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Posted by ブクログ 2014年08月10日
ウェーバーにならぶドイツの経済学者による一冊。18-19世紀の風俗史としても秀逸といえる。
某関西圏の勘違いしっぱなしな市長が、大通りに居住用建物の建築許可を緩和するに当たり『社長の皆さんには、愛人を囲ってもらって当該市の景気回復に当てて頂きたい』みたいな話をしたのは、この御本でもお読みになられた...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月22日
資本主義の誕生を貴族の贅沢の延長線上に捕え、彼らが買い集めた奢侈品こそが源泉なのだとする本書はヴェブレンの『有閑階級の理論』と共同戦線を結び、ウェーバーの『プロ倫(略)』と対峙するかに見えてその実補完関係を形成する。貴族的贅沢も宗教的禁欲も、共に資本主義に至る道は用意されていたという事なのだ。そして...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月13日
固い学術書かと思って読み始めた。
学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。
訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。
なるほど、そんな感じがした。
貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。
西洋史自体...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月14日
ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義
贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。
資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物から...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月27日
世の中は、男が女性に高価な贈り物をしたり、贅沢をしないと、うまくいかなくなる。
中世の貴族たちの恋愛と贅沢三昧がなければ、資本主義は生まれなかった。 貴族が愛妾に貢いだり、豪華絢爛な宮廷生活、祝祭の贅沢があったから、音楽家や画家、馬具や装飾品の職人、大工などの市民が潤った。 最高の贅沢品だった香...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月20日
タイトルからラノベ臭がしたので買った。ウェーバープロ倫とあわせてよんだ。ウェーバーが資本主義成立の原因を行動的禁欲に帰したのに対して、ゾンバルトは一見真逆の奢侈こそがその原因だとした。一読した程度での理解だが、ウェーバーが分析しているのは生産側の要因で、ゾンバルトは消費側の分析だったので、両者の主張...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月23日
この本を一言で表すと、
*ヨーロッパ人の見栄と実情の本
【この本を読む目的、動機】
好きな人を振り向かせるために過去、現在の著名人達は努力を惜しまなかったという話はよく聞くが、実際、どこまでの効力を発揮したのか知りたいと思った。
贅沢は資本主義にどんな影響を与えたのか?
【この本から得られること】...続きを読む
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