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Posted by ブクログ
気に入りの深木さんの新しい文庫本が発売されたので早速購入。
今回ははじめての海外、フランスが舞台。
交通事故で妻は亡くなり、生き残った夫は心を病む。セラピストによって心を癒し再婚する。新妻を伴い自身の領地へ戻る。
螺旋階段の底、地下に閉ざされた墓所のある邸で暮らすふたり。
都会から離れ思うところのある妻と、同じ頃、村では次々と少年が行方不明になる。
こういった物語。
サスペンスなので少年の行方不明事件の犯人はわかっている。
この作品の肝はそこではない。
物語全体をしっかり注意して読めばわかる仕掛けがある。
わたしは仕掛け自体には気づいていたのだけれど、読みが浅く混乱してしまった。
舞台がヨーロッパで、設定が現代ではなく、邸にいる使用人の女性の雰囲気描写などが「レベッカ」を髣髴とさせる。
いかにもミステリアスな雰囲気に包まれており、深木さんはこういった作品も書くのだなと作家深木章子の底しれなさを窺わせる。
読んだとき、フランスで愛しいひとをシェリーと呼ぶことを知らず、名前がおかしなことになっていると混乱してしまった。
ダーリンみたいな感じで読めば良かったのを、シェリーを人名と捉えてしまい、これ誤植じゃないのと頭を疑問符で一杯にしてしまった。
無知なので仕掛けでないところで勝手に混乱してしまう。
深木章子さんは何故かまだそれ程話題にもならず評価も十分ではないと感じるが、わたしは深木章子さんはもっと評価されて然るべき作家さんだと思う。
今回も面白く読める、深木さんでははじめてのゴシックな魅力のある一冊だった。
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