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三十七歳から初小説『吾輩は猫である』を執筆、以降、満四十九歳で逝去するまでのわずか十余年間に、日本近代文学の礎となる数多の傑作を著した漱石夏目金之助。「修善寺の大患」で垣間見た「死」の後に綴った二随筆は、小説やいわゆる身辺雑記とは別種の妙味を持ち、漱石文学のひとつの極点として異彩を放ち続けている。同時期の著名な演説一篇を併録した、散文芸術の真髄。
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Posted by ブクログ
漱石の有名な大量吐血事件後に、漱石が感じた死生観などのエッセイでかなり深刻な内容かなーと思っていたら洒落がきいた漱石節の方が印象的でした。 純文学ならではの少しムツカシイ言い回しの表現ですが、「俺の悩みなんてこの広い宇宙に比べたら…( ´-` )」なんて事を綴っていたので少しクスッとできました(笑...続きを読む)
「私の個人主義」かの大文豪漱石が、終末期に学習院大学で講演会をした文字起こし。他人本位でなく自己本位の生き方の重要性を説き、義務心を持っていない自由は本当の自由ではないと語る。懊悩を赤裸々に講演してて意外だった。あと、漱石って結構謙虚。何度も読みたい。
夏目漱石が好きな人におすすめの作品。 『思い出すこと』の20、21章でドストエフスキーについて少しだけ書かれていた。 『思い出すこと』は、関川夏央・谷口ジローの『「坊ちゃん」の時代』の5部を読むと分かりやすいと感じた。 『硝子戸の中』は、漱石に起こった個人的な出来事が分かりやすく書かれていた。
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思い出す事など 私の個人主義 硝子戸の中
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