北原尚彦の一覧
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ユーザーレビュー
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シャーロック・ホームズが捜査した事件に登場する建物は、
どのようなものだったのか?ホームズ研究家と建築家が、
タッグを組んで、検証し、考察する。
CASE01 ホームズ&ワトスンの住む「ベイカー街221B」
CASE02 ブライオニー・ロッジ CASE03 ストーク・モーラン屋敷
CASE04 ポ
...続きを読むンディシェリ荘 CASE05 ぶな屋敷
CASE06 トレヴェリアン医院 CASE07 アビィ屋敷
CASE08 ライサンダー・スターク大佐邸
CASE09 ディオゲネス・クラブ&マートルズ荘
CASE10 ウィステリア荘 CASE11 バスカヴィル館
CASE12 ヨックスリー・オールド・プレイス
CASE13 バールストン館 CASE14 ハールストン屋敷
CASE15 ディープ・ディーン・ハウス CASE16 三破風館
CASE17 ローリストン・ガーデンズ三番地
SPECIAL CASE
A スコットランド・ヤード B セント・バーソロミュー病院
付録・謎解きの過程 参考文献有り。
ホームズとワトソンが住むベイカー街の部屋を皮切りに、
作品に登場するマナーハウスや医院、様々な屋敷、別荘、
領主館等を探っていく・・・これも推理、謎解き。
作品内の語句、建築の専門用語を拾い、当時の建築様式を考慮、
グラナダTV版ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」や
BBCドラマ「シャーロック」での建物や室内も検証、
正典とTVドラマでの建物の違いについても触れています。
付録・謎解きの過程では、ホームズ研究家と建築家の
議論と推論が交差。こういう解釈もあるのかと、感心しました。
「バスカヴィル家の犬」の古い館の佇まいや古い石の小屋、
「まだらの紐」のベッドと紐の位置が分かる室内の様子、
「マスグレイヴ家の儀式書」の考察が楽しく、
改めて再読したくなりました。
Posted by ブクログ
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わたし、いちおう「正典」はすべて読んだのですが、本書を読んでみたらまあみごとに忘れてましたね。一度読んだくらいじゃとても身につかない(身につけるものなのかもわからないけどw)。
そういう意味で本書は、読んだことのない人に配慮してネタバレなしの、とても読みたくなるレビューを全作分収録してあるほか、読
...続きを読むんだことがあるけど忘れてしまったわたしのような人間にとっても、その寸止めが効くんですよ(笑)うわー、犯人だれだっけ、読み返さないと! みたいな。
もちろんそれだけでなく、主要キャラ紹介、時代背景と舞台紹介、作者の簡単な紹介、二次創作、映像化作品紹介と、このうすさながらとても手際よく、でも上っ面をなでるだけじゃなくちゃんと面白い情報をまぜこんで書かれている。「SHERLOCK シャーロック」の「ピンク色の研究」にどんなふうに語られざる事件が入れこんであって、世のシャーロキアンが熱狂したか、とかね。そんなのもう、もう一度原典を読んで語られざる事件をたしかめてから、ドラマを見かえすしかないじゃないですか。
そうやって人は深みにはまっていくんだな(笑)
Posted by ブクログ
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おもしろかった❗️
ほかのかたのレビューにもあるように、ドラマ「SHERLOCK」のパスティーシュ短編集でした。知らずに読んだけどすぐにあれ⁇似てる⁇と思いました。ドラマの脚本かと思うほどよく描けていてとてもおもしろかったです☆ドラマを見てるかたならぜひぜひオススメしたいです。
お気に入りは題名にも
...続きを読むなっている、ジョン、全裸連盟へ行く、ですね☆欧米あたりには本当にそんな連盟がありそう(笑)いやー大当たりの作品でした
Posted by ブクログ
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2019/12/24
BBC版シャーロックにドハマりで調べまわったらこんな本を見つけた。
あまりにいい出来で私の脳内ではこれが正式な彼らの歴史として刻まれそうです。
なるほど象がおったってそういうことですか、と。
実際ドラマの新作はもうほぼ期待できないのだし、この調子で私の未来の空虚を北原さんが埋め
...続きを読むてくれたらいいのに。
巨大な敵と対峙して彼らを取り巻く環境が大きく変わるシリアスな回より、日常の一コマのような軽い物語が続いてくれる方がうれしい。
このシリーズがじゃんじゃん続くと願ったりかなったりなんだけどなぁ。
Posted by ブクログ
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私はコナン・ドイルが書いたホームズ物語(正典:短編56、長編4)が大好きで、正典中にある「語られざる事件」(注2)をテーマにしたオーソドックス(正統派)・パスティーシュ(注1)も大好きです。
そして、本書は良くできた「語られざる事件」のオーソドックス・パスティーシュであり、英訳して逆輸出しても面白い
...続きを読むのではないでしょうか。
もちろん、「ドイルならこういうテイストでは書かないだろうなぁ。」と思われる作品もありましたが、そこに作者の北原さんらしさが表れていて、むしろそれが面白かったです。
意外だったのは、収録作品6編中少なくとも4編は他の作家も手がけた「語られざる事件」でありました。そもそも執筆難易度が高いオーソドックス・パスティーシュ。さらにその上に他の作家の作品とも比較されうるわけですが、例えば、某「語られざる事件」についは短編の名手エドワード・D・ホックも書いていますが(『エドワード・D・ホックのシャーロック・ホームズ・ストーリーズ』(原書房)に収載)、個人的には本書の方が好みでした。
このように他のパスティーシュ(注2)とも比較できる楽しみもあり、もちろん、その「語られざる事件」に触れている正典を読み直す楽しみもあるので、この世界に興味を持たれた方はまず本書から入ってみるのもいいでしょう。
(注1)オーソドックス(正統派)・パスティーシュとは、本書解説にもあるとおり、「正典と同じテイストの贋作」を目指した作品で、特に「書き手がコナン・ドイルの文体やキャラクター、設定、構成を正確に再現したため、正典と区別のつかないところまで達したもの」。
(注2)「語られざる事件」とは、「正典中でワトスンが事件名や事件があったことを書いてはいるが、その中身に触れていない事件のこと」。短編集で有名なものに、(北原さんがお手本にした)ドイルの息子アドリアン・コナン・ドイルとジョン・ディクスン・カーの共著『シャーロック・ホームズの功績』(ハヤカワ・ミステリ)があり、また、『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』(創元推理文庫)を始めとするジューン・トムスンの諸作も代表的な「語られざる事件」のシリーズです。
Posted by ブクログ
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