けんぐゎい

けんぐゎい

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、時代小説の新しい扉! 第175回直木賞受賞作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    けんぐゎい
  • タイトルID
    :
    2241068
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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けんぐゎい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやいやいやいや、そう来るとは。
    疱瘡で身体中に痣ができてしまったふゆの人生。おっかさんを恨むことなく真っ直ぐに生き、産婆となり神さまよりも神さまと呼ばれ生きていく。不条理なことが沢山書いてあるのだけれど、次が知りたい、読みたくなる。難しい漢字や表現が多々あるが、それでも次を読みたくなる。とても面白く読んだ。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    これぞ直木賞!
    醜女をヒロインにして成功した小説はとても少ない。美女をヒロインにすれば「誰もが振り返る美女」と書くだけでだいたい想像できる。
    しかし、醜女を魅力的に描くには筆者の描写力が必要になる。そこがさすが朝倉かすみ先生である。
    この「けんぐゎい」のヒロインふゆは、全身にあばた(痘痕)のある醜女として描かれているが、だからと言って心が美しいとかコミュ力に秀でているとかそういうわけでもない。
    自分の内面のコンプレックスと向き合い、いわゆるフレネミーな家族や友人たちと受け流しながらつきあい、目立たぬように毎日を過ごしていく。

    その日々に起きた事件が、ふゆの運命を変えていく。
    けんぐゎい(圏外)のふゆがたどり着いた天職とは…

    エロもグロもあり、映像化は不可能と思われるので、ぜひ本でこの文章を感じてほしい。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    女の内から起ち上がる濃密な文体に酔う
    優男の亭主は誰彼構わず精を放つくせに己の分身を認めない
    男の内を現すような空疎な様は哀れで滑稽である
    吊るされるが良い
    主人公は使われる肉から、自ら思い動く主体へ変わりゆく
    作者の語りに乗るが良い

    0
    2026年10月05日

    Posted by ブクログ

    最初はちょっととっつきにくくてはじめの1/3くらいは戸惑ってたがそこからは一気読み。読んでよかった。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    りよとヒデさんのくだりが一番泣けてすごく好き。
    あとはふゆがガストホイスをつくるところ。
    そしてみんなのお守り袋。

    人はただこの世界に生かされているものなのかもしれないけど、そこにはたしかに生きている自分の味がある。一人ひとり違う、生まれ持った何かと人生の中で培った何かが合わさった独特な味が。
    わたしもそう思いたい。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    ひらがなが多く読みにくいなと読み進めると…馴染みのない難しい言葉が出てきたり、全く馴染みのないキリスト関連のかな文字が出てきたり、テンポが悪くストーリーにうまく没頭できず、モヤモヤした。主役のふゆさんが中盤くらいから報われはじめ、光の当たる世界へ話が進んで安心した。
    面黒いって言葉遊びが面白かったなぁと思います

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    Audible 化を心待ちにしていた作品。ナレーションがはまっていて、特に前半は陰鬱としているのだが、面白く聴けた。宗三郎って何やねんとなりつつ、昔の男は誰もこんな感じなのかなとガッカリする。後半前向きになって、少し安心して終われるのは助かる。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    独特の言葉づかいや表現でわかりにくいうえに、終始気持ち悪い。気持ち悪いを突きつけられる感じ。この本がどう分類されてるのか知らないけど、個人的にはホラー。
    ただ、人間のどうしようもなさみたいなものを生々しく描きながらも、人間嫌いではないだなって伝わってくるような。人それぞれ嫌なところも変なところもあるけど、一旦「良し」としてくれる温かさがある。でも自分を攻撃してくる人は許さなくていいんだっていう強さもあって。ホラーでもあり、成長譚や英雄譚的な感じもある。
    多分誰もが持っている(持っていたことがある)自分の中のユニコールを、ちゃんと味方にして、時々は声を聴くのも大事よね。

    0
    2026年10月06日

    Posted by ブクログ

    利発だが顔に酷い痘痕(あばた)を持つ姉のふゆ。美貌に恵まれつつも逆上せ癖のある妹のりよ。幼くして父を亡くした姉妹を待ち受けていたのは、あまりにも理不尽で暗い江戸の社会構造だった。
    特に手習師匠の養子・宗三郎の禍々しく歪んだ性癖と、自分の欲望をどこまでも正当化する身勝手な不気味さには絶望すら覚える。

    しかし、物語は「昔の女の悲劇」では終わらない。現人神と崇められる女医者との出逢い、そして命の誕生を経て、ふゆは自らの意志と知性で「自我」に目覚めていく。
    読書中、朝倉かすみさんの一種独特で鋭利な言葉選びに何度も心を撃ち抜かれた。
    「おっかあの『にちゃにちゃ』とした執着と、気持ちの浮き沈みに溺れて生きる弱さ」
    「ふゆの心の中に棲む『真白と真黒』という、深層心理の凄絶な対比」
    ルッキズムや貧富、地頭の良し悪しによって「圏外」や「真ん中」と区分けする世間の勝手な線引き。
    だが、そんな線引きをすること自体がおかしい。誰もが等しく、ただ必死に生きている。

    生物学的な道理と人間の割り切れない感情の衝突に胸を締めつけられ、宗三郎のサイコパスぶりに激怒しながらも、「自分の胤は残したくない」という一線に奇妙な救いを見出す。

    誕生した生命の前で、言葉が消えて涙があふれるあの瞬間。人間の愚かさや欲望を遥かに凌駕する命の無垢さと尊さに、生きることの根源的な肯定を感じずにはいられなかった。

    人生に当たりもハズレもない。まさに「禍福は糾える縄の如し」。
    もし運悪くハズレの籤を引き当ててしまったのなら、神社の木にくくりつけて「そんなことありましたっけ?」とすっと忘れて帰ってしまえばいいのだ。
    世間の不条理なレッテルも、内なる黒さも引き受けた上で、自らの足で生の尊厳を獲得していくふゆの姿。時代小説の枠組みを軽々と超えて、現代を生きる私たちの魂を強く揺さぶる怪作だった。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    独特の語り口と描写が、主人公の劣等感を際立たせています。女性の性との関連性があり、読み進めるには勇気がいる部分もありました。江戸時代には今はない、階級や女性を軽視するなどが日常茶飯事だったのかも(もはや固定概念)しれません。
    生まれ持った場所や育った環境で今後の人生がほぼ決まる悲しい背景もありつつ、今まで読んだことのない不思議な世界観が広がっていました。

    オノマトペや擬音•擬音語がちょっと苦痛に感じることもあるけど慣れると面白い。
    後半は世界観にはまり、あっという間に読み切りました。

    0
    2026年10月02日

けんぐゎい の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    けんぐゎい
  • タイトルID
    :
    2241068
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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