僕の殺人

僕の殺人

726円 (税込)

3pt

3.6

五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母親は自室で縊死(いし)していた。夫婦喧嘩の末、母が父を階下に突き落とし自死した、それが警察の見解だった。現場に居合わせた僕は事件の記憶を失い、事業を継いだ叔父に引き取られた。十年後、怪しいライターが僕につきまとい、事件には別の真相があると仄(ほの)めかす。著者長篇デビュー作、待望の復刊!

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僕の殺人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    5歳のときに別荘で事件が起きた。
    母親は自室で首を括って自殺。
    父親は階段から転落して一生昏睡状態に。
    そして現場にいた僕は当時の記憶を失ってしまった。

    10年後、事件の真相を追うフリーライターの男が現れた。男は、事件には封印された秘密があり、それには僕自身が大きく関わっている、と仄めかす。
    いっ

    0
    2017年05月16日

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトルのインパクトにつられて購入しました。四半世紀以上前の作品とは思えないくらいみずみずしく読めた作品でした。他人の憎悪や執着がこんなにもリアルに迫り来る作品は初めて読みました。読んでいる間、ずっと心臓が痛かった。ラストにつながるシーンはほんとにゾクゾクしました。蝶の姿は当分見たくない。

    0
    2017年04月30日

    Posted by ブクログ

    20年も前の傑作がこうして読めるのはありがたい。夢中で謎を追っていた。最後の終わり方も良い。なぜ彼は似ていたのか。本当に似ているのか。あの断片的な記憶はどこまで正確なのか。想像が尽きない。
    あらすじ(背表紙より)
    五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母

    0
    2017年04月03日

    Posted by ブクログ

    15歳の僕。5歳の時に母の自死、父の階段転落事故からの植物状態という事件の後、それ以前の記憶を失っていた。
    「君はいったい誰なんだ。」
    事件を知る男の問いかけにその解答を探し始める。
    太田さんのデビュー作とのこと。
    謎めいた書き出しと思わせぶりな記憶障害。この少年が犠牲者で加害者でトリックそのもので

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    自分が何者であるのか。
    多数の人が悩むことなく答えられる問いに答えられないこと。
    それはとてつもないストレスではあるけれども、世の中には知らない方が幸せなこともある。
    すべてを知りたい気持ちもわかる。
    知らなければよかったという後悔もわかる。
    彼は事件の被害者であり加害者であり証人でありトリックであ

    0
    2020年03月05日

    Posted by ブクログ

    全編〝僕〟の一人称で進む物語。
    「君はいったい誰なんだ。」突然現れた髭面にサングラスの謎の男と共に、自分のルーツを辿る中学生男子の物語。
    母の死、植物状態の父…過去に起こった事件の真相から浮かび上がる〝僕〟は…誰。
    事件後、記憶を失ったらしい〝僕〟は、父親の弟、叔父の家の世話になっている。
    事件が見

    0
    2017年07月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何となく読んできて
    多重人格で主人格が隠れてる話なのかな?
    なんて考えてたけど
    全然違った 笑

    とっても辛く悲しい話だった。
    自己中な大人たちに
    好き勝手にされた子供たち。
    本当嫌な奴ら。
    結末もなんだか悲しい終わり方。
    後味は良くない。

    0
    2023年04月11日

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