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  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?
    4.1
    日本料理を代表する「天ぷら」は、ポルトガルの「tempero」が語源だといわれているが、歴史をたどると意外な国に語源が……。そのほか、ケチャップの起源となった思いがけない調味料、シチメンチョウが「ターキー」と呼ばれる理由、高級レストランとチェーン店をメニューで見分けるコツなど、スタンフォード大学で言語学を教える著者が、食と言語にまつわる驚くべき史実をつまびらかに語る。古今東西の料理本、ウェブ上の100万件のレストラン・レビューなど、ありとあらゆる情報をリサーチして著した傑作ノンフィクション。世界に伝播していった古典的なレシピも満載。

ユーザーレビュー

  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    食べものの語源を調べるだけなら、まあ、割りとよくあることなのではないかと思うけど、この本はスケールが違う。
    語源から、異文化交流を重ねてきた人類の、文明の、食への情熱の歴史が、これでもかと綴られる。

    メニューを見るだけで、高級レストランかカジュアルレストランかがわかる。
    高級レストランはメニュー数が少なく、具体的、かつ、日常であまり使わないような大仰な言いまわしで料理名をつけるので、基本的に長ったらしい。

    たいしてカジュアルレストランは、全体的にメニュー数が多く、耳に触りの良い、かつ、抽象的な形容詞で料理を表現する。
    そして焼き加減、ソースやドレッシング、サイドメニューなどを客が選べるなど

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    2019年09月01日
  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    膨大な古今の言語の海から、食事に関する言葉を辿る旅。先進国だったペルシア・中国から、ヨーロッパを経由して世界中に食べ物が広がっていく様子がわかった。また言葉と価格の相関関係も興味深い。ただ、書名はこれで良いのだろうか?あまりにも内容の一面だけを切り取り過ぎなのではないかと思うが。

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    2018年08月25日
  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?

    Posted by ブクログ

    計量言語学を料理の研究に適用した章と、歴史的な料理に関する言語の変遷を追う章があって、自分の関心は前者によっているのでそっちの方が面白い。
    メニュー中の言語と価格の分析とか、レビュー中に出現する単語の傾向分析とか。こういうの楽しそう。

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    2017年01月10日
  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?

    Posted by ブクログ

    今年読んだノンフィクションの中で一番良いと思った。
    著者はスタンフォード大の言語学とコンピュータサイエンスの教授。
    料理、食材、食品の語源にまつわる考察だけでなく、レストランのメニュー6500件内にある65万種類の料理全てをの価格を調べ、統計的手法で分析した結果、料理の説明に長い単語を使うほど、その料理の値段が高くなることを発見したり、また、語源で言えば、天ぷらがポルトガル語から来たのは割と知られた話であったが、そのルーツが古代ペルシャの王が愛したシクバージという甘酸っぱい牛肉の煮込み料理であり、それがエジプトを経由してヨーロッパに伝わるうちに肉料理から魚料理に変化して、天ぷらやイギリスのフィ

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    2015年11月13日
  • ペルシア王は「天ぷら」がお好き?

    Posted by ブクログ

    食事、食べ物、単語と文法、お互いに絡み合う。
    言語学の歴史から分かる食べ物からの教えがたくさんあります。

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    2023年03月03日

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