肝、焼ける

肝、焼ける

726円 (税込)

3pt

31歳になった。遠距離恋愛中、年下の彼は何も言ってくれない。不安を募らせて、彼の住む町・稚内をこっそり訪れた真穂子は、地元の人たちの不思議なパワーを浴びて、なにやら気持ちが固まっていく――。30代独身女性のキモ焼ける(じれったい)心情を、軽妙に描いた小説現代新人賞受賞作を含む、著者の原点、全5編。

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肝、焼ける のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自己中心的・自惚れ・自意識過剰・コンプレックス・頭でかち
    愛情不足・恋愛下手・言葉遊びな感じ。

    「田村はまだか」にもハマったが、こっちに鞍替え。
    言葉のチョイスがとても面白い作者さんだと思う。

    伊坂とか村上とかの「センスに自信ありです皆も感じ取って!」のと違って、
    スッと自然にコトバが頭に響く。

    0
    2016年12月06日

    Posted by ブクログ

    稚内が舞台なので読んでみました。稚内にしてはずいぶん汗がべっとり感じられる暑い日の話でした。他の話も色んなタイプの女性の焦ったい話でしたが、意識高い系気取りの今時の人ではないので落ち着いて読めました。「一番下の妹」は映画みたいな話で好きです。そして解説が良かったです。こんなに深く読み込めなかった。

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    面白かった。タイトル作は稚内の風景と方言が印象的。巻末の一編は豊富温泉が舞台で、道北に地縁がある者としては嬉しい。

    すぐには理解しがたい登場人物の言動など、引っかかりを随所に感じさせながら読ませる。モヤモヤした言葉にならない感情を身体や小道具への微細な視点で表現し、明確には語らない。ハッとさせられ

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    30~40代女性の心情を描いた短編5編。言葉選びが巧みで、もうそうとしか表現しようがないくらいに目に飛び込んでくる。脳内で映像化される。
    標題作は心臓を鷲掴みされた感覚だったが、他にも毛色の違った良作が鎮座しております。

    0
    2021年05月14日

    Posted by ブクログ

    豊﨑由美の書評を読んで、何が心に引っ掛かったのかは忘れたけれど、名前だけは忘れずにずっと気にしていた本を、やっと読んだ。
    うん。やっぱり読みたかった本だ。

    主人公はどれも30~40代の独身女性で、結婚をするかしないか、職場の位置関係(お局さまとの関係)で悩んでいたりするのだけれど、そういう表面的な

    0
    2014年08月03日

    Posted by ブクログ

    『田村はまだか』の朝倉かすみさんの、短編5作を含む処女単行本。表題作の「肝、焼ける」とは激しいじれったさを表す北海道方言。31歳の真穂子は、遠距離恋愛になってしまった24歳の彼・御堂くんのいる稚内の気持ちを確かめたくて、唐突に彼のいる稚内に訪ねてきてしまう。ところがいきなり行ってもすぐに会えるわけで

    0
    2014年03月29日

    Posted by ブクログ

    生きるって痛いんだ。
    生きている以上、たとえ自覚していても
    直すことができない痛みを人は持っている。

    切なくて、笑えて、なんだかいとしくて。
    大人の女性、私にも、友人にも、大いに
    当てはまるところがあると感じながら
    読み終えた。

    0
    2012年11月05日

    Posted by ブクログ

    うーん、レビューが難しい。
    こういう日常生活の中のちょっとした感情のほころびみたいな話は実は苦手であんまり読まない系統の話。
    だから、短編集のはじめのほうは、うーんという感じで読み飛ばしていたんだけど、コマドリさんのことに若干捕まる。

    なんの変哲も特徴もない普通であり続けた女性のこれまでの人生の話

    0
    2012年02月18日

    Posted by ブクログ

    なかなか良かった。
    デビュー作のコマドリさんんことも肝、焼けるも。
    どちらも三十路を越えた女の話。
    真穂子の年下の恋人との関係にやきもきするさまはリアル。
    コマドリさんの三十路を超えても処女な乙女おばさんもリアル
    ぞっとするくらいに。

    解説の豊崎さんのコメントも好きです。

    0
    2011年11月04日

    Posted by ブクログ

    面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
    だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?

    0
    2011年06月28日

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