磯田道史のレビュー一覧

  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    元禄時代に大名の行状を秘かに幕府隠密が探索した報告書「土芥寇讎記」から史実が見える?!徳川光圀、浅野長矩、池田綱政、前田利常、内藤家長、本多作左衛門などの事実だと思われる逸話が楽しい。夜毎に悪所に通い、酒宴遊興甚だしという光圀だが、事実は?刃傷事件を招いた浅野長矩は「矩」を越えてしまい歴史に名を残してしまった人、更にこの報告では色に溺れていたバカ殿を放置していた内蔵助は稀代の悪臣として非難されている!一方、遊び人でバカ殿と言われたという岡山藩・池田綱政の書からは知性が垣間見えてくる!、前田家3代の利常と彼を養子にした2代の兄・利長の悩み。家康の遺言で「お前を殺そうと思ってきた」とまで言われた利

    0
    2016年10月29日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    元禄時代に大名の行状を隠密が調べた報告書「土芥寇讎記」や、歴史資料から殿さまの生活を紐解く本。
    戦国時代から太平の世の中にかけて、3代4代続くうちに、殿様や藩がどう変わっていったか、とても興味深く読んだ。

    0
    2016年08月13日
  • 江戸の備忘録

    Posted by ブクログ

    実は今でも九州は全国平均より子だくさんであり、過去300年日本人に流れる「九州人の血」はどんどん濃くなっているのです 結局信長は他の能力が優れているのに人を信用せず人に信用される能力がなかったため、天下を取れなかったのではないか 家康最大の異才は何が一番大切なのかことなのか物事の優先順位を看破できたことである 政治は国民へのまなざしが大切。政治家が傷をいたわるように国民を見る国そんな国は必ず栄える。逆に政治家が国民をゴミのように無視する国。そんな国は必ず滅ぶ 寺田寅彦は漱石から2つのことを教わったと書いている。自然の美しさを自分の目で発見すること。人間の心の中の真なるものと偽なるものを見分け、

    0
    2016年07月12日
  • 江戸の備忘録

    Posted by ブクログ

    朝日新聞の土曜版に連載したものを書籍化したもので、60編のものが纏められている。全て短編なので、要領よく纏められており、読みやすい。
    「日本人の識字率」では、日本人の読み書き能力が高いのは「江戸時代の遺産」であると教えられてきたが、どうもそれは怪しいとの事。江戸時代の識字調査はないが、明治の初めに長野県のある地域で行われた調査では、
    ・数字も名前も書けない:35%
    ・出納帳がつけられる:15%
    ・手紙や証書が書ける:4%
    ・公文書に差支えない:2%
    ・新聞論説を理解できる:2%
    つまり、
    自分の名前が書ける程度の識字率は65%
    新聞を読んで政治論説が理解できる人は2%
    ということで、一般の日本

    0
    2016年01月25日
  • 無私の日本人

    Posted by ブクログ

    吉岡宿の話は凄いの一言に尽きる。◆江戸期の庶民の無邪気さに惚れ惚れする。◆ああいう無私の日本人になりたい。◆◆中根東里の話も初めて知る。◆ ◆「壁書」◆◆一 父母をいとをしみ、兄弟にむつまじきは、身を修むる本なり。本かたければ末しげし。◆ 一 老を敬ひ、幼をいつくしみ、有?を貴び、無能をあはれむ。◆一 忠臣は國あることを知りて、家あることを知らず。孝子は親あることを知りて、己れあることを知らず。◆一 祖先の祭を愼み、子孫の?を忽にせず。◆一 辭はゆるくして、誠ならむことを願ひ、行は敏くして、厚からんことを

    0
    2020年07月27日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    著者いわく「江戸の平和が250年以上続いたのは加賀藩前田家が謀叛を起こさなかったから」という、江戸時代のナンバー2加賀藩。前田利家のイメージがあったけど、三代利常という名君がいたことは初めて知った。徳川幕府にいわせれば「従順ならざる最後の殿様」といったところか。

    0
    2015年12月29日
  • 殿様の通信簿(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史書から殿様達の生き方、性格などが浮かび上がってくるのが非常に面白い。昔の話ではなく日本人としての生き方や生活が現代に共通する部分も多く感慨深い。

    0
    2015年11月11日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

    Posted by ブクログ

    立憲君主制下の君主として、ごく数回の例外を除いて明治憲法で定められた「あるべき君主像」を自らに課し、そしてそれが故に、軍部の独走を抑えられず、却って国土の荒廃と数百万の国民を犠牲においやってしまったナイーブでインテリな君主。戦争を実力で止めなかったが故に法的な責任を逃れえたが、一方で同じ理由で道徳的・精神的な咎に、一生苛まれていたに違いない。本書では、昭和天皇の人間的な姿を、はしばしに見つけることができる。一方で、実録を編纂した宮内庁の恣意的な情報公開と秘匿が、この第一級の資料に与えたインパクトについては評価が分かれるかな。

    0
    2015年08月29日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

    Posted by ブクログ

    半藤一利氏、保阪正康氏、御厨貴氏、磯田道史氏4名が『昭和天皇実録』を読んでの感想を諸々述べている本。4氏の話の中から垣間見られる『実録』の内容からはとくに「新発見」の類はないようだが、新たな史料の存在も示唆されているようで興味深い(ただし、原本の公開は難しいのかも)。

    最後に保阪氏が「「昭和天皇は生きている」との感がしてならなかった」と述べている。自分も「昭和生まれ」のひとりとして『実録』から漏れ聞こえてくる昭和天皇の息づかいに触れてみたいと思う。

    0
    2015年08月18日
  • 江戸の備忘録

    Posted by ブクログ

    江戸の歴史にまつわる短文集。

    江戸時代の識字率が高かったという話を無条件に信用すべきでない、という「日本人の識字率」は印象的だった。
    たしかに、いわれてみると何をもって「識字」する状態だとみなすかは問題だ。
    自分の名前や数字くらい読めたという人は6割を超えても、それが書ける人は約四割と下がり、出納帳がつけられる人となると十五パーセントくらいだとのこと。
    当時の他国の状況との比較は具体的にされていなかったけれど、これまで「江戸時代の識字率は高かった」と無条件に信じてきたから、ショッキングな話だった。

    江戸時代の左利きの割合はどれくらいか。
    天皇、将軍、大名は何時くらいに起きていたのか。
    こん

    0
    2015年08月17日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

    Posted by ブクログ

    著者は,『武士の家計簿』を書いた磯田道史氏。石川県人である私は,こちらの方を先に知っているので,「なんで,この先生が,こんな本を書くの?」と思ってしまった。
    このあたりのことについて,著者は,あとがきで簡単に触れている。
    「しかし,その間も常に災害史のことは頭にあって,武家文書の調査をしていても,地震や津波の資料があれば収集しておくことを20年間続けていた。本書はその積み重ねの成果である。」
    なるほどで…である。
    寒川氏の著作とはまたちがう視点で,過去の地震や津波災害を捉えていておもしろい。もしもあのとき,あの地震が無かったら,歴史はちがう展開になっていたかも知れない…と思う箇所もあった。

    0
    2026年04月23日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当なら、全61巻、12000ページあるという「実録」そのものを読みたいところではありますが、さすがに躊躇してしまうので、とりあえず昭和史の研究家の何人かが語っているこの本で概略をつかんでおこうと思いました。

    ・そもそも「実録」を残すというのは、古代中国の皇帝が亡くなった時に編纂する伝統が生まれ、その後朝鮮やベトナムにも広がったものだそうで、それでも平安時代には世界中で途絶え、復活したのは「孝明天皇紀」。その後「明治天皇紀」が編纂され、今や日本にしか残っていない伝統とのこと。

    ・特に昭和天皇は、世界を相手に戦争を行った昭和という時代の帝であるということから、その時天皇はどう判断し、どう行動

    0
    2015年05月30日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

    Posted by ブクログ

    「昭和天皇実録」の第1巻、第2巻が書店に並んだとき、思い切って買ってみようかとかなり悩んだ。でも、今後刊行される分を含めてすべてを読み通すことは難しいし、読んでも十分理解できないと思い、この種の解説本を待つことにした。
    本書で取り上げられた部分は、大方の日本人が関心を持つ部分であり、既に知られている資料との異同も含めて触れられているので、一人で実録を読むよりよほど意味があった。できれば、新書一冊というボリュームでは取り上げ切れなかった他のテーマについても、また解説してほしいと思った。

    0
    2015年05月24日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

    Posted by ブクログ

    2014年に刊行された昭和天皇実録についての対談集。少年時代の遊びや叱られたこと、乃木希典への敬慕。欧州遊学。摂政として国の舵取り。熱河作戦の阻止失敗。2.26事件への対応と石原莞爾への不信。三国同盟と松岡洋右。開戦への気持ちの変化と軍部への不信。嘘の上奏ばかりで短波放送を聞いて情報を得る。終戦工作と陸軍への説得。大元帥と天皇と大天皇。マッカーサーとの信頼。沖縄基地問題。A級戦犯の靖国合祀問題。実録は後世への歴史責任を果たす為、かなり中立に抑制的に書いてある。また天皇の生の感情も抑制的に書いてある。六国史に連なる国紀が書かれていることの重要性。24年掛けた大作に感謝。

    0
    2015年04月28日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

    Posted by ブクログ

    山内一豊の妻が湘南宗化を育てた話。◆森繁久彌の昭和南海地震の津波の話。◆鍋島閑叟のこと。◆◆昔は忠を重んじ、災害で死んでしまったことなど。◆柏原氏災難の話は泣ける。◆

    0
    2020年07月27日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    生きた時代も環境、職業等も多岐に渡っていて、色々な人たちの言葉とその背景がわかりやすく。
    メジャーじゃない人も予想より多く登場していて、読み応えがありました。

    0
    2014年04月27日
  • 江戸の備忘録

    Posted by ブクログ

    現代社会との比較を意識して書かれている一冊のような気がして、たいへんわかりやすかった。逆に、現代社会は過酷だなあと思う。

    0
    2013年11月24日
  • 日本人の叡智(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    まあ名言集だけども
    名言そのものより
    日本に例えば江戸時代に
    こんな人がいたのか
    著者は良く見つけたなという驚きが先に立つ
    昔だって小さい国が多数あって
    それぞれ統治されていたのだ
    名君賢人がいてもおかしくないけども
    すごいなとしかいいようがない

    以下名言メモ
    牛田権三郎
    万人があきれはてたる値が出ればそれが高下の界なりけり
    佐藤一斎
    学を為すには,人の之を強うるをまたず。必ずや心に感興する所有って之を為す。
    馬越恭平
    心配すべし。心痛すべからず。
    内田百閒
    知らないという事と忘れたという事は違う。忘れるには学問をしなければならない。忘れた後に本当の学問の効果が残る。

    0
    2013年09月05日
  • 龍馬史

    Posted by ブクログ

    『武士の家計簿』の著者:磯田道史氏による、坂本龍馬の実像、暗殺の真相について論考した一冊。龍馬が残した多くの手紙を基にしており、説得力のある展開。暗殺命令を下したのは、〇〇というのが結論。

    0
    2013年08月03日
  • 龍馬史

    Posted by ブクログ

    龍馬の死の真相、そして幕末の動乱を、龍馬が残した手紙や、様々な証言から、解き明かして行く歴史書。暗殺の黒幕を消去法的に炙り出していく様は、非常に説得力があり、読み応えがあった。

    0
    2013年06月24日