人の方々とのコラボ。磯田道史さんの知識、見解の確かさは誰とでも対等に渡り合える。
    今までの常識を打ち破りリーダーとして歴史を変えた、織田信長、源頼朝など。現代に生かせる手がかりがありそう。

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    2024年08月03日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    古文書から歴史の紐解く。そもそも自分は古文書の文字を読み解けない。字は読めたとしても書かれている背景を知らないと内容も理解できない。テーマを持って古文書を探し、歴史の真実を探究する姿にただただ感心するばかりである。おかげで歴史の出来事を少しだけ身近に感じることが出来た。

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    2024年06月24日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    磯田さんが様々な分野の人と対話し、多岐に渡る話を展開されている。半藤一利さんとのリーダー論、篠田謙一さん・斎藤成也さんとの日本人のルーツ、酒井シヅさんとの戦国武将の養成訓など、鋭い視点、思わぬ方向性の話、また色々な人に触れ、対話本の面白さを知った。

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    2024年06月24日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    歴史エッセイ集。戦国の怪物たち、江戸の殿様・庶民・猫、幕末維新の光と影、疫病と災害の歴史に学ぶ、の四部構成で、それぞれに古文書研究をベースとした小話が散りばめられている。

    なによりも良かったのは一話、3-4ページ。すぐに完結するので、通勤その他の隙間時間の教養本として極めて優秀で内容も面白い。この時代、まだまだこれだけの古文書が古本屋から出てくることにびっくり。個人的には江戸の庶民の名物好き嫌いや、風俗遊びの書付けが往時の人の息遣いが聞こえて来るようで最も楽しかった。

    歴史を深く学ぶというよりも、いろんな時代、いろんなジャンルの雑学をちょこちょこ得られて持ち運びも容易な200ページ強のお手

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    2024年06月09日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    歴史学者の磯田道史さんと各界著名人の対談集。12の対談がおさめられているが、雑誌掲載の古いものは2008年。最新のものは2023年。堺屋太一や半藤一利といった故人となった人との対談は、今となっては貴重。
    2013年掲載の『日本人の起源』についての遺伝学者たちとの対談は、その後の技術革新のスピードがとてつもなく速く、脚注で最新情報が付されているのがありがたい。
    掲載雑誌の持つカラーや対談相手の選定、対談テーマの設定なども様々なので、内容は玉石混交。相手の立場•立ち位置もあるだろうし。
    どれも面白かったが、半藤一利はやはり別格。双方の言説が本当に深い。女優の杏はこの時24歳。歴史好き•読書好きらし

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    2024年06月01日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    著者の大胆な仮説がダイナミックにわかりやすく描かれていて面白かった。
    織田徳川同盟が棲み分けを本質とすることや、信玄との戦いではいざという時に戦うリーダーであることを示す決断をしたこと、武田勝頼との戦いで、強者の得意パターンを敢えて現出させて誘い出しつつ鉄砲と高性能な弾薬と柵による横一線の防御陣地という罠を設けたこと、武田の家臣団や軍制を積極的に取り入れることで強力になったことなど、家康の戦略の勘所がよく伝わってきた。
    長篠後の武田の諜報と調略が信康殺害や、本能寺まで誘発した可能性(武田と繋がっていた光秀が天目山の後に織田に従属した穴山梅雪から信長に情報が漏れることを警戒して潰される前に謀反を

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    2024年05月19日
  • 磯田道史と日本史を語ろう

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    私一人ではわからない日本史のその奥へ
    堺屋太一:信長は銭で集めた流れ者の集団をひきいて、信行陣営に戦いを仕掛けていくのです
    浅田次郎:結局新選組と言うのは、コンプレックスの塊なんですよ
    養老孟司:都会の人間は、全員、田舎に参勤交代しろと主張しています

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    2024年05月19日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    磯田氏の著作はいつ読んでも面白い。今回は小噺集のような短いものの寄せ集めだが、それに似合う猫の話が一番面白かった。文献を読み解いた情報なので精度が高く誠に興味深い。政治や権威の話より経済や市井の話の方が数倍面白い。疾病の話も面白かったので「感染症の日本史」も読んでみたい。

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    2024年04月19日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    著書の磯田氏は、武士の家計簿から一躍歴史家として名を上げたが、無類の古文書好きと人柄がわかる内容となっている。

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    2024年04月14日
  • 感染症の日本史

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    日本の歴史において感染症がどのような影響をもたらしたのか、考えたことなかったことに気づき、何らかの気づきを得ることを期待して、本書を手にした。

    本書では、江戸時代以降(特にスペイン風邪)が日本社会に与えた影響を、統計的な観点と患者史の観点から、探る。

    「感染症の歴史」と聞くと、感染症がどのように当地に至り、流行し、収束したかという一点のみが取り出されてしまう場合が多い。だが、感染症が流行していても、当時の人々の生活、政治はその期間も続いていること。そして、感染症の流行そのもののみならず、感染症が世の中を大きく動かす原動力になり、為政者が成す感染症対策もそれらに大きな影響を受けていること。以

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    2024年04月09日