磯田道史のレビュー一覧

  • 龍馬史

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    ≪目次≫
    はじめに
    第1章  自筆書状から龍馬を知る
    第2章  龍馬、幕末を生きる
    第3章  龍馬暗殺に謎なし
    あとがき

    ≪内容≫
    『武士の家計簿』の磯田先生の本。磯田先生がとても信頼できるのは、文献をきちんと読みこんでいるから。龍馬の生き方、その暗殺の謎ともに、わかりやすく書かれています(謎の解読は読んでからにしてください)。元本は2010年刊のものですが、文庫になって手に取りやすいので、幕末ファンの方は是非!。龍馬の魅力は少しも変わってませんから…。

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    2013年06月23日
  • NHKさかのぼり日本史(6)江戸 “天下泰平”の礎

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    ネタバレ

    鎖国はロシア船打ち払い時に作られた「祖法」で、鎖国を選んだ幕府は民命を重んじ、結果的に江戸後期の文化繁栄をもたらした。

    民を重んじる意識は天明の飢饉時の治安の荒廃に一端があり、これをきっかけとして幕府の施策が収奪式から、税金を得た分民にも施しを与える民富論に転換していった。

    江戸時代の安定した農業社会は、東日本大震災並の、宝永の大地震がきっかけであり、バブル的な新田開発から環境配慮の農村社会へと成熟させていった。

    そもそも、江戸が平和な時代になったのは島原の乱における住民大量虐殺、それによる支配階級の困窮があったためで、「平和な江戸時代」は、生類憐みの令によって完成される。

    わかりやす

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    2012年05月27日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    映画『武士の家計簿』を見る前に読もうと思い手に取った。

    幕末の金沢藩士がつけた家計簿から、当時の武士の暮らしや実情を読み解いた本。
    出版当時ベストセラーになったとか。知らなかった!

    武士は出世してもお給料より支出が増えて、家計が苦しくなるとか、
    商家との関係とか、知らなかった武士の姿が見えて面白かった。

    映画では、ホームドラマとして描かれているので、全然別物だけれど、
    新書にしては読みやすくて、楽しめた。

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    「金沢藩士猪山家文書」には、まだまだこの作品に描かれていないことがたくさんあるはず。今後もっと深く示していただくことを期待したい。続編を待望する!

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力を持っているか、が社会変動の時代には人の死活をわける。

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    2019年01月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    幕末、明治維新にかけて生き残っていく武士の姿が家計簿から見えてきて面白かった。今の不況の時代に見習うべきものがあると思う。映画も楽しみです。

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    2019年01月16日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    これに関しては本当に俺のせいで申し訳ないんだが積んでるうちに興味が日本史▶︎世界史に変わったせいで別にそそられなかった
    あと引用の言い回しが俺には難しかった

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    2025年12月05日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬は幕末に活躍した志士の代表格であり、薩長同盟を実現して船中八策や大政奉還の原案を出した人というイメージがある。果たして、現代に流布されている坂本龍馬の功績はどこまでが本当で、どこまでが司馬遼太郎などのフィクションによって作られたものなのだろうか。そして、誰がなぜ龍馬を暗殺したのか。

    気鋭の歴史学者によって、龍馬の手紙など実存する資料を丹念に調査した結果、シンプルな龍馬像が浮かび上がってくる。そもそも、龍馬は姉などに宛てた手紙が数多く残っている。筆まめかつ、自身の考えや恋愛までも開けっ広げに書いている。だからこそ後世の人々は龍馬を扱いやすいし、様々な創作が生まれる余地がある。

    一方で

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    2025年11月22日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    祖父も父も殺されて自身は人質に取られるところから始まるところは弱者だろうが、武田信玄と織田信長に挟まれて数々の修羅場を超えていく辺りから武将としてのブランドは高まっていたように思う。興味深いのは関ヶ原以前では武田信玄や豊臣秀吉といった大物達と戦っているが遂に信長とは干戈を交える事は無かった。律儀者という評価だが本能寺の変後に勝手に領土を接収している。弱者というより抜け目ないと感じる。

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    2025年10月08日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎の本はまだ読んだことがなかったので、知るきっかけとして購入。時間をかけて読んだからか記憶が飛び飛び。自分の知らない歴史人物の話もあって、歴史は知っていて損がないなぁと思った。

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    2025年09月06日
  • 新版 江戸の家計簿

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    ネタバレ

    江戸時代の年収、諸物価、税金の話。図版が多く読みやすい。内容は薄すぎて30分で読み終わる。図版を見るのが楽しみか。

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    2025年09月04日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    家計簿から当時の様子がありありと窺えるのは面白いし、明治への移り変わりにおける武士の立場の変化も興味深かった。

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    2025年08月10日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    ●武士の台所事情が詳らかに、かつ分かりやすく知ることができる。武士の身分費用、つまり「武士身分としての格式を保つために支出を強いられる費用」が存外に重く、武士の生活も楽じゃない。

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    2025年07月19日
  • 徳川家康 弱者の戦略

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    戦国時代の三英傑の1人、徳川家康。彼の功績を弱者という立場から解説していく新書。著者の磯田さんは歴史研究の中でも分かりやすく解説してくれるので読みやすかった。実際に家康は家柄が良くとも幼い頃から人質として今川家に仕えていたためいつ殺されるか分からない状況でもあったため弱者といえるだろう。その後も家柄を守るため強者の信長や信玄、秀吉たちと上手く立ち回り最終的に天下をとる。これを読むと家康はバランスがよく強弱の使い分けが上手かったように思う。また家臣との関係性をこれも上手く使いこなしていたように思う。興味深かったのは酒井忠次をナンバー2とする書き方。実際に有能な武将であっただろうがあまり細かい書き

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    2025年07月15日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬を取り巻く幕末期の歴史を学べる一冊。
    当時の時代背景がよく理解できた。

    一方で、幕末期に命をかけて戦った志士たちの熱量は、小説の方が心に響く気がする。好みの問題だが、私は歴史書よりも歴史小説の方が好きなのだろう。

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    2025年04月10日
  • 日本史の探偵手帳

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    経済の話も自分でも理解できるような内容で家計簿が出てきて映画になったのには驚き。そして学問の今と昔の比較と明治の政府のあり方や整形手術があって鼻を高くしたいとか、美しすぎて眉をちぎったり歯を抜いたりと知らなかった事がたくさんありすごくためになるのか分からないが知識が増えた一冊。

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    2025年03月06日
  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで

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    youtubeで紹介されていたので読んでみました。
    日本史の小ネタをかなり詳細に紹介されている本です。
    家康、信長、光秀、坂本龍馬や歴代天皇陛下など、有名人の話も出てきますが、日記などから著者が発掘した、昔の時代を生きたなんでもない庶民の「生の姿」が見えてくるのも面白い。
    ちょんまげのやめ方や江戸時代の感染隔離の話、果ては女遊び事情まで。

    著者の方は歴史オタクの古文書マニアで忍者マニア。
    文章からそれらに対する情熱が伝わってきます。
    公的な文化財ではないけれど歴史的な価値のある建物が消されようとしており一念発起、偉い人に連絡をとってそれを阻止したという話、正に日本人の鑑じゃないですか?
    観光

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    2025年03月03日
  • 日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)

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    最後の島田雅彦さんが、何を言いたいのか?全く分からなかったので、減点
    磯田さん、波頭さんやメディアのパートが秀逸なだけに勿体なかった。

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    2025年02月23日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎さん大好きなんです。司馬史観については世間的には色々と意見があるようですが、それはとりあえず措いておいて、純粋に小説を楽しめる作家さんだと思います。磯田さんの本の中の意見に目から鱗なこともいくつかありました。

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    2025年02月03日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    2013〜4年の雑誌連載を書籍化している。まだ東日本大震災の記憶が生々しかった頃。やはり、こうした記憶は放っておくと風化するのが当たり前で、そこに歴史を振り返る意義も出てくるのだろう

    語り口はさすがで、雑誌連載がベースゆえ少しだけ散らかった感じはあるが、個人的な思い入れも伝わって読ませる

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    2025年01月12日