磯田道史のレビュー一覧

  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

    Posted by ブクログ

    変化に対応出来なければ、いずれ滅びるという著者の意見に、現代でも同じだと、歴史から学んだ。
    江戸から明治の転換期に存続することは、至難の技であったろう。

    0
    2022年08月19日
  • 歴史とは靴である

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画化もされた『武士の家計簿』の著者でNHKの歴史系番組への出演などでも有名な磯田道史先生による2019年6月11日に鎌倉女学院高等学校にて行われた特別授業の講義録と「ビリギャル」小林さやかさん及び名古屋のアパレルショップ店長で歴史好きの外山莉佳子さんとのミニ対談付き。
    いわゆる歴史の授業ではなく、磯田先生による「歴史学」の講義で分かりやすく、かつ奥が深い。
    どうしても学校の授業では暗記科目になりがちな「歴史」についていろいろな例えや事例を用いて解説してくれる。
    印象に残ったのが、タイトルにもなっている「歴史とは靴である」、「歴史的にものを考えると、前より安全に世のなかが歩けます。歴史はむしろ

    0
    2022年08月07日
  • 歴史とは靴である

    Posted by ブクログ

    歴史とは5W1Hを調べて因果関係を考える学問。
    日本に住んでて日本の歴史を知らないのは恥ずかしい。一般教養として教えるべき学問で、そこから興味があることを深掘りすればよい!

    0
    2022年07月15日
  • 日本史の探偵手帳

    Posted by ブクログ

    磯田氏が歴史学者の視点から読み漁った膨大な古文書から、現代の日本社会に通じる事例を列挙しているのが面白い。
    例えば⋯
    ◎ 江戸時代、武士は税金を払っていたのか。
    ◎ 明治維新を支えた武士の人材育成術
    ◎ 豊臣秀吉の処世の極意
    ◎ 武家女性が殿御を寝室に迎える時の武士道論とは
    まあ兎に角、磯田氏が古文書から学んだ分野は呆れる程に広い。
    がしかし、氏が古文書から得た情報は、現代の社会に生きる我々にも為になる情報として大いに役立つのである。

    0
    2022年07月08日
  • 無私の日本人

    Posted by ブクログ

    私達はこの方たちの未来にある。私は頑張れてますか?社会も大地も変わってしまったけど磯田道史先生は古を掘り起こし人の在り方、大地の棲み方を示してくれてると思いました

    0
    2022年06月27日
  • 歴史のミカタ

    Posted by ブクログ

    お二方とも大好きな先生です。
    そんな先生方に聞いてみたい。
    再来年の大河、紫式部が主人公と決まりましたよ。

    『源氏物語』好きで、映像化されたものをイロイロと観てきましたが、どれもイマイチ!
    果たして、再来年どうなるのか?

    令和になって、愛人がいる方々が主人公になっていて、より挑戦的になっていますね。NHKさん頑張ってますね。楽しみにしています。

    0
    2022年06月09日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

    Posted by ブクログ

    磯田道史氏のエッセイ集。築山殿の本当の呼び名をさがすとか、いろいろと面白いことが書いてある。古文書から考えたことを綴っているが、出典も明記してあって、好感が持てる。歴史のエッセイでは、司馬遼太郎のものが良いと考えているが、司馬遼太郎亡き後、それを継ぐのは磯田氏かましれないと思った。

    0
    2022年06月05日
  • 歴史とは靴である

    Posted by ブクログ

    サクサクと読めて、まるで授業を受けているような錯覚になる本。
    磯田さんが磯田さんである理由がよくわかります。

    磯田さん曰く、歴史とは他者理解。
    自分とは異なる誰かの了見を理解しようと思いを巡らせす作業だそう。
    仕事や私生活でもその作業は必要なこと。
    どんな学びも抽象化して自分の生き方に転用することが大事だと感じていて、磯田さんはとてもそれが上手い方だと思う。
    教養は無駄の積み重ねという名言もこの本の中にはありましたが、まさに。
    忘れてしまったような学びも次に出会った時に違う顔を見せてくれる、これが大事。
    しかし、こんな先生が娘の学校に来てくれたらいいなぁ(まだ保育園生)

    0
    2022年04月24日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

    Posted by ブクログ

    加賀藩の御算用者、猪山家の家計簿を発見した磯田先生がその時代の武士の暮らしや習わし、生き方を分析する歴史探検ができる本。

    武士の身分故に交際費が高くついて実はめちゃくちゃ貧乏なのに、自分より懐のあったかい草履取りより偉そうにしていなければならないなど、身分と裕福さには関連性がないという事実が面白い。

    家計簿は数字の羅列ではあるけれど、少ない情報の中から意味を見出し、その時代や背景を推察する能力。磯田先生の真骨頂という感じです。
    そのテクニックは、仕事でも必要なことだなぁと思います。

    猪山家は実直で真面目な方が多く、人間として魅力のある方々です。

    0
    2022年03月24日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

    Posted by ブクログ

     地震、津波、台風、高潮、がけ崩れ等々、日本は自然災害が多い国であるが、その歴史が過去の古文書にたくさん残されている。本書は磯田氏がそれらを広く収集し研究したものをまとめたものである。新聞の連載記事を集めた部分があり、同じ内容の繰り返しなど、一冊の本としてのまとまりに欠ける箇所はあるが、そのことが気にならないほど過去の災害体験者たちが残した文書や口伝の迫力は強かった。
     このような災害国に住んでいながら、過去の記録に無頓着に土地を開発して家を建てて住んだりしている自分たちに警鐘をならしてくれる研究の価値を再認識した。

    0
    2022年03月21日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本は災害多発地帯であり、予測、防災が困難である以上歴史に学ぶことが大切で、それが歴史学者としての使命とされているようだ。集められた津波関係の古文書、証言は涙を誘う。それだけでなく、実地に繰り出し過去の津波の波高をいろいろな手段を用いて推測する様子に感銘を受けた。興味深いのは、伏見地震によって家康が命拾いし、天下が手中に転がり込むようになったとの見立てだ。災害は日本史の重要局面も左右している。

    0
    2022年03月14日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

    Posted by ブクログ

    磯田先生の本は古文書から過去をひもときその歴史の中から未来を見ようとする姿勢が、どの本でも読み取ることができます。本編もそのような一冊です。内容は多岐にわたり、昔の人も同じようなこと考えていたことがわかります。先人はその時に起きた教訓を未来に生かそうと思い色々と足跡を残してくれたのだと思いますが、残念ながら今の日本ではそれを生かして生かしきれているのかというとちょっと疑問に思ってしまいます。

    0
    2022年03月04日
  • 感染症の日本史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スペイン・インフルエンザの世界的流行が、戦争=軍隊の移動に起因するものだ、という歴史的事実は、つい100年前のことだし記録もたくさん残っているのだから、少なくとも国の政治を司るひとたちの間では、当然のことと周知されていて然るべきではないのか。それなのに、何故アメリカ軍からの感染の染み出しを許してしまったのだろう。現在ウクライナ侵攻の真っただ中、どのように終結することになるか見当もつかないけれど、これによってまたCovid-19パンデミックが広がってしまうのでないかと懸念する。(2022-02-12L)

    0
    2022年03月07日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

    Posted by ブクログ

    岡山の歴史もふれて楽しく面白く読めました。最後の 「小早川はひきょう」では笑う。古文書は面白いです。

    0
    2022年02月06日
  • 感染症の日本史

    Posted by ブクログ

    第六波の最中に読んだので、この本が書かれていた頃に比べワクチン接種が一巡したり内服薬が開発されたり状況は変わってはいるものの、歴史から学ぶことは多いなと感じる一冊。

    歴史の中の感染症も面白いのだけど、患者史として一人ひとりの日記から掘り下げる感染の歴史がとても興味深かった!
    スペイン風邪は言っても100年前なのでたくさんの文献が残っていて、大正天皇、志賀直哉、原敬など誰もが知ってる人々だけではなく一般人の日記からも当時の状況をリアリティーを持って読み解けるのが良い。

    個人的には最後の章の磯田さんが師と仰いだ速水先生に学んだ歴史人口学のところがとてもおもしろかった。
    新型コロナもそうだけど、

    0
    2022年01月10日
  • 歴史のミカタ

    Posted by ブクログ

    井上章一さんと磯田道史さんの対談なら面白いに決まっている、と思って買ってきたのですが、双方とも若干遠慮が入ってますかね?無茶苦茶面白いというわけではないです。内容的にも司馬史観で止まっている人や最近文庫になった訂正の多い日本通史を読む人には目新しいのかな?とも思いますが、歴史を勉強している人であれば、このくらいの視野の広さは必須だろうという気もします。
    と言いつつそれなりに面白いので、この二人の対談、次回はぜひ英雄たちの選択スペシャルとしてBSPで4時間くらいやって欲しいです。

    0
    2021年12月28日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

    Posted by ブクログ

    司馬史観と史実の擦り合わせ。氏によって再評価された竜馬とか、日本人の歴史感への影響力は大。磯田さん的には”花神”がベスト、とのこと。

    0
    2021年12月09日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

    Posted by ブクログ

    あっさーり書いているけど
    これ膨大な資料を読み、集計しないと書けないやつだな
    新書って玉石混合で
    思いつきを水増しして全く内容のないやつからこういうずっと残る本物まで

    0
    2021年11月14日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

    Posted by ブクログ

    幕末士族の懐事情を通して明治維新が日本に与えた影響の一面を感じることができました。また、猪山家の盛況から改めて学問や技術というのが身を救うのだとも思いました。世の中は移ろっても、しっかりと勉強や努力は続けたい。大好き度❤️❤️

    0
    2021年11月08日
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)

    Posted by ブクログ

    著者である歴史学者の磯田道史氏が大量の古文書を読み込んで日本の災害の歴史を研究(磯田氏は新聞と同じスピードで古文書を読めるということ)。江戸時代は識字率が高かったこともあり、様々な記録が残されている。本書はそれをマンガという形にして、若者でも受けられられやすいようにまとめたもののようで、ところどころ漢字にルビがふられている。

    しかしマンガだからといってあなどるなかれ。文章量も多く、なかなか読みごたえがある。日本は本当に災害大国だ。記録を丹念に見ていくと、同じ場所で何度も同じような災害が起きているのがわかる。果たして現代人は、この教訓は生かせているだろうか…?

    0
    2021年10月17日