磯田道史のレビュー一覧

  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬さん自身が戦争体験者ということもあり、なぜ日本は戦争に向かっていったのかということを問い続けつつ作品を発表して行ったと述べておられる。
    司馬作品を紹介しつつ、司馬さんの心情も解析している。それで著者自身が歴史学者であるゆえに戦国時代からの日本の歴史の流れも分かりやすい文章で綴っている上に、過去の歴史の観点からこれからどうするべきかという意見もあり。
    1冊でも司馬作品を読んでからの方が楽しめるでしょう。

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    2022年12月05日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    私は正直言ってしまえば歴史には疎いです。
    本当にある種の時代(この本中の時代じゃないよ)には
    もうそれはそれはひどいほどに。

    本当にこの本は読者にとっても大変有意義な本です。
    新書としてのレベルもずば抜けて高いです。
    「司馬遼太郎」という名作家を軸に取り上げていますが
    なぜ彼が自分の生きたであろう時代を取り上げなかったか…

    それはきっと、そのくらい「暗黒も暗黒」な時代を
    恥じていたのかもしれませんね。
    だからこそ、その歴史小説は
    深い感銘を与えるのだと。

    読んだシリーズはこの本の時代のものではありませんが
    まさしく彼の取り上げた法則通りの人物が
    出てきました。
    (そして決してその後も明る

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    2022年11月25日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    再読したいと思わせてた本。
    磯田さんの本は好きだが中でも好きな本の一つ。
    学生時代に読みたかったな〜と思った

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    2022年11月19日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    著者の歴史好きが凄く伝わる本。
    著者をテレビで見た事があるからかもしれないが、あの感じで語られてる気がして楽しく読めた。

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    2022年09月15日
  • 無私の日本人

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    磯田さんの別著作を先に読み、「殿、利息でござる!」を見たあとで本書を読みました。穀田屋十三郎の話は映画の復習の感がありましたが、中根東里、大田垣蓮月の話は、私にとって初めての内容であり、とても心打たれました。藤原正彦の解説に私も同意です。良書です。

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    2022年09月10日
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)

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    ネタバレ

    コンビニで衝動買い。
    磯田さんの災害の日本史に関する本だと知ってつい。
    確かに、災害を歴史的な見方で研究している人って磯田さん以外あまり聞かないような気がします。
    東日本の震災のように、過去に大津波があった地域だったにもかかわらず、防げなかった災害を少しでも減らしたいという思いが本書からも伝わってきます。

    また、学校では最近の災害しか教わりませんが(古くても関東大震災)それよりももっと前の災害からも学べることはいっぱいあるはず。またもし、磯田さんの最新の災害の歴史の本が出たら読みたいと思います。

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    2022年08月19日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    歴史学者による司馬遼太郎作品の素晴らしいブックガイドのように読みました。
    大好きな司馬作品の読み解きについて磯田さんと熱く語り合っているような感覚で、嬉しい時間でした。

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    2022年05月28日
  • 龍馬史

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    坂本龍馬に関する本は星の数ほどあるけれど、分かっている事実をこうも客観的に列挙して論考を重ねた本はあまり見られなく貴重。説得力を持ってぐいぐい迫ってきます。

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    2022年05月14日
  • 江戸の備忘録

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    歴史研究者によるエッセイ。扱うテーマが毎回違うが、それだけに読みやすく面白い。一つ一つのテーマを深掘りしても面白いかも。

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    2022年05月14日
  • 歴史とは靴である

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    2022/5/5
    歴史に対する考え方を学べる、磯田先生の講義録みたいな形式。
    高校生に行った授業をそのまま文章に起こしているので、内容もとてもわかりやすく、読みやすかったです。
    どうして歴史を学ぶのかと言う問いに対する磯田先生なりの答えにとても納得してしまい、自分も好きなもの×歴史で調べてみようかなと思わされました。
    過去の歴史を学んで何の役に立つのかと言う、現代の勉強に対する疑問への回答もあり、内容が太宰治のパンドラの匣に書かれていた内容と全く同じ共通点だったところも興味深いなと思います。
    無駄を大事にできるようにならなければいけないという言葉を自分も大切にしたいなと思いました。

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    2022年05月05日
  • 感染症の日本史

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    コロナに限らず、感染症は今に始まった事ではないといことがよくわかる。
    結局手洗いうがいと普段の体力。

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    2022年03月13日
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害

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    新書であまり5は付けないんですが、いやー
    これは良かった。日本人ならぜひ一読すべき。

    長崎にいたオランダ商館長が、毎年将軍への謁見として江戸参府を義務付けられていて、
    その過程の中で火災や地震に巻き込まれており、その詳細を商館長それぞれの個性で日記に描いている、という新しい視点で
    日本の江戸災害史をまとめた1冊。
    明暦の大火を生き抜いた冷静なワーヘナール、
    神経質で元禄地震に敏感なタント、
    地震が怖すぎて描写が全て悲劇的なハルヒト、
    京都大火に偶然にも遭遇したファンレーデ、
    全て個性が違ってて非常に面白い。またわかりやすい文体で読みやすい。
    随所に入る磯田さんの解説もいい。

    面白いなと思う

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    2022年03月05日
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ

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    表題通り歴史を心から愉しむ本です。

    この本を読むと磯田さんが心から歴史が好きで、いくつになっても好奇心の塊なのがひしひしと伝わります…
    ほんとに好きで好きで仕方ないことを見つけてそれを仕事にするのは幸せなことだと思わざるを得ない!

    印象的なのは歴史学者になる前の、子どもの頃のエピソード。
    出雲大社を自分で設計して作ってしまったり、それが台風でこわれたら、「歴史と一緒だ…!」と身震いしたり。
    古文書を読みたくて、勉強を一時辞めて(!)解読に全振りしたり。

    そんな磯田少年の好きなものを否定せずに付き合ってあげていた親御さんも素敵。

    最後の関ヶ原に思いを馳せる新幹線の乗り方は(良い意味で)オ

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    2022年02月11日
  • 感染症の日本史

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    「賢者は歴史に学ぶ」
    まさにそれを地でいくのが今回のコロナ禍では
    ないでしょうか。

    スペイン風邪をはじめとして、人類の歴史は感
    染症との戦いなのです。

    過去の文献を紐解くと、現在のコロナ禍と同じ
    状況がいくらでも出て来ます。

    特に今回スウェーデンが実施しようとした「集
    団免疫」を行うべき、と言う議論は過去にも同
    様にあったようです。

    しかし「免疫」にはまだまだ謎が多く、集団免
    疫は必ずしも効果があると判断できない経緯が
    あったようです。これは現代でも同様です。

    さらに昔の日本人の生活習慣にも目を引くもの
    があります。

    昔の高級布団には片側の隅に「フサ」が付いて
    いました。これは頭の

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    2021年11月14日
  • 歴史のミカタ

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    【日本人の行動パターンを読み解くうえで「形」と「見立て」は重要な要素です】(文中より引用)

    教科書的な歴史から離れ、人生を豊かにする歴史の「ミカタ」とは何かを語り尽くした対談録。著者は、国際日本文化研究センターで上司・部下の関係でもある井上章一と磯田道史。

    この2人が語り手とあっては面白くないはずがないと思い購入しましたが、やっぱりというべきか興味深い内容が次から次へと盛り込まれており、大満足の読書体験でした。歴史とは何かという深遠なテーマを、多様な角度から、しかも面白く切り込んでいく様子が痛快でした。

    歴史、そして読書の愉悦☆5つ

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    2021年09月16日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    はしがきから引き込まれました。その筆致も見事なのですが、積み上げられた膨大なナレッジから飛躍のない考察を展開する点はいかにも歴史学者らしく、それらのバランスが本書を良書たらしめています。

    明治維新は家の由緒で禄を食んでいた旧弊な士族を没落させた一方で、実務の才覚を頼りに細々とやりくりしていた士族にスポットライトを当てました。磯田先生も折に触れて述べられているように、維新後の士族についての一面的な理解を改める必要があります。

    目を見張るべきは、猪山家が現代の平均的な家庭より遥かに高い金融リテラシーを有していた点です。
    ・自力で債務整理。債権者を相手に有利に交渉し残額を無利子に
    ・家禄奉還を申

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    2021年09月08日
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)

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    日本の各種災害の歴史が分かりやすく書かれています。これから台風の季節だし地震はいつ来てもおかしくないと言われています。今一度気を引き締めさせてくれる本です。

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    2021年07月18日
  • 感染症の日本史

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    今回のコロナで政治家がよく口にする「専門家の話を聞いて判断する」。
    この専門家の中に歴史学者はいるのだろうか。
    100年前のスペイン風邪の教訓は?歴史に学ぶべきことは多い。

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    2021年06月28日
  • 感染症の日本史

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    先程読み終えた。
    はじめは教訓くさかったが、読みすすめるうちに、こういうアプローチ・切り口もあるのか、と関心。
    文は読みやすく、出典も確かなので、過去に日本は疫病に対してどのような対処をしてきたのかの知識をえることができる。
    良書。

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    2021年05月02日
  • 感染症の日本史

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    磯田先生の解説で、感染症を軸に歴史を振り返る。どれほど医学が進歩しても、人の行動は変わらないことがよくわかる。
    人の歴史は感染症との戦いでもある。
    その昔、感染症に対して祈祷を行なっていたが、江戸後期あたりから、隔離を行うようになっている。大正時代のスペイン風邪では、その隔離政策がうまくいかず何度も何度も流行が襲ってきている。
    歴史から何を学べばいいだろうか?政策だけでなく、個人の行動も学べることはある。歴史から教訓を読み取ることは大事なことなのだと思う。
    最終章、磯田先生の恩師の歴史人口学、数量史料の話も面白い。

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    2021年04月13日