磯田道史のレビュー一覧

  • 歴史のミカタ
    対談形式の為か、非常に読みやすい。
    対話の中に、貴重なヒントが散りばめられていて面白かった。

    学ぶこと、考えることの楽しみについて語られた本でもあると思う。
  • 感染症の日本史
    感染症特にスペイン風邪にかかった歴史上の人物の様子など、興味深かった。

    ただ、章によってテーマがぶらついていてちょっと置いていかれる感があります。
  • 歴史のミカタ
    <目次>
    はじめに  歴史は「ミカタ」だ
    第1章   歴史が動く時
    第2章   歴史は繰り返されるか
    第3章   歴史の表と裏
    第4章   日本史の特徴
    第5章   時代で変わる英雄像

    <内容>
    井上章一さんの「ミカタ」三部作の第三弾。第1弾は『日本史のミカタ』(本郷和人さんと)、第2弾は『世界史...続きを読む
  • 歴史のミカタ
    歴史好きにとって、へーと思いながら心地よくよめる一冊。中高生が読むと、歴史の現況が楽しくなるきっかけになりそう。
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災
    磯田先生、侮っていました。
    ちょっと目新しい視点で歴史をちょいちょいとつまむ、タレント学者だとばっかり思っていたら、結構本格的に「災害史」「防災史」を研究していらっしゃいます。

    災害のあった地の古文書を探して読む。
    土地の古老に先人の言い伝えを聞く。
    地図を見て、災害の中心地と被災地の距離を測った...続きを読む
  • 感染症の日本史
    新型コロナが終息しない今だからこそ、歴史から学ぶべき事柄がある。江戸時代以前は、ウイルス感染の科学的な対応力が低く、国=藩での対応もまちまち。維新によって統一国家となった日本で流行したスペイン風邪について、著者の恩師・速水融の研究成果をベースに、市井の民、皇室・政府高官、文学者の日記を含めた感染記録...続きを読む
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災
    新聞連載を元にしていることもあって読みやすい。紹介される災害関連の史料の数々も興味深いが、それらを踏まえた将来への警鐘として読むのが良いと思う。
  • 龍馬史
    磯田先生の本は「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」に続いて2冊目です。
    本書は、龍馬を知れば幕末が見えてくる、として、幕末史は複雑だが、龍馬を主人公にして見てゆけば、それが何であったのか、はっきりした像が見えてくるはずだとしています。

    色々書かれてありましたが、一番面白かったのは龍馬暗殺に関してですね。...続きを読む
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    司馬遼太郎の作品は戦後の復興期から日本人の心を捉えて離さず、彼の作品により脚光が集まった歴史上の人物も多数存在する。

    その一方で、司馬史観と呼ばれる、彼特有の歴史の捉え方は、彼の作品の影響力の大きさから、誤った事実を普及しているとして、否定的に捉えられることも多かった。

    その司馬史観について、歴...続きを読む
  • 戦乱と民衆
    単純に被害者としての民衆という視点だけでなく、兵士や加害者としての民衆の話も出てくるのが目新しい。さんざん戦争に揉まれているはずの京都の民衆が幕末の蛤御門の変ではすっかり平和ボケしているのが興味深い。江戸時代ってよっぽど平和な時代だったんだね。
    最後、京都人(洛中人?)への怒りが爆発してるしwww
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    新聞や雑誌の記事をまとめたもののようで、一つのトピックは数ページと短いので、空き時間に気楽に読める。忍者の履歴書を探したり、殿様の朝の手洗いはお湯だったのか水だったのか気になったり、東日本大震災後は震災を記録した古文書を探したりと、トピックは多岐にわたる。家康と直江兼続の話や、関ヶ原見物作法も良かっ...続きを読む
  • 感染症の日本史
    はじめに
    第一章 人類史上最大の脅威
    第二章 日本史の中の感染症
    第三章 江戸のパンデミックを読み解く
    第四章 はしかが歴史を動かした
    第五章 感染の波は何度も襲来する
    第六章 患者史のすすめ
    第七章 皇室も宰相も襲われた
    第八章 文学者たちのスぺイン風邪
    第九章 歴史人口学は「命」の学問
  • 感染症の日本史
    古文書を見かけると際限なく追っかける磯田さんだけあって、史料を例示しながらの説明は説得力があります。現在進行形のCOVID-19に対する指摘は同じものが繰り返し出てきますが、元々雑誌に連載していたものを集めたものなので仕方ないかと。あと、最終章は、磯田さんの原点を見るようで、個人的にはここが一番面白...続きを読む
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)
    災害という視点で見ていくことで、日本史をより深く理解できるようにもなる一冊。

    日本に住む以上、地震、津波などの天災と無縁ではいられない。これは多くの日本人が肌感覚でわかっていると思う。
    古来より日本は天災の多い国だった。本書を読めば、それがよくわかる。

    歴史から学ばなければ、僕らは命を奪うような...続きを読む
  • 感染症の日本史
    新型コロナウィルスで世界が一転した現在だからこそ読んでほしい一冊

    日本はいかにして感染症を乗り越えてきたか?
    感染症の歴史や予防、そしてワクチンやウィルスという概念のなかった時代にいかにして日本人は戦ってきたのか?
    平安の史記、江戸時代の随筆、政治家や文豪たちの日記や記録から見る感染症の歴史を記し...続きを読む
  • 感染症の日本史
    患者史というのは、まさにブログやツイッターだと思うのだけど、そういう個人の記録が未来のためになるのであれば素晴らしい
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    司馬遼太郎さんの描く歴史小説を、冷静に分析しつつ、そのエッセンスを熱く示してくれていると思います(^^)
  • 感染症の日本史
    天然痘や麻疹、スペイン風邪など、ワクチンもなかった時代に日本人はどのように感染症に対応してきたのか。感染症はどのようにして広まり、終息したのか。患者はどこで感染したのか。学者による研究や当時の人々の日記などから考察する。特に大正時代のスペイン風邪は、現代のコロナウィルスと似たところもあって興味深い。...続きを読む
  • 感染症の日本史
    過去の感染症からコロナとどう向き合うか、どう防御するかを読み解いています。
    今のような科学がなくとも、隔離だったりゾーニングをしているところがすごいなぁと思いました。
    そして領主は懐が深いというか、領民に対して手厚く保護していました。
    上杉鷹山はその中でも素晴らしい施策をした方だったんですね。
    どこ...続きを読む
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
    磯田先生の著作。

    磯田先生も著作の中で、

    「日本史の内幕を知りたい。そう思うなら、古文書を読むしかない。」

    と記述されているように、歴史の本質はそこなんだと改めて認識した。

    歴史の幅広さを再認識した著作であり、社会人になってから古文書を読まなくなったなと感じ、非常に反省した。
    歴史を探究する...続きを読む