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Posted by ブクログ
表紙とタイトルのインパクトにつられて購入しました。四半世紀以上前の作品とは思えないくらいみずみずしく読めた作品でした。他人の憎悪や執着がこんなにもリアルに迫り来る作品は初めて読みました。読んでいる間、ずっと心臓が痛かった。ラストにつながるシーンはほんとにゾクゾクしました。蝶の姿は当分見たくない。
「自分はだれだ?」だれもが思うアイデンティティについての疑問を、こんなにも、悲しい形にしてしまうのは残酷だと思いました。裕司がこれからどう生きていくのか。知りたいけれど、知りたくない気もします。いつか彼が記憶を完全に思い出したら、彼はしあわせになれるのでしょうか。
Posted by ブクログ
20年も前の傑作がこうして読めるのはありがたい。夢中で謎を追っていた。最後の終わり方も良い。なぜ彼は似ていたのか。本当に似ているのか。あの断片的な記憶はどこまで正確なのか。想像が尽きない。
あらすじ(背表紙より)
五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母親は自室で縊死していた。夫婦喧嘩の末、母が父を階下に突き落とし自死した、それが警察の見解だった。現場に居合わせた僕は事件の記憶を失い、事業を継いだ叔父に引き取られた。十年後、怪しいライターが僕につきまとい、事件には別の真相があると仄めかす。著者長篇デビュー作、待望の復刊!
Posted by ブクログ
全編〝僕〟の一人称で進む物語。
「君はいったい誰なんだ。」突然現れた髭面にサングラスの謎の男と共に、自分のルーツを辿る中学生男子の物語。
母の死、植物状態の父…過去に起こった事件の真相から浮かび上がる〝僕〟は…誰。
事件後、記憶を失ったらしい〝僕〟は、父親の弟、叔父の家の世話になっている。
事件が見えだすと〝僕〟の姿も見えてくる。
「僕は誰?」
〝僕〟のみの視点で、終始一人称なので、文体としては少々退屈。
後半に進むにつれ、展開にもややクールダウンがいなめない。
資産家、別荘、幼馴染、謎の男、死、遺産…
ミステリーだけど、良くあるパターン。
ライトノベルな一冊。
2017.07.03
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