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パクス・ロマーナ期、ローマ帝国で弁護士、元老院議員、財務官、法務官、そして皇帝ネロの顧問官を歴任したセネカ(?~65年)は、思想家として人生、死、貧困、徳、欲望と快楽、真の自由という、誰の人生にも関わるテーマについて普遍的なメッセージを遺している。「どうしてこんな面白いものが今まで日本ではほとんど読まれなかったのだ」――特定の他者にあてた書簡の形で著した十数篇の文章を、『清貧の思想』『ハラスのいた日々』の作家・中野孝次が晩年自らの翻訳で読み解く。道徳的退廃に陥った21世紀の日本を憂え、人として生きる術を説くいきいきとした箴言として提示した、現代人のためのセネカ入門。(原本:2003年岩波書店刊)
...続きを読むセネカを知る
匿名 2024年01月01日
著者の説明が明解でセネカを知らない読者にもその思想を知る非常によい足掛かりになります。
ストア派全体の見方を学び原書や翻訳を自分なりに
解釈したい人に有効かなと思います。
Posted by ブクログ 2023年09月18日
セネカが周囲の人に当てた書簡集(すべて創作という見解もある)。「自然に従え」というストア派の哲学をベースに、セネカが悩める人へ人生の対処法を説いている。大切な人・ものを失うことへの恐怖とか、自分を信じきれなくて心が乱れることとか、人の悩みは2000年前も変わらない。セネカは具体的事例を交えながら文章...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月25日
著者の相当なるセネカへの思い入れを評価対象しても良いと思う。
セネカはネロの頃の哲学者であるが、暴君としてのねろが強すぎてあまり知られていない。
キケロや孔子、孟子にも通ずる、心の拠り所となる存在と思う。知名度が足りていないのと、似たような事柄を取り上げる教科書は論語や大学にあり親しみがないだけ。
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Posted by ブクログ 2021年06月27日
昭和初期~平成の時代を生きた著者がギリシャストア派の哲学者セネカの言葉を現代社会に当てはめて紹介している。
基本的には引用が1/3、それに対する補足や著者の思いが2/3という感じで、セネカ愛が伝わってくる。
読んでいると、セネカの著作に当たってみたいと思うようになる。
内容は
「マルキアへの慰...続きを読む
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