磯田道史のレビュー一覧

  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    ネタバレ

    磯田先生、侮っていました。
    ちょっと目新しい視点で歴史をちょいちょいとつまむ、タレント学者だとばっかり思っていたら、結構本格的に「災害史」「防災史」を研究していらっしゃいます。

    災害のあった地の古文書を探して読む。
    土地の古老に先人の言い伝えを聞く。
    地図を見て、災害の中心地と被災地の距離を測ったり地形を分析したりして、実際に起こったであろう災害の規模を割り出す。
    地名の由来を調べる。
    コツコツと研究されています。←なに様?

    文章が読みやすいだけではなく、構成も上手なので、ちゃんと歴史の本になっているのもうまいと思います。
    災害について書かれている本にこういう言い方は良くないのでしょうが、

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    2021年07月14日
  • 感染症の日本史

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    新型コロナが終息しない今だからこそ、歴史から学ぶべき事柄がある。江戸時代以前は、ウイルス感染の科学的な対応力が低く、国=藩での対応もまちまち。維新によって統一国家となった日本で流行したスペイン風邪について、著者の恩師・速水融の研究成果をベースに、市井の民、皇室・政府高官、文学者の日記を含めた感染記録を検証。現在の日本は、民主国家であるが故に感染症対策が後手に回っている? 民主主義的資本主義の中では、感染対策と経済対策を交互に強弱させて、コロナの収束を図らなくてはならないのだろうか?

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    2021年06月20日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    新聞連載を元にしていることもあって読みやすい。紹介される災害関連の史料の数々も興味深いが、それらを踏まえた将来への警鐘として読むのが良いと思う。

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    2021年06月03日
  • 龍馬史

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    磯田先生の本は「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」に続いて2冊目です。
    本書は、龍馬を知れば幕末が見えてくる、として、幕末史は複雑だが、龍馬を主人公にして見てゆけば、それが何であったのか、はっきりした像が見えてくるはずだとしています。

    色々書かれてありましたが、一番面白かったのは龍馬暗殺に関してですね。
    新選組黒幕説とか色々あるようですが、磯田先生が現存する史料から虚心坦懐に調べれば下手人は見回組で、指示を出したのは会津藩幹部だということです。

    他に興味を惹かれたのは、紀州藩船明光丸と海援隊のいろは丸が衝突して沈没した「いろは丸」事件で、龍馬が紀州藩との交渉に際し鉄砲類も乗せていたと「はったり(

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    2021年05月20日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎の作品は戦後の復興期から日本人の心を捉えて離さず、彼の作品により脚光が集まった歴史上の人物も多数存在する。

    その一方で、司馬史観と呼ばれる、彼特有の歴史の捉え方は、彼の作品の影響力の大きさから、誤った事実を普及しているとして、否定的に捉えられることも多かった。

    その司馬史観について、歴史学者の観点から切り込み、彼の思想を読み解き、その思想を理解した上で司馬遼太郎の作品を楽しむべきとした本作。

    司馬史観の存在は知っていたものの、体系立てて整理したことがなかったため、大変勉強になった。

    ここからはややネタバレになるが、司馬遼太郎の思想として、昭和初期を鬼胎の時代と位置づけ、日本に

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    2021年05月17日
  • 戦乱と民衆

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    単純に被害者としての民衆という視点だけでなく、兵士や加害者としての民衆の話も出てくるのが目新しい。さんざん戦争に揉まれているはずの京都の民衆が幕末の蛤御門の変ではすっかり平和ボケしているのが興味深い。江戸時代ってよっぽど平和な時代だったんだね。
    最後、京都人(洛中人?)への怒りが爆発してるしwww

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    2021年05月09日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    新聞や雑誌の記事をまとめたもののようで、一つのトピックは数ページと短いので、空き時間に気楽に読める。忍者の履歴書を探したり、殿様の朝の手洗いはお湯だったのか水だったのか気になったり、東日本大震災後は震災を記録した古文書を探したりと、トピックは多岐にわたる。家康と直江兼続の話や、関ヶ原見物作法も良かった。磯田さんの本は5冊目だけど、どの本も読みやすくて面白い。

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    2021年04月14日
  • 感染症の日本史

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    はじめに
    第一章 人類史上最大の脅威
    第二章 日本史の中の感染症
    第三章 江戸のパンデミックを読み解く
    第四章 はしかが歴史を動かした
    第五章 感染の波は何度も襲来する
    第六章 患者史のすすめ
    第七章 皇室も宰相も襲われた
    第八章 文学者たちのスぺイン風邪
    第九章 歴史人口学は「命」の学問

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    2021年07月06日
  • 感染症の日本史

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    古文書を見かけると際限なく追っかける磯田さんだけあって、史料を例示しながらの説明は説得力があります。現在進行形のCOVID-19に対する指摘は同じものが繰り返し出てきますが、元々雑誌に連載していたものを集めたものなので仕方ないかと。あと、最終章は、磯田さんの原点を見るようで、個人的にはここが一番面白かったです。

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    2021年03月29日
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)

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    災害という視点で見ていくことで、日本史をより深く理解できるようにもなる一冊。

    日本に住む以上、地震、津波などの天災と無縁ではいられない。これは多くの日本人が肌感覚でわかっていると思う。
    古来より日本は天災の多い国だった。本書を読めば、それがよくわかる。

    歴史から学ばなければ、僕らは命を奪うような天災には対処できない。なぜなら、一人の人間が幾度も経験できることではないからだ。人は失敗からしか学べないともいわれるが、失敗すなわち死に直結するような災害を何度も乗り越えながら学んでいくのはあまりにもリスクが高い。

    だから思う。すべての日本人の基礎教養として、この手の知識をもっと学ぶべきであると。

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    2021年03月11日
  • 感染症の日本史

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    新型コロナウィルスで世界が一転した現在だからこそ読んでほしい一冊

    日本はいかにして感染症を乗り越えてきたか?
    感染症の歴史や予防、そしてワクチンやウィルスという概念のなかった時代にいかにして日本人は戦ってきたのか?
    平安の史記、江戸時代の随筆、政治家や文豪たちの日記や記録から見る感染症の歴史を記した本。

    日本人のゾーニング文化
    疫病を忌神としてとらえた「張り紙」護符文化
    歴史を変えた「はしか」パンデミック
    攘夷を加速させた「麻疹」
    スペイン風邪の脅威
    皇室や宰相を襲った感染症
    文学者たちが残したスペイン風邪の記録
    などなど…
    目に見えないウィルスと戦ってきた日本人の歴史

    今も昔も変わらな

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    2021年03月04日
  • 感染症の日本史

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    患者史というのは、まさにブログやツイッターだと思うのだけど、そういう個人の記録が未来のためになるのであれば素晴らしい

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    2021年02月13日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎さんの描く歴史小説を、冷静に分析しつつ、そのエッセンスを熱く示してくれていると思います(^^)
    司馬さんが最も問題意識を持っておられた、昭和初期のようなことがなぜ起こったのかについて、戦国時代や幕末、明治時代の司馬作品をわかりやすくまとめてくれています。
    数々の司馬作品を読んできましたが、著者オススメでまだ読んだことのなかった『花神』を一度読んでみようと思いました。

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    2021年02月07日
  • 感染症の日本史

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    天然痘や麻疹、スペイン風邪など、ワクチンもなかった時代に日本人はどのように感染症に対応してきたのか。感染症はどのようにして広まり、終息したのか。患者はどこで感染したのか。学者による研究や当時の人々の日記などから考察する。特に大正時代のスペイン風邪は、現代のコロナウィルスと似たところもあって興味深い。
    2020年9月発行で、コロナ第1波が落ち着いたあたりに執筆されたようだ。その後だいたい予想されている通りの展開になっている。
    非常事態宣言下で自粛中、タイムリーな読書だった。今のコロナウィルスのパンデミックは、歴史にどういう影響を与えるんだろうか。

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    2021年02月06日
  • 感染症の日本史

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    過去の感染症からコロナとどう向き合うか、どう防御するかを読み解いています。
    今のような科学がなくとも、隔離だったりゾーニングをしているところがすごいなぁと思いました。
    そして領主は懐が深いというか、領民に対して手厚く保護していました。
    上杉鷹山はその中でも素晴らしい施策をした方だったんですね。
    どこかの国の首相も、お読みになったそうですから、ぜひ良い所を真似していただければ良いのですが。

    過去から学ぶ大切さ、とは言ってもこのように本にして説明して頂けたのは良かったです。

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    2021年01月22日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    磯田先生の著作。

    磯田先生も著作の中で、

    「日本史の内幕を知りたい。そう思うなら、古文書を読むしかない。」

    と記述されているように、歴史の本質はそこなんだと改めて認識した。

    歴史の幅広さを再認識した著作であり、社会人になってから古文書を読まなくなったなと感じ、非常に反省した。
    歴史を探究する面白さをまた実感していきたい。

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    2021年01月10日
  • カラー版 江戸の家計簿

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    私は普段バリバリの理系派なのですが、「江戸」というワードに何故か言葉では形容し難い粋な魅力を感じます。そこに、現代的な「お金」の側面を示唆するタイトルがありついつい購入しました。

    カラー版で合間合間に文献資料もあり、大変魅力的でした。難しい言葉も多く、もう少しルビや注釈付きだと熟読でき、助かるかなと個人的には感じました。

    本書を通すと、現代に比べてインフレを考慮した、貨幣制度や社会システムが未熟なせいか、当時の物価が極めて高いことを感じさせられます。
    その反面、貧しい農民と大名たちの様な上位役職との二極化が顕在化していることも理解でき、ある意味現代に通ずるものかもしれません。

    年収という

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    2020年12月21日
  • 感染症の日本史

    購入済み

    スペイン風邪を学ぶべし

    スペイン風邪流行から約100年。
    新型コロナ克服まで数年かかることは自明だと理解できる良作。

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    2020年12月20日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    ネタバレ

    第二次大戦中、陸軍の戦車(走る棺桶)連隊に配属され終戦を迎えた司馬遼太郎が、終戦後「なんとくだらない戦争をしてきたのか」との思いに悩む。これが、司馬の日本史に対する関心の原点となったという。
    その陸軍を作り上げた権力体のもとを辿っていくと、織豊時代に行き着く。その戦国から、幕末、明治の小説を取り上げながら、司馬遼太郎が「鬼胎」と呼んだ昭和初期の「日本人の姿(メンタリティ)を見つめ直す」構成になっている。

    日本人には2つの側面(p.54)があるという。
    ○合理的で明るいリアズムをもった、何事にもとらわれない正の一面
    ○権力が過度の忠誠心を下のものに要求し、上意下達で動く負の一面
    歴史を動かす人

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    2020年12月13日
  • 感染症の日本史

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    コロナ前から「感染症の歴史」的な本は、数多くあっていろいろと読んできたのだが、コロナ以降は日本の感染症を扱った本が増えた。

    ふだん古い時代を考えるとき、つい戦前と戦後、明治と江戸では断絶された世界のように感じがちだ(教科書の記述から受ける印象もそんな感じ)。

    しかし、数々の日本の感染症にまつわるエピソードを読むと、日本(人)の歴史は途切れることなくつながっていて、そして震災同様、日本人は忘れっぽい(教訓が生かせない)のだなあと改めて感じさせられた。政治や行政の対応が遅れがちなのも、今に始まった話じゃない。

    と読んできて、、、

    最後に、著者の師匠である、速水融氏のことを描いた章が登場する

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    2020年12月07日