磯田道史のレビュー一覧

  • 日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで
    タイトルだけ見ると既存研究にケチをつけて今までの日本史はここが間違ってるーーーーと怪気炎を上げている本に思えますがそんなことはなく、新たな文献史料を見つけてはこんなことが書いてあったーーーーというのを繰り返している、磯田先生らしい本でありました(中公新書は読売の子会社になってからタイトルのつけ方が煽...続きを読む
  • 感染症の日本史
    エマニュエル・トッド 新ヨーロッパ大全 速水先生の言葉を借りれば、この本は西側ヨーロッパ全域を構成する16カ国を483の地理的単位に分け、国境を取り払ったこの単位ごとに観察を行うことにより、一国内の差異を、ヨーロッパ内の特徴として捉えました
    誰もが経済合理性に基づいて行動すると考えがちですが、そうで...続きを読む
  • 災害と生きる日本人
    万葉集研究の泰斗と気鋭の日本史学者二人の知的な対談。取り止めのない内容だが大いに楽しめる。

    話があちこちに飛ぶからこそ面白い。こういった知的な対談というのは実に良い。特に語源から日本人の思想を語るところは実に興味深い。わざ+はひ、さき+はひ。
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
    そうかー、浜松東照宮はパワースポット認定されたんだな。歴史的な証拠の書状を集めるのは大変そうだ。文系でもお金はかかるんだな。こまごましたうんちくが
  • 徳川家康 弱者の戦略
    大河ドラマの影響で、様々な徳川家康関連本が出版されていますが、テレビ番組等で活躍する著者がこれまでと異なる視点から家康の戦略を述べた一冊。
    著者の視点は明確で、冒頭で次のように述べています。
    ○家康は、三河の弱小大名であったのに、なぜ・どうやって天下を手に入れ、しかも260年も続く、政権を築けたのか...続きを読む
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
    徳川家康にあまり興味がなかったが
    暗闇を逃げる時に左右のお供の刀につばをはいて
    後日それを証拠にその家来にお礼をしたというエピソード面白かった

    吉田松陰の顔が5代目圓楽師匠に似ていたというのも驚きでした。ずっとキツネ目の細面を想像してました。

  • 徳川家康 弱者の戦略
    徳川家康の生涯から何を学ぶか、それを書いたものは色々とありそうだが、実はなかなか難しいテーマだ。あまりにも時代が違うことや、さまざまな研究が進んでいることなどがその理由である。しかし、この本は、多くの資料をあげて、うまくまとめている。家康が武威を掲げ、信頼を得ていったことなどが説得力を持って述べられ...続きを読む
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    面白かった。当時の士族の生活の細部が描写されていて、リアリティが感じられた。このような話を今の教育現場ですれば歴史好きな子ども達が増えそうだ。
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史
    司馬遼太郎ファンであったので、非常に読みやすかった。主観をなるべく排して、本文を引用して書かれているので、納得できる内容だった。
  • 龍馬史
    磯田先生の本は
    歴史上の人物や事柄に
    本当に深い愛があって
    ぐいぐい読んでしまう
    面白かった

    主人の本棚から拝借
  • 無私の日本人
    穀田屋十三郎、中根東里、大田垣連月
    実在した3人を古文書からわかる事実をもとにストーリー仕立てにして読ませる評伝。

    欲を持たず他人のために生きた代表的な3人の話。

    とてもじゃないけどマネできないですが、こういう素晴らしい人がいたということを語り継いでいきたいという磯田さんの想いが感じられる本でし...続きを読む
  • マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)
    日本で起きた、地震、津波、噴火、台風、洪水、土砂災害、感染症、の歴史を知る。
    未来の予測はできないが、起これば戦争よりも多くの死者が出てしまう自然災害。

    1855年の安政江戸地震で浅草、本所・深川あたりは多くの家屋が崩れた。
    1923年の関東大震災では、10万人以上の死者を出したが、墨田区だけで火...続きを読む
  • 感染症の日本史
    コロナが流行しだした2020年の段階で、歴史家の磯田さんが日本の感染症の歴史を振り返った一冊。
    歴史は未来の予言書だなぁ。
    攘夷思想はコレラを持ち込んだ西洋人への嫌悪感から。ゼロコロナ政策を続ける中国で、クラスター発生源になりうる海外から入ってくる外国人を嫌がるのも歴史の繰り返し。
    スペイン風邪だっ...続きを読む
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―
    変化に対応出来なければ、いずれ滅びるという著者の意見に、現代でも同じだと、歴史から学んだ。
    江戸から明治の転換期に存続することは、至難の技であったろう。
  • 歴史とは靴である
    映画化もされた『武士の家計簿』の著者でNHKの歴史系番組への出演などでも有名な磯田道史先生による2019年6月11日に鎌倉女学院高等学校にて行われた特別授業の講義録と「ビリギャル」小林さやかさん及び名古屋のアパレルショップ店長で歴史好きの外山莉佳子さんとのミニ対談付き。
    いわゆる歴史の授業ではなく、...続きを読む
  • 歴史とは靴である
    歴史とは5W1Hを調べて因果関係を考える学問。
    日本に住んでて日本の歴史を知らないのは恥ずかしい。一般教養として教えるべき学問で、そこから興味があることを深掘りすればよい!
  • 日本史の探偵手帳
    磯田氏が歴史学者の視点から読み漁った膨大な古文書から、現代の日本社会に通じる事例を列挙しているのが面白い。
    例えば⋯
    ◎ 江戸時代、武士は税金を払っていたのか。
    ◎ 明治維新を支えた武士の人材育成術
    ◎ 豊臣秀吉の処世の極意
    ◎ 武家女性が殿御を寝室に迎える時の武士道論とは
    まあ兎に角、磯田氏が古文...続きを読む
  • 無私の日本人
    私達はこの方たちの未来にある。私は頑張れてますか?社会も大地も変わってしまったけど磯田道史先生は古を掘り起こし人の在り方、大地の棲み方を示してくれてると思いました
  • 歴史のミカタ
    お二方とも大好きな先生です。
    そんな先生方に聞いてみたい。
    再来年の大河、紫式部が主人公と決まりましたよ。

    『源氏物語』好きで、映像化されたものをイロイロと観てきましたが、どれもイマイチ!
    果たして、再来年どうなるのか?

    令和になって、愛人がいる方々が主人公になっていて、より挑戦的になっています...続きを読む
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで
    磯田道史氏のエッセイ集。築山殿の本当の呼び名をさがすとか、いろいろと面白いことが書いてある。古文書から考えたことを綴っているが、出典も明記してあって、好感が持てる。歴史のエッセイでは、司馬遼太郎のものが良いと考えているが、司馬遼太郎亡き後、それを継ぐのは磯田氏かましれないと思った。