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[新訳]怪談 美しく切なくも儚い日本の不思議な物語
25年後期スタートのNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツ。本書は、小泉八雲が1904年に海外で発表した『怪談―KWAIDAN』(全17編)の中から、エンタメ性が強くハーンの文筆力が際立つ13作品を厳選し、読みやすい新訳としてまとめた入門書。小泉八雲を魅きつけた「日本の姿」が、物語を通して感じられる1冊。 (目次)耳なし芳一/鴛鴦/おていの物語/乳母桜/如才ない交渉/鏡と鐘/食人鬼/むじな/ろくろっ首/雪女/青柳の物語/十六桜/安芸之介の夢 「日本と日本人を心から愛した『情熱と知性の人』ラフカディオ・ハーンが、当時の欧米の読者に、日本と日本人の何を伝えたかったのか、そして、ハーン自身が日本と日本人の何に魅きつけられたのか――。そんなことにも思いを馳せて頂きつつ、拙い訳ではあるが、本書をご活読頂ければ、編訳者として望外の幸せである」(本書「編訳者まえがき」より) -
恋とそれとあと全部
友達だけど、違う生き物 夏休み、俺は片想い中のサブレと夜行バスの旅に出た。彼女が口にした、ちょっと風変わりな目的のために――見知らぬ町で一緒に過ごすうち、そして会話を重ねる度に、サブレをもっと深く知った俺の中に名前のない感情たちが溢れ出てきて……。特別な夏の4日間が教えてくれた、恋だけじゃない、世界の「あと全部」を巡る物語。 『君の膵臓をたべたい』から10年―― 住野よる史上、最も不器用で愛おしい恋の物語 言葉にする前の、 この瞬間だけが 永遠ならいいのに。 【登場人物】 めえめえ(瀬戸洋平) サブレに片想いし、彼女と旅に出る高校生 サブレ(鳩代司) 命のエネルギーに惹かれる、ちょっと気にしすぎな同級生 夏休み、夜行バスに揺られ、僕らは世界の輪郭と、言葉にできない想いの行方をなぞっていく。 単行本 2023年2月 文藝春秋刊 文庫版 2025年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
Phantom ファントム
FIREの先は薔薇色なのか? 幻影に覆われた現代を巧みに描いた傑作小説 外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、 生活費を切り詰め株に投資することで、 給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。 恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、 とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。 そのアップデートされた物々交換の世界は、 マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。 やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、 華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。 高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。 自らの価値観と生き方を問われる、いま読まれるべき傑作小説! ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
鯖猫長屋ふしぎ草紙
長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です! -
本所おけら長屋 外伝
金はないが情はある、お節介で名高い「おけら長屋」を舞台にした大人気シリーズの“外伝”は、人気登場人物たちの若き日を描く前日譚。 ●「馬鹿と外道は紙一重」万造と松吉は偶然、同じ日におけら長屋に引っ越してくる。意気投合した二人は、長屋の髪結いの女の家で、小遣いをもらって暮らしている小一郎という優男に憧れるが……。 ●「家督は寝て待て」上総久留田藩藩主の四男だった高宗は、いかにして津軽黒石藩藩主になったのか? 十五歳の高宗と五歳の玉姫の出会いを描く。 ●「金太が街にやってくる」おけら長屋は、実は“事故物件”だった!? 住民らに立て続けに災いが起きる中、長屋立ち退きの話まで持ち上がる。なんとか阻止したい住民たちが考えた案とは? ●「みちのくさとり旅」妻を亡くし、黒石藩の剣術指南役を辞した鉄斎は、剣術とは何かという答えが見いだせないまま、江戸に向かっていた。旅の途中、仙台に立ち寄った鉄斎は、宿屋で盗難騒動に巻き込まれる。 特別付録として、シリーズ第一幕(1~20巻)の名場面ガイドも収録。笑いと涙の“おけらワールド”を、ぜひご堪能ください。文庫書き下ろし。 -
桜色の風 茶屋「蒲公英」の料理帖
隠居したおばあちゃん、好きなことを仕事にします! 四十年勤めた武家奉公を終えたさゆは、甥夫婦が営む薬種問屋に身を寄せて隠居するも、これまでの充実した日々から一転、張り合いのない生活に嫌気がさしていた。幼馴染の小夏との再会をきっかけに、「自分のやりたいこと」は何かを考えた末、家族の反対を押し切って茶屋「蒲公英」を開店。五十五歳にして初めての商売、町家暮らしに戸惑いながらも、料理上手で聞き上手なさゆのもとには、悩みを持つ人が訪れるようになり――。長年の武家奉公で鍛えた料理の腕と生きる知恵で、江戸の人びとの心を癒やす人情時代小説。文庫オリジナル。 〈目次〉第一話 桜ほろほろ 第二話 蕗に筍、宵の風 第三話 花かつお、香る 第四話 ツツジの花が咲く前に 第五話 茜色の夕暮れ -
八咫烏シリーズ
累計180万部ファンタジー 珠玉の8編 累計190万部のファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝第二弾! とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた 腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、 まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」) 貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい ものとは何か。 山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の 心の奥にある思いとは。 読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、 震撼の第二部へと橋をかける必読の8編。 ※この電子書籍は2021年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
このミステリーがすごい!2023年版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 34年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。 巻頭では『ジョジョの奇妙な冒険』35周年を記念し『岸辺露伴は動かない』を特集。 荒木飛呂彦さんへのインタビューや、作家の伊坂幸太郎さん・辻村深月さん・法月綸太郎さん、脚本家・加藤敏幸さんが荒木作品を語るエッセイ、脚本家・小林靖子さんへのメールインタビューを掲載します。 また、西村京太郎さん追悼企画を実施。有栖川有栖さん・大山誠一郎さん・千街晶之さんに「トラベルミステリー」「本格ミステリー」「社会派ミステリー」の三つの視点から、作品を紹介してもらいます。西村さんの担当編集者による座談会も必読です。 各業界人も注目する2022年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。 ※読者プレゼントのご応募は電子版は対象外となりますので、予めご了承ください。 -
文豪たちが書いた「酒」の名作短編集
私たちの生活と切っても切れない関係にある、お酒。 愉しく飲む人、浴びるように飲む人、味にこだわる人。お酒の楽しみ方は千差万別ですが、それは名だたる文豪たちも同じだったようです。 酒を求めた飲んべえたちが繰り広げるドタバタ劇が楽しい夢野久作「ビール会社征伐」や、酔った時の奇妙な癖をユーモラスに描いた梅崎春生「百円紙幣」、はたまた酒飲みの美学を端正に語る林芙美子「或一頁」まで……。本書では、文豪たちのお酒にまつわるエッセイや短編小説をセレクトして掲載しました。 ミステリアスな文豪たちの人間味が溢れる珠玉の15編。ぜひ、今夜の晩酌のお供にお読みいただけますと幸いです。 -
両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義
『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。洪水・津波・疫病など過去の災害についての伝承を調べ将来の教訓とする「災害伝承」を研究し、マスコミ露出も多い新進気鋭の民俗学者・桜咲竜司准教授。神や妖怪の名を借りた災害伝承について研究する「妖怪防災学」を確立した彼いわく、「妖怪退治とは、人為を超えた不可解な出来事を克服してきた歴史、すなわち防災の伝承でもある」。「新地名に隠された危険な旧地名」や「伝承や神話に登場する怪物の正体」などの講義や書籍が人気で、災害に関するコメンテーターも務める異色の民俗学者である。が、彼には論文盗用の疑いもあった。よく知られた「桃太郎と鬼退治」「河童と人柱」「両面宿儺(りょうめんすくな=頭部の前後両面に顔があり、手足が合わせて八本もある鬼神)の正体」の謎を解く彼の研究は、やがて、思いもよらぬ結論を導き出すこととなり……。そして論文盗用疑惑に隠された悲しい真実とは。知的興奮に満ちた歴史民俗学ミステリー。由来を解き明かされる実在の地名も多数登場します。 -
暁天の星
坂本龍馬に愛され、認められた男・陸奥宗光――。明治新政府では県知事などを務めるも、政府転覆を企てたとして投獄されてしまった陸奥。そんな彼の才能に目を留め、花開かせたのは、時の総理大臣・伊藤博文だった。外務大臣として入閣した陸奥は、日本を欧米列強に伍する国家にすべく奔走し、不平等条約の改正に尽力する。そして、日本の尊厳をかけて強国に挑まんとする陸奥を支え続けたのは、妻の亮子だった。本書は、著者が最期に「これだけは書いておきたい」と願い、病と闘いながら綴った長編小説。残念ながら未完ではあるが、著者の歴史作家としての矜持を感じ取れる貴重な作品である。陸奥宗光のその後は、解説の細谷正充氏が、連載中の著者の想いは、長女の涼子氏が紹介。坂本龍馬の姉を描いた短篇「乙女がゆく」を特別収録。 -
黄蝶舞う
平清盛が保元・平治の乱を制し、源義朝を死に追いやったのは有名な史実だ。そして嫡男・頼朝が囚われながらも死を許され、伊豆に配流になったのもよく知られる。清盛亡き後、頼朝は平氏を滅亡させ、鎌倉幕府を開いた。史上初の武家政権。しかし、初代頼朝・二代頼家・三代実朝ら3人の源氏の将軍は、いずれも悲劇的な死を遂げている。その数奇な因果は何を物語るのか。本書は、代表作『君の名残りを』で、タイムスリップ青春小説として平家物語の時代を描いた著者が、源家三代の将軍と、頼朝と北条政子の娘・大姫、実朝を暗殺した頼朝の子・公暁の5つの死を、妖しくも幻想的に描く連作時代小説である。死してなお続く清盛と頼朝の葛藤と、史書も記録しない頼朝の死の謎を描いた「されこうべ」をはじめ、実朝の死への道行きに寄り添った表題作「黄蝶舞う」など5篇の幻想譚を収録。ミリオンセラー『四日間の奇蹟』の著者が挑んだ新境地。解説:末國善己。 -
呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録
第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉作品。「感電死するような刺激を約束します」小説家としての道で挫折し、現状に不満を覚えながら伝記作家として細々と生計を立てている男・烏丸。彼の元に、ある大企業の創始者・深山波平の伝記を書いてほしいという依頼が来るが、そこには金銭のほかに「刺激」を約束すると書いてあった。妻は自殺、次女は失踪。心筋梗塞で波平が死亡した後、唯一残された長女は植物状態に。大企業の創始者一家でありながら、呪いのような不幸に見舞われ続ける一家・深山家。一家を調べるうち、烏丸は「蝶野森の魔女」と呼ばれていた次女の血なまぐさい奇行や、監禁と拷問の跡が残された地下室の存在を知る。深山家の「刺激」で小説家としての再起を果たそうと烏丸が決意した矢先、新たな殺人事件が起こり――。 -
噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル
累計75万部突破「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズの著者が描く新作は、就職活動!? SNSの裏アカウント特定を生業とする塩崎真人は採用面接中の学生のSNSの調査をする。アナウンサー志望の灰原茉百合は裏アカウントを持ち、そこでデリヘル嬢をしていたことが発覚し、不採用となった。茉百合に存在をつきとめられ責められた塩崎は、なんやかんやでバディを組むことに。塩崎たちは、あるSNSアカウント主が殺人犯ではないかと疑うも警察は証拠がないと動けないと言われ、ふたりは証拠集めに乗り出すことに。しかしその矢先、塩崎の裏アカ調査に利用していた本アカウントの人物が何者かに殺害される。責任感の強い茉百合に感化された塩崎は、絶対絶命の危機に陥りながらも、驚天動地の真相にたどり着く! -
総務課の渋澤君のお弁当 ひとくち召し上がれ
社会人4年目、地元札幌の企業から東京本社へやってきた渋澤瑞希(しぶさわみずき)。仕事にはどうにか慣れてきたものの都会の生活にはまだ慣れず、ひとり暮らしを機に始めた料理作りも最近サボりがちになっていた。そんなある日、職場の後輩女子・芹生一海と北海道の話で盛り上がる。一見クールに見える彼女だったが、グルメの話題に子どものように目を輝かせて、「どんな料理なのか見てみたいです」と言う。「今度、お弁当にして持っていくよ」そう約束して、2人は会社近くの公園で休憩時間をともにする“メシ友”になり……。頑張り屋さんな二人が歩む社会人生活。お弁当が紡ぐほっこり恋愛ストーリー。 (目次) 1 鮭のちゃんちゃん焼きと卵焼き 2 十勝風豚丼とサヤインゲンのお煮しめ 3 とうきびご飯と味噌おでん 4 スープカレーで公園ランチ 5 休日デートにちくわパン 6 晴れの日のお弁当 (著者プロフィール) 森崎緩 北海道函館市出身。2010年『懸想する殿下の溜息』(イースト・プレス)でデビュー。2018年『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?(受賞時タイトル:ランチからディナーまで六年)』(宝島社)と『隣の席の佐藤さん』(一二三書房)で第6回ネット小説大賞を受賞。 -
このミステリーがすごい! 2022年版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 33年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。 巻頭には、2021年最も注目された作家のひとりである加藤シゲアキさんへのインタビューを収録。 ほかにも、 ・米澤穂信さん作家生活20周年記念インタビュー&陸秋槎さんとの特別対談 ・令和の館ミステリーの書き手(今村昌弘さん・岡崎琢磨さん・斜線堂有紀さん・知念実希人さん・方丈貴恵さん)が集う座談会 ・声優・斉藤壮馬さんと作家・青崎有吾さんの同世代対談 ・読書会「闇の自己啓発会」の江永泉さん、木澤佐登志さんによる「闇のブックガイド ミステリー編」 など、 2021年のミステリーを振り返る企画が盛りだくさん。 各業界人も注目する2021年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。 ※巻末掲載の「サイン色紙プレゼント」は電子版は対象外となりますので、予めご了承ください。 -
猫はわかっている
現代を代表する人気作家たちが、猫への愛をこめて書き下ろす猫の小説集第二弾! 猫が一生に一度だけ、人間の言葉をしゃべる!? 仕事と家事・育児にフル回転の雑誌編集者、九美が余命幾ばくもない猫を引き取ることになり……(村山由佳) 野良出身、いまは堂々の家猫ニャアが野犬に襲われ、まさかの!?(阿部智里) 火事が起きたとき、妻と双子の息子達の明暗が分れた。猫は何を見ていた?(長岡弘樹) 妊娠した姉から預かった猫との生活に、私の人生観が変わりだし……(望月麻衣) ほか、有栖川有栖、嶋津輝、カツセマサヒコらが登場! 話題の前作『猫が見ていた』に続く、謎と企みに満ちたオリジナル・アンソロジー。 -
保科正之 徳川将軍家を支えた名君
修学旅行先として人気があるのが、やはり京都や奈良など歴史のある街だ。史跡などの見所も多く、そして、その街ゆかりの歴史上の人物の足跡を訪ねるのも、旅の大きな楽しみの一つである。福島の会津若松も同様に、白虎隊で有名な、歴史のある街だ。その最後まで幕府に忠誠を貫いた風土を築き上げたのが、地元でいまだに尊敬を集める本書の主人公、保科正之である。保科正之は徳川二代将軍・秀忠の実子として生まれながら、権力闘争を避けるため、会津藩へと養子に出される。その後、藩主として力量を遺憾なく発揮し、名君と称される。しかし家光が亡くなり、四代将軍家綱は弱冠11歳。正之は兄・家光の遺言で家綱の後見人となり、幕府崩壊の危機に立ち向かう。本書は、最後まで陰の人に徹して、斬新な改革を次々に行い、幕府の長期安定の礎を築いた男を描く、書き下ろし歴史小説。会津を訪れる前にぜひ読んでおきたい一冊である。 -
明石元二郎 日露戦争を勝利に導いた「奇略の参謀」
世界最強のロシア陸軍を相手に勝利を重ね、日本海海戦でバルチック艦隊を完膚なきまでに打ち破った日本の陸海軍。しかし、ヨーロッパにおける明石元二郎大佐の活躍がなければ、日本がロシアとの戦争に勝つことはあり得なかっただろう。将来を嘱望された若き将校に下った密命――それは、辛くも勝ちを拾っている日本を有利な条件で講和へ導くために、遠き欧州の地でロシアの後方を攪乱することであった。誰が敵か味方かもわからず、まさしく孤立無援で手探りの戦いを強いられた明石は、持ち前の粘り強く奔放な性格もあって、一人また一人と同志を増やしていく。はじめは小さかった炎も彼が煽り続けるによって、やがてロシア革命へと燃え広がっていった。その明石の地道な活動こそが、ロシアに戦争継続を断念させたといっても過言ではない。日露戦争の表舞台には現れることのなかった活躍を中心に、「奇略の参謀」明石元二郎の波瀾に満ちた人生を描く長編力作。 -
卒業したら教室で
伊神さんの卒業から丸一年、市立高校にまた卒業の季節がやってきた。今年は柳瀬さんをはじめ、仲のよかったひとつ年上の先輩たちが学校を巣立っていく。そんな、しんみりとしたある日の放課後、秋野麻衣が、おずおずと相談にやってきた。鍵のかかった真っ暗なCAI室で、不可解なものを見たらしい。書道室や山岳部の部室などでも謎の人物の出現と消失があったという情報が寄せられ、卒業生によるとそれは「兼坂(んねさか)さん」という市立高校「八番目の七不思議」らしいが……。トリックメーカーである似鳥鶏が贈る、予測不能の〈市立高校シリーズ〉最新作。 -
大阪のお母さん
朝ドラ「おちょやん」主人公のモデル 貧しい家庭で育った南口キクノは5歳で母親を亡くし、父親は見知らぬ女と蒸発。過酷な丁稚奉公時代を経て、19歳になると知人に誘われ役者の道へ。やがて浪花千栄子として女優になり人気役者と結ばれるが、裏切られ離婚。苦悩の末に自殺を考える。しかし、それでも負けなかった浪花千栄子は、人々から“大阪のお母さん”として愛され続けるのだった。その波乱万丈の生涯を辿る。 宮本輝氏 絶賛! 「浪花千栄子は勝利者や成功者などではなく、最後まで負けなかった女性なのだと思う。ゆえに彼女は、舞台で人々を魅了し、人生を輝かせていくことが出来たのだろう」 -
ふたご
「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」 ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。 やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。 彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。 大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。 異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。 「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」 宮下奈都(解説より) 【藤崎彩織】 1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
サーチライトと誘蛾灯
ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢が、真相を解き明かす。観光地化に失敗した高原での密かな計画、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎。5つの事件の構図は、エリ沢の名推理で鮮やかに反転する! 第10回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題作を含む、軽快な筆致で描くミステリ連作集。/【収録作】「サーチライトと誘蛾灯」/「ホバリング・バタフライ」/「ナナフシの夜」/「火事と標本」/「アドベントの繭」/あとがき/解説=宇田川拓也 -
妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ! ●巻頭言より 去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。 伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。 伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。 かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。 (中略) しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。 否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。 伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。 その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。 されば宣言しよう。 ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。 -
カブールの園
シリコンバレーで起業した30代後半、日系3世の女性レイ。 80年代アメリカの小学校時代に周囲から受けた壮絶ないじめの後遺症を今も抱えながら、黒人の同僚とコンビで自社製品のプレゼンに駆り出される日々を送る。 精神安定剤を手放せないレイは、大仕事を前に休暇を命じられ、旅に出る。 日系1世の祖父母が戦中に入れられたマンザナー強制収容所、レイの母がひとり暮らすリトル・トーキョー。自らのルーツを歩いたレイは、目を背けていた本心・苦しみの源泉を知った。 複雑な形で差別の問題が日常にある3世の苦しみ、母親との関係。 日本とは、日本人とは、私とは何か――。 VRや音楽のミキシングアプリを対比させ、問題を鮮やかに巧みに 浮かび上がらせる。「マイノリティとしての私たちのこと」を問いかけた傑作。 第30回三島賞受賞。芥川賞候補。 「一読者として非常に感銘を受けた」平野啓一郎(選考委員) 様々な人種が暮らし、薬物の誘惑も幼児虐待も当たり前に転がるニューヨークで、女子プロレスラーとして働く姉の稼ぎで小学校時代を送った。やがて当たり前のように、一つの悲劇が起こる――日本人青年が、かつての生活を振り返る「半地下」も収録。 解説・鴻巣友季子 ※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
花菱夫妻の退魔帖
大正9年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。ある日、室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚され――! 逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれることで、動き出す未来とは。 -
警視庁異能処理班ミカヅチ
彼らは、事件を解決せず救わず、 ただ「処理」する。 内藤了待望の新シリーズは、 警視庁の底に棲むやつらを描く、 前代未聞の警察×怪異の物語! ☆☆☆ ヤクザに追われ、アルバイト先も失った霊視の青年・安田怜は、 路上で眠っていたところ、サラリーマン風の男に声をかけられる。 曰く 「すこし危険な、でも条件のいい仕事を紹介しよう」 「場所は警視庁本部――」 警視正は首無し幽霊、同僚も捜査一課も癖の強いやつばかり。 彼らは人も怪異も救わない。仕事は、人知れず処理すること――。 桜の代紋いただく警視庁の底の底、彼らはそこにいる。 -
京都下鴨 神様のいそうろう
京都の下鴨神社近くにある親戚宅で暮らす春宮萌子(はるみや もえこ)は、平凡な高校1年生。 幼い頃は、不思議なものが視えたり、人の心の声が何でも聞こえてしまうことに苦しめられていたが、強い力を持つ美貌の幼馴染・賀茂理龍(かも りりょう)と出逢い、彼に救われた。 今は理解ある場所や友人にも恵まれ、大学生となった理龍を「生き神様」と崇め、彼を“推し活”する平和な日々を送っている。 そんな萌子の許には、ときどき「神様のいそうろう」という不思議な存在がやってくる。 彼らは、動物たちの体を借りて現世を視察しにきた神様や神使たちのことで、理龍と萌子は、彼らの困り事の解決や願いを叶える手助けをしている。 新たに萌子の許にやってきたのは、つがいのモルモットに入った神様。 けれど、2匹(2柱)は、自分たちが本当は何者で、何のために現世にやってきたのか記憶を失ってしまっていた。 さらに、「都七福神」を祀る7つの神社から、それぞれ七福神たちが消えてしまうという事件が起きて……!? -
村上宗隆 ブレイクスルーを起こす84のメッセージ
2026年シーズン、MLBのシカゴ・ホワイトソックスへ移籍した村上宗隆の「自分の殻を破って成長するメソッド」を本人のコメントから読み解く1冊。臨床スポーツ心理学者として数多くの選手のメンタルカウンセラーを務めてきた著者が「村神様」のメンタルに迫る! 本書で紹介した村上の考えは、あなたの夢をかなえるヒントになるはずだ。 ※本作品は2023年3月に刊行された単行本『突出力 村上宗隆に学ぶ 「自分の限界」の超え方』を文庫化に際し、加筆、改筆、改題したものです。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
佐々木事務所シリーズ
失敗続きの就職浪人生・島本笑美。 原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。 街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。 ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。 出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。 しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。 一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。 ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。 カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー! -
高校事変
優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校に支持率向上を狙った総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、あなたは日本のすべてを知る! -
旦那の同僚がエルフかもしれません
祖父が営む弁当屋で働くひばりは、常連のサラリーマンと恋に落ち、数年の交際の後に結婚した。ダーリンの名前は三輪伊吹。仕事は団体職員。忙しくてなかなか帰ってこないのが玉に瑕だけど、真面目で優しい素敵な人。 ただ、時々家に連れてくる同僚や取引先のお客様が、ちょっとばかり個性的だった。金髪ロン毛で耳がエルフのように長かったり、全身見たこともない模様の刺青だらけだったり。 「みんなひばりの料理が食べたいんだ」という伊吹の頼みで、不思議なお客様に手料理をふるまうが――そう、ダーリンは勇者様。今も異世界の平和のために奔走するエージェントだったのです! エルフやドワーフの同僚、ふわふわの毛をたくわえた人狼の上司、見た目は小学生な魔王のワガママ娘。 伊吹が連れて来るお客様をもてなしていただけのつもりが、ひばりの人柄と温かい料理で、知らず知らずのうちに異世界の危機を救っていて……? 『おいしいベランダ。』『犬飼いちゃんと猫飼い先生』シリーズの竹岡葉月が贈る、 すこし不思議なおもてなしファンタジー。 ※特典として、書き下ろしショートストーリー【まるで百日紅のように】を収録しています。 -
君と会える1%の未来
高校生の檸檬は、真夏のひまわり畑で小さな木彫りの蟹を拾う。可愛くて持ち歩いていると突然、蟹が喋りだし――!? 以来、ピンチの時は蟹が助けてくれたり、檸檬が無意識に知らない男性の絵を描いたりと、不思議なことばかりが巻き起こる。奇妙な日々に戸惑いながらも、檸檬はこの木彫りの蟹に、戦時下の昭和20年を生きた特攻兵の魂が宿っていることに気づく。そして蟹を通じて、悲惨な戦争の時代に、わずかな時間でも恋をして生きたいと願った若者たちがいたことを知る。平和な時代を生きる私たちに「大切なもの」を気づかせてくれる青春ファンタジー。 -
ルリユール
風早の街でひと夏を過ごすことになった中学生の瑠璃は、ふと訪れた古い洋館でクラウディアという不思議な女性と出会う。彼女は手作業で本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りに修復できるという。ぼろぼろになった依頼人の本を魔法のように美しく綴じなおすクラウディア。手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも温かく包みなおされていく。本を愛する人たちの美しく不思議な物語。 -
映画ノベライズ 君がトクベツ
黒髪メガネの陰キャ女子・若梅さほ子は、過去のトラウマから世界中のイケメンが大嫌い。そんなある日、さほ子の母が営む定食屋にやってきたのは国民的アイドルグループのリーダー・桐ヶ谷皇太!? もう絶対にイケメンに恋するつもりなんてなかったのに、ファンサ過剰な皇太の意外な素顔を知るうちに心が揺れはじめて・・・・・・。『ヒロイン失格』『センセイ君主』『あたしの!』の作者・幸田もも子原作の実写映画を完全ノベライズ! ――イケメン嫌いの陰キャ女子と国民的アイドル、まさかまさかのラブストーリー!! ※電子版に口絵の収録はございませんのでご注意ください。 -
サブマリンによろしく
第14回(2016年)『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作! さまざまな証言を頼りに真実に迫っていく、革新的な野球ミステリー。 28年前、八百長疑惑をかけられてみずから命を絶った伝説のサブマリン(下手投げ)投手K・M。 行方不明になっていた1500奪三振の記念ボールが発見されたのをきっかけに、彼を再評価する動きが起こる。 作家の芹澤真一郎は、K・Mの伝記を書くべく関係者たちのもとを取材して回るが、彼にまつわるエピソードにはいくつもの謎があった。 誤審に抗議した相手チームの監督はなぜ急に引き下がったのか。 発見された記念ボールは本物なのか。そして、八百長疑惑の真相は――? K・Mの伝記を書き上げることなく病死した芹澤の遺志を引き継いで、駆け出しの作家で野球嫌いの「あたし」が謎に迫っていく。 -
カグヤ姫と千年の約束
「この千年間、あなたに再び巡り合うために生きていました」 幼いころ両親を亡くした弥白は、引き取られた叔父の家で虐げられて育った。 ある日身体の中に眠っていた弥白の前世・カグヤと入れ替わり、2人は協力して苦難を乗り越えようとする。 その後名家の主・氷雨が求婚に訪れ、前世の記憶を思い出すよう迫った。 彼は前世の宿敵であり恋人で、カグヤと再び巡り合うために千年の時を生きているという――。 一章 カグヤ姫の結婚 二章 結婚生活 幕間 千年の孤独 三章 帝都での買い物 四章 鬼の呼びかけ 幕間 氷雨と帝 五章 月からの使者 幕間 氷雨の決意 六章 目覚め 七章 カグヤの死 幕間 弥白の初恋 八章 最期の願い 九章 月の都 2016年『お前を、祝ってやろうか!?』で第5回講談社ラノベ文庫新人賞の佳作を受賞し、作家デビュー。2018年第1回小説家になろう×スターツ出版文庫大賞で『あやかし食堂の思い出料理帖』がほっこり人情部門を受賞。 著書に『狼様の運命の花嫁』『蛇神様の不都合な運命』(マイナビ出版)、『白龍神と月下後宮の生贄姫』(スターツ出版)、『鬼束くんと神様のケーキ』(アルファポリス)などがある。 -
今日、優等生は死にました
周囲とうまくやるために友だちや先生に同調し、優等生でいるよう努力を欠かさなかった外瀬深春。しかし高二に進級してすぐ、いじめの対象になってしまう。ボロボロにされた教科書を手に公園で途方に暮れていると、同じクラスで不良と噂の三上碧人が偶然通りかかる。この日をきっかけに、クラスでは孤立する一方、碧人との交流が深まっていく。新しい世界を知ると同時に芽生え、初めて知る感情。恋や依存ーー。自分らしさを見失っていた深春が見つけ出した答えとは。涙が止まらない、心震える青春ラブストーリー。 -
あやかし帝都の癒しの花嫁
少女は癒しを与え、青年は剣を取る。形だけの婚姻から始まる、和風シンデレラストーリー。 相馬家の長女・澪は家族で唯一異能を持たず、家族から蔑まれて生きてきた。 そんな時突然、秋月公爵家当主・暁斗から、形だけの花嫁として澪を迎えると伝えられる。 彼は顔を覆う傷と失明した片目を隠すため、仮面をかぶって暮らしているという。 一緒に暮らすうちに、2人の距離は少しずつ近づいていく。 ある日、澪はあやかしに負わされた傷を治す、癒しの力を持っていることに気づき――。 4月13日生まれ。「江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる」シリーズ(富士見L文庫)にて第5回カクヨムWeb小説コンテスト キャラクター文芸部門大賞を受賞しデビュー。著書に『あやかし乙女のご縁組~神託から始まる契約結婚~』(集英社オレンジ文庫)などがある。 -
男装の華は後宮を駆ける
ある朝、後宮で宮女の死体が発見される。 しかもそこには、皇后しか持つことを許されないはずの「鳳凰の簪」があった――。 街が正月の活気にあふれる中、名家の娘・芙蓉(ふよう)は、後宮を司る皇太后から「ある人物と手紙のやり取りをしてほしい」と頼まれ、突然“文使い”に任命される。 身元を隠すため男装するよう指示された芙蓉が、わけのわからないまま約束の場所に行くと、そこには美しい青年――蒼君(そうくん)と名乗る人物が待っていた。 「お待たせしましたか」 「待ったかだとは、愚問ではないか?」 初対面からぶつかりながらも、蒼君から後宮の事件を聞いた芙蓉は持ち前の洞察力を活かすため、事件解決に乗り出すことに! そのさなか、何者かの刺客に襲われる芙蓉と蒼君。後宮の事件捜査のはずが、何やら不穏な雰囲気に――!? 天真爛漫な男装少女と謎多き青年が後宮の闇に迫る! ハイスピード後宮ミステリ! -
世界の片隅で、そっと恋が息をする
高一の望月椿はちょうどいい告白相手を探していた。同じ学校で、そこまで親しくない男子という条件のもと探し当てた同じクラスの北原深雪と「クリスマスまでの一ヶ月間」という期限付きで付き合うことに。放課後の教室、スイーツデート、手作りのお弁当……椿のやりたいことに渋々付き合う北原だが、二人は徐々に心を通わせていく。けれど、椿には誰にも言っていない秘密があった。その秘密を知った時、人のために、そして自分のために生きることの大切さに北原は気づく。一瞬の青春を描いた号泣必至のストーリー。 -
毒をもって僕らは
もう、恥ずかしくなんかない――。どんな不運もみじめさも蹴散らしていく青春の輝き、第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。 -
とりかえばや陰陽師とはぐれ検非違使
黒衣と白衣。真逆のふたりが都を走り難事怪事を解決! 時は平安。邪な心を持つ人間から都の平穏を護るため、本来なら交わるはずもない検非違使と陰陽師が手を組むことになった。しかし、猪より速い足が自慢だがはぐれ者の検非違使・三浦貞頼と、安倍晴明の再来と誉れ高い陰陽師・安倍菊月は、何かといがみ合い相容れない。しかも、菊月は男装の麗人だが、兄弟子死亡の暗い影を纏っていて……。異色のバディが都の難事怪事を解決する平安ファンタジー。 序 第一章 白き陰陽師と黒き検非違使 第二章 蔵人所の変異と届かない言葉 第三章 女御への呪い 第四章 安倍晴明の再来と消えた絹布 結び ◆著者 遠藤遼(えんどう・りょう) 東京都生まれ。著作に「平安あかしあやかし陰陽師」「平安後宮の薄紅姫」(どちらも富士見L文庫)、「平安姫君の随筆がかり」(講談社タイガ)、「晴明の事件帖」(ハルキ文庫)、「源氏物語あやとき草子」(双葉文庫)各シリーズのほか、『きみの最後の一カ月、恋はオパール色になって』(二見サラ文庫)、『夫婦包丁のおしながき』(ポプラ文庫)など多数。 ◆イラスト 春野薫久(はるの・たく) -
屍人探偵
おしゃべりで皮肉屋で奇態、屍人探偵・烏丸白檀、参上! 看護学校からの帰りの通学路で交通事故に遭い、意識を失った主人公・藍原剛力。目覚めたときには、体の機能が停止した“屍人”となっていた。“屍人”から人間に戻る方法は、自らを殺めた犯人を糾弾することのみ。探偵の烏丸白檀とともに犯人を探る藍原が突きつけられた“悪意”とは……!? 不意に死が訪れた人間たち自らの死の真相を明らかにするため、烏丸とともに彷徨する連作短編ミステリー。 第一話 炎と水死体 第二話 そこにない家 第三話 早すぎた埋葬 ◆著者 木犀あこ(もくせい・あこ) 1983年徳島県生まれ。奈良女子大学文学部卒。 2017年『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』で第24回日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。 ◆イラスト TAKOLEGS(タコレグス)
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