著した作品一覧

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  • エコノミストの犯罪 「失われた10年」を招いたのは誰か
    5.0
    1巻1,400円 (税込)
    この十余年、日本の経済はエコノミストの分析と予測と提案により、休みなく改悪させられてきた。だが、どのエコノミストもその結果に責任をとって沈黙しようとしない。それどころか、事態の悪化に応じて、これまでとは両立しない政策を提案している。彼らは政府の審議会や委員会に参加し、政策立案の現場にも関与してきたが、政策上の結果における失敗の責任をすべて政治家や官僚にのみあずけている。彼らの政策提案で多くの人間が失業や倒産の憂き目に遭っていること、その提案は「無知の知」という知識人の作法を無視したうえで組み立てたものであることに何の痛痒も感じていないことを指して、著者は「犯罪」と呼ぶ。本書は、三十年近く前に経済学の狭さと歪みに耐えかねて、そこから離れた著者が、エコノミーがエコノミストによって壊されていく現状を座視できずに著した渾身の一冊。著者は説く。「多くの読者に、言論における責任に関心を払ってほしい」と。
  • 組織の盛衰 決定版
    5.0
    なぜ日本的組織は硬直化するのか? 変革を阻むものの正体は? 日本史における巨大組織の盛衰から組織の「死に至る病」を検証し、未来への処方箋を提示する。作家・経済評論家にして経済企画庁長官を務めた著者の二十年以上にわたる組織論研究の集大成。著者解説「今こそ、読んで欲しい作品」を収録した決定版。 〈目次〉 はじめに 第1章  巨大組織の生成から崩壊まで――三つのケース・スタディー (1)豊臣家――人事圧力シンドロームと成功体験の失敗 (2)帝国陸海軍――共同体化で滅亡した機能組織 (3)日本石炭産業――「環境への過剰適応」で消滅した巨大産業 第2章 組織とは何か (1)組織の要素 (2)「良い組織」とは (3)組織の目的 (4)共同体と機能体 (5)強い機能組織を作った織田信長――もう一つのケース・スタディー 第3章 組織管理の機能と適材 (1)人間学と組織論 (2)トップの役割 (3)現場指揮者と参謀 (4)得難い補佐役 (5)後継者 第4章 組織の「死に至る病」 (1)機能体の共同体化 (2)環境への過剰適応 (3)成功体験への埋没 (4)組織体質の点検 (5)組織気質の点検 第5章 社会が変わる、組織が変わる (1)知価革命と組織変化 (2)情報技術の変化 (3)高齢化社会と人事圧力シンドローム 第6章 これからの組織――変革への五つのキーワード (1)経営環境の大変化 (2)三比主義からの脱却 (3)「価格-利益=コスト」の発想 (4)「利益質」の提言 (5)ヒューマンウェア(対人技術)の確立 (6)経営の理念=あなたの会社の理想像は 著者解説 今こそ、読んで欲しい作品 (1)日本経済の曲がり角に著した自慢の著作 (2)二〇二〇年のあとこそ重大
  • NHK「100分de名著」ブックス 宮本武蔵 五輪書 わが道を生きる
    5.0
    わが道を極め、自在に生きる――剣術と人としての生き方を書き記した類まれなる書! 宮本武蔵(1582~1645)は、戦国時代を浪人(当時の表記は「牢人」)として生き、晩年は熊本にて細川家につかえた剣の達人である。 13歳で初めて剣の勝負をし、21歳からは都に上ったのち全国武者修行を始め、29歳までに60あまりの勝負をして、一度も敗れたことがなかったという。この時代、牢人たちは仕官の途を得るため、武名を上げる必要があり、武者修行という命がけのリクルート活動をしていたのだ。武蔵がそこで体得した剣術の極意を、晩年に著したのが『五輪書(ごりんのしょ)』である。 そこには、剣で敵を倒すための方法が書かれているが、それにとどまらず、厳しい鍛錬に耐え驕らない自分を保つための心得や、状況を見きわめ正しい判断をするための極意をはじめ、敵を知る(相手の立場に立つ)ことの重要性、突飛な手法の戒め、鍛錬の先に開ける自由などが記され、現代を生きる私たちに多くの示唆を与え、また活用できると著者はいう。その表現は文学的かつ哲学的で、それゆえに「名著」として読み継がれてきた。宮本武蔵研究の第一人者の一人である著者が、この歴史的名著を懇切でリアルに読み解いてゆく。 2016年5月に放送された「NHK100分de名著」テキストに「書き下ろし特別章」を加えた、待望の「名著ブックス」版。
  • 日本建国史
    5.0
    思わず涙がこぼれる日本の歴史!ねずさんが、日本神話、古代史ファン待望の日本の建国史を語る。縄文時代から室町時代まで、史実の裏側を探り、これまでの歴史とは違った、驚愕の日本史を著した書!

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  • 悦楽王 鬼プロ繁盛記
    5.0
    バカでもエロでもええじゃないか! 鬼才、最後の自伝的小説――自らを「サディストではない」と言い切る著者は、いかにして雑誌『SMキング』を立ち上げ、官能小説の大家となったのか? たこ八郎、渥美清ら多彩な人々との交流、’70年代アングラカルチャーの勢い、破天荒な私生活。「どんな風に生きてもいい」と教えてくれた鬼才が、最後に著した自伝的小説。 ◎「明るさと暗さの引き立て合い。まさに、これこそ、団鬼六という作家の真髄ではないでしょうか。そして、『SMキング』の三年間が、その明るさを演出したとは考えられないでしょうか。」<山田詠美「解説」より>
  • NHK「100分de名著」ブックス カント 永遠平和のために 悪を克服する哲学
    5.0
    1巻990円 (税込)
    戦争することが「人間の本性」であるとすれば、私たちはいかに平和を獲得しうるだろうか?『永遠平和のために』は、西洋近代最大の哲学者カントが著した平和論の古典。空虚な理想論にとどまることなく、現実的な課題として戦争の克服方法を考察した本作は、争いの火種が消えない現代にあらためて読まれるべき一冊だろう。 好評を博した番組テキストに大幅な加筆を加え、待望の書籍化!
  • プルターク英雄伝─エロビオグラフィア─ (1)
    完結
    5.0
    「プルターク英雄伝」とは、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシャ・ローマの著名な人物の伝記である。『対比列伝』の日本語訳で、古代ギリシャ・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させていく伝記22編と、セットだが対比ではない単独伝記4編からなる。“プルターク”は、プルタルコスの英語名である。本巻には、テセウス・ロムルス・テミストクレス・ペリクレスの4名の伝記を収録。
  • 料理通異聞
    5.0
    蔦屋重三郎の法要の膳を出すことになった福田屋善四郎。この日に賭けた善四郎の料理は 見事に座の賞賛を呼び、大田南畝、山東京伝ら時代の寵児と知己を得る。やがては料理の 道で天下が取れるとの南畝の言葉通り「八百善」の名は高まっていく。文政に入り善四郎 が著した『料理通』が大評判となる中、遂に店に将軍の御成を告げる使いがやってくる。
  • クリニックで診るアルコール依存症 減酒外来・断酒外来
    5.0
    1巻2,750円 (税込)
    危険な飲酒をしている“アルコール依存症予備軍”も含めた患者に「酒をやめなくてはならない」と気づかせ、回復へ導く減酒外来と断酒外来について解説した外来治療マニュアル。30余年の治療経験を持つ著者が、アルコール依存症の基礎知識や、減酒外来および断酒外来の具体的な進め方、家族へのアドバイスをわかりやすく著した。アルコール依存症の治療に悩む医療関係者だけでなく、患者本人や家族にも大いに役立つ知恵が詰まった一冊。
  • 風姿花伝 創造とイノベーション
    5.0
    古典の名著を現代語訳し、ハウツー本では解けない課題を自ら解く力を身につける「Contemporary Classics 今こそ名著」シリーズの一冊。 能の大成者・世阿弥が著した日本最古の能楽論『風姿花伝』を取り上げ、伝統を守りながらも日々新しく創造・革新するイノベーションになぞらえた、まさに現代において必読の一冊です。体系立った理論に加え、「珍しきが花」「初心忘るべからず」「離見の見」「秘すれば花」といった美しく含蓄のある言葉や名文で構成される世界も稀な芸術家自身による汎芸術論を、原文の香気を残しつつ、注釈と解説で工夫を凝らし、スラスラと読める自然な現代語でまとめました。 第1部では、世阿弥の生涯から能の歴史的変遷、さらには私たちが生きる現代に息づく文化、芸術などに展開された『風姿花伝』の世界を、わかりやすい解説で紐解きます。 また第3部では、世阿弥が残した数々の名言をもとに、現代に生きる私たちの心にも響くことばとして、アンソロジー的にまとめました。このことば集を読むだけでも、世阿弥が『風姿花伝』で伝えたかった本質を読み解くことができます。 【目次】 第1部 名著『風姿花伝』とは  1.今読みなおされるべき名著  2.世阿弥の生涯  3.現代に息づく『風姿花伝』の世界 第2部 現代日本語訳で読む『風姿花伝』  序─能を極めるにはどんな心得が必要か  第一─年来稽古条々  第二─物学条々  第三─問答条々  第四─神儀に云わく  第五─奥義に云わく  第六─花修に云わく  第七─別紙口伝 第3部 『風姿花伝』に学ぶ創造とイノベーションとは  1.やがて花咲く日のために  2.日々新しい自分になる  3.思い通りにいかない時に  4.負けられない場面で  5.道のため、家のために  6.ひと回り大きな花へ
  • とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法
    5.0
    投資の天才の銘柄選定プロセスを定量的なスクリーニングで完全再現! 投資の達人と同じように投資できる! グルの投資手法ををまねる!  バリュー投資で名高いウォーレン・バフェットは、「私はほどよい会社をとびきり安く買うよりも、とびきり良い会社をほどよい価格で買いたい」と事あるごとに言っている。バフェットに巨万の富をもたらしたのは、この単純明快な経験則だった。そして、これは今や優れたバリュー投資法として世に知られている。この種の投資戦略で富を築くための重要なカギは、株価と企業の質を正確に測ることだ。本書はその両方を1冊で解決する情報源である。  グルフォーカス・ドット・コムの創設者であり、CEO(最高経営責任者)であるチャーリー・ティエンが著したこの革新的な手引書は、投資歴が短い人にも長い人にも優れたバリュー投資で富を築く方法を示してくれる。グルフォーカスに毎月、何千人もの新規ユーザーを引きつけているのと同様の率直で親しみやすい説明で、どの企業が良い投資対象かを判断する方法や適切な市場価格の評価法を順を追ってもれなく教えてくれる。第1部では、最も低リスクで高い利益を得やすい企業の探し方を示す。問題が起きそうな兆候や、飛躍しそうな兆候を見つけるための具体的なアドバイスを含めて、一般に公開されている事業報告書を使うだけで、企業の真の健全性をいかに明らかにできるかを示す。本書で示された考えや原則が実際にどう現れるかをリサーチや自らの実践例によって示してあるため、読者はそれらを安心して利用できる。資産管理に不慣れな人も、今使っている戦略を改良したい人も、成功し続けるために必要な次のことが本書から得られる。 ●企業や株価を効率的に評価するための実践的なツールと便利なチェックリスト ●手痛い判断ミスを避け、気づきにくい失敗の兆候を見つけだし、バリュートラップを避けて利益を最大にするための手引 ●長期にわたって頼りになる投資リターンを得るための、世界中で用いられている上質なバリュー投資戦略の完璧な入門書であり、腕利き投資家にとっての手引  持続可能で健全なリターンをもたらしてくれるのは優良企業だけだ。そして、本書を読めば、そうした企業の見つけ方が分かる。
  • 山の霊力 改訂新版
    5.0
    日本人の「いのち」の源は山にある。 縄文以来、この列島の住人は山の霊力を崇め、山に育まれて生きてきた。 大和の神奈備山から山岳信仰の霊場まで、全国の名山・霊山をめぐり、 日本を代表する宗教学者が日本人の信仰の本質を探る。 なぜ私たちは山へ登りたいと思うのだろう。 山を眺めると懐かしさを感じるのはなぜだろう。 世界でも類を見ない日本人のユニークな宗教観の本質。 現代をより良く生きるための指南書。 ●その昔、山は動物であった 出羽三山/宮沢賢治/三内丸山遺跡 ●オロチの棲む山 神奈備山/鳥海山/見るなの座敷/巨木信仰 ●神のいます山 白神山地/岩木山/高千穂峰/富士山 ●験を修める山 湯殿山/葛城山/役行者/空海/マタギ ●魂が蘇る山 熊野/立山/恐山/白山/御嶽山/スサノヲ ●人と山とのバイラテラリズム 日本的一神教/山と日本仏教/マイ・マウンテン探し ●山の祈り 利他行としての山行 山岳信仰と日本人の心の文化を書き著した名著「山の霊力」(講談社選書メチエ)を 加筆・修正、新章(山への祈り)を追加、写真を全て刷新するなど大幅に改訂。
  • 陸奥宗光とその時代
    5.0
    著者には、すでに『陸奥宗光(上下)』(PHP文庫)という著作がある。これは、陸奥宗光の一生を描いた長編評伝である。その著者が、なぜ再び陸奥宗光を素材に、『陸奥宗光とその時代』と銘打ち本書を著したのか。その意図は、まさに「その時代」の4文字を付したところにある。つまり、英国との条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾した陸奥宗光という、明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯をとおして、日本における近代とは如何なる意味を持っているのかについて、客観的な論考を試みようとした点である。この試みにこそ、元駐タイ大使であり、外交史の研究家としての、なみなみならぬ意欲がうかがわれるのである。本書は、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光・東郷、吉田茂と続く、「外交官とその時代」シリーズ全5部作の第一弾である。外交史、近現代史の研究者はもちろん、明治以降の日本の歩みを考えるうえで恰好の読み物である。
  • 夢酔独言
    5.0
    勝海舟の父、勝小吉の自伝。江戸有数の剣客にして、放蕩の不良旗本。浅草・吉原の顔役、刀剣ブローカーでもあった。身持ちの悪さに父親により三年余り座敷牢に入れられ、その間に生まれたのが麟太郎(海舟)。四二歳、天保の改革のときに不行跡から隠居謹慎となり、夢酔と称し、自己の来し方を子孫への戒めとして著したのが本書。幕末頽唐期の江戸裏社会を知る夢酔老の面目躍如たる、率直端的な独特の文体が、妖気を放ち心に迫る
  • アレルギーっ子の生活百科〈第三版〉 環境汚染からみたアレルギーとのつきあい方
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アレルギーがなぜ起こるか、アレルギーとの上手なつきあい方などが豊富なイラストでよく理解できる  5人のアレルギーっ子の親である著者が、外来を訪れるさまざまなアレルギー患者やその家族と一緒に悩み、試行錯誤を繰り返しながら、長年積み重ねた治療経験をもとに著した「アレルギーとのつきあい方」。  さらに著者は「アレルギーっ子」を、大人になっていく過程にある子どもの視点からみてどう考えたらよいのか、環境汚染の視点からはどう考えるか、生活環境とヒトの病気の関係を探り、どうしたら病気を軽くすませ、体も心も健康な状態を作っていけるかを、多角的な視点から詳述。  生活改善を指導する際の参考書に、医療関係者、学校保健関係者、シックハウス対策など建築衛生関係者にも、ぜひ読んでいただきたい。  <第三版>では、食品に含まれる女性ホルモンが免疫に与える影響などについて書き加えました。 ■主要目次■ はじめに アレルギーっ子奮闘記 アレルギーの考え方 アレルギーっ子の生活環境 アレルギーと食べ物 アレルギーっ子の日常生活 アレルギーの治療 急性の病気の対処法 付録 アレルギーカレンダー 集団生活におけるアレルギーっ子たちへの配慮 (保育所・幼稚園、学校関係者の方への手紙) 生活環境と食生活の問診 参考図書 アレルギーっ子を育てる

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  • 三浦綾子 電子全集 北国日記
    値引きあり
    5.0
    日常風景から人生を語りながら、癌と闘う姿を日記風に綴ったエッセイ。 「私の日記のテーマ、というより生きるテーマは、『死』である。『死』を考えることによって私は『生』を考える。つまり『死』について思いを深めることが、私には『生』を深めることになる。」(「おわりに」より)。 人間関係を日録ふうに綴りながら、一方では癌発病におびえ、生と死の葛藤がめぐる。さまざまな日常風景を、透明で明るい筆致で著した、感動のエッセイ。 「三浦綾子電子全集」付録として、「小説すばる」に執筆した本書の紹介エッセイを収録!

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  • プログラミングHaskell
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 Haskellの特徴を凝縮したコンパクトな教科書 Haskell(ハスケル)は純粋関数型言語として注目を集めているプログラミング言語。 本書は、関数プログラミングの専門家が題材を厳選して著したものであり、すでに国内のHaskellユーザたちからの評価も高い。これからHaskellを始めようという人はもちろん、既存の入門書を購入している人たちにもお勧め。 第1章 導入 第2章 はじめの一歩 第3章 型とクラス 第4章 関数定義 第5章 リスト内包表記 第6章 再帰関数 第7章 高階関数 第8章 関数型パーサー 第9章 対話プログラム 第10章 型とクラスの定義 第11章 切符番号遊び 第12章 遅延評価 第13章 プログラムの論証 付録A 標準ライブラリ 付録B 記号表 付録C 訳者による関数の解説 付録D 訳語一覧
  • [新訳]留魂録 吉田松陰の「死生観」
    4.7
    幕末の激動期、短い生涯を激しく燃やした吉田松陰。その情熱は周囲を動かし、高杉晋作や久坂玄瑞など、維新の中心となる人物を生み出す。本書は、松陰が、獄舎で処刑される前日の夕刻まで、自身の思いを発信し続けた『留魂録』を現代訳し、解説。さらに、『留魂録』以前の手紙や論文の中からも「死生観」をあらわした史料を選び加えた。また、一番弟子ともいえる金子重之助、松陰の処刑後も自らの志を貫き維新を迎えた野村和作に注目し、松陰との関わりを著した。死を恐れることなく、つねに前を向きつつ、死によって、みずからの命が断ち切られるまで、“誠”の心のもとに“私”を“更新”してやまなかった松陰の「死生観」を学ぶ。

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  • サラゴサ手稿(上)
    4.6
    1~3巻1,177~1,254円 (税込)
    ポーランドの大貴族ポトツキ(一七六一—一八一五)が仏語で著した大伽藍のような小説.フェリペ五世治下,シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソの六十一日間の手記によって,彼が出会った謎めいた人々とその数奇な運命が語られる.作者没後,原稿が四散し,二十一世紀に全容が復元された幻の長篇,初の全訳.(全三冊)

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  • 【電子版限定 本文カラー写真版】絆―棋士たち 師弟の物語
    4.6
    1巻1,991円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー口絵16ページ付き】~受け継がれていく棋士の想い~ 将棋界は歌舞伎や落語のように、師匠と弟子で技術が受け継がれていく面があります。 しかし、その師弟関係はさまざまで、そこには十人十色のドラマがありました。 本書は将棋世界に連載し、プロ棋士の深い絆を取材して著した「師弟」の連載を書籍化したものです。 著者はプロのカメラマンでもあり、「師弟―棋士たち 魂の伝承」(光文社)で将棋ファンの心をわしづかみにしたといっても過言ではない野澤亘伸氏。 できうる限りの徹底取材を重ね、それまで語られることのなかった逸話を棋士の口から引き出しています。 また書籍化するにあたっては将棋世界に未掲載の話や、少し時間が経った現在についてなど大幅に加筆。 さらには杉本昌隆八段×藤井聡太二冠の特別編を収録しました。 ぜひ、受け継がれていく「棋士の魂」を感じてください。 ※電子版では本文中の写真もカラーで掲載しております。
  • NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版
    4.6
    マイクロソフトCEO、ナデラ氏絶賛。 世界60カ国以上、100万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書。 暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。 実りある対話を妨げ、暴力や対立を生み出している原因は、普段、わたしたちが慣れ親しんでいる話し方や考え方のなかにありました。わたしたちが知らないうちにしている「比較」や「評価」「決めつけ」が、誤解や無用な争い、暴力や怒りを生み出していたのです。 本書は、そうした暴力や対立を排し、人を思いやる実りある対話へと導くためのコミュニケーション手法(NVC=非暴力コミュニケーション)を伝授します。具体的には、相手を評価したり決めつけたりするのではなく、「自分が抱いている感情」や「自分が必要としていること」に耳を傾け、それを肯定的な言葉で相手に伝えることで人生をより豊かなものにする方法です。 NVCの要諦はとてもシンプル。それは次の4つの要素に意識を集中させることです。 1. 評価をまじえず、行動を「観察」する 2. 観察したことに対して抱いている「感情」を突きとめる 3. そうした感情を生み出している要因、「何を必要としているのか」を明らかにする 4. それを具体的な行動として「要求」する NVCの提唱者であるローゼンバーグ氏が著した本書は、30以上の言語に翻訳され、全世界で60カ国以上、100万部超の人たちに読まれているNVCの教科書でありバイブルです。世界各地の紛争地域でなされた事例や、親子あるいは夫婦での対話、学校や職場、医療やカウンセリングなど身近な事例が多数紹介されています。 さらに近年ではマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏がトップ就任直後に本書を幹部社員たちに薦めるなど、ビジネスの現場でも大いに注目されています。原著第3版の日本語翻訳版にあたる本書では、「紛争を解決するための方法」を新たに第11章として新設するなど、よりビジネスの現場のニーズにも応える内容となっています。
  • 非常識な成功法則【新装版】
    4.5
    ■経営・マーケティング本で新たなスタイルをつくるとともに、 「フォトリーディング」「マインドマップ」など、 さまざまな学習ツールを日本に広める ビジネス書界の超重要人物・神田昌典。 現在も熱狂的ファンを持ち、 ビジネス、教育をはじめ、多彩な分野で精力的に活躍中です。 その神田昌典が2002年に発表し、 これまでに25万部を超えるベスト&ロングセラーとなっている 伝説の書、『非常識な成功法則』が新装版で登場! 「成功は『悪』の感情から始まる」 「まずはやりたくないことを探せ!」 「嫌な客には頭を下げるな!」 「お金を溺愛する」 などなど、 当時37歳の著者が本書で著した 非常識、無遠慮、赤裸々、粗削りな「自らの成功の秘訣」の数々は、 その後活躍することとなる多くのビジネス書作家、成功者に多大な影響を与え、 今もって絶賛する読者が絶えません。 ■今回の新装版にあたり、内容の一部を修正するとともに、 巻頭に現在の神田昌典からのメッセージを掲載。 本書を 「一番書きたくなかった本」 「読み返したくもない本」 と振り返る神田昌典は、やっぱり「非常識」? それとも……? ※本書は2002年6月発行の『非常識な成功法則』を一部修正したものです。
  • 越境学習入門
    4.5
    越境学習とは 〝冒険者〞を育てる学習のメカニズムである 日本企業にはイノベーションが足りない、と言われるようになって久しい。 足りないイノベーションを求め、多くの企業で毎日のように会議が行われている。 だが、足りないのは、イノベーションではなく、〝冒険〞なのではないだろうか。 「冒険だなんて、中二病じゃあるまいし…」と笑わずに聞いてほしい。 未知なる領域に足を入れ、思いもよらないような出会いをしたり、 これまでの常識が通じない世界で、自分の意外な能力に目覚めたり、 仲間と共に困難を乗り越える経験を通して、新たな智恵を授かったり、 広い世界を知ることで、自らの新たな使命に気づいたりする〝冒険〞。 トラブルに巻き込まれて道に迷ったり、 リスクを取って挑戦してみたものの、大失敗したり、 想定外のことばかり起きる〝冒険〞。 苦い現実と格闘し、泥沼を夢中で進んでいった先に見える新しい世界、新しい道、 新しい自分、なにか新しいものを手に入れる〝冒険〟。 ドキドキハラハラする…からこそ、ワクワクする〝冒険〟 日本企業に足りないのは、そんな〝冒険〟であり、 冒険する力を備えた〝冒険者たち〟ではないか。 そして、境界を超え、冒険に身を投じる力、冒険を楽しむ力、冒険し続ける力を持った 冒険者たちを育てるプロセスこそ越境学習なのではないか。 それが、働く人たちを対象とした越境学習の研究を通して、我々が見出した仮説だ。 本書は、企業がどうすれば〝冒険者たち〟を育て、 その力を企業が前進する力にできるのかを、 企業における越境学習の研究を通して著したものである。 ただし、〝冒険者たち〟と共に進む道は、これまで歩んできた道から外れ、 行く先も分からない道なき道になる…かもしれない。 そんな〝冒険者たち〟と共に自らも〝冒険者〟となる覚悟のある方にこそ、 この『越境学習入門』を勧めたい。  越境学習の世界へようこそ 越境学習とは、個人にとって居心地のよい慣れた場所であるホームと、居心地が悪く慣れない場所だがその分刺激に満ちているアウェイとを往還する(行き来する)ことによる学びです。越境学習者は、アウェイで違和感を抱き、葛藤や無力感、もどかしさを味わいますが、それを乗り越えた結果、前提を疑い、不確実な状態に耐えられようになります。 つまり、越境学習とは冒険者を育てる学習のメカニズムなのです。 近年では、越境学習に多くの企業が注目していますが、そのプロセス、全体像は明らかになっていませんでした。 本書は、多くの越境学習者への詳細な調査に基づき、その全体像を解説し、企業と個人が越境学習を開始・実践する方法を詳細に提案します。 【目次】 序 章 ホームとアウェイを行き来する 第1章 越境学習とはなにか 第2章 なぜ今、越境学習なのか 第3章 越境学習でなにが起きているのか 第4章 「越境」人材を組織に活かす 第5章 ケーススタディ
  • 経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる
    4.5
    ~ 「不朽の古典」から「現代の傑作」まで、カリスマ予備校講師・蔭山克秀先生セレクトによる50書目を取り上げ、それぞれの内容を図版をまじえながら解説。  名著を著した人物の人となりや、その著作が誕生した時代背景などもざっと丸わかり! ~ アダム・スミス『国富論』、マルクス『資本論』など、偉大な経済学者たちによる名著の数々。 それら珠玉の著作について、その要点をざっと理解できれば、「経済」への見識が広がり、自ずと「教養」になる。 だが、それらの名著は総じて分厚く難解で、読み通すのはなかなか難しい……。 本書は、経済学分野における名著の要点を、長年の受験指導の中、「わかりやすい表現」を追及してきた著者独自の視点で整理し、 現代の経済活動を把握する上でも役立つ「経済学の教養」がわかりやすくまとめられた一冊!
  • 男の作法
    完結
    4.5
    令和(いま)こそ知るべき、昭和の文豪の美徳! 『鬼平犯科帳』『剣客商売』等の名作小説を著した 巨匠・池波正太郎の大ヒットエッセーをコミック化! 鮨・天ぷらの食らいつき方から家内円満の秘訣、 おうちごはんにおける最高のすきやき調理法や贈答品の見定め方等々… 万事に対する心構えや常識を、昭和末期の人間模様を通して小粋に活写! 世の中は移ろいやすい、だけれど不変の価値観はきっとある!!
  • 「保守」のゆくえ
    4.5
    世界の無秩序化が進み日本も方向を見失っている今、私たちは「保守とは何か」を確認する必要に迫られている。そのなかで、改めて、成熟した保守思想の意味を問い直し、その深みを味わいのある文章で著したのが本書だ。「保守主義は政治の一部エリートのものではない。それは自国の伝統にある上質なものへの敬意と、それを守る日常的な営みによって支えられる」と著者は述べる。本書が見せる保守思想へのまなざしは、時に厳しくもまた柔軟で人間味豊かだ。
  • サッカーと愛国
    4.5
    2016年度、第27回ミズノスポーツライター賞、優秀賞受賞作品! スタジアムには日本人が知らない世界基準がある! 渋谷スクランブル交差点「自称・日本代表サポーター」、「JAPANESE ONLY」横断幕&バナナ事件、 旭日旗問題、「サッカー犯罪防止法」、ネオナチとフーリガン、ウルトラスの革命、ザンクトパウリのゴール裏、欧州クラブ事情…… サッカーはレイシズムとどう闘ってきたのか? 木村元彦氏(ジャーナリスト)、激賞! 「がんばれ!ニッポン」層が大きなマーケットとされるサッカー界において、 ナショナリズムに抗い民族差別問題に正面から取り組んだライターはほとんどいない。 その中で清義明は極めて稀有な存在である。 本書は路上でもスタジアムでも全力でレイシストと闘って来た清が 必然を以って著した、日本初のサッカー界からの反差別の書である。 サッカーとナショナリズムは強い親和性をもつ。 スタジアムは世の中の縮図であり、いいことも悪いことも、スタジアムで起きたことは世界に波及する。 本書では、それに翻弄される人々と、それでもそこから見いだされる希望について、フィールドワークの成果を報告する。
  • 公共貨幣―政府債務をゼロにする「現代版シカゴプラン」
    4.5
    1巻3,762円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 債務貨幣システムから公共貨幣システムへ IMF論文「シカゴプラン再考」で議論沸騰。大恐慌後、幻に終わった公共貨幣制度が遂に実現するか!? 従来の債務貨幣に変わる新システムの考え方から実践方法まで著した初の本格的解説書
  • 本居宣長 文学と思想の巨人
    4.4
    漢意を排斥して大和魂を追究し、「物のあはれを知る」説を唱えたことで知られる、江戸中期の国学者・本居宣長。伊勢松坂に生まれ、京都で医学を修めた後、賀茂真淵と運命的な出会いを果たす。以来、学問研究に身を捧げ、三十有余年の歳月を費やし『古事記伝』を著した。この国学の大成者とは何者だったのか。七十年におよぶ生涯を丹念にたどりつつ、文学と思想の両分野に屹立する宣長学の全体像を描き出す。
  • クリティカル・ビジネス・パラダイム――社会運動とビジネスの交わるところ
    4.3
    【内容紹介】 私は、本書を通じて、ある希望にみちた仮説をみなさんと共有したいと思っています。 その仮説とは、社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス=クリティカル・ビジネスという新しいパラダイムの勃興によって、経済・社会・環境のトリレンマを解決するというものです。 私は2020年に著した『ビジネスの未来』において、安全・快適・便利な社会をつくるという目的に関して、すでにビジネスは歴史的役割を終えているのではないか?という問いを立てました。原始の時代以来、人類の宿願であった「明日を生きるための基本的な物質的条件の充足」という願いが十全に叶えられた現在、私たちはビジネスという営みに対して社会的意義を見出せなくなりつつあります。 この問いに対する前著での私の回答は「条件付きのイエス」というものでしたが、その後も、営利企業あるいはビジネスの社会的存在意義に関する議論が沈静化する兆しはなく、世界経済フォーラムをはじめとした会議の場においても、この論点は主要なアジェンダであり続けています。 ここ数年、世界中で盛り上がりを見せている「パーパス」に関する議論も、この「このビジネスに社会的意義はあるのか?」という、素朴だけれども本質的な質問に対して応えることのできなかった人々が引き起こした一種のパニック反応だと考えることもできるでしょう。 私は、本書を通じて、このウンザリさせられる問いに対して、ある仮説としての回答を提唱したいと思います。それが前述した命題、すなわち「社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス=クリティカル・ビジネスという新たなパラダイムの勃興によってそれは可能だ」という回答です。 【著者紹介】 [著]山口 周(やまぐち・しゅう) 1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストンコンサルティンググループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(光文社新書)』でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)、『自由になるための技術 リベラルアーツ』(講談社)、『ビジネスの未来』(プレジデント社)など多数。神奈川県葉山町に在住。 【目次抜粋】 ■第1章 クリティカル・ビジネス・パラダイムとは? ■第2章 クリティカル・ビジネスを取り巻くステークホルダー ■第3章 反抗という社会資源 ■第4章 クリティカル・ビジネス・パラダイムの背景 ■第5章 社会を変革したクリティカル・ビジネスの実践例と多様性 ■第6章 アクティヴィストのための10の弾丸 ■第7章 今後のチャレンジ
  • ざらざらをさわる
    4.3
    1巻748円 (税込)
    塾の休み時間にしていたひそかなおまじない。ひとりごとを言うときの見えない誰か。落ちこんだ気持ちをなぐさめてくれるおとも。結婚して気づいた名前というものの存在……。日常の中で通り過ぎてきた、ちょっとしたでこぼこを、やわらかな言葉と絵で切りとったエッセイ&イラスト集。初めて著した本書で、「紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30『キノベス! 2021』」に選出される。文庫化に際し、書き下ろし5編を収録。 ※本作品は2020年6月に晶文社から刊行された単行本を文庫化に際し、加筆修正をしたものです。
  • はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学
    4.3
    歴史エッセイの名手が紡ぐ「わが愛する男たちの肖像」 SNSで話題。累計15万部の伝説の名著が、緊急復刊! 『炎環』『雲と風と』『北条政子』『つわものの賦』……多くの歴史小説を著した著者が、歴史上はほとんど無名・英雄の陰に隠れながらも実力を持ったしたたかな仕事師、〈ナンバー2の男〉の生き方を描きます。 『鎌倉殿の13人』ですっかり有名になった北条義時は、永遠のナンバー2.根っからの権力・政治好きにもかかわらず、あえて表には立たず、したたかに、ナンバー2の生涯を全うした。 源義経。同じくナンバー2でありながら、組織のなかの自分の位置づけが出来ず。華やかなスタンドプレーを繰り広げ、ナンバー1が霞むなど数々の致命的失敗をおかした。 徳川秀忠。家康と三代家光の陰にかくれた秀忠こそが、徳川家の最大の功労者。大名の転封、改易、人員の配置転換など重要な施策を行い、幕府の基礎を固めた。メシよりイロより政治が好き。 他、平家政権の仕掛人「平時忠」、途中入社ゆえに栄光と挫折を味わった「明智光秀」、など。 巻末の城山三郎氏との対談には、2024年大河ドラマ『光る君へ』で注目の関白・藤原道長も登場。「この世をば」と詠った彼はナンバー1志向と思いきや、意外にも……。 歴史好きはもちろんのこと、今を生きるビジネスパーソンも必読! 「組織論」本としても読める名エッセイです。
  • ハンナ・アーレント、三つの逃亡
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ユダヤ人として戦争の世紀に生まれ落ち、現実に向かって“なぜ?”と問いつづける少女ハンナ。『全体主義の起原』『活動的生』を著した不世出の政治哲学者の生涯を繊細に、大胆に、描ききる名作グラフィックノベル。〈これから語られるのは、ハンナ・アーレントという人物の生涯についての物語である。別の時代の、失われた世界の、失われた国に生まれ落ちた亡命哲学者。その名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。最後に残る(そして最初からある)疑問。なぜこの人物は、おそらく20世紀の最も偉大な哲学者は、哲学を捨てたのだろうか?それにもかかわらず、なぜ彼女の思考は、人類が前に進むための生きた道筋を示してくれるのだろうか?〉
  • 桜華 防衛大学校女子卒業生の戦い
    4.3
    日本を護る最前線に立つエリート女性自衛官を描いた傑作ノンフィクション 男社会の軍事組織に分け入って、結婚、出産、育児…様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ9人の女性自衛官の格闘の記録。 幹部自衛官を育てる防衛大学校に初めて女性が入ってから今年でちょうど30年。あるものはイージス艦の艦長として部下を率い、あるものはコロナ禍に沈む日本を勇気づけるためにブルーインパルスを飛ばす。四姉妹全員が防大に進んだという稀有なストーリーの持ち主もいれば、死への覚悟を戦闘機乗りに問う要撃管制官として活躍する者もいる。 男社会の最たるものである軍事組織に自ら分け入って、結婚、出産、育児、離婚、大病……様々な困難を抱えつつ「日本を護る」最前線に立つ幹部女性自衛官たちの格闘。その様を、綿密なインタビューと周辺取材で、自衛隊員らからも絶賛された名著「ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち」を著した武田頼政氏が描き切った圧巻の自衛隊深層ノンフィクション。
  • エレガント・シンプリシティ 「簡素」に美しく生きる
    4.3
    こころをこめてマインドフルに生きること、それがシンプリシティ。 世界的名著『スモール・イズ・ビューティフル』を著したE.F.シューマッハーの意思を継いで、イギリスのエコロジカル雑誌「リサージェンス&エコロジスト」の編集主幹となった先駆的エコロジスト、サティシュ・クマールが、いま世界に「簡素」に生きることの素晴らしさを説く! 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めたとき、カナダの若者たちの共感を得て話題となった本がいよいよ邦訳。 「大量生産という産業のありかたは、醜い文明をこしらえてしまったのではないか。私たちは数字に支配され、経済にとりつかれ、スピードのとりこになっているが、これら三つは美しさの天敵だ。―― ――日本には「わび」「さび」という美学的な概念がある。そこには「飾りけがない」「気取らない」「謙虚」などの意味が含まれている。高級そうで、華やかで、大げさで目立つものである必要はない。ザラザラ、ゴツゴツしていたり、あっさりしたりしていてもよい。ありのままで、手がこんでいない。まさに「わび」と「さび」には〈エレガント・シンプリシティ〉、簡素で美しい生きかたが表現されている」―――(本文より)
  • 現代語訳 風姿花伝
    4.3
    『風姿花伝』は能の大成者・世阿弥が著した、日本最古の能楽論である。『花伝書』の名称でも知られる本書は、「花」と「幽玄」をキーワードに、日本人にとっての美を深く探求。体系立った理論、美しく含蓄のある言葉、彫琢された名文で構成される、世界にも稀な芸術家自身による汎芸術論である。原文の香気が失われぬよう、かつ自然な現代語としてスラスラと読めるよう、工夫を凝らした現代語・新訳として提供する。七歳から年代順に具体的な稽古要領を記した「年来稽古條々」、物真似の本質を把握し表現する「物学條々」、Q&A形式の「問答條々」。そして、「花」の本質を説いた「別紙口伝」。章立て・語り口はあくまで明快、シンプルである。大陸伝来の文化から袂を分かち、日本人自ら育て、咲かせた最初の美しい「花」――。風姿花伝は700年を経た今日でも、広く表現に携わる方々はもちろん、人生訓としても読める懐の深い名著である。
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 1 武将列伝
    4.3
    1~6巻539~594円 (税込)
    著者が著した膨大な数の短編を、ジャンル別に集めた文庫オリジナル作品集。全6巻。第1巻は主に戦国武将を描いた作品10編を収録した「武将列伝」。毛利元就・足利義昭・伊東祐義・丹羽長秀・柳生一族……。いずれも人間の心理を深く描いた著者ならでは作品集。
  • ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あらゆる業界で大手寡占が進み、弱者が淘汰されています。今、多くの弱小企業は未曾有の危機に瀕しています。しかし、やり方次第で小であっても大に勝てます。弱者が強者に逆転できるのです。その「弱者逆転」の戦略を「わかる」から「できる」のレベルに到達することを目的として著したのが本書です。競争戦略のバイブル「ランチェスター戦略」はビジネスにおける共通言語です。本書では、局地戦、一点集中主義、差別化、接近戦、No.1主義、という大切な共通言語を5つのストーリーマンガにしました。「ランチェスター戦略」の真髄と実践がよりわかりやすく理解でき、使える内容となっています。マンガの舞台は都会のビルの谷間にひっそりとたたずむバー「ランチェスター」。カウンターバーの向こうにいるのは、枯れた感じのマスターと、なぜかメイド服の女子大生ラン。さあ、今夜も悩めるビジネスパーソンがバーの扉を開ける時間がやって来ました。
  • イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
    4.3
    クリステンセン教授がビジネスマンに贈る人生のジレンマを乗り越えるための一冊 本書は『イノベーションのジレンマ』をはじめ、多数の名著を著した技術経営の大家クレイトン・クリステンセンが、これまで自身が教えてきた経営戦略を人生訓に落としこんで語る一冊です。 2007年に心臓発作、そして2年後にガン(悪性腫瘍)、さらに2010年には脳卒中で倒れたクリステンセン教授。戦略論や経営学の分野では最高峰にある教授が、抗がん剤と戦って髪が抜け落ちた体に鞭打ち、最後の授業で何を伝えたかったのか。本書のもととなった「HOW WILL YOU MEASURE YOUR LIFE ?」(HBSに掲載された論文)は、HBS史上最多のダウンロード数を獲得しています。 ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • お母さんの「発見」 モンテッソーリ教育で学ぶ子どもの見方・たすけ方
    4.3
    オバマ大統領や、ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン(Google創設者)も受けた教育として注目されるモンテッソーリ教育。20世紀初頭、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が生み出したこの教育法の出発点は、日常生活における行動を子どもが自分ひとりでできるよう、手伝うこと。本書は、わが国のモンテッソーリ教育の第一人者である相良さんが著した、子育てに惑う新米ママたち必携の書の加筆決定版。子育てが楽になるヒントが満載です。『お母さんの「敏感期」』とあわせてどうぞ!
  • 法華経とは何か その思想と背景
    4.2
    『法華経』は、釈尊入滅から約五百年後、紀元一世紀末から三世紀初頭のインド北西部で誕生したとされる。日本には六世紀半ばに伝わり、『法華秀句』を著した最澄や「法華経の行者」を自任した日蓮から、松尾芭蕉、宮沢賢治に至るまで、後世に広く影響を与えた。本書では、サンスクリット原典の徹底的な精読を通じて、「諸経の王」とも称される仏典の全体像を描き、平等な人間観に貫かれた教えの普遍性と現代的意義を示す。
  • 世界遺産にされて富士山は泣いている
    4.2
    阿川佐和子さん推薦! 「名誉欲はないけれど好奇心が人一倍。善人にみえるが案外のB面好き。そんな野口健だから、その言葉には真実がある」美しい「日本の象徴」でいま起こっていることは、日本社会が抱える問題そのものだ! 2013年6月、富士山は世界文化遺産に登録され、日本中が沸き立った。しかしその清掃登山に尽力し、「富士山が世界遺産になったらいいね」といいつづけてきた野口氏は第一報を聞いたとき、悔みに悔みきれなかったという。「清掃登山に全力を注ぐなかで、環境問題を超える富士山のほんとうの問題に気づいてしまった」。そう野口氏は語る。そこで彼がみたのは「日本の象徴」の背後で既得権にしがみつき、縄張り争いに奔走する「人間」の姿だった。そうしたなかでひたすら「世界遺産登録」だけを目的に準備が進められてきたことを、綿密な取材を重ねながら本書は描き出していく。そして、じつは今回の世界遺産登録にはユネスコからの「条件」がついていることを、どれだけの日本人が知っているだろうか。その「条件」をクリアできなかった場合、富士山は「危機遺産」入りもしくは世界遺産登録取り消しすらあり得るのだ! ならば、もつれた人間関係の糸をどう解きほぐし、日本の宝を「守る」ためにいま何をすべきなのか。そこで野口氏は「富士登山鉄道」など目から鱗のビジョンを次々に打ち出していく。そもそも江戸時代の富士山登山は「弾丸登山」どころか「スローな旅」だった。そうした「ほんとうの観光」のあり方をも描きながら、日本を代表するアルピニストが著した衝撃の一作。

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  • デザインイノベーション
    4.2
    iPadのプロトタイプはすでに1982年に存在していた! スティーブ・ジョブズに信頼され、アップル製品の一時代を築いた男が提言する 「デザイン主導のイノベーション」とは? デザインとは優れたビジネス戦略の一部であって、芸術ではない。「これは売れるか?」ではなく、「欲しいと思ってもらえる製品を、どのようにデザインしたらいいか?」だ。 世界的なクリエイティブデザイン・ファーム「フロッグデザイン」(frog design)の創始者、ハルトムット・エスリンガーが著した経営戦略の書。「いかにしてコモディティ化を防ぐか」「利益を生み出すビジネスモデルをどのようにつくるか」をインダストリアルデザイナーとして多くの有数企業の現場に携わった経験をもとに、デザイン戦略の視点で提示する。 ITで産業を管理し、製造業からODM(設計から製品開発までを担う)へとパワーシフトが起きている現在、カルト的でありながら誰もが求めるデザインを両立させるブランド構築をするにはどうすべきか。また、環境負荷やビジネスの“グリーン化”の問題など、今後どの企業も取り組まなくてはならない時代的な的を射たテーマにも言及する。 ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
  • 明治人の姿(小学館101新書)
    値引きあり
    4.2
    名著『武士の娘』から明治人の美徳を読む 激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(えつこ)(1872―1950)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、13歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界7か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。 武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り――名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。

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  • 部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ
    4.1
    中原淳氏・本間浩輔氏絶賛!経験学習の第一人者が著した待望のリーダーシップ論。育て上手のマネジャーは、メンバーの強みを引き出し、「経験から学ぶ力」を高めることで、彼らの成長を支援していた。本書では、独自の調査から育て上手のエッセンスを明らかにし、「3つの指導法」と「2つの補完スキル」として詳説する。
  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?
    4.1
    日本料理を代表する「天ぷら」は、ポルトガルの「tempero」が語源だといわれているが、歴史をたどると意外な国に語源が……。そのほか、ケチャップの起源となった思いがけない調味料、シチメンチョウが「ターキー」と呼ばれる理由、高級レストランとチェーン店をメニューで見分けるコツなど、スタンフォード大学で言語学を教える著者が、食と言語にまつわる驚くべき史実をつまびらかに語る。古今東西の料理本、ウェブ上の100万件のレストラン・レビューなど、ありとあらゆる情報をリサーチして著した傑作ノンフィクション。世界に伝播していった古典的なレシピも満載。
  • 仕事に効く教養としての「世界史」
    完結
    4.1
    全1巻1,925円 (税込)
    日本を知りたければ、世界の歴史を知ることだ。そして、歴史を自分の武器とせよ!京都大学で「国際人のグローバル・リテラシー」歴史特別講義も受け持った、ビジネス界随一の歴史通が著した待望の1冊。目からウロコの、人類5000年史から現代を読み抜く10の視点とは? 単行本の大反響と全国からの熱いリクエストに応えて、緊急電子化!
  • スティーブ・ジョブズ(1)
    完結
    4.0
    ウォルター・アイザックソンが著した世界的なベストセラー『スティーブ・ジョブズ』を、『テルマエ・ロマエ』で一躍脚光を浴びたヤマザキマリ氏が漫画化!! 第1話の試し読みは1週間で5万人以上が読み、第1話の掲載『Kiss』発売日には英・ガーディアン紙も取り上げた、超話題作登場!!
  • アドラー心理学を語る1 性格は変えられる
    4.0
    日本におけるアドラー心理学の先駆者にして第一人者が、対話形式で易しく著した実践講座。変えられない性格とは何かを根本から解き明かし、自分を変える方法を具体的に例示しながら、アドラー心理学の究極目標である「共同体感覚」について分かりやすく解説していく。親しみやすく自由自在な語りを通して、アドラーの教えを実践・指導し、多くの後継者に伝えてきた真髄に触れる全4巻シリーズの第1巻。
  • 本音で向き合う。自分を疑って進む
    4.0
    スペイン男子クラブ初の女性監督は日本人 ビジャレアルでの指導改革を著した『教えないスキル』から3年。 生き馬の目を抜く欧州フットボール界で味わった歓びや葛藤、 発見と学びを赤裸々に綴った32年間の軌跡。 「この業界には二つの生き方を選択する人たちがいる。 ひとつはその地位にしがみついて生き延びようとする者たち。 もうひとつは自らを生きる者たち。ユリコは後者を目指してほしい」 上司が贈ってくれたエールである。 ありのままの自分、なりたい自分を求めて「常に前進」してきたフットボール人生 【コンテンツ】 プロローグ 「フットボールは私たちに何をもたらすか」 第1章 11歳にキレられた新米コーチ時代 やるならサッカーだ 指導者は人を扱う職業 苦難の指導者合宿 第2章 30歳で味わった濃厚な4週間 ヘッドコーチから監督へ 8試合ぶりの勝利 明日の私は昨日よりも劣るのか 第3章 ビジャレアルの指導改革 歴史の勉強から始まった指導改革 「悪い指導者」など存在しない ユリコの改革が好例である理由 第4章 自分を疑う力 トランスフォーメーションが新時代の選手を育てる 自分を疑う力 疑う力が生み出した「教えないスキル」 第5章 改革の果実 U-12監督の手腕はミリオン級 ビジャレアルの独自性 クラブのスローガン「Endavant!(常に前進!)」 第6章 Jリーグへの愛と「コウモリの眼」 三つめのブラインドサイド 元旦決勝移行と「コウモリの眼」 偶然ではなく必然の勝利に変えるために 第7章 「佐伯、サッカーやめんなよ」 私はなぜ指導者になったのか 心地よいフィロソフィ 「サバイバーになるな。君の人生を生きろ」 【特別収録】 スポーツ現場におけるハラスメントとの決別宣言 エピローグ 「人生の醍醐味」
  • 中国古典の名著50冊が1冊でざっと学べる
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ~ 「不朽の名作」から「奇怪な珍作」まで~ 漢文のカリスマ予備校講師・寺師貴憲先生による50選! 各書の内容のみならず、名著を著した人物の人となりや、その著作が誕生した時代背景などもざっと丸わかり! 中国4,000年の歴史の淘汰を受けてなお、現代に読み継がれている名著の数々。 だが、それらの名著は総じて難解で、読み通すのはなかなか難しい……。 本書は、中国古典分野における名著の要点を、長年の受験指導の中、「わかりやすい表現」を追及してきた著者独自の視点で整理、解説したもの。 人生をどう生きるか、他人とどう関わるか、世界をどう理解するか……偉人が未来に託した言葉をわかりやすくまとめた一冊! 「どう理解したらいい?」「この本はどんな位置づけの本なの?」「どうしてこの本が重要なの?」 挑戦してもなかなか消化できなかった中国古典の世界が、本書で一気に身近なものに!
  • 安吾 戦国痛快短編集
    4.0
    1巻430円 (税込)
    『堕落論』で有名な坂口安吾だが、彼の作風の神髄は、戦国小説においてこそ発揮されている。本書は、無頼の生涯を送った奇才・坂口安吾が戦中・戦後に著した、戦国時代を舞台にした四編(「梟雄」「決戦川中島 上杉謙信の巻」「狂人遺書」「イノチガケ」)を収録。確かな史料に基づいた、短編ながらも道三の波乱に満ちた生涯が手に取るようにわかる「梟雄」、自由自在に時代を駆け巡る、安吾独特のルポ「決戦川中島」、秀吉が死の床で自らの半生を回想する「狂人遺書」、伴天連に襲いかかる苦難を臨場感あふれる筆致で描いた「イノチガケ」など、『白痴』『桜の森の満開の下』だけではない、歴史小説の「開拓者」坂口安吾の縦横無尽な筆致による傑作群が一度に堪能できる一冊! 巻末には、「最後の安吾番」として編集者生活をおくり、実際に本書収録の「梟雄」の原稿を受け取った作家・半藤一利氏のインタビュー付き。
  • 路地裏の迷宮踏査
    4.0
    『毒入りチョコレート事件』(アントニイ・バークリー)、『赤い館の秘密』(A・A・ミルン)、『クロイドン発12時30分』(F・W・クロフツ)、『失踪当時の服装は』(ヒラリー・ウォー)、『野獣死すべし』(ニコラス・ブレイク)……などなど、数々の傑作を著した53人の海外ミステリ作家たち。その意外な交友関係や、執筆にまつわる知られざるエピソードを、風の向くまま気の向くままにご紹介します。寝る前や、ちょっとした空き時間に、ページをぱらぱら捲っていただければ幸いです──。ミステリのみならず、文芸全般に精通する気鋭の書評家・杉江松恋が、丸9年にわたり連載した「ミステリーズ!」伝説のブックレビュー。ミステリ読者必携の一冊!/【目次】まえがき/エドマンド・クリスピンはグルーチョ・マルクスから何を学んだか/真似してはいけないロジャー・シェリンガムの恋愛作法/クリスティ、皆殺しのバラード/フィリップ・トレントの密かな愉しみ/イズレイル・ザングウィルで笑うべきか否か/A・A・ミルンの「これが人生だ!」/教えてよ、ミッキー・スピレーン/四十年は早かった? クロフツ/ステーマンの作品の外に伸びた線/ビル・S・バリンジャーの「遠くへ行きたい」?/メースンの義を見てせざるは/ウォーの奇妙な味/パット・マガーの『アメリカの悲劇』/ホーナングの滑稽な階級意識/アラン・グリーンの恋のから騒ぎ/カーだってマルキスト/レックス・スタウトのリベラリズム/フレミングの愛したスパイ/ウッドハウスという鋳型/ヒルトンは孤独ではない/フラナガンの歴史的視点/テイという人の顔/ご冗談でしょう、フリーマンさん/チェイニイの強運/ノックスの王手無用/人騒がせなルブラン/ホワイトチャーチに萌えてみた/アップフィールドの帝国主義/クイーンが読まなかった本/フレミングの二人の合作者/ブラウンに茶々を/ミッチェルの振り上げた拳/ヒラーマンの偉大な箱庭/O・ヘンリーのほら話/ブレイク、家族の問題/ガードナーは車輪を回す/ブラウンのサイド・ショウ/ブリーンひとり雑誌/二人でコールを/モイーズのお話が生まれたところ/ストリブリング、交わらない線/ホックのD/ヴァン・ダインの六文字/ケメルマンの閉じた世界/ネヴァーランドのバリ/アタイヤにつながる線/プロクター、身も蓋もなし/袋小路のハミルトン/アリグザンダーの〈戦前〉/ドモアリガト、ミスター・ボール/セックス・ヘクト・ロックンロール/モームの英国式朝食/バウムのグランド・ホテル/索引
  • 最後に勝つ負け方を知っておけ。
    4.0
    借金、強敵、挫折、造反、離婚…初めて明かされた内面の葛藤は、常人には及びもつかない痛みに満ちている。にもかかわらず、なぜ猪木は常に強く、明るく、前向きに生きてこられたのか。アントニオ猪木が40代後半、自らの人生の転機で著した初の自己啓発書が、ついにリニューアル&カラー口絵付きで文庫化。“100年に一人の逸材”棚橋弘至の激烈「猪木論」も全文掲載!
  • 仕事に効く! 「孫子の兵法」
    4.0
    疫禍に加え、国際情勢が激動するなど、私たちはこれまでにないほど、不安な時代に生きている。そうした中で、『孫子』は、以前にもまして意義深いものともいえよう。今から2500年ほど前の「春秋時代」に書かれたこの古典は、世界最古の「兵法書」として有名だ。著したのは、呉の国で将軍(軍事部門トップ)として仕えた孫武。勝つために、いかに状況を冷静に見極めて戦略的思考を巡らすかをまとめたもので、孫武は極力少ないリスクで高いリターンを狙うことを理想とし、そのための手段を選ばなかった。本書は、『孫子』に記された特徴的な言葉を取り上げつつ、実際のビジネスの場に置き換えて読み解いている。「戦わずして勝つ」「風林火山」「防御こそ最大の攻撃になる」「部下には今の状況を尋ねよ」「仕事に『ハーフタイム』を設けよう」など、負けない戦略で勝ちグセをつけるための項目が並ぶ。
  • 養生訓に学ぶ
    4.0
    江戸中期の医師であり儒学者であった貝原益軒が著した『養生訓』。時代を超えて多くの日本人に読み継がれてきただけでなく、最近では世界的にもその思想への関心が高まっている。天地と遠い祖先からの授かりものである「いのち」への畏敬、老いてこそ真に味わうことができる人生の楽しみ、心身のもとは「気」の流れであるとする身体観、人間に備わっている「自然治癒力」への信頼……益軒が説く「養生」とは単なる健康のハウツウではなく、江戸という成熟社会に暮らす人々の生き方の思想であった。それは飽くなき消費生活への反省を迫られ、また医療テクノロジーに自らの生死を翻弄されている現代人にとっても、きわめて示唆するところの大きいメッセージになっている。本書では、病や老いといった人間の「弱さ」に温かなまなざしを注いできた著者が、名文で知られる益軒の味わい深い文章を読みといていく。健やかな心身のための珠玉の一冊である。
  • 株式投資 完全入門 ――「銘柄→潜在力→財務→事業評価」がわかる銘柄選択の極意
    4.0
    個人投資家のための高クオリティー銘柄発掘の全プロセス公開! 銘柄発掘法を伝授! プロのやり方を個人投資家に伝授!  お気づきであろうが、世の中には膨大な数の投資本が存在する。それらの多くは世界で最も偉大な投資家たちが著したものである。では、なぜわれわれの著書を読むべきなのだろうか。証券口座、ETF(上場投資信託)、投資信託、または年金積立制度などを通して、直接・間接を問わず、株式投資は今まで以上に多くの人々に普及している。それにもかかわらず、ほとんどの個人投資家は銘柄を選択する方法についてまったく訓練を受けていない。そして、今日に至るまで、個人投資家の助けになるような、容易に入手できて理解しやすい情報源が存在してこなかったのだ。本書はこの真空地帯を埋めるために書かれたものである。  われわれの銘柄選択の枠組みが持つ簡潔さと使いやすさは本当に独特なものだと思っている。実際の例やウォール街でプロたちが利用しているモデルを用いて、極めて論理的な進め方で一歩ずつ銘柄選択の方法を伝授していく。われわれの目標ははっきりしている。つまり、最良のリスク管理手法をもってポートフォリオを守りながら、クオリティーの高い銘柄を見つけるために必要なスキルを伝えることである。  われわれの実践的なアプローチは、ともすれば威圧的ともなりかねない投資プロセスを分かりやすく説明する一助となることを目指している。このトレーニングによって、ほとんど目を閉じて飛んでいるような多くの投資家たちから抜きん出ることができるようになるであろう。  航空機のパイロットはライセンスを得る前にいろんな訓練をしなければならない。医師は医学部を卒業後に何年も研修に励む。投資アドバイスを提供するプロたちでさえ認証を取る必要があるのだ。だが、まったくトレーニングを受けていなくてもだれでも株式を買うことはできるのである。直感で株を買い、そして祈りの言葉を捧げても、生命の危険こそないかもしれないが、確実に自らの資金をリスクにさらすことになるのだ。
  • 黄金の掟 ──破産回避術
    4.0
    ウォール街は成功と敗北が如実に突きつけられる世界だ。けっして運だけでは生き残れない。では、その世界で、計り知れないほどの富と名声を築いた人たちは最初から成功を勝ち得ていたのだろうか。彼らにも、失敗や自信喪失にいたる経験はある。しかし、そこから分析・検証・研究を行い見事な復活を遂げたのだ。後進に多大なる影響を及ぼし、いまだ伝説のトレーダーとして語られる5人のスーパートレーダーのテクニックに迫る! 超一流トレーダーが自ら築いた戦略とルールとは! 本書には、5人の株式トレーダーが登場する。いずれも、多くのトレーダーが夢見るほどの大金と名声をウォール街から手にした成功者である。彼らのトレーディング時期は少しずつ重なってはいるが、全員の時期で見ると、ウォール街のここ100年の動きを見ることができる。その間、マーケットはさまざまな顔を見せたが、彼らはその中で、自らの規律と戦略を確立させ、伝説となり得るほどの成功を手にしたのである。 ・ジェシー・リバモア――破産と成功を繰り返した波乱の人生を送った孤高のトレーダー。彼の増し玉は、多くの後進に影響を与えた。 ・バーナード・バルーク――財務家としての徹底したリサーチで、週給5ドルの雑用係からミリオネアに。金融界の成功を土台に、政界でも活躍した。 ・ジェラルド・ローブ――マーケットを戦場ととらえ、生き残るための完璧な規律とルールで機敏に立ち回った。経済記者としても活躍した。 ・ニコラス・ダーバス――プロのダンサーとして成功する一方、マーケットへの研究も真摯に取り組み、ボックス理論を確立。 ・ウィリアム・オニール――過去の成功者のルールを徹底研究し、独自のトレード法「CAN-SLIM」を確立。自ら成功するだけでなく、他のトレーダーにも多大な利益をもたらした。 彼ら5人は、それぞれ独自の戦略と規律を築いていたが、それらは驚くほどの類似性がある。つまり成功へ導いてくれるルールは存在するのだ。彼らが失敗と経験、多大なる時間をかけて見つけ出した法則を余すところ無く著した本書は実に有益な一冊である。 ※本書は、『伝説のマーケットの魔術師たち』を、改題・現代語に編集したものです。
  • 池波正太郎を歩く
    4.0
    私たちは小説の舞台に立ち、歩き、池波正太郎の道程をたどることができる。梅安の遠州藤枝、鬼平の谷中、真田太平記の信州上田、そして幸村終焉の大坂……あの名場面の舞台を訪ねて――男の在り方、気概ある生き方を、時代小説やエッセイに著した池波正太郎。その珠玉の数々を、いま一度熟読し、池波文学の道程をたどりたい。そうした想いから、筆者は、各地を訪ね歩いた。土地ごとの人情に触れ、酒を愉しみ、舌鼓を打つ。『仕掛人・藤枝梅安』などの19編の舞台を、旅して記した、充実の1冊。
  • 君主論
    4.0
    男は見た。猛々しく繊細で、力強く美しい一人の権力者をーー。男の名はマキャヴェッリ。極限の統治技術を説いた稀代の毒書「君主論」を著した男。そうして、彼にこの本を書かしめた権力者はチェーザレ・ボルジア。15世紀。イタリア統一を夢見、ときに残虐にも見える方法で次々と版図を広げた男ーー。現代も生きるリーダーシップ論。権力と統治の方法を喝破した永遠の名著を完全まんが化。 第一章 君主とはなにか 第二章 君主の力量とは 第三章 君主が備える性質とは 第四章 君主が取るべき行動とは 終章 ルネサンスーその終焉と終わり
  • ローマの哲人 セネカの言葉
    4.0
    パクス・ロマーナ期、ローマ帝国で弁護士、元老院議員、財務官、法務官、そして皇帝ネロの顧問官を歴任したセネカ(?~65年)は、思想家として人生、死、貧困、徳、欲望と快楽、真の自由という、誰の人生にも関わるテーマについて普遍的なメッセージを遺している。「どうしてこんな面白いものが今まで日本ではほとんど読まれなかったのだ」――特定の他者にあてた書簡の形で著した十数篇の文章を、『清貧の思想』『ハラスのいた日々』の作家・中野孝次が晩年自らの翻訳で読み解く。道徳的退廃に陥った21世紀の日本を憂え、人として生きる術を説くいきいきとした箴言として提示した、現代人のためのセネカ入門。(原本:2003年岩波書店刊)
  • 神田橋條治が教える 心身養生のための経絡・ツボ療法
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    精神科医としての臨床歴が半世紀を超える著者が、現代の精神科医療のあり方に危機感を抱き、患者さんと医療の未来のために、切なる希望をこめて著した心身養生のための一書。東洋医学の「経絡」と「ツボ」、「気」を用いながら、心身の自然治癒力を回復させる独自の方法を紹介。目に見えないイメージを用いるため、著者の実際の施術の様子を、QRコードで視聴できるようにし、巻末には、十二経絡に関する概説を付録として添えた。
  • 徒然草 無常観を超えた魅力
    4.0
    鎌倉時代末期、兼好法師が著した日本文学屈指の古典『徒然草』。自然の移ろいに美を見いだし、死や老いが主題の随想を含むため「無常観の文学」という理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には多様な読み方がなされた。江戸幕府に仕えた儒者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は浄瑠璃で兼好を色男として描いた。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通して奥深さと魅力に迫る。
  • 講孟余話・留魂録 逆境に負けない生きかた
    4.0
    古典の名著を現代語訳し、ハウツー本では解けない課題を自ら解く力を身につける「Contemporary Classics 今こそ名著」シリーズ最新刊。 シリーズ11作目となる今回は、幕末の思想家 吉田松陰が残した著作の中で、質量ともに第一の主著とされる『講孟余話』と1859年(安政6年)の処刑前に獄中で松下村塾の門弟のために著した遺書『留魂録』の現代語訳(『講孟余話』は抄訳)。 1冊で吉田松陰の主著となる2つの書籍を通して思想と哲学を学び、現代に生かすことが出来る充実した内容となっています。 『講孟余話』は、松蔭が安政の大獄で野山獄に捕らえられた際に、獄中において『孟子』に関する注釈と見解を講義し、それをまとめた書物。 また『留魂録』は、死を目前にして、松下村塾の門弟たちに宛てた書であり、檄文であるため、その後の維新の原動力となった激動の現代にも通じる必読書。 松蔭自身や周囲の人びとに向けて、まさに逆境に置かれても、それに負けない生きかたを伝えたいと言う息遣いや熱い想いが、ひしひしと伝わってくるような1冊です。
  • 日本一社員が辞めない会社
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    ★介護業界で定着率96%! ~ひまわり型経営が自立自走の社員をつくる~ 45歳にして上場企業の役員の座を捨て、介護会社を立ち上げて7年の著者が、 試行錯誤の末に社員の定着率96%(社員100名中退職者4名)を達成した方法を大公開! =============== 介護業界で成し得た 「社員の定着化」「戦力化」手法だから、 すべての業界に通用する! =============== 「募集をしてもなかなか良い人材が集まらない」 「高い費用をかけてやっと採用したのに、1か月で辞められた」 「ちょっときつく叱ったら、会社に来なくなってしまった」 ……人材不足・人手不足のなか、こんな社長の嘆きが絶えません。 本書は「理念」「体現」「信頼」「支援」の4つのステップで、 社員の定着率を上げる方法を体系立てて著した初めての本です。

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  • 孫正義 事業家の精神
    4.0
    孫正義の魂が叫ぶ。 起業家たちよ、もっと狂え! 本気で狂え! 50万部突破※のベスト&ロングセラー 『志高く 孫正義正伝』を著した、作家・井上篤夫が 「起業家、および起業家を志す人々のために、 という明確な目的意識を持って書いた」1冊。 事業家・孫正義の精神を体感し、 自らのうちに取り込むことを目指し、 30年以上にわたる取材で知った、 その魂の発露たる言葉と行動を記す。 2019年度中間決算説明会で大赤字を発表した際に吼えた、 「反省もするが、委縮はしない」をはじめ、36篇を収録。 日英両語で発信。両語を突き合せて読める体裁に。 孫が米国メディアで答えたインタビューなどから、 孫らしい英語、 シンプルで力強い日本人の英語の再現を目指した。 表紙揮毫は、書家・前田鎌利(ソフトバンクアカデミア第1期生)。 ※紙媒体20万部、電子書籍30万部
  • ファクター投資入門
    4.0
    超合理的な株式投資を目指す人のために! 個人投資家にもできるファクター投資の教科書! 長期投資家の必携書!  本書は、超合理的な株式投資を目指す人のために、株式投資における「ファクター」の考え方や使い方を、個人投資家にも実践可能なものとして解説したものである。本書では少なくとも2つの重要なことを行っている。1つ目は、どのファクターが有効なのかどうかを理解するために、極めて実用的な水先案内人になっていること。2つ目は、それほど特殊な知識を持たない読者でもファクター投資を実践できるように指南していることで、これこそが類書には見られない本書の特徴であり、著者たちの並々ならぬ実力が示されていると言っても過言ではない。  まず、検討に値するファクターたるには以下の5つのテストを通過しなければならない。 ●持続性(長期間にわたり、異なる経済体制下でも有効である) ●普遍性(あらゆる国、地域、セクター、アセットクラスで有効である) ●安定性(どのような定義でも有効である) ●投資可能性(机上のみならず、取引コストなど実践するときの検討事項を考慮したあとでも有効である) ●合理的な説明(そのプレミアムとそれが存続する理由をリスクや行動に基づいて、合理的に説明することができる)  そのうえで、上の5つの要件を満たす7つのファクター(㈰市場ベータ、㈪サイズ、㈫バリュー、㈬モメンタム、㈭収益性・クオリティ、㈮ターム、㈯キャリー)に関する研究をまとめ上げている。  ファクター投資の神髄は、過去の栄光ではなく、将来の素晴らしいリターンである。バーキンとスウェドローが有益なクオンツ手法の1つを用いて市場に打ち勝ちたいと考えているすべての投資家のために本書を著した。ファクターを用いた投資には着実な実績がある。難解な専門用語や数式を用いることなく、それを見事に説明している本書は、長期的な視点での投資に興味を持つすべての投資家が一度は読んでおくべき1冊である。
  • 眼がスクリーンになるとき
    4.0
    20世紀最大の哲学者、ジル・ドゥルーズが著した芸術と哲学をめぐる伝説的大著『シネマ』がわかる! 思想界に颯爽と現れた26歳の新鋭、衝撃のデビュー作! 映画という特殊な経験のシステムから立ちあがる、イメージがそれ以上でもそれ以下でもなく見たままで現れる地平、「眼がスクリーンになるとき」とはどのようなことか。 「たんに見る」ことの難しさと創造性をめぐって書かれた画期的入門書。 「映画とは何かを考え抜いたジル・ドゥルーズの伝説的著作『シネマ』が、本書によって、ついにわかる。『シネマ』のロジックを一歩一歩解きほぐす、目からウロコの超解読。そして、これは映画だけの話ではない。あらゆる芸術・文化を考えるのに役立つツールがここにある。」 ―――― 千葉雅也 『シネマ』は不幸なすれ違いを被ってきた、と著者は言う。哲学研究者からは「映画の本だから」、映画研究者からは「哲学の本だから」と、読まないでいる理由が用意されていたからだ。本書は「ゼロから読む」という副題のとおり、ジル・ドゥルーズの『シネマ』という書物の入門的な解説書である。したがって本書を読むにあたって、ドゥルーズについても、哲学についても、映画理論についても事前に知っておく必要はない。映画をどれだけ見たことがあるかということもまったく問題にならない。本書では映画作家、作品について可能な限り言及しない。つまり、ただ純粋に『シネマ』を読んでみたい、興味があるというひとにこそ、ぜひ手にとってほしい本である。 本書では、『シネマ』にとって、映画は、哲学の「フッテージ(footage)」、つまり「思考の素材=足場」であると捉えなおすことから議論を開始する。その映画というフッテージに、もうひとりの重要な哲学者アンリ・ベルクソンの哲学が流しこまれることで、映画は、「イメージ=映像による〈思考〉の実践」として立ち現れてくるのだ。『シネマ』と「映画」の関係、ドゥルーズとベルクソンの関係というふたつの問いは、哲学にとって「見る」ことと「読む」ことがいかにして概念の創造へと導かれるかということを指し示している。そのとき観客である私たちはどんな存在へと生成するのか。 本書は、「見る」ことと「読む」ことの復権を同時に実現するだろう。
  • 人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~
    4.0
    シリーズ累計60万部突破! 韓国人ベストセラー作家・シンシアリーが体験した「日本移住後」の「内」なる変化とは! 韓国にはない日本の美徳「神様」「人様」「物様」について、日本人が見過ごしてきた温かな心を思い出させてくれる ◎新書版のための新章「神様と一緒に暮らしています」を大幅加筆! <住んでみてわかった! 韓国人が信じている日本はどこにもなかった> ・見えない「線」を守る日本人、守れない韓国人 ・人目につかないところでも美しかった九十九里浜のトイレ ・新渡戸稲造が著した日本人の「道徳」のありか ・「八百万の神」の日本、教会が「客引きする」韓国 ・「話せばわかる」日本、相手の尊厳を叩きのめすまで衝突する韓国 ・「朝鮮には神がいないのか」と記されたイギリスの女性冒険家による『朝鮮紀行』 ・韓国の「神様に捧げる祈りや歌」は、「泣き叫ぶ」ことが基本 ・日本の神社と古代ギリシャのアポロ神殿にある「鏡」の共通点 ・韓国の諺「うまくいったのは私の手柄、うまくいかなかったのは先祖のせい」
  • 小学館版 学習まんが人物館 ダーウィン
    値引きあり
    4.0
    「進化論」を著した「天才」の生涯。 生物は、その祖先をさかのぼっていくと、だんだん単純な体のつくりとなり、ついにはたったひとつの細胞に行き着いてしまう。言い換えれば、38億年以上の長きにわたる生命の歴史も、その始まりはたった一つの生命だったのだ。 現代のような遺伝子解析の手法も概念もなく、まさに徒手空拳の状態でありながら、生命の「進化」について深く洞察したダーウィンは、まさに「天才」であった。 彼の「自然選択」の理論が広く受け入れられるようになるには死後50年を要した。 そして、彼の考え方は、現在の生物学の基盤ともなっている。 しかし一方では、『種の起源』出版後150年を経過した今でも、進化論を理解できずに、「人間は神によって造られた」とかたくなに信じている人たちも多い。 本書では、「進化論」を唱えたダーウィンの一生を、まんがでわかりやすく紹介している。 幼少期のエピソードや、ビーグル号での航海、ガラパゴス諸島での発見などとともに、日常での研究や、ライエルやハクスリー、オーウェンといった学者たち、そして家族との交流などをおりまぜながら「天才」の生涯に迫っている。 この作品の容量は、58.2MB(校正データ時の数値)です。 【ご注意】  ※本書電子版には、底本の資料編は掲載されていません。 ※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 韓非子 人を動かす原理
    4.0
    人を動かすものは何か。愛情や思いやりではない、義理や人情でもない。それは「利」である。深い洞察によって導き出された人間学の書。古典の名著を現代語訳し、ハウツー本では解けない課題を自ら解く力を身につける「Contemporary Classics 今こそ名著」シリーズの1冊。中国の思想家・韓非の著した『韓非子』の現代語訳です。『韓非子』は、『論語』や『孫子』ほどメジャーではないものの、その思想は中国法家を代表します。『韓非子』では、いかに国をおさめるべきか、君主というトップはいかにあるべきか、どう臣下を掌握すべきか、といった点を中心に論じています。第1部では『韓非子』という書物や著者の韓非を紹介。第2部では、『韓非子』から文章を抜粋し収録しています。第3部では、韓非の思想、そこから何を学ぶべきなのか考察しています。
  • ゴルフ メンタル強化メソッド
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 技術力を高めてスコアを10打縮めるには、長期にわたる血の滲むような努力が必要。でも、メンタルスキルを高める練習をすれば、わずか数カ月で10打アップは不可能じゃない! それを解説したのが、スポーツ心理学の第一人者・児玉光雄が著した『ゴルフメンタル強化メソッド』です。本書の特徴は、「ゴルフは『書くだけ』で劇的にうまくなる! 」を柱としていること。90%のゴルファーは「書くだけ」のメンタル強化で、あっという間に上達できるのです。スコアを崩す直接の原因である「大叩きホール」がウソのようになくなるゴルファー必読の書です。
  • 芥川賞物語
    4.0
    一冊で芥川賞まるわかり。芥川賞の全歴史とエピソードが一冊に。 市井の愛好家が、愛と外からの冷静な目で著した芥川賞“非公認”本を、文春文庫から堂々刊行。 賛辞も非難もすべて盛り上がりの血肉にしてきた恐るべき文学賞・芥川賞。 1935年の創設から八十余年、第1回から第155回まで、受賞者、選考委員、候補者、マスコミが繰り広げてきた壮大なドラマを、著者独自の愛と棘ある視点で描き、「日本一有名」なこの賞の秘密を解き明かす。 いちばん面白くて読みやすい芥川賞史。 事件上等!文運隆盛!の八十余年 ・「新人賞」なのに世間では破格の扱い。 ・派手な受賞は叩かれる。地味な受賞は嘆かれる。 ・太宰治の怒り、車谷長吉の「五寸釘」!? ・そして「火花」の250万部突破―― 「文藝春秋がなぜこの本を文庫にしようと思ったのか、いまだによくわからない。 もしかしたら、これが芥川賞の恐ろしさなのかもしれない」(著者)
  • 思い出す事など 私の個人主義 硝子戸の中
    4.0
    三十七歳から初小説『吾輩は猫である』を執筆、以降、満四十九歳で逝去するまでのわずか十余年間に、日本近代文学の礎となる数多の傑作を著した漱石夏目金之助。「修善寺の大患」で垣間見た「死」の後に綴った二随筆は、小説やいわゆる身辺雑記とは別種の妙味を持ち、漱石文学のひとつの極点として異彩を放ち続けている。同時期の著名な演説一篇を併録した、散文芸術の真髄。
  • ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く
    4.0
    1巻1,287円 (税込)
    お金を追うと逃げていく。執着するから衝突する。弁護士活動45年間ならではの「人生に失敗しないためのルール」を著した一冊。トラブルの原因の第一は「お金」です。「お金」に執着する余り、逆に、お金に見放されてしまうケースが多いことを実感した著者が、お金ではない新しい価値観を伝えます。
  • 李光洙―韓国近代文学の祖と「親日」の烙印
    4.0
    李光洙は韓国の夏目漱石である。近代文学の祖とされ、知らぬ者はいない。韓国併合前後に明治学院、早大で学び、文筆活動を始めた李は、3・1独立運動に積極関与するが挫折。『東亜日報』編集局長などを務め、多くの小説を著した。だが日中戦争下、治安維持法で逮捕。以後「香山光郎」と創氏改名し日本語小説を発表。終戦後は、「親日」と糾弾を受け、朝鮮戦争で北に連行され消息を絶つ。本書は、過去の日本を見つめつつ、彼の生涯を辿る。
  • ユダヤ人と経済生活
    4.0
    マックス・ヴェーバーと並び称されたドイツの経済学者が1911年に著した代表著作。ヴェーバーとは異なり、プロテスタンティズムは資本主義を阻害するものであり、ユダヤ人のほうが資本主義の発展につくした、という。国際的な経済の中心地の移動と、ユダヤ人の人口移動との関連を明らかにし、さらに、ユダヤ人がこうした役割を果たしたのは近代以前からであることを、歴史をさかのぼり、その宗教生活を探ることで解明していく。(講談社学術文庫)
  • ざっくばらん
    4.0
    本書は、本田技研工業が四輪車製造に進出する前の昭和35年に、本田宗一郎氏が自ら著した初めての作品。日本のこと、政治・経済のこと、技術やレースに対する思いが綴られている。「大衆に向けてどういう製品をつくったらいいかと、アンケートを取ることは参考になる。しかし、大衆が知っていることなのだから、それはもはや新しいデザインではない」と言い切るところに、技術者としてのプライドが見て取れる。本書を通じて浮かび上がる氏の哲学に古さはなく、むしろ今でこそ学ぶところが多い。また、時間を超えて現代に語りかけてくるような文体は、氏の人柄を表わしているようでもある。夢を追い続け、本田技研工業を町工場から世界のホンダに育て上げた男の原点がここにあった!

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  • 自分を敬え。超訳・自助論
    4.0
    1巻1,386円 (税込)
    刊行から150余年。起業家、芸術家、アスリート…全世界の挑戦者たちを刺激し続ける不朽の名作『自助論――SELF HELP』のスピリットがここに蘇る!33万部突破ベストセラー『スラムダンク勝利学』を著したスポーツドクター辻秀一による「超訳」。
  • 誰が永山則夫を殺したのか 死刑執行命令書の真実
    4.0
    「命と正面から向き合うことでどんな悪党でも更生する可能性がある。これは、実際に死刑囚と向き合ってきた私の確信でもある」。獄中で『無知の涙』を著した永山則夫。彼が被告人だった頃に言葉を交わした元刑務官が、刑場の公開や裁判員裁判で関心が高まる今、永山の死刑執行に隠された残虐な事実を曝し、改めて死刑制度の是非を問う、衝撃の書。
  • プリンキピアを読む ニュートンはいかにして「万有引力」を証明したのか?
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ニュートンが17世紀に著した『プリンキピア』は、運動の法則や万有引力を基に自然界の仕組みを明らかにし、近代科学の出発点となった。図形を使った幾何学的な手法で力学の様々な難問を証明したニュートンのアプローチは、現代人が読んでも素晴らしく、その天才ぶりに驚嘆させられることだろう。科学史上、最も有名な本のひとつである『プリンキピア』の醍醐味を味わう1冊。(ブルーバックス・2009年5月刊)
  • 社員稼業(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー) 仕事のコツ・人生の味
    4.0
    「自分は、自分に任せられた仕事においては責任ある経営者だ」―この「社員稼業」の考え方が身についているかどうかで人生は一変する! 松下幸之助の説いた「社員稼業」とは、たとえ会社で働く一社員の立場であっても、社員という稼業、つまりひとつの独立した経営体の経営者であるという、一段高い意識を持って自らの仕事に当たる、という考え方である。社員が、しょせん自分は雇われの身、人に使われる立場に過ぎない、という意識に凝り固まってしまうと、指示待ちで、創意工夫に乏しい仕事に終始することになってしまう。これではやりがいや面白みは見いだせず、何のために働いているのかとむなしくなるばかりだ。「社員稼業」の意識があれば、仕事が面白く、人生に前向きになれる! 社員の立場で働く人だけでなく、多くの「社員」を預かる経営者・経営幹部にとっても必読の「ビジネス道」を著した一冊。

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  • 遠野ものがたり
    4.0
    今から100年以上昔、民族学者の柳田国男が遠野に伝わる民話を聞き書きして著した不朽の名作『遠野物語』。摩訶不思議な出来事が数多く起こったという北上山地に囲まれたその地には、かっぱ淵や曲がり家などお話に登場する場所が保存され、多くの人がいまも訪れています。しかし、『遠野物語』は、読み継がれているはずの名著にもかかわらず、題名は知っていても実際に読んだことがないという人が意外に多く、断片的には知っていても、お話として語れる人は少ないのではないでしょうか。そこで、本書は『遠野物語』の中から、「オシラサマ」「オクナイサマ」「ザシキワラシ」「マヨイガ」「大津波」……など7つのお話をとり出し、原作の意味を損ねないようにしながら新釈を加えてさし絵をつけ、世代を問わずにお楽しみいただけるモノクロ絵本に仕立てました。ゾクッとする<みちのく>の世界を、味わい深い方言とさし絵とともにどうぞ。

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  • 現代語訳 福澤諭吉幕末・維新論集
    4.0
    福澤諭吉の著した数多くの評論の中から、幕末・維新期の社会の様子を鋭く観察し画期的な提言が冴える四編を厳選して平易な現代語訳とした傑作選。旧幕臣の勝海舟・榎本武揚を筆で斬り、賊軍の首魁として散った西郷隆盛を弁護する。過去の封建社会・身分制の実情を浮き彫りにし、官尊民卑の風潮に痛烈な批判を浴びせ、民に用意された無限の可能性を力説する―新しい時代にふさわしい鮮やかな筆致で「この国のかたち」を大きく描き直す過程において何が必要か、我々に大きな示唆を与えてくれる。
  • 超訳 君主論
    4.0
    『君主論』―それは“西洋の『孫子の兵法』”とも呼ばれる、リーダーのための教科書だ。 中世イタリアの官僚ニッコロ・マキャベリが、自らの経験を基に「成功する組織の作り方」「統治の技術」「人間の本質」などについて著した。本書はその『君主論』を現代のビジネスマンが読んでも分り易いように“超訳”し再構成、理解の助けとなる事例を加えた。 リーダーシップは先天的な素質ではなく、訓練して身に付けるもの。ぜひ本書を読んで「人を思いのままに動かす方法」を会得して欲しい。
  • 大人のための世界の名著50
    4.0
    『聖書』『ハムレット』『論語』『種の起源』ほか、世界の文豪や知識人たちが著した「知の遺産」を精選。独自の「要約」でわかりやすく、「読みどころと名言」や「文献案内」も充実した名著ガイドの決定版!
  • 男たちの晩節
    4.0
    会社のOB会で拾う不満のタネ。退屈な隠居部屋でうごめく春機。必死で守り抜いた暮らしを全取っ替えしたい衝動――ある日を境に永年の職場を失った男たちが引き起こす生々しい事件と犯罪。諦めと寂しさ、執着と滑稽。彼らの孤独な姿を、懐かしい昭和日本の風景と共に見事に描き切った清張文学の真骨頂である。秀逸な短編を次々著した昭和30年代の作品を中心に、人生の晩節をテーマに選び抜いた、粒ぞろいの短編集。
  • 河合栄治郎 戦闘的自由主義者の真実
    4.0
    人格の成長を第一と考える理想主義を提唱し、昭和期の学生必読書『学生に与う』を著した思想家・河合栄治郎。彼の生涯は闘いの連続であった。中学校でのいじめにはじまり、保身に走る官僚、派閥抗争に明け暮れる大学教授、そしてファシズムに傾斜していく軍部に対し、彼は「戦闘的自由主義者」として、自らの信念を貫き通した。新発見の史料によって生涯・思想・後世への影響を詳説。いま明かされる真実の河合栄治郎とは。
  • チャイルド・オブ・ゴッド
    4.0
    1960年代のテネシー。孤独で暴力的な若者レスター・バラードは、凄惨な連続殺人に手を染める。ピュリッツァー賞受賞作家が1973年に著した、死と暴力と性に彩られた問題作がついに邦訳!
  • ドキュメント 太平洋戦争全史(上)
    4.0
    真珠湾奇襲から終戦の大詔まで、1347日間にわたった先の戦争。講談社ノンフィクション受賞作家が、ライフワークとして積み重ねた戦場体験者たちへの聞き取り調査をもとに、太平洋戦争全体を見わたす通史を著した。著者が出会った戦場体験者は、提督・将官・兵士を合わせて計300人超。その貴重な肉声から、戦場で何が起きていたのかはもとより、死力を尽くして闘った日本人の「魂」の真実を描く。作戦解説47図を収録。
  • どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
    4.0
    量ではなくて、 質が肝心! あなたの単位時間当たりのアウトプットとインプットの質量を飛躍的に上げる90分! 同じ時間をかけても、生み出すものの質量は大きく違う! 年収500万円と2000万円、時間の使い方の最大の違いは? 投入時間ではなくて、アウトプットの質と量が問われる 前向きの時間と後ろ向きの時間。 後ろ向きの時間を減らすには? コントロールすべきは、時間ではなくて「やる気」 時間をコントロールできる人がお金もコントロールできる! 「重要度ー緊急度」に代わる画期的小宮式マトリクスとは!? アウトプットとインプットの質量を高める技 時間力の最大の敵は? インプットは記憶より理解で時間を節約 アウトプットはバリューとインパクトで生産性増大 正しい手帳の条件とは? 時間力を邪魔する最大の誘惑は、時間がありすぎること! 「スターの時間」を呼ぼう! 隙間時間の使い方とか上手なスケジュールの立て方とか、目標管理の方法といった「時間の効率的な使い方」についての本や研修は巷にあふれています。 けれども、いくら時間をうまく配分したところで、肝心の、その時間を使って生み出すものの質と量が劣っているのだとしたら、意味はないし、 実際、投入時間に、アウトプットの質と量が比例するわけではない。 つまり、同じ時間をかけても人によって、あるいは、個人の中でもそのときによって、アウトプットはまったく違う、 というのはどなたも経験していることでしょう。 だから、時間管理術というのは、結局、使えない……これまでの時間管理術の本に、 こうした本質に至らぬもどかしさを感じている方がいるとしたら、 本書が、その漠然とした疑問に対する明快な答えを示します。 本書は、経営コンサルタントとして、毎月、北海道から九州まで十数社の顧問先の経営会議等に出席するかたわら、 年平均200ヵ所での講演、月に2回ほどのテレビ出演、さらには、月10本以上の連載と年に数冊の単行本の執筆、 そして、毎年欠かさない家族との長い夏休みと、常人の5倍は仕事をこなす── それも、著者にあったことのある人ならよくご存じのように、いつも明るくゆとりを持って── 著者が、満を持して著した、「時間の質」に注目した、究極の時間術です。

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  • 家計を蝕む「金融詐術」の恐怖 大ウソカネもうけにダマされるな!
    4.0
    欧米の金融危機、円高ショックが日本経済に本当の打撃を加えるのは、まさにこれから。「三井住友銀行」や「東京三菱UFJ銀行」などのメガバンク、「野村證券」などの大手証券会社が加担し、大阪市や神戸市などの中核自治体や東大、京大、早慶など超有名大学までが骨の髄まで汚染され、国民の年金基金や貯蓄までが飛び去る金融派生商品の正体を、『スタバではグランデを買え』などを著したベストセラーエコノミストが簡明に斬る
  • ―新書で入門―西鶴という鬼才
    4.0
    1巻660円 (税込)
    一日で二万句を詠み、十年で三十の人気作を著した元禄の鬼才・井原西鶴。醒めた眼で金銭を語り、男と女の交情をあますところなく描く。芸能記者にして自らも芸人、そしてエンタメ作家として人気を博した。評伝的史料は極めて少なく、実在さえ疑われることもあるけれど、芥川や太宰をはじめ数多くの作家と読者を今も魅了しつづける。仕事と人生を「鬼のような心」で全うした謎多きマルチタレントの実像に迫る。

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  • 道楽科学者列伝 近代西欧科学の原風景
    4.0
    恵まれた才能と富を活かし、「学問という最高の道楽」を楽しんで、卓越した業績を挙げたディレッタントたち。華麗な恋の遍歴のはてにニュートンの『プリンキピア』仏訳を完成したシャトレ侯爵夫人、領地の森をフィールドに『博物誌』を著したビュフォン伯爵、大銀行の長男に生まれながら動物学者の道を歩んだウォルター・ロスチャイルドらの姿に、学問が職業として確立する以前の、好奇心と遊び心が融合した近代科学の“原風景”を見る。

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  • 眠れなくなるほど面白い 図解 論語
    3.9
    1巻825円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2500年の時を超え、「聖書」と並び読み継がれてきた孔子の言葉を著した『論語』。「人生最高の教え」と賞される、この全20章500余の短文から現代に通じる「珠玉の言葉」を厳選して紹介。 「過ぎたるはなお及ばざるが如し」「己の欲せざる所は、人に施すことなかれ」「古きを温めて新しさを知る」「三十にして立つ、四十にして惑わず」「文・行・忠・信」「信なくば立たず」これらはすべて孔子の言葉によるもの。偉大な先人の教えを図解でわかりやすくまとめた1冊です。 <監修> 山口謠司(やまぐち ようじ) 1963年長崎県生まれ。博士(中国学)。大東文化大学文学部大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現大東文化大 学文学部中国学科准教授。 主な著書に『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)、『日本語を作った男 上田万年とその時代』(第29回和辻哲郎文化賞を受賞。集英社インターナショナル)、『日本語の奇跡〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明』『ん─日本語最後の謎に挑む─』『名前の暗号』(新潮社)、『てんてん 日本語究極の謎に迫る』(角川書店)、『日本語にとってカタカナとは何か』(河出書房新社)、『大人の漢字教室』『にほんご歳時記』(PHP 研究所)、『漢字はすごい』(講談社)、『語彙力のヘソ』(徳間書店)、『おとなのための1分読書』(自由国民社)など著書多数。
  • マネーの進化史
    3.9
    世界経済はなぜ、バブルとその崩壊を何度も繰り返すのか――同じ過ちを犯さないために、歴史から学ぶことがいま求められている。金融は社会の発展にどう貢献し、その反面、私たちはどんなリスクにさらされたのか? 貨幣の誕生から銀行制度の発達、保険の発明、ヘッジファンドの興隆、リーマン・ショックの背景まで、マネーの進化をつぶさに追う。ハーヴァード大学の歴史学教授が著した世界的ベストセラー。
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語
    3.9
    平安朝の時代、紫式部が著した壮大な愛の物語――世界最古の長編小説・源氏物語を高雅で流れるような現代語に訳した「瀬戸内源氏」。その全54帖より、『桐壺』から「宇治十帖」の『浮舟』まで、真髄ともいえる27帖を厳選して収録。華麗なる王朝絵巻の世界がこの1冊で堪能できる。入門書にも最適。
  • 空海「三教指帰」 ビギナーズ 日本の思想
    3.9
    日本に真言密教をもたらした空海が、渡唐前の青年時代に著した名著。放蕩息子に儒者・道士・仏教者がそれぞれ説得を試みるという設定で各宗教の優劣を論じ、仏教こそが最高の道であると導く情熱の書。
  • 人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ
    3.9
    さあ、次は、インタディでいこう! 『インディでいこう!』(携書版『インディペンデントな生き方実践ガイド』)から5年。 進化し続ける勝間和代が放つ注目の新作! 数ある勝間和代の本の中でも、これは、まさにひとつのターニングポイントを著したものであると同時に、 いま、地球でもっとも新しい生き方を提案するものでもあります。 「インタディ」というのは、インターディペンデント=相互依存ができている人のこと。 インディペンデント=自立している人をさす「インディ」と同様、勝間和代の造語です。 「インターディペンデント」interdependentと、インディペンデント independentでは、たった3文字「ter」しか違いません。 しかし、その3文字に、「あいたたた」という形でがんばっている人と、上手にまわりと調和している人との違いが、集約されています。 やっぱり人はひとりでは生きていけない。だから、自分が属する組織体、会社、学校、家庭、国家の中で、 いかにして、自分の能力を最大限生かしていけるかを考えていくことが大切になります。 その方法を考えていくのが、本書の目的です。

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  • 7人のシェイクスピア(1)
    完結
    3.8
    全6巻759円 (税込)
    『BECK』『ゴリラ―マン』『RiN』ハロルド作石が世界的文豪にまつわる"世紀の謎"を解き明かす異色作、待望の電子版刊行スタート! 『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』etc……数々の名作を著した、史上最高の劇作家にして詩人。現代の英語を作り上げたとも言われるシェイクスピアとは、いったい何者だったのか――。 物語は、16世紀イギリスに生きた、一人の女性の悲劇から始まる……。

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