ヴェルナー・ゾンバルトのレビュー一覧

  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ちょうどプロ倫と対極をいく本でしょうか。ウェーヴァーは哲学の体系の中に組み込まれているという意味で感動するけど、ゾンバルトの理論が今となっては研究の対象になるべきだなぁ。

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    2009年10月04日
  • ユダヤ人と経済生活

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    第1部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与
     第一章 調査方法―関与の方式と範囲
     第二章 16世紀以来の経済中心地の移動
     第三章 国際商品取引の活性化
     第四章 近代植民地経済の創設
     第五章 近代国家の建設
        Ⅰ 御用商人としてのユダヤ人
        Ⅱ 財政家としてのユダヤ人
    第2部 ユダヤ人の資本主義への適性
     第八章 問題点
     第九章「資本主義的経済人の機能」
     第十章 資本主義へのユダヤ人の客観的適正
        Ⅰ 空間的な拡散
        Ⅱ 異質性
        Ⅲ 半端な市民性
        Ⅳ 富
     第十一章 ユダヤ教の経済生活に対する意味
        Ⅰ ユダヤ民族にとっての宗教の重要性

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    2015年08月21日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ウェーバーにならぶドイツの経済学者による一冊。18-19世紀の風俗史としても秀逸といえる。

    某関西圏の勘違いしっぱなしな市長が、大通りに居住用建物の建築許可を緩和するに当たり『社長の皆さんには、愛人を囲ってもらって当該市の景気回復に当てて頂きたい』みたいな話をしたのは、この御本でもお読みになられたからか。

    経済の一側面、ということなんでしょうな。

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    2014年08月10日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    資本主義の誕生を貴族の贅沢の延長線上に捕え、彼らが買い集めた奢侈品こそが源泉なのだとする本書はヴェブレンの『有閑階級の理論』と共同戦線を結び、ウェーバーの『プロ倫(略)』と対峙するかに見えてその実補完関係を形成する。貴族的贅沢も宗教的禁欲も、共に資本主義に至る道は用意されていたという事なのだ。そして本書が魅力的なのはそれに加え、ルネサンス以後における愛の世俗化の道を巧みな文学的表現と様々な資料の引用によって描き出している所にもある。15世紀末のローマは娼婦が人口の7%強を占めいてたとかインド人もびっくり。

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    2013年08月22日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    固い学術書かと思って読み始めた。
    学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。
    訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。
    なるほど、そんな感じがした。

    貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。
    西洋史自体に知識がなく、ピンとこないところもあるのだが・・・
    (実際、フーコーとかも、どこに注意を払って読むべきか、困ってしまうことが多い。)
    屋外で、大勢の家来に大盤振る舞いをするという「男」的な贅沢のありかたから、都市化が進んで、大勢の家来がもてない生活となることにより、贅沢が家庭の中に囲い込まれていくと

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    2013年03月13日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    経済なんて真面目に勉強したこともないし、政治も歴史もそんなに詳しくない。
    でも、タイトルが素敵だったのと、知らないだけじゃだめなのかな、と思って手に取った本。
    もっと、予備知識があれば、筆者の言わんとすることが深く理解出来るのかもしれない。ただし、私のような経済初心者でも、充分楽しめました。

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    2010年04月19日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義


    贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。


    資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物からかけ離れていて、現在の資本主義を説明できない



    富裕者の贅沢消費が 労働者の労働機会となり、富裕者から労働者へお金が移転している経路から 資本主義が成立したことを説明しているが


    王や貴族が贅沢をつくしていた 社会主義国家もあるはずなのに、資本主義が成立しなかった理由については論じていないし

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    2018年01月14日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    世の中は、男が女性に高価な贈り物をしたり、贅沢をしないと、うまくいかなくなる。 
     中世の貴族たちの恋愛と贅沢三昧がなければ、資本主義は生まれなかった。 貴族が愛妾に貢いだり、豪華絢爛な宮廷生活、祝祭の贅沢があったから、音楽家や画家、馬具や装飾品の職人、大工などの市民が潤った。 最高の贅沢品だった香辛料や香水、医薬、染料、極上の絹、象牙、陶器などを求めたから、植民地貿易が発達した。 

    今の日本も、ステータスやゆとりを感じられる高級品をもっとつくって、海外で売らなければ。 新興国で安物を売ったり、日本へ逆輸入している場合ではない。いろんな意味で、恋愛と贅沢は的を得ている。

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    2013年09月27日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ネタバレ

     一時期はマルクスかゾンバルトか、と言われたほどもてはやされたという著者の代表作。資本主義が生んだのは何か、というのがメインテーマ。結論を言えば女性が宮廷で影響力を増して奢侈にかけるお金が増えて、高級品の供給量を増やすために資本主義が発生したということらしい。
     中身の半分近くは取引の情報などであまり読まなかった。読んでも数字が大きいのか、小さいのか分からない。現在の単位との比較がないため全然目安が付けられなかった。

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    2013年09月02日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    タイトルからラノベ臭がしたので買った。ウェーバープロ倫とあわせてよんだ。ウェーバーが資本主義成立の原因を行動的禁欲に帰したのに対して、ゾンバルトは一見真逆の奢侈こそがその原因だとした。一読した程度での理解だが、ウェーバーが分析しているのは生産側の要因で、ゾンバルトは消費側の分析だったので、両者の主張は両立し得るものであるように思う。
    同じ現象を分析するにしても、現実のどの部分を切り取って分析するかによって全く異なる説明がなされるのは、社会科学の難しいところでもありまたそれが面白いなとも思った。

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    2013年02月20日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    資本主義の生みの親を贅沢にあるとする、ウェーバーとは真逆の主張。しかし歴史は一つの原因だけで動くのではなく、様々な要因が絡み合って動くものである以上、ゾンバルトの考えもまた是なのです。

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    2011年05月16日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    この本を一言で表すと、
    *ヨーロッパ人の見栄と実情の本

    【この本を読む目的、動機】
    好きな人を振り向かせるために過去、現在の著名人達は努力を惜しまなかったという話はよく聞くが、実際、どこまでの効力を発揮したのか知りたいと思った。
    贅沢は資本主義にどんな影響を与えたのか?
    【この本から得られること】
    3つあります。
    1、ヨーロッパ諸国の16世紀から18世紀頃の経済の動き
    2、贅沢ばかりしていた人々の本当のお財布事情
    3、非合法恋愛の発展

    贅沢することがステータスだったこの時代。
    その後ろ側には女性達の「贅沢」が世の中のニーズを作り出していた。

    お金を使うことが最大のステータスのため、借金し

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    2010年04月23日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    名著とされるらしいので読んでみました。理論もので研究の内容が当時の文献から辿る的なものだったので当時の通貨単位とか経済レベルがわからないとイメージがわきづらいのですが、後半に行くにしたがって資本主義論が集約されていく作りのようです。文体は平易だから「〜の倫理と資本主義の精神」よりは読みやすいかも。

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    2009年10月04日