磯田道史のレビュー一覧

  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    半藤一利氏、保阪正康氏、御厨貴氏、磯田道史氏4名が『昭和天皇実録』を読んでの感想を諸々述べている本。4氏の話の中から垣間見られる『実録』の内容からはとくに「新発見」の類はないようだが、新たな史料の存在も示唆されているようで興味深い(ただし、原本の公開は難しいのかも)。

    最後に保阪氏が「「昭和天皇は生きている」との感がしてならなかった」と述べている。自分も「昭和生まれ」のひとりとして『実録』から漏れ聞こえてくる昭和天皇の息づかいに触れてみたいと思う。

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    2015年08月18日
  • 江戸の備忘録

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    江戸の歴史にまつわる短文集。

    江戸時代の識字率が高かったという話を無条件に信用すべきでない、という「日本人の識字率」は印象的だった。
    たしかに、いわれてみると何をもって「識字」する状態だとみなすかは問題だ。
    自分の名前や数字くらい読めたという人は6割を超えても、それが書ける人は約四割と下がり、出納帳がつけられる人となると十五パーセントくらいだとのこと。
    当時の他国の状況との比較は具体的にされていなかったけれど、これまで「江戸時代の識字率は高かった」と無条件に信じてきたから、ショッキングな話だった。

    江戸時代の左利きの割合はどれくらいか。
    天皇、将軍、大名は何時くらいに起きていたのか。
    こん

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    2015年08月17日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    ネタバレ

    本当なら、全61巻、12000ページあるという「実録」そのものを読みたいところではありますが、さすがに躊躇してしまうので、とりあえず昭和史の研究家の何人かが語っているこの本で概略をつかんでおこうと思いました。

    ・そもそも「実録」を残すというのは、古代中国の皇帝が亡くなった時に編纂する伝統が生まれ、その後朝鮮やベトナムにも広がったものだそうで、それでも平安時代には世界中で途絶え、復活したのは「孝明天皇紀」。その後「明治天皇紀」が編纂され、今や日本にしか残っていない伝統とのこと。

    ・特に昭和天皇は、世界を相手に戦争を行った昭和という時代の帝であるということから、その時天皇はどう判断し、どう行動

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    2015年05月30日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    「昭和天皇実録」の第1巻、第2巻が書店に並んだとき、思い切って買ってみようかとかなり悩んだ。でも、今後刊行される分を含めてすべてを読み通すことは難しいし、読んでも十分理解できないと思い、この種の解説本を待つことにした。
    本書で取り上げられた部分は、大方の日本人が関心を持つ部分であり、既に知られている資料との異同も含めて触れられているので、一人で実録を読むよりよほど意味があった。できれば、新書一冊というボリュームでは取り上げ切れなかった他のテーマについても、また解説してほしいと思った。

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    2015年05月24日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    2014年に刊行された昭和天皇実録についての対談集。少年時代の遊びや叱られたこと、乃木希典への敬慕。欧州遊学。摂政として国の舵取り。熱河作戦の阻止失敗。2.26事件への対応と石原莞爾への不信。三国同盟と松岡洋右。開戦への気持ちの変化と軍部への不信。嘘の上奏ばかりで短波放送を聞いて情報を得る。終戦工作と陸軍への説得。大元帥と天皇と大天皇。マッカーサーとの信頼。沖縄基地問題。A級戦犯の靖国合祀問題。実録は後世への歴史責任を果たす為、かなり中立に抑制的に書いてある。また天皇の生の感情も抑制的に書いてある。六国史に連なる国紀が書かれていることの重要性。24年掛けた大作に感謝。

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    2015年04月28日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    山内一豊の妻が湘南宗化を育てた話。◆森繁久彌の昭和南海地震の津波の話。◆鍋島閑叟のこと。◆◆昔は忠を重んじ、災害で死んでしまったことなど。◆柏原氏災難の話は泣ける。◆

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    2020年07月27日
  • 江戸の備忘録

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    現代社会との比較を意識して書かれている一冊のような気がして、たいへんわかりやすかった。逆に、現代社会は過酷だなあと思う。

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    2013年11月24日
  • 龍馬史

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    『武士の家計簿』の著者:磯田道史氏による、坂本龍馬の実像、暗殺の真相について論考した一冊。龍馬が残した多くの手紙を基にしており、説得力のある展開。暗殺命令を下したのは、〇〇というのが結論。

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    2013年08月03日
  • 龍馬史

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    龍馬の死の真相、そして幕末の動乱を、龍馬が残した手紙や、様々な証言から、解き明かして行く歴史書。暗殺の黒幕を消去法的に炙り出していく様は、非常に説得力があり、読み応えがあった。

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    2013年06月24日
  • 龍馬史

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    ≪目次≫
    はじめに
    第1章  自筆書状から龍馬を知る
    第2章  龍馬、幕末を生きる
    第3章  龍馬暗殺に謎なし
    あとがき

    ≪内容≫
    『武士の家計簿』の磯田先生の本。磯田先生がとても信頼できるのは、文献をきちんと読みこんでいるから。龍馬の生き方、その暗殺の謎ともに、わかりやすく書かれています(謎の解読は読んでからにしてください)。元本は2010年刊のものですが、文庫になって手に取りやすいので、幕末ファンの方は是非!。龍馬の魅力は少しも変わってませんから…。

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    2013年06月23日
  • NHKさかのぼり日本史(6)江戸 “天下泰平”の礎

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    ネタバレ

    鎖国はロシア船打ち払い時に作られた「祖法」で、鎖国を選んだ幕府は民命を重んじ、結果的に江戸後期の文化繁栄をもたらした。

    民を重んじる意識は天明の飢饉時の治安の荒廃に一端があり、これをきっかけとして幕府の施策が収奪式から、税金を得た分民にも施しを与える民富論に転換していった。

    江戸時代の安定した農業社会は、東日本大震災並の、宝永の大地震がきっかけであり、バブル的な新田開発から環境配慮の農村社会へと成熟させていった。

    そもそも、江戸が平和な時代になったのは島原の乱における住民大量虐殺、それによる支配階級の困窮があったためで、「平和な江戸時代」は、生類憐みの令によって完成される。

    わかりやす

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    2012年05月27日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    映画『武士の家計簿』を見る前に読もうと思い手に取った。

    幕末の金沢藩士がつけた家計簿から、当時の武士の暮らしや実情を読み解いた本。
    出版当時ベストセラーになったとか。知らなかった!

    武士は出世してもお給料より支出が増えて、家計が苦しくなるとか、
    商家との関係とか、知らなかった武士の姿が見えて面白かった。

    映画では、ホームドラマとして描かれているので、全然別物だけれど、
    新書にしては読みやすくて、楽しめた。

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    「金沢藩士猪山家文書」には、まだまだこの作品に描かれていないことがたくさんあるはず。今後もっと深く示していただくことを期待したい。続編を待望する!

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力を持っているか、が社会変動の時代には人の死活をわける。

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    幕末、明治維新にかけて生き残っていく武士の姿が家計簿から見えてきて面白かった。今の不況の時代に見習うべきものがあると思う。映画も楽しみです。

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    2019年01月16日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    今年から始まる大河ドラマ「豊臣兄弟」に向けての関連本。
    磯田先生なら間違いなし。参考文献を紹介しながら秀長に関する史実を紐解いていく。
    政治や会社経営において、歴史から学べることは限りなくある。歴史を知ることに人生を捧げた磯田氏だからこそ言える言葉がある。

    ・日本しゃかいが高い価値を置く、丁寧さ、精巧さ、正確さも、もちろん重要なのですが、とらわれすぎると衰退の原因になります。日本で組織が古くなると形式主義・完璧主義・責任回避主義が始まります。無駄を省き、形式を捨て速度と効率を重んじたとき、日本の組織は勃興するのです。
    ‥豊臣兄弟はまさに速度と効率を重んじて戦略を立てた武将だった‥と。

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    2026年01月10日
  • 豊臣兄弟 天下を獲った処世術

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    秀吉・秀長の兄弟が、今でいう地頭の良さ、精励、敏捷性、人心掌握術、当時の世の実態に即した統治術などを駆使して、天下統一への道を歩んだ様子を、史料をわかりやすく噛み砕いて紹介しながら語る、磯田先生のスタイル。
    にしても、秀長に関わる史料は多いとは言えず、ほとんどは秀吉のお話。
    秀吉・秀長の兄弟は、足利尊氏・直義や、源頼朝の兄弟とは異なり、弟の死の最後まで信頼関係が崩れなかったようだ。

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    2025年12月29日
  • 無私の日本人

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    磯田道史の歴史小説集『無私の日本人』を読みました。
    磯田道史の作品を読むのは初めてですね。

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    貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝。
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    2012年(平成24年)に刊行された作品で、以下の3篇が収録されています。

     ■穀田屋十三郎
     ■中根東里
     ■大田垣蓮

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    2025年12月11日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    これに関しては本当に俺のせいで申し訳ないんだが積んでるうちに興味が日本史▶︎世界史に変わったせいで別にそそられなかった
    あと引用の言い回しが俺には難しかった

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    2025年12月05日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬は幕末に活躍した志士の代表格であり、薩長同盟を実現して船中八策や大政奉還の原案を出した人というイメージがある。果たして、現代に流布されている坂本龍馬の功績はどこまでが本当で、どこまでが司馬遼太郎などのフィクションによって作られたものなのだろうか。そして、誰がなぜ龍馬を暗殺したのか。

    気鋭の歴史学者によって、龍馬の手紙など実存する資料を丹念に調査した結果、シンプルな龍馬像が浮かび上がってくる。そもそも、龍馬は姉などに宛てた手紙が数多く残っている。筆まめかつ、自身の考えや恋愛までも開けっ広げに書いている。だからこそ後世の人々は龍馬を扱いやすいし、様々な創作が生まれる余地がある。

    一方で

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    2025年11月22日