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著者はM・ウェーバーと並び称された経済史家である。ウェーバーが資本主義成立の要因をプロテスタンティズムの禁欲的倫理に求めたのに対し、著者は贅沢こそそのひとつと結論づけた。贅沢の背景には女性がいて、贅沢は姦通や蓄妾、売春と深く結びついていたというのである。かくて著者は断ずる。「非合法的恋愛の合法的な子供である奢侈は、資本主義を生み落とすことになった」と。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
ちょうどプロ倫と対極をいく本でしょうか。ウェーヴァーは哲学の体系の中に組み込まれているという意味で感動するけど、ゾンバルトの理論が今となっては研究の対象になるべきだなぁ。
ウェーバーにならぶドイツの経済学者による一冊。18-19世紀の風俗史としても秀逸といえる。 某関西圏の勘違いしっぱなしな市長が、大通りに居住用建物の建築許可を緩和するに当たり『社長の皆さんには、愛人を囲ってもらって当該市の景気回復に当てて頂きたい』みたいな話をしたのは、この御本でもお読みになられた...続きを読むからか。 経済の一側面、ということなんでしょうな。
資本主義の誕生を貴族の贅沢の延長線上に捕え、彼らが買い集めた奢侈品こそが源泉なのだとする本書はヴェブレンの『有閑階級の理論』と共同戦線を結び、ウェーバーの『プロ倫(略)』と対峙するかに見えてその実補完関係を形成する。貴族的贅沢も宗教的禁欲も、共に資本主義に至る道は用意されていたという事なのだ。そして...続きを読む本書が魅力的なのはそれに加え、ルネサンス以後における愛の世俗化の道を巧みな文学的表現と様々な資料の引用によって描き出している所にもある。15世紀末のローマは娼婦が人口の7%強を占めいてたとかインド人もびっくり。
固い学術書かと思って読み始めた。 学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。 訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。 なるほど、そんな感じがした。 貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。 西洋史自体...続きを読むに知識がなく、ピンとこないところもあるのだが・・・ (実際、フーコーとかも、どこに注意を払って読むべきか、困ってしまうことが多い。) 屋外で、大勢の家来に大盤振る舞いをするという「男」的な贅沢のありかたから、都市化が進んで、大勢の家来がもてない生活となることにより、贅沢が家庭の中に囲い込まれていくという指摘は面白かった。
経済なんて真面目に勉強したこともないし、政治も歴史もそんなに詳しくない。 でも、タイトルが素敵だったのと、知らないだけじゃだめなのかな、と思って手に取った本。 もっと、予備知識があれば、筆者の言わんとすることが深く理解出来るのかもしれない。ただし、私のような経済初心者でも、充分楽しめました。
ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義 贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。 資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物から...続きを読むかけ離れていて、現在の資本主義を説明できない 富裕者の贅沢消費が 労働者の労働機会となり、富裕者から労働者へお金が移転している経路から 資本主義が成立したことを説明しているが 王や貴族が贅沢をつくしていた 社会主義国家もあるはずなのに、資本主義が成立しなかった理由については論じていないし 富裕者の財産状況も上限があり、贅沢消費が終わったら資本主義がどうなるかも論じていないことから考えると 富裕者の贅沢消費と資本主義成立の因果関係は 限定的なのではないだろうか? そもそも 十分満たされている 富裕者が 贅沢に 新たな需要を刺激されるだろうか
世の中は、男が女性に高価な贈り物をしたり、贅沢をしないと、うまくいかなくなる。 中世の貴族たちの恋愛と贅沢三昧がなければ、資本主義は生まれなかった。 貴族が愛妾に貢いだり、豪華絢爛な宮廷生活、祝祭の贅沢があったから、音楽家や画家、馬具や装飾品の職人、大工などの市民が潤った。 最高の贅沢品だった香...続きを読む辛料や香水、医薬、染料、極上の絹、象牙、陶器などを求めたから、植民地貿易が発達した。 今の日本も、ステータスやゆとりを感じられる高級品をもっとつくって、海外で売らなければ。 新興国で安物を売ったり、日本へ逆輸入している場合ではない。いろんな意味で、恋愛と贅沢は的を得ている。
タイトルからラノベ臭がしたので買った。ウェーバープロ倫とあわせてよんだ。ウェーバーが資本主義成立の原因を行動的禁欲に帰したのに対して、ゾンバルトは一見真逆の奢侈こそがその原因だとした。一読した程度での理解だが、ウェーバーが分析しているのは生産側の要因で、ゾンバルトは消費側の分析だったので、両者の主張...続きを読むは両立し得るものであるように思う。 同じ現象を分析するにしても、現実のどの部分を切り取って分析するかによって全く異なる説明がなされるのは、社会科学の難しいところでもありまたそれが面白いなとも思った。
資本主義の生みの親を贅沢にあるとする、ウェーバーとは真逆の主張。しかし歴史は一つの原因だけで動くのではなく、様々な要因が絡み合って動くものである以上、ゾンバルトの考えもまた是なのです。
この本を一言で表すと、 *ヨーロッパ人の見栄と実情の本 【この本を読む目的、動機】 好きな人を振り向かせるために過去、現在の著名人達は努力を惜しまなかったという話はよく聞くが、実際、どこまでの効力を発揮したのか知りたいと思った。 贅沢は資本主義にどんな影響を与えたのか? 【この本から得られること】...続きを読む 3つあります。 1、ヨーロッパ諸国の16世紀から18世紀頃の経済の動き 2、贅沢ばかりしていた人々の本当のお財布事情 3、非合法恋愛の発展 贅沢することがステータスだったこの時代。 その後ろ側には女性達の「贅沢」が世の中のニーズを作り出していた。 お金を使うことが最大のステータスのため、借金してまで贅沢をし続けていたヨーロッパ人の見栄ってすごいと思った。 そこまで見栄を貫き通すから、発展したのかとも考えた。 人間って欲深いね。いつの時代も 独身男性は既婚の女性を寝取ることで地位を得たり、 浮気をすることで(男性の)社会的地位を得たりする。 これぞ男性にとっては、贅沢ですね。
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恋愛と贅沢と資本主義
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ヴェルナー・ゾンバルト
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