磯田道史のレビュー一覧

  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    新聞で何回もベストセラーの広告が出ている。1話4ページぐらいで読みやすい。しかし意外と読むのに時間がかかったのはなぜだろうか。卒論には使えないが、面白い。
  • 徳川家康 弱者の戦略
    NHKの歴史番組でもおなじみの磯田先生。独自の視点で家康をとらえます。運もさることながら、やはり学びですね。家康自身信長や秀吉、吾妻鑑からも多くこと学んだ。そして江戸幕府とつながった。棚から牡丹餅的な言い方をされることが多い家康ですが、実像はそんな簡単なものではなかったと思います。
  • 徳川家康 弱者の戦略

    やっぱり磯田先生

    生まれ年が卯年だった、織田の人質時代は実は松平家から出されていたなど古文書と当時の時代背景を交えた説明が多々あり説得力があります。
    大河の“どうする家康”の磯田版として楽しく読ませて頂きました。
    他の方の本の紹介もあり、これからそちらを読んでいこうと思っています。
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)
    この本を読んで、西郷隆盛の姿をより深く知ることができました。
    本の帯にあるように、彼が「愛すべき異端児」でありながら、新しい日本国家を作るために徹底した破壊を断行したことから、畏敬の念と感謝の情を抱かざるを得ません。
    西郷隆盛は強烈な個性をもった男であり、「傷がある金の玉」というような存在であったと...続きを読む
  • 無私の日本人
    涙流さずして読めないような三話でしたが改めて…「この国は豊かになった」のだと思いました。貧しさや悲劇の傍らにある心ある人の心に触れ、心温まる思い出した。何故そこまで他人の為に…自らを犠牲にしてまで…主に忠誠を(この本ではありませんが)誓うことができる? 本作歴史小説ですが、説明がとても丁寧で読みやす...続きを読む
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

    筆まめの極地

    ドキュメンタリータッチの導入部から一気に読者を引き込む筆致は、学者の著作とは思えないほど巧みである。描き出し方が上手な上に、描かれている内容が十二分に称賛に値するものである。日記をつけている当人たちは将来この資料がどれほどの値打ちを持つものである ということをまるで意識していないと思われるが、今日 ...続きを読む
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    司馬さん自身が戦争体験者ということもあり、なぜ日本は戦争に向かっていったのかということを問い続けつつ作品を発表して行ったと述べておられる。
    司馬作品を紹介しつつ、司馬さんの心情も解析している。それで著者自身が歴史学者であるゆえに戦国時代からの日本の歴史の流れも分かりやすい文章で綴っている上に、過去の...続きを読む
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    私は正直言ってしまえば歴史には疎いです。
    本当にある種の時代(この本中の時代じゃないよ)には
    もうそれはそれはひどいほどに。

    本当にこの本は読者にとっても大変有意義な本です。
    新書としてのレベルもずば抜けて高いです。
    「司馬遼太郎」という名作家を軸に取り上げていますが
    なぜ彼が自分の生きたであろう...続きを読む
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)
    再読したいと思わせてた本。
    磯田さんの本は好きだが中でも好きな本の一つ。
    学生時代に読みたかったな〜と思った
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    著者の歴史好きが凄く伝わる本。
    著者をテレビで見た事があるからかもしれないが、あの感じで語られてる気がして楽しく読めた。
  • 無私の日本人
    磯田さんの別著作を先に読み、「殿、利息でござる!」を見たあとで本書を読みました。穀田屋十三郎の話は映画の復習の感がありましたが、中根東里、大田垣蓮月の話は、私にとって初めての内容であり、とても心打たれました。藤原正彦の解説に私も同意です。良書です。
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)
    コンビニで衝動買い。
    磯田さんの災害の日本史に関する本だと知ってつい。
    確かに、災害を歴史的な見方で研究している人って磯田さん以外あまり聞かないような気がします。
    東日本の震災のように、過去に大津波があった地域だったにもかかわらず、防げなかった災害を少しでも減らしたいという思いが本書からも伝わってき...続きを読む
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    歴史学者による司馬遼太郎作品の素晴らしいブックガイドのように読みました。
    大好きな司馬作品の読み解きについて磯田さんと熱く語り合っているような感覚で、嬉しい時間でした。
  • 龍馬史
    坂本龍馬に関する本は星の数ほどあるけれど、分かっている事実をこうも客観的に列挙して論考を重ねた本はあまり見られなく貴重。説得力を持ってぐいぐい迫ってきます。
  • 江戸の備忘録
    歴史研究者によるエッセイ。扱うテーマが毎回違うが、それだけに読みやすく面白い。一つ一つのテーマを深掘りしても面白いかも。
  • 歴史とは靴である
    2022/5/5
    歴史に対する考え方を学べる、磯田先生の講義録みたいな形式。
    高校生に行った授業をそのまま文章に起こしているので、内容もとてもわかりやすく、読みやすかったです。
    どうして歴史を学ぶのかと言う問いに対する磯田先生なりの答えにとても納得してしまい、自分も好きなもの×歴史で調べてみようかな...続きを読む
  • 感染症の日本史
    コロナに限らず、感染症は今に始まった事ではないといことがよくわかる。
    結局手洗いうがいと普段の体力。
  • オランダ商館長が見た 江戸の災害
    新書であまり5は付けないんですが、いやー
    これは良かった。日本人ならぜひ一読すべき。

    長崎にいたオランダ商館長が、毎年将軍への謁見として江戸参府を義務付けられていて、
    その過程の中で火災や地震に巻き込まれており、その詳細を商館長それぞれの個性で日記に描いている、という新しい視点で
    日本の江戸災害史...続きを読む
  • 歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ
    表題通り歴史を心から愉しむ本です。

    この本を読むと磯田さんが心から歴史が好きで、いくつになっても好奇心の塊なのがひしひしと伝わります…
    ほんとに好きで好きで仕方ないことを見つけてそれを仕事にするのは幸せなことだと思わざるを得ない!

    印象的なのは歴史学者になる前の、子どもの頃のエピソード。
    出雲大...続きを読む
  • 感染症の日本史
    「賢者は歴史に学ぶ」
    まさにそれを地でいくのが今回のコロナ禍では
    ないでしょうか。

    スペイン風邪をはじめとして、人類の歴史は感
    染症との戦いなのです。

    過去の文献を紐解くと、現在のコロナ禍と同じ
    状況がいくらでも出て来ます。

    特に今回スウェーデンが実施しようとした「集
    団免疫」を行うべき、と言...続きを読む