磯田道史のレビュー一覧

  • 日本史の探偵手帳

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    まえがき
    第1章 中世の武士と近世の武士の違い
    第2章 歴史を動かす英才教育
    第3章 古文書を旅する
    第4章 歴史を読む
    初出一覧

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    2019年10月25日
  • 無私の日本人

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    私は気に入った文章がある時はページの隅を小さく折るのだが、本作は最近の中で最も多くの端折りがあった作品である。所々で出てくる作者の歴史観に興味を引かれ、かつ日本人の本質、何より日本史を知ることの最も面白い部分を再認識させてくれた。

    ただ、1つの作品としては、前半の『穀田屋〜』と後半の2作の色合いが大きく違いすぎるように思える。前者は映画になっただけあって、ストーリーに大きな魅力があり、その中で私欲のない日本人が描かれる。一方で、後者はある種、特異な人物の一生を淡々と描くもので、タイトルに合致しているのはこちらだが、少し退屈に感じられ、その特異性に感情が寄せきれない感じがした。

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    2019年07月31日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    良い。
    磯田さんはいい人。手間を惜しまない。現代的な歴史学者。
    日本史の内幕というほど突っ込んだ内容ではない。エッセイ集みたいな印象。
    会津に戊辰戦争で亡くなった自分の遠い親戚の墓を探しに行くお話は感動した。

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    2019年06月08日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎は、単に歴史小説を描くのではなく、読んだ人に、こういう人間になってほしい、とか、こう生きるべきだ、といった人生指南となるような小説を書こうとしたのだという。

    司馬遼太郎の小説をすべて読んだ人にとっては、特に目新しいことが書いている訳ではないので物足りないかも。

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    2019年06月03日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    良書。
    流石、磯田道史さん。当時の庶民の残した書物を足で探し、読み解き、客観的な感想・意見を元に書かれていて、信憑性がある。
    現状、大企業、政府に忖度した都合のよい基準で震災対策、原発推進を行っているように思える。すでに起きた歴史にまなばなければならないのに。
    富士山は噴火する。ゴーグルが必要だな。
    何も持たずに逃げる。戻らない。

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    2019年03月24日
  • 日本史の探偵手帳

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    さすが、著者!歴史の教科書では知ることのない江戸時代の経済政策や投資の金言など、現代でも通用する知識が江戸時代にもある教えてくれる。

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    2019年03月16日
  • 日本史の探偵手帳

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    ノーベル賞のダグラス・ノースは経済制度は前の制度の道筋にとらわれながらしか、発展できない、、、としている。日本は1000年もの長い間武士のじだいであった。非武士の時代が150年。

    一口に武士と言っても、その様相気風はだいぶ変遷があった。初めは、来いと言ってもなかなか来てくれないのが武士(家来)であった。が火縄銃が開発されてから、戦いの戦略がかわり、武士の関係性も変わっていった。

    日本の始まりから、現在に至るまで日本と日本人を知る古文書やそれから編集されて本になったものまで、順に読むべき書籍を紹介しながら時代を追う。

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    2019年03月04日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    元は朝日新聞の日曜版で連載されていたコラム。著者はテレビなどで大活躍中の歴史学者。著者の紹介する様々な時代に生きた方々の残した生々しい記録の数々に戦慄するとともに、改めて防災について考えさせられた。特に「宝永の大噴火」の話や「シーボルト台風」の話は深い印象が残った。

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    2019年02月16日
  • 日本史の探偵手帳

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  中世の武士と近世の武士の違い
    第2章  歴史を動かす英才教育
    第3章  古文書を旅する
    第4章  歴史を読む

    <内容>
    古文書を縦横無尽に読み解く磯田先生らしい本。いろいろな雑誌の投稿をまとめたもので、文春文庫オリジナル。

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    2019年01月21日
  • 江戸の備忘録

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    軽妙な語り口で面白かったが、複数の文章をそのまま切り貼りしたようで重複が多く、読みづらかった。書籍化するにあたって上手く編集できなかったものか。ただ、歴史的な人物だけでなく、名もなき人々や行政のあり方も取り上げられており、トピックのチョイスが秀逸。特に、昔の祖父と孫の関係には、現代に通ずるものを感じてほっこり。江戸の銃管理や政府のサイズの話も面白かった。

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    2019年01月13日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    「八雲立つ出雲八重かき妻籠みに八重がきつくるその八重がきを」このスサノオが詠んだとされる最古の和歌を我が在住の地で知らぬ者はいないにせよ、三度繰返される「八重垣」の語はいずれも「やえがき」と濁って詠んでいた。そうなの?最初の語は「やえかき」と濁らず詠むのか。名香「八重垣」の命名由来で納得した。そのほか日本史を様々に学ぶも、話が飛びすぎて記憶に留まらず。現在、高梁市の方が推しておられる「山田方谷」は興味深かったが、裏側というほどの内容でもない。全体に著者の発見史という感あり。

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    2019年01月05日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    震災史も手掛けているんだなぁ。地震というと理系の研究という感じがするが、歴史学的にも大きな研究対象なんだと知った。

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    2019年01月03日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    テレビによく出演されている磯田先生が古文書から生身の歴史を紐解いている。
    一つ一つの話が3ページにまとめられていて、読み進めやすい。
    磯田先生が、自分の調査したい目的のために、職業や居住地を自由に変えておられる生活スタイルに驚くとともに、羨ましく思った。
    個人的に興味深い話題もたくさんあり、スラスラと読み進められました。
    個人的には、「山田方谷」に興味を持ちました。

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    2019年01月02日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    一つ一つのトピックが短いから読みやすいけど、もっと読みたい内容もあった。磯田先生の震災から学ぶ気概はすごい伝わった。文章が残っていて学べることは沢山ある。このような本にしてくれてありがたい。

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    2018年12月29日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    ネタバレ

    歴史の流れを俯瞰するというよりも、筆者が自らの足で古文書を捜し歩いて見つけ出した真実をトピックとしてまとめた著書である。
    現在でも次々に新たな史実が発見されているということには驚くとともに、それらのもととのある古文書が普通に古本屋で売買されていることにも驚いた。
    自分も時間が出来たら古文書を読めるように勉強して、何か新しい史実を発見できるのではないかと、考古学を身近に感じさせてくれる著書でもあった。

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    2018年12月23日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    まずまず。
    今まで知らなかった、認識と違っていた西郷隆盛を知ることが出来た。明治維新の中心人物である事は間違いない。私欲がない事が人気の理由だろう。
    薩摩藩は特異な組織で、太平の江戸時代に軍事に備えていたことが幕末に生きた。

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    2018年12月01日
  • 戦乱と民衆

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    白村江、大坂の陣、禁門の変など、
    時代はバラバラだが、戦乱の際に庶民が
    どう振る舞ったかという視点が面白い。

    意外にしたたかな、一般ピープルの横顔が
    浮かび上がる。

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    2018年11月25日
  • 戦乱と民衆

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    民衆の視点から戦争を再定義する。ここで取り上げられるのは、白村江、応仁の乱、大阪の陣、蛤御門の変。シンポジウムでの論説を掲載するもの。第2部として座談会も収録されているのだが、井上章一を交えたこの座談会が爆笑もの。なぜか「京都ぎらい」になっている。
    なかで倉本先生の「歴史から学ぶ教訓があるとすれば、ひとは歴史から学ばないということ、そして人は同じ過ちを何度でもくりかえすということ」に100%同意しちゃう。

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    2018年11月22日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    どこまでも古文書が好きな磯田さん。
    色んなところに興味を持って、連想させ、歴史を繋いでいく。
    綺麗な歴史書ではなく、その時々の心の動きが分かる生々しい内容で、毎回面白い

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    2018年11月19日
  • 明治維新で変わらなかった日本の核心

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    江戸時代は農本主義ではなく、商工業に税を負荷させてない経済優先の市場だったというのは目から鱗。◆また、明治の将軍と大正のそれとは顔つきが違う点。試験に拠る変な平等主義が原因との意見も納得。◆◆また、稲作は技術がものをいうので、家族経営の方が収穫量があがるとか、農民に所有権があるからよかったとか。◆◆面白いヒントがいろいろ。◆◆猪瀬はいろんな本を読んでるな。

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    2020年07月27日