磯田道史のレビュー一覧
-
防災について、歴史に学び、先人の教えを遺し伝えることは不可欠。そのために歴史書を発掘し明らかにしていくのも重要。当地で伝えていくメッセージにもなりそうだ。
例えば富士山が噴火するときには5年前から軽い地震が増え、二か月前から富士山中だけの火山性地震が毎日続いたと、宝永噴火のときのことが記されていた...続きを読むPosted by ブクログ -
史実のひとつひとつが印象深い。たいていの物事には経緯というか、原因があって結果があることを示してくれている。
今がすべて正しい訳でも無いが、まずは歴史に謙虚に学ぶ姿勢が大切だと感じた。Posted by ブクログ -
面白かった。最初に龍馬の人となりを手紙を通じて解説し、その後時代背景をなぞり、クライマックスの犯人探になる。犯人探しは非常に納得できる内容で読んで良かったと思う。Posted by ブクログ
-
歴史観の違う2人の歴史学者が、歴史の見方について話し合った対談集。
歴史家としてスタンスは異なっても、相手の歴史観を否定するのではなく尊重し話し合うことで、より歴史が明らかになっていく可能性がある。
ミカタシリーズが何冊かあるようなので、続けて読んでみたい。Posted by ブクログ -
歴史的な仮名遣いが多く読みずらかったが、9章の歴史人口学における統計の意味は良くわかった。
単なる数値としての統計では無く、その数値の裏にある人間の行動について解き明かさなければならない。
そう言うところが歴史学の面白いところなんだろうな。Posted by ブクログ -
歴史社会学等を専攻する磯田道史氏による、司馬遼太郎自身と作品から日本史を学ぶことについて書いた本。
確かに未だ多くの人に読まれ、そしてその世界に飲み込まれ、あたかも自身がその時代に共に生きている感すら思わせる司馬作品自身は、文学としての評価だけでなく、その影響や、国家観、日本人とは何かといった我...続きを読むPosted by ブクログ -
幕末の志士の中でも豪傑なイメージのあった西郷隆盛だが、意外と繊細でお茶目な一面もあったのかもしれない。
しかし、力があればその力を使い、決める時は決める。幕末の戦時のリーダーとしての振る舞いは感銘を受ける。Posted by ブクログ -
「武士は食わねど高楊枝」の秘密。
武士がどのように家計を管理していたか、どれくらいの収入があり、どれくらいの支出があったか。時代劇を見ていてもよくわからないし、あまり考えたこともなかった。この本は、加賀藩のある武家一家の財政管理のまとまった記録を元に、江戸末期から明治にかけての武士の生活を紐解いた...続きを読むPosted by ブクログ -
身分制度に縛られて窮屈だったんだろうけど、
そんななか、けっこう楽しそうなイメージの江戸の暮らしぶり。
商売で一旗揚げる話が大好き!
なんでも工夫だし、人に求められることで利益を上げることは、楽しいだろう。
現代にも学ぶところがあります。Posted by ブクログ -
一次資料を探し出して、歴史の事実を少しづつ解き明かそうとする歴史学者の奮闘ぶりがよくわかる。歴史に名を遺すような偉人たちの動向だけでなく、名も無き庶民の動向なんかからも当時の社会情勢なんかが透けて見えるんだよね。Posted by ブクログ
-
江戸の災害、この場合は江戸時代の災害の話。災害大国と言われる日本は、鎖国時代に日本に来ていた外国人の目にどう映ったのか。実際に見たことから人伝に聞いたことまで色々なことが載っていた。誤記なのか通訳のミスなのか当時の人々の心境なのか被害数字は誇張されたものもあるが、それが当時の情報の混乱を表してるよう...続きを読むPosted by ブクログ
-
今回も磯田先生の本です。大河「西郷どん」で時代考証も担当されました。
西郷については「翔ぶが如く」を読んだし、「西郷どん」も見たのですが、何か人物像がモヤモヤしてはっきりつかめません。
本書を読んでも結局、西郷には色んな側面がありモヤモヤ感はとれなかったです。
そんな中、印象に残ったのは、「瑕あ...続きを読むPosted by ブクログ