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Posted by ブクログ
読む前は、「司馬遼太郎史観」という言葉だけが一人歩きしていて、歴史的事実ではない、歴史小説の文体で司馬遼太郎が伝えたい主題をその小説ごとに伝えていると認識していました。
この本は、歴史研究者の磯田道史が司馬遼太郎の著作を歴史学的な視点から読み解いています。
例えば、著作年表や歴史文学のジャンル分け(歴史小説、時代小説、史伝文学)という視点です。
読後は、司馬遼太郎がなぜこのような著作を書いたのか?一貫したメッセージは?など、著作と著作を繋げて捉える新しい視点に気がつきました。そのような視点で再度、司馬遼太郎の著作を読みたくなる良質な解説書です。
以下、本文引用
・戦争体験を持つ司馬さんは、「なぜ日本は失敗したのか」「なぜ日本陸軍は異常な組織になってしまったのか」という疑問から,その原因を歴史の中に探りました。(30ページ)
Posted by ブクログ
私は司馬遼太郎の本をマトモに読んだ事がありません。街道を行くシリーズの興味があるところだけをつまみ読みしたのと幾つかのエッセイぐらいかな。ところが世間では氏の著作に関する情報が沢山あってNHKの歴史ドラマの原作であったりで、何となく内容を知っていたりする。歴史上の人物のイメージが司馬遼太郎描くところだあったりするのである。
磯田先生は司馬遼太郎を、歴史を、つくる歴史家とする。確かに一般人(?)の歴史認識が所謂司馬史観の影響であったりするように思う。坂本龍馬なども司馬史観で造られた人物であるようだ。
ということで、本書で私たちが知っていると思っている歴史認識で司馬史観に基づくものがどれぐらいあるかを思い知らされるのである。
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