【感想・ネタバレ】歴史とは靴であるのレビュー

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Posted by ブクログ

2022/5/5
歴史に対する考え方を学べる、磯田先生の講義録みたいな形式。
高校生に行った授業をそのまま文章に起こしているので、内容もとてもわかりやすく、読みやすかったです。
どうして歴史を学ぶのかと言う問いに対する磯田先生なりの答えにとても納得してしまい、自分も好きなもの×歴史で調べてみようかなと思わされました。
過去の歴史を学んで何の役に立つのかと言う、現代の勉強に対する疑問への回答もあり、内容が太宰治のパンドラの匣に書かれていた内容と全く同じ共通点だったところも興味深いなと思います。
無駄を大事にできるようにならなければいけないという言葉を自分も大切にしたいなと思いました。

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2022年05月05日

購入済み

武士の家計簿以来のファンです

実際に女子高でのご講義、
磯田先生の鼻の下はびろ~んとしてなかったでしょうか。
気鋭の歴史家、そして歴史を学ぶ事の本質は何か。
先人が苦労に苦労を重ねて後世に残したものは何か。
そして私自身は何を残すのか。
大きい小さい、高い安い、ではなくて価値のあるもの。
遠い昔、自分の女子高時代には、世界史日本史、年代と登場人物を覚えるだけのものでしかなかったので残念。
でもこれから還暦を超えてもなお学習します!
磯田先生に感謝!

#タメになる #アツい #感動する

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画化もされた『武士の家計簿』の著者でNHKの歴史系番組への出演などでも有名な磯田道史先生による2019年6月11日に鎌倉女学院高等学校にて行われた特別授業の講義録と「ビリギャル」小林さやかさん及び名古屋のアパレルショップ店長で歴史好きの外山莉佳子さんとのミニ対談付き。
いわゆる歴史の授業ではなく、磯田先生による「歴史学」の講義で分かりやすく、かつ奥が深い。
どうしても学校の授業では暗記科目になりがちな「歴史」についていろいろな例えや事例を用いて解説してくれる。
印象に残ったのが、タイトルにもなっている「歴史とは靴である」、「歴史的にものを考えると、前より安全に世のなかが歩けます。歴史はむしろ実用品であって、靴に近いものではないか」
「時代小説」→「史伝文学」→「歴史小説」→「時代小説」の説明。浅田次郎さんが、「知り合いの会社の社長と社員の不倫をそのまま書けないが、江戸時代の町家とか藩の家老と女中さんの話にしたら書けるんだよ」という言葉にその違いがハッとさせられた。
「教養」とは「ムダの積み重ね」「年季の入ったムダ」、一回覚えて忘れた状態を教養という、最初から触れたことがない人間とでは雲泥のちがいがある(内田百閒のことばだそう)、このことは磯田先生は特に重視しているようで、巻末の小林さやかさんとの対談でも、「読んで忘れた状態を僕は教養って呼んでいるんです。あらゆる本を読んで、過去をさかのぼって、世間的にいう歴史を勉強しておくと、なにが起きてもどんな話になっても楽しめます。」と言っている。
歴史とは他者理解、自分と違う時空のヒト・モノ・コトを一生懸命理解しようとする営みである。自分を重ねすぎると歴史ではなく願望になってしまう、色見眼鏡になってしまい、自分が見たい歴史を見ようしてしまう。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

歴史とは5W1Hを調べて因果関係を考える学問。
日本に住んでて日本の歴史を知らないのは恥ずかしい。一般教養として教えるべき学問で、そこから興味があることを深掘りすればよい!

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2022年07月15日

Posted by ブクログ

サクサクと読めて、まるで授業を受けているような錯覚になる本。
磯田さんが磯田さんである理由がよくわかります。

磯田さん曰く、歴史とは他者理解。
自分とは異なる誰かの了見を理解しようと思いを巡らせす作業だそう。
仕事や私生活でもその作業は必要なこと。
どんな学びも抽象化して自分の生き方に転用することが大事だと感じていて、磯田さんはとてもそれが上手い方だと思う。
教養は無駄の積み重ねという名言もこの本の中にはありましたが、まさに。
忘れてしまったような学びも次に出会った時に違う顔を見せてくれる、これが大事。
しかし、こんな先生が娘の学校に来てくれたらいいなぁ(まだ保育園生)

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

司馬遼太郎:歴史とは、いろんな人の人生の集合体である。こんな人生で行った人がいる。あんな人生を送った人もいる。それを集めた集合体が歴史になる
歴史とは、その人にとっての過去のリファレンスであって、別に教科書や偉人・有名人の歴史に限ってものではないのです
短期的には、新技術が社会にひろがると、たいていは貧富の差が広がっています。これが歴史の教訓です

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  歴史と人間
閑話休題 休息中の会話
第2章  歴史の「現場」

<内容>
2019年におこなわれた、鎌倉女学院高校での特別授業を文字化したもの。高校生相手に和気藹々と歴史を学ぶこと、歴史を知ることの意義を実例や自己体験を元に説いていく。自からの過去を語っているので、磯田氏の歴史好きの由来や古文書を読み取れるようになったいきさつも知れる。

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2022年04月03日

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