磯田道史のレビュー一覧

  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    戦後史を4ポイントに絞ってさかのぼりながら解説する本。簡易な内容ながら戦後を知らない人達にとっては読みやすい良書と感じました。
  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    戦後日本史を湾岸戦争→中曽根政権→55年体制→講和条約と遡って考察している本。
    読みやすい反面、やや考察が簡潔すぎた感がある。

    歴史は繰り返すとはよく言ったものである。
    開国を余儀なくされ、不平等条約に苦しんだ明治初期から富国強兵に努め、眠れる獅子と呼ばれた中国に勝利し、列強の一角であったロシアと...続きを読む
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    映画『武士の家計簿』を見る前に読もうと思い手に取った。

    幕末の金沢藩士がつけた家計簿から、当時の武士の暮らしや実情を読み解いた本。
    出版当時ベストセラーになったとか。知らなかった!

    武士は出世してもお給料より支出が増えて、家計が苦しくなるとか、
    商家との関係とか、知らなかった武士の姿が見えて面白...続きを読む
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    「金沢藩士猪山家文書」には、まだまだこの作品に描かれていないことがたくさんあるはず。今後もっと深く示していただくことを期待したい。続編を待望する!
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力を持っているか、が社会変動の時代には人の死活をわける。
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    幕末、明治維新にかけて生き残っていく武士の姿が家計簿から見えてきて面白かった。今の不況の時代に見習うべきものがあると思う。映画も楽しみです。
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    幕末マニアなら知っていることばかりだったが、江戸幕府崩壊までの流れが簡潔に整理されているので読みやすい。個人的には、東照宮や伊勢神宮の話が興味深かった。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    どれも自分の知らなかった話で興味深く読めたんだけど、物足りなさもそれなりにある。
    一番のマイナスポイントは1つのネタに対して4ページほどしか割り当てられていないため、概略しか分からない点。
    その貴重な4ページの中でも、半分古書店巡りの話で埋められているものもあったりして、何だかなあという感じもする。...続きを読む
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    「暴く」ってほどのことでもない小ネタの数々。
    何か歴史的な発見でもあるかと思いきや、特にそうではありません(笑)
    古本屋さんに置いてある古書が、こんなにも情報の宝庫だったんですね。すごいぞ古本屋!
    このような方々の地道な研究調査が、今ある日本史を下支えしているんですね。
    私自身は歴史マニアではないの...続きを読む
  • 日本史の探偵手帳
    磯田道史氏の著作は初体験。

    第1章に記載ある、ノーベル経済学賞受賞者ダグラス・ノースの『経路依存』の考え方がまず面白かった。曰く、「経済制度は、前の制度の道筋にとらわれながらしか発展できない」という考え方で、経済のみならず社会全般に当て嵌まるよう。武士の時代千年の後、未だ明治維新後150年ちょっと...続きを読む
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    家康について5章から検証している。まず幕藩体制を作ったのから始まり、家康が作った仕組を後世が崩して行った経由、近代日本への転換、と興味深かった。特に慶喜から明治に至る場面、初めて知った事が多く勉強になった。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    丹念に古文書を掘り起こす著者が自ら発見した歴史上の真実や逸話。

    大上段に構えた書名のわりに小ネタが多く読みやすい。

    古文書は散逸しやすく、一旦なくなると二度と日の目を見ない可能性が高い。作者が言うように公的機関がきちんと蒐集、保管すべきだろう。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    なんとなく手に取った本だったが、武士の家計簿を書いた人の著作だった。新聞に連載されていたコラムを集めたもので、一つあたり4ページで歴史に関する小話を知ることができる。
    おもしろいのはおもしろいのだが、それ以上の感想もない可もなく不可もなくという感じ。
    ただこの著者古文書をスラスラ読めるというのは素直...続きを読む
  • 徳川家康 弱者の戦略
    徳川家康が弱国大名からいかに天下人までなりえたのかを堅苦しい史実資料だけでなく、わかりやすく説明されていた。
    なかなかおもしろかった。
  • 磯田道史と日本史を語ろう
    <目次>
    阿川佐和子
    半藤一利
    篠田謙一
    堺屋太一・小和田哲男・本郷和人
    酒井シヅ
    徳川家広
    浅田次郎

    中村彰彦
    養老孟司
    出口治明
    半藤一利

    <内容>
    大変多くの人との対談。けっこう新しい情報も入ってくるが、浅田次郎と中村彰彦と、いずれも坂本龍馬暗殺の話が出てくるが、2人が違う下手人をあげる...続きを読む
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    古文書を解読することでわかる日本史の裏話。
    庶民が残した日記や記録など、価値が無さそうな古文書でも、著者のような研究者が解読することで、貴重な資料になる。
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    NHKのBSで放送されている「英雄たちの選択」を定例的に視聴している者だが、出演者の著者と各回のゲスト解説者との議論が興味深い、現代の事例にも活きる歴史の教訓から得られ論ぜられる学びの視点も参考になっている。この番組見ているような感覚でこの本を読んだ。
    広島名物のもみじ饅頭を頂くことがあるが、これか...続きを読む
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)
    西郷の生涯とその時代をかなり平易に解説されている書。

    西郷の思想原点の一つは、奄美大島。中世で取り残されたこの地では「ヒザ」という奴隷身分が存在した。平等思想を信望していた西郷はこれを「奴隷解放」した94

    新政府軍として江戸城に入った西郷には、唯一欲しいものがあった。それは二宮尊徳の農書。これを...続きを読む
  • 徳川家康 弱者の戦略
    中曽根康弘の言葉、
    国内の事情で外交をやってはならない
    お家の事情のために、相手の状況や力関係、外部環境を無視した外交や戦争を行ってしまうミスは、実際の歴史にあることなのです
  • 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
    なぜ江戸幕府が崩壊したのか。
    これまでの流説を覆して、磯田さんの視点で解説されていて楽しめる内容だ。
    倒幕した理由は幕末にスポットが当たるけど、それよりもっと前から崩れるきっかけがあるんだよ、と教えてくれてます。
    物事を多角的に見るのは大事なことですね。