辻秀一の作品一覧
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
【学びたいこと】
自分の強みである機嫌の良さを極め、周囲に安心感を与え、チームに心理的安全性を生み出せる人になりたい。
本書から、機嫌の基本的な考え方や、機嫌よくいることをビジネスにつなげる方法を学びたい。
【質問】
Q1機嫌よくいることのメリットは?
Q2機嫌の良さを心理的安全性につなげるには?
Q3「機嫌が良い人」をセルフブランディングするには?
【本書の答え】
A1
人間関係の向上、主体性、余裕、健康につながる。
→自分の機嫌が良いことの価値を明確する。
A2
周囲の人を「機嫌がいい」状態に導く。
① 自分自身が「機嫌がいい」
② 相手を「機嫌がいい」状態に導く声かけをする
③ 応援・感謝・思いやりをもって、相手がしてほしいことをする
A3
「表情・態度・言葉」で機嫌の良さを表現する。
特に言葉は自分の心に影響するので意識して選ぶ。
【本の概要】
本書は、自分も周囲も組織も「機嫌がいい」状態を実践することで、人生やビジネスの成長につなげていく考え方を解説した一冊。
著者はスポーツドクターの辻秀一さん。
(1)人生の価値
人生の価値は「内容×長さ×質」。
「質」を左右するのが自身の心の状態(機嫌)。
心がネガティブに揺らいだり、結果や他人との比較に囚われたりせず、自然体の状態(機嫌がいい)が、人生の質を高める。
(2)必要な考え方
思考する脳には2種類ある。
① 認知脳:何をすべきかを考える思考。原動力は「結果」で、思考は外向き。
② 非認知脳:自分の心の状態を整える思考。原動力は「機嫌」で、思考は自分向き。
現代は認知脳だけが過剰に働きやすい。
認知脳と非認知脳を同時に働かせ、「機嫌がいい」状態をつくることが、人生と仕事を充実させる。自分に向き合う脳を働かせ、自分らしく生きていくための脳力を「ライフスキル」と呼ぶ。
「ライフスキル」があるからこそ、認知的な判断や課題解決が可能になる。
(3)実践すべきこと
・ライフスキルを高めるには、自分の「感情」に気づくこと。
自分にどのような感情が生まれているのかに意識を向ける。「目的は何か」「何が好きか」「一人でできる楽しいことは何か」「自分はどうありたいか」など、自分自身に問いかける。
・「機嫌がいい」状態をキープするには、「機嫌がいい」という心の状態に最大の価値を置くことが重要。「機嫌がいいことの価値を書き出す」「自分の言葉で心が形成される」「応援・感謝・思いやりをギブする」
(4)スキル化する(再現性)
ライフスキルを育み、「自分自身に気づく→学ぶ→実行する→成果につなげる」というFLAPを実践できる人財になる。
(5)マネジメント
・セルフマネジメント:自分を機嫌がいい状態にする
・リーダーマネジメント:周囲を機嫌がいい状態に導く(心理的安全性)
・チームマネジメント:メンバーが機嫌よく、自主的に活動し、お互いの成長を感じる。
個人の「機嫌がいい」が、チームの「機嫌がいい」へ広がり、組織の文化になる。
【印象に残った表現・引用】
・機嫌が悪い人と一緒にいたい人はいない。
・機嫌がいい心の状態が、人間関係に心理的安全性や多様性と包含をもたらす。
・外的な理由で動かされる人生から、主体的に機嫌よくやるべきことをやる人生が良い。
・スポーツは「心技体」で、心の必要性を言語化している。
・「偽ごきげん」に注意。機嫌がいいけど、やるべきことをやっていない状態。
・自身の「機嫌が良い」と、他者の「機嫌が良い」ことへの支援が、良質な関係と質の高い組織を生み出す。
・「LFCDI」サイクル。ライフスキル→心を整える→機嫌がいい状態→するべきことを考える→実行する→結果・成果・課題解決。
・ライフスキル思考で「今に生きる」。過去と未来に振り回されない。
・「一生懸命を楽しむ」と言い聞かせることがライフスキル。
・期待より応援、文句より感謝、蔑みより思いやり。
・心理的安全性のある組織は、個々の非認知能力(ライフスキル)の開発によって生まれる。
【感想】
・「機嫌」について体系的に学ぶことができた。機嫌やメンタルに関する自分のバイブルとして、繰り返し読みたい。
・自分のテーマを「いつでも、どこでも、機嫌よく」としたい。機嫌の良さに最大の価値を置き、自分なりの「機嫌よく生きる方法」を追求していきたい。
・自分の好きな著者の荒木さん、長倉さん、松浦さんの考え方にも、本書と通じる部分があった。それぞれの考え方が「機嫌よく生きること」につながっていることを実感した。
【実践すること】
・自分にとって「機嫌がいい」ことのメリットを書き出す。人生やビジネスで本当に大切にしていることをつなげる。
・やるべきことをやる。偽ごきげんにならない。
・「いつでも、どこでも、機嫌よく」を実践し、「機嫌よく生きる方法」を言語化する。
セルフコントロールに向き合う本
漫画からの引用にとどまらず、スポーツ心理学の知見を用いて旧態依然とした精神論を科学的アプローチへと昇華させた実践的メソッド。
キャラクターの行動原理をフローやセルフコントロールという概念で解体し、気合といった前時代的なパラダイムから脱却して、今ここにフォーカスするフレームワークを提示している点の解像度が非常に高い。
合理性を重んじる私にとって、感情のブレを意志の力ではなく認知のメカニズムで処理するアプローチが腹落ちした。
モチベーションという不確実な変数に依存せず、常に最高のパフォーマンスを発揮するためのメタ認知を鍛えることは、今後のキャリア形成における最大のレバレッジになりそう。感情のノイズを排除し、最適解を実行する思考の土台におすすめ。