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二宮光二郎七十五歳、元理科教師で趣味は分解。大抵の故障はすぐ直す。ただし最近頭の調子がイマイチで、家族はちょっと困ってる。そんな俺のじいちゃんが、芝刈り中の老人を刺したって!? クセありじじばばも巻き込み、浪人生活まっさかりのかけるは、真犯人を捜せるのか。「二人で一人」の迷探偵が大活躍!
※本作品は 2015年7月24日~2017年6月15日まで販売しておりました単行本版『分解日記 光二郎備忘ファイル』の文庫版となります。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
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Posted by ブクログ
二宮光二郎(75)は、元理科教師で趣味は分解。最近少し記憶があやしい。そんな光二郎が、草刈り中の老人を刺したという話家族のもとに飛び込んできた。冤罪を晴らすため、孫であり浪人生のかけるは家族と、周囲のじいさんばあさんも巻き込んで光二郎と奔走する。
大山さんのお話は、どれもキャラクターが魅力的です。
この本の主人公の光二郎とかけるもそうですが、世間ずれしていなくて、皆どこか生き辛そうに見えるのに、不思議とするすると世の中を渡っていて、優しく希望があって。読んでいるほうまで優しい気持ちになれます。
光二郎は自分の興味に正直で奇矯なふるまいをする自由人ですし、かけるはいまいち覇気のないふわふわした浪人生ですし、その他の登場人物もそれぞれ欠点もあるのですが、根本はみんな善人なんだろうなと思え、突出した悪がいないのが癒されます。
私はかけるの母(光二郎の息子の嫁)の雪絵が好きでした。おおらかで素敵なお母さんです。
キャラクターの話ばかりになってしまいましたが、ストーリーもパズルのピースがすっきりはまったようにあるべき所に収まって気持ちがいいです。
序盤はスローペースでしたが、終盤にかけて、絡まったひもが解けていくような爽快感が魅力的でした。
祖父と孫のコンビのミステリはこんなのも。安楽椅子探偵ものです。
→『交換殺人はいかが?』(光文社文庫)/深木章子
Posted by ブクログ
理科や数学の先生で、良い意味で変った人を何人か思い出す。
頭の中に独特の回路を持っているのだろう。
二宮光二郎・75歳は、元中学校の理科の先生で、なんでも分解して直してしまう。
無口だが、たまにしゃべると何言ってるのか解らないし、突然猛ダッシュしたりする。
行動は奇矯だが、一本筋の通った人間で、そしてとても優しい。
いいなあ、好きだなあ、大山さんの描く、こういう“変わり者”キャラ。
いろいろ秘密を抱えている、シルバー人材センターの老人たちも個性的。
“老人の勝ち組”って、あまり考えたことがなかったが、自分は負け組みだと思う人からは、勝ち組はまぶしく見えるのだろう。
当たり前に受け取っている時には気づかないことがある。
光二郎も、何か思うところあったのだろう。
新しい旅立ちを応援したい。
おじいちゃんやおばあちゃん、プラス、浪人生の男の子の孫って、とってもいい取り合わせ!
しかし、相棒…って言うほど役にたっていたか、かけるよ!もっと頑張れ!(笑)
嫁の雪絵さんや、杉波署の警察官たちも良かったです!
続編が出ているので、早く読みたい。
Posted by ブクログ
七十五歳で、元理科教師の二宮光二郎。趣味は分解。
近頃、短期記憶があやしくなってきており、本人もそれを自覚している。
そんな光二郎が、傷害事件の容疑者に…。
人の優しい目線があふれている。
年のせいか、やさしさに触れると、すぐにウルウルしてしまう。
人、生きものは究極の孤独な存在だ。
「ワタシ」は「アナタ」に、「アナタ」は「ワタシ」になれない。
「ワタシ」の中に誰かが入り込んで、「ワタシ」の思考を読み取ってくれたとしても、
「アナタ」の思考にはならない。
そんな、限界のない孤独の中にいる生き物たち。
昔、「ウサギは寂しいと死ぬ」という話があった。
これは、間違いなのだそうだ。でも、人は寂しすぎると死ぬ、と思う。
孤独の中で生き延びていくには、その孤独を受け入れる強さを持つか、
少しでも、人とつながって、そのやさしさに触れて、孤独を薄めていくしかないと思うのだ。
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