【感想・ネタバレ】日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇までのレビュー

あらすじ

歴史には裏がある。古文書を一つずつ解読すると、教科書に書かれた「表の歴史」では触れられない意外な事実が見えてくる。明智光秀が織田信長を欺けた理由、信長の遺体の行方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、忍者の悲惨な死に方、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録……。古文書と格闘し続ける著者が明らかにした、戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」がここにある。

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日本史の教科書では知り得ない内容を主に扱っていた。よくある、日本史や歴史のこぼれ話ではなく、磯田先生が日頃から古文書を探しており、その中で発見した新事実を記載している。町民や一般の方の古文書も沢山登場するので、地域ごとの暮らしや一般の住民レベルの話も読むことができて、歴史の教科書では知り得ない人々の暮らしぶりも知れて面白かった。

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2025年09月30日

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この本は、読売新聞に2017年9月から2022年9月までの連載記事を本にしたものです。
なので、一つ一つのお話が5分ぐらいで読める気軽な歴史小話です。
磯田先生は新聞を読むのと同じように古文書が読めるそうです。凄いです。
科学技術は現在のほうが進歩していますが、人間の暮らしの本質的なところは、そんなに変わっていないのかな、と思いました。
一つ一つのお話がみな面白く、あっという間に読み終わりました。

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2024年11月28日

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昔も今もそんなに生活は変わらない。
使っている文字が古いため古く見える。
昔のパンデミックはあった。
昔の方がよりよく遊んでいるように見える。
時間の使い方が仕事に縛られすぎている。
ただし農家は大変だったのかもしれない。

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2024年06月30日

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磯田先生の本は非常に読みやすい。4~5ページで1トピックをカバーする感じなので、スキマ時間にも読みやすい。興味を持たせてくれるきっかけや、気づきになる。

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2025年08月18日

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ネタバレ

良書。
磯田道史さんはやっぱりいい。自分のやりたい事、知りたい事のために生きている。歴史は繰り返さないが韻を踏む。名言だ。

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2025年05月17日

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史実の背景に迫り、教科書的な見方と世間一般の評価に一石投じる内容だった
出来事の羅列に留まらず、日本史の面白さに触れられた
磯田先生シリーズ制覇したい

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2025年03月04日

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ネタバレ

武士の家計簿の著者が古文書から得た新知見をまとめたもの

意外と古文書がたくさんあって 主文されている事実には驚かされる

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2024年08月15日

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古文書から歴史の紐解く。そもそも自分は古文書の文字を読み解けない。字は読めたとしても書かれている背景を知らないと内容も理解できない。テーマを持って古文書を探し、歴史の真実を探究する姿にただただ感心するばかりである。おかげで歴史の出来事を少しだけ身近に感じることが出来た。

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2024年06月24日

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歴史エッセイ集。戦国の怪物たち、江戸の殿様・庶民・猫、幕末維新の光と影、疫病と災害の歴史に学ぶ、の四部構成で、それぞれに古文書研究をベースとした小話が散りばめられている。

なによりも良かったのは一話、3-4ページ。すぐに完結するので、通勤その他の隙間時間の教養本として極めて優秀で内容も面白い。この時代、まだまだこれだけの古文書が古本屋から出てくることにびっくり。個人的には江戸の庶民の名物好き嫌いや、風俗遊びの書付けが往時の人の息遣いが聞こえて来るようで最も楽しかった。

歴史を深く学ぶというよりも、いろんな時代、いろんなジャンルの雑学をちょこちょこ得られて持ち運びも容易な200ページ強のお手軽な教養本といったところ。

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2024年06月09日

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磯田氏の著作はいつ読んでも面白い。今回は小噺集のような短いものの寄せ集めだが、それに似合う猫の話が一番面白かった。文献を読み解いた情報なので精度が高く誠に興味深い。政治や権威の話より経済や市井の話の方が数倍面白い。疾病の話も面白かったので「感染症の日本史」も読んでみたい。

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2024年04月19日

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磯田先生はハズさない!
学者で古文書を読み込んで引用しているから、作家のフィクションは入らないから…正に暴くだ!

ネタのチョイスが時流に沿ってるのが磯田先生の魅力なんだろなと思う

この本で得た事は、公家の価値かもしれない
これまで、謎というか奇妙な存在だったけど
多くの日記を残してくれたから、今、当時の出来事を推しはかる事が出来る

古本屋の怪しさ と 磯田先生の逆説を唱える人はいないのか?はたまに思うけど

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2024年03月04日

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日本史の教科書にはあまり出てこないようなマニアックな話が中心。

だが古文書の解読から精巧な考察がなされており、面白い。文章も読みやすい。

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2024年02月03日

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 エッセイ風に、実際の古文書研究から得た知識を端緒に、各章ごとに説明してくれているのでとても分かりやすく読むことができました。
 史学に留まらず、他学問の様々な見地から古文書を読み解くことで現代に活かせる知恵を得ることができることを知り、古文書に触れてみたくもなりました。
 ただ、専門的用語も著書には出てくるので、若干理解しながら読むには時間を要しました。

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2023年12月18日

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古文書オタクの著書が、骨董屋から掘り出した古文書からニッチな情報を掘り起こし、歴史のリアルを伝えてくれる。
こういうものの積み重ねも、学術的に重要だと改めて感じさせる。

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2023年10月29日

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youtubeで紹介されていたので読んでみました。
日本史の小ネタをかなり詳細に紹介されている本です。
家康、信長、光秀、坂本龍馬や歴代天皇陛下など、有名人の話も出てきますが、日記などから著者が発掘した、昔の時代を生きたなんでもない庶民の「生の姿」が見えてくるのも面白い。
ちょんまげのやめ方や江戸時代の感染隔離の話、果ては女遊び事情まで。

著者の方は歴史オタクの古文書マニアで忍者マニア。
文章からそれらに対する情熱が伝わってきます。
公的な文化財ではないけれど歴史的な価値のある建物が消されようとしており一念発起、偉い人に連絡をとってそれを阻止したという話、正に日本人の鑑じゃないですか?
観光客のためにホテルを建設しまくった挙句、歴史的名所が減っていくという本末転倒に警鐘を鳴らされていますが、私も本当にその通りだと思います。

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2025年03月03日

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古文書を解読できる著者の研究熱心さが伝わってきた。
歴史から学ぶとはよく言われることだが、疫病のパンデミックに至る順序がコロナウイルスの流行と被るのが興味深かった。このことが特に印象に残っている。

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2024年11月14日

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筆者得意の歴史こぼれ話集。面白ネタ満載。よくネタが尽きない、と感心。
新聞連載モノだけあって、時事ネタ的な疫病の話も多い。
自ら古文書発掘するため、古文書巡りをしていて、掘り出し物を見つけたときの感動が伝わってくる。

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2024年09月01日

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どれも自分の知らなかった話で興味深く読めたんだけど、物足りなさもそれなりにある。
一番のマイナスポイントは1つのネタに対して4ページほどしか割り当てられていないため、概略しか分からない点。
その貴重な4ページの中でも、半分古書店巡りの話で埋められているものもあったりして、何だかなあという感じもする。
字数の決まった新聞連載を集めたものなので仕方ないところではあるんだけど、ここはある程度テーマを絞って、もう少し深堀りした形のものを読みたかった。
そんな中でも連載当時の時事ネタであったと思われる、天皇の即位に関する話と感染症の話は複数回に渡って描かれていて、比較的理解が深まったように思う。
著者の本を読むのは初めてなんだけど、分からない部分を中途半端な推測で埋めようとはせず、潔く分からないとしている点については、読者に対する誠実さが感じられて好印象だった。

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2024年05月19日

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「暴く」ってほどのことでもない小ネタの数々。
何か歴史的な発見でもあるかと思いきや、特にそうではありません(笑)
古本屋さんに置いてある古書が、こんなにも情報の宝庫だったんですね。すごいぞ古本屋!
このような方々の地道な研究調査が、今ある日本史を下支えしているんですね。
私自身は歴史マニアではないので、ここに書かれている小ネタより、そんな磯田さんたちの仕事の裏側こそうれしい発見です。

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2024年05月10日

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丹念に古文書を掘り起こす著者が自ら発見した歴史上の真実や逸話。

大上段に構えた書名のわりに小ネタが多く読みやすい。

古文書は散逸しやすく、一旦なくなると二度と日の目を見ない可能性が高い。作者が言うように公的機関がきちんと蒐集、保管すべきだろう。

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2024年02月26日

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なんとなく手に取った本だったが、武士の家計簿を書いた人の著作だった。新聞に連載されていたコラムを集めたもので、一つあたり4ページで歴史に関する小話を知ることができる。
おもしろいのはおもしろいのだが、それ以上の感想もない可もなく不可もなくという感じ。
ただこの著者古文書をスラスラ読めるというのは素直にすごいなと感心した。

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2024年02月19日

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古文書を解読することでわかる日本史の裏話。
庶民が残した日記や記録など、価値が無さそうな古文書でも、著者のような研究者が解読することで、貴重な資料になる。

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2024年01月20日

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NHKのBSで放送されている「英雄たちの選択」を定例的に視聴している者だが、出演者の著者と各回のゲスト解説者との議論が興味深い、現代の事例にも活きる歴史の教訓から得られ論ぜられる学びの視点も参考になっている。この番組見ているような感覚でこの本を読んだ。
広島名物のもみじ饅頭を頂くことがあるが、これから食べる時は女たらし?の伊藤博文を思い浮かべて食べることになりそうである。

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2024年01月03日

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読売新聞に連載したものがベースになっているとのことで、新聞をめくっていった時にさらっと見る感じで読みやすかった。重要な古文書って、意外と街の古書店から何気に出てくるもんなんだなぁと思った。

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2023年12月03日

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日本史の裏側を書いた本らしい。確かに信長の遺体のナゾや感染症の防ぎ方など知る術はないからよかった。でも半分は耳慣れない方のお話だったしサラッと流しちゃうとこもあった。

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2023年11月05日

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往々にして歴史モノは推測や想像で語られることが多いが、本書は古文書などの史料をベースにしてる点が良い。さすがは学者だ。ちなみに著者は「新聞と同じ速度で古文書を読める」そうだ。

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2023年11月02日

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結構面白かった。歴史に詳しいほうではないのでところどころ「これなんて読むんだろう」ってところもあったが、各節が短く(元が新聞連載のため)、平易に説明されているためすんなり読めた。
タイトルに「暴く」とあるが、別に歴史の闇に踏み込むとか暗部に切り込むとかそういうわけではなく、教科書等ではスルーされがちだが歴史オタクなら気になる話題といったものが多い。
戦国〜幕末あたりの話が取り上げられており、次に歴史関係の本を読むなら同じく幕末か、近代あたりの本も読んでみたい、という自分の関心を知るきっかけにもなった。

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2023年09月17日

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ネタバレ

日本史を暴くというタイトルではあるが、内容は授業等では絶対に習うことのない、庶民の生活であったり、いわゆる雑学的なもの。
新聞掲載されたエッセイ的なもので、一つ一つの話が短く、読みやすく、勉強になった。

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2023年09月11日

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ネタバレ

新聞紙を読むスピードで古文書を読める磯田先生の
古文書漁りで得た内容から歴史事実の解像度を高め
ている様を披露されている・・・松永久秀の大仏焼
失に関わる東大寺の(事務通知の)紙背文書にある
炎上の顛末が記載あり、結局久秀の大仏殿夜襲時に
『火を懸け』た事が再確認できた(´・ω・`)

※防衛していた三好サイドの失火だと思ってたw

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2023年08月21日

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2022年年末に購入したのに寝かせてしまっていた本書。
こういうナマモノはわりと直ぐ新情報で上書きされることもあるから、熱いうちに読むのが一番なのに。

が、本書内の磯田先生は変わらず熱かった!

テレビでお見掛けする回数も多いので、
古文書が読めるとんでもない方でいらっしゃることは存じ上げていた。
またお見掛けする度に、歴史研究が大好きで大好きでたまらないという熱が伝わり、
少年のようなお姿が眩しく、解説も楽しい先生だ。
本書もまた然り。

前書きの終盤で先生は、
「最近、歴史について、インターネット上に、雑多な情報が"コピペ"すなわちコピー&ペーストされて流れている。どこかで聞いたような話が多い。本書は、毎日、私が古文書のホコリと戦いながら、まことにアナログな手法で、自分で一つずつ集め、日本史のある面を暴いていったものである。ミミズがのたくったような古文書を解読しながら、自分で探した歴史だから、現場の一次情報である。こういうリアルな話が好きな方々に読んで頂きたい。」
とお話されている。
お気持ちが伝わってくる。

ただ本書は、歴史好き、歴史に詳しい、そんな読者しか楽しめないものではない。
帯の項目どれか1つでも気になったら、
本当に気軽に、手にして良いものだと思う。
テレビで見たままの磯田先生が、熱く、とても解りやすく読者を楽しませてくれる。
ただ、暴く!とタイトルにはあるが、やはり謎は謎のままと結ばれるものもある。
魅力的なキャラクターだが、歴史学者なのだ。
はっきり判明していないものについては書けない。
勿論、そこに至る経緯には、先生ご自身が調査した新しい内容が加えられている。
難しい文章はない。
というか、解りにくい文章は一切ない。
少しでも解りにくいところは、先生が括弧書きで注釈をつけてくれている。
様々な文献を引用していれば、同じく括弧書きされている。

また、「信長の遺体の行方」冒頭。
遺体焼失の謎を探るテレビ番組をご自身で企画提案し、出演もされて作ったが、
テレビ番組というものは編集がある。
カットされてしまう。
だから言えなかったことを書いておく。
とあった。
ニヤニヤしてしまう。
磯田先生らしいというか、なんと言うか。
けれど読者としては、これは嬉しいかぎり。
番組ではカットされてしまったらしい部分を、先生の言葉で読めるのだから。

他にも、歴史とは関係がない部分で、あらあらこんな言い方しちゃって大丈夫ですか?と思うような部分も 笑
ヒヤヒヤする。
やっぱり磯田先生だ。
(と思えば引き際も実にあっさりだ。
自書の○○で既に書いたのでここでは繰り返さないとか、
○○というサイトに関係する別件について記してあるので興味があれば、等々。)

とにかくここに書かれている歴史が面白い。
磯田先生が面白い。
そして様々な古文書からの情報、歴史上の人々、ご自身の見解を、
スッキリ解りやすく楽しく纏めた先生の頭脳とバイタリティーが凄いし、読者への優しさもある。
それから磯田先生を囲む優秀な先生方や、磯田先生ご本人の地元への呼び掛けや足を使った調査が実を結んでいる。
磯田先生のお人柄と、日々の地道な調査の賜物であることが良く分かる。
更に、立ち寄った先で「これは!」という資料を見つけても、お金を払って買って帰らねばならない。
本物かどうか調べるのはその後だ。

面白かったのは「比類なき戦国美少年と淀殿」と、続く「秀頼の実父に新候補」。
秀吉が朝鮮出兵の為の留守中、淀殿と密通したのではないかとされる人物について。
とても興味深く、
「私は新聞と同じ速度で古文書が読める」
「私は、この中村という男を追っている。情報があれば欲しい」
との言葉に、
磯田先生カッコイイ!是非頑張って頂いて続報を!
と思ってしまった 笑

他にも、忍者の報酬や失敗した時の対処法、赤穂浪士の最終目的。。。
そうそう、ドラマやコミックで男女入れ違いの大奥なんてあったけれど、「女性の力で出来た藩」も興味深かった。
その後もちょこっと読めて、楽しい話が盛り沢山。
江戸マスク、とか。

ネタバレすると磯田先生が怒りそうなので(笑)、ここまでにします。

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2023年08月17日

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