作品一覧

  • ブルジョワ 近代経済人の精神史
    -
    1巻1,925円 (税込)
    20世紀初め、マックス・ヴェーバーが自ら後継者に指名したドイツの経済学者の代表的大著。資本主義に関する特殊研究を数多く発表してきたゾンバルトは、本書では「経済生活における精神とは何か」を問う。原著:Werner Sombart,Der Bourgeois,Zur Geistesgechichte des modernen Wirtschaftsmenschen,1913
  • 恋愛と贅沢と資本主義
    3.5
    1巻1,265円 (税込)
    著者はM・ウェーバーと並び称された経済史家である。ウェーバーが資本主義成立の要因をプロテスタンティズムの禁欲的倫理に求めたのに対し、著者は贅沢こそそのひとつと結論づけた。贅沢の背景には女性がいて、贅沢は姦通や蓄妾、売春と深く結びついていたというのである。かくて著者は断ずる。「非合法的恋愛の合法的な子供である奢侈は、資本主義を生み落とすことになった」と。(講談社学術文庫)
  • ユダヤ人と経済生活
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    マックス・ヴェーバーと並び称されたドイツの経済学者が1911年に著した代表著作。ヴェーバーとは異なり、プロテスタンティズムは資本主義を阻害するものであり、ユダヤ人のほうが資本主義の発展につくした、という。国際的な経済の中心地の移動と、ユダヤ人の人口移動との関連を明らかにし、さらに、ユダヤ人がこうした役割を果たしたのは近代以前からであることを、歴史をさかのぼり、その宗教生活を探ることで解明していく。(講談社学術文庫)
  • 人間について
    -
    1巻2,200円 (税込)
    『恋愛と贅沢と資本主義』の著作で有名なドイツの碩学・ヴェルナー・ゾンバルト。本書は、その遺作である『人間について』の、初の邦訳である。原書は、ドイツ語で450ページを超える大著であり、第一部から第三部に分けられているが、本書は、ゾンバルトの経済学者・社会学者としての独自の主張で構成されている、第三部の読みどころを、わかりやすい文体で翻訳した、抄訳である。内容は、「人口論」「少子化論」「都市化論」「民族論」「環境論」など、現代人がまさに直面する問題を先見したものであり、それぞれについての著者の興味深い見解が提出されている。また、本書は、その主張の中で、「教育教養によって人間は発展するのであり、人種によってそれはなされない」としたことから、当時のドイツに君臨していたナチスに睨まれることとなった。そのような意味からも、本書は現代人によって改めて読まれるべきものであるといえるであろう。

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ユーザーレビュー

  • 恋愛と贅沢と資本主義

    Posted by ブクログ

    ちょうどプロ倫と対極をいく本でしょうか。ウェーヴァーは哲学の体系の中に組み込まれているという意味で感動するけど、ゾンバルトの理論が今となっては研究の対象になるべきだなぁ。

    0
    2009年10月04日
  • ユダヤ人と経済生活

    Posted by ブクログ

    第1部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与
     第一章 調査方法―関与の方式と範囲
     第二章 16世紀以来の経済中心地の移動
     第三章 国際商品取引の活性化
     第四章 近代植民地経済の創設
     第五章 近代国家の建設
        Ⅰ 御用商人としてのユダヤ人
        Ⅱ 財政家としてのユダヤ人
    第2部 ユダヤ人の資本主義への適性
     第八章 問題点
     第九章「資本主義的経済人の機能」
     第十章 資本主義へのユダヤ人の客観的適正
        Ⅰ 空間的な拡散
        Ⅱ 異質性
        Ⅲ 半端な市民性
        Ⅳ 富
     第十一章 ユダヤ教の経済生活に対する意味
        Ⅰ ユダヤ民族にとっての宗教の重要性

    0
    2015年08月21日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

    Posted by ブクログ

    ウェーバーにならぶドイツの経済学者による一冊。18-19世紀の風俗史としても秀逸といえる。

    某関西圏の勘違いしっぱなしな市長が、大通りに居住用建物の建築許可を緩和するに当たり『社長の皆さんには、愛人を囲ってもらって当該市の景気回復に当てて頂きたい』みたいな話をしたのは、この御本でもお読みになられたからか。

    経済の一側面、ということなんでしょうな。

    0
    2014年08月10日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

    Posted by ブクログ

    資本主義の誕生を貴族の贅沢の延長線上に捕え、彼らが買い集めた奢侈品こそが源泉なのだとする本書はヴェブレンの『有閑階級の理論』と共同戦線を結び、ウェーバーの『プロ倫(略)』と対峙するかに見えてその実補完関係を形成する。貴族的贅沢も宗教的禁欲も、共に資本主義に至る道は用意されていたという事なのだ。そして本書が魅力的なのはそれに加え、ルネサンス以後における愛の世俗化の道を巧みな文学的表現と様々な資料の引用によって描き出している所にもある。15世紀末のローマは娼婦が人口の7%強を占めいてたとかインド人もびっくり。

    0
    2013年08月22日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

    Posted by ブクログ

    固い学術書かと思って読み始めた。
    学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。
    訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。
    なるほど、そんな感じがした。

    貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。
    西洋史自体に知識がなく、ピンとこないところもあるのだが・・・
    (実際、フーコーとかも、どこに注意を払って読むべきか、困ってしまうことが多い。)
    屋外で、大勢の家来に大盤振る舞いをするという「男」的な贅沢のありかたから、都市化が進んで、大勢の家来がもてない生活となることにより、贅沢が家庭の中に囲い込まれていくと

    0
    2013年03月13日

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