小説作品一覧
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4.5ニッポン×ミステリ! 名探偵は留学生!! 精南大学の男子寮《獅子辰寮》の代表となった長瀬秀次は、四月から二回目の三年生。取得単位は絶望的だが、寮での人望は厚い。同室となるのは、アメリカ Los Angeles出身のケビン・マクリーガル。本来なら、一年生からの付き合いで気心の知れた平塚優作がルームメイトになるはずが、所属するゼミの雄島総一郎教授の一存で決まった。ギリギリの成績で教授に弱みを握られている秀次に拒否権はなかった。 桜満開の三月の終わり、大学の旧学生会館で死体が発見された。第一発見者の寮の後輩が、警察に連行され事情聴取を受けたという。後輩の無実を晴らすことはできるのか──? 「ミョーデス!」日本の文化が大好きなだけでなくすぐれた洞察力を持つケビンと、なにかと巻き込まれがちな秀次が、いつの間にか探偵コンビに!? SAKURA! FUJISAN! CHA! SUKIYAKI! KYOTO! 日本の名所名物を巡る数々の事件の謎を解く、キャッチーな本格ミステリ。 日本文化×ミステリ 新たな魅力の扉を この物語がひらく ──書評家・三宅香帆さん絶賛! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ナゾトキ・ジパング』 の文庫版となります。
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4.1「主人公が少しだけ他人と心を通わす様が、 わざとらしくなく無理がなくて、好きです。」 ――沖田修一(映画監督) できないことは、できません。 やりたくないことも、やりません。 他人に感情移入できない26歳の三葉雨音は、 それを長所と見込まれ、お年寄りの病院送迎や お見舞い代行の「しごと」をはじめる。 聞き上手な80代セツ子、 手術の付き添いを希望する40代の好美など 依頼人は様々。空気を読まない三葉だが、 行動に変化がみられていく――。 めんどうだけど気になる三葉から 目が離せない。 解説:沖田修一 【著者からのコメント】 「雨夜の星」は目に見えません。 でもたしかにそこにあります。 空気を読むという言葉があります。 空気は目に見えません。 見えないけれどそこにあるものは、 良いものとはかぎりません。 その場の空気を読むことばかりに心を砕き、 いつのまにか決定的に間違った方向へ 進んでいくことだってあるのです。 空気は読むって、そんなに良いことなんでしょうか? そんなことを思いながら書きました。 【主な登場人物】 ◆三葉雨音 26歳。職業はお見舞い代行。 他人に興味がない。 ◆霧島開 三葉の雇い主。 喫茶店の店主で、ホットケーキが苦手。 ◆リルカ スナックで働く、 感情豊かで共感能力が高い霧島の彼女。 ◆星崎聡司 三葉の元同僚。 湯気の立つ食べものが苦手。失踪中。 【依頼人たち】 ◆田島セツ子 病院への送迎。聞き上手な80代。 ◆権藤 肝臓の病気で入院中の70代。 因縁の相手。 ◆清川好美 手術の付き添い。 配偶者なしの42歳。 日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、 SPURほか各メディアで紹介されました! (2021年単行本刊行時)
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4.0神道のはじまりより遥かに古い、大規模神社の真の起源を知りたい。元新聞記者の著者は鎮座地の〝大地の履歴〟に着目。たとえば光り輝き、役立つ道具ともなる鉱石の産出。たとえば湧き出る清水、温泉。そして巨岩。火山帯ゆえに表情豊かな列島に暮らした旧石器人・縄文人がそれらの神秘に出会って何を感じたか。聖地と二大構造線の関係は? 現地調査と考古学、神話を網羅した史料探求による綿密な考察は地歴ファン必読。「目からうろこだった」と読者から絶賛された『聖地の条件』を改題して文庫化。 ※本作品は2021年8月に小社より刊行された単行本『聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史』を文庫化に際し、加筆修正を行い改題したものです。
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3.9あの号泣の名作『無人駅で君を待っている』の 著者・いぬじゅんが贈る、最新書き下ろし・超感動作! あなたが最期に食べるのは―― 忘れられない「あの日」の思い出ごはん。 婚約破棄され職も失った季俣埜乃が立ち寄ったのは、キッチンカー「FINE(フィーネ)」。 イタリア語で「終わり」を意味する店名には、 「人生という旅の最後に、思い出の料理を出す」 という、店主・神代悠翔の思いが込められている。 彼が提供する懐かしい味は、傷心の埜乃を癒やすが……。 訪れる客に最後の晩餐を提供する不思議なキッチンカー。 そこは、人生という長い旅を終えようとする人たちとの切ない別れを優しく包み込む場所。 でも、なぜ人は、不思議とそこに導かれてしまうのか―― 五年前のある悲しい事故が、人を繋ぎ奇跡を起こす……心揺さぶる愛と再生の物語!! 感涙必至のヒューマンファンタジー!
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4.0日本社会に対する「警告の書」。 公安調査庁は警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小・最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太が、ある日のジョギング中、偶然目にした看板から国際諜報戦線に足を踏み入れることに。“ミス・ロレンス”こと西海帆稀とともに、神戸に暗躍する謎のウクライナ人を追跡する―― 〈インテリジェンスにあまりに無頓着だった日本社会に対する「警告の書」として本書を読むべきだろう〉――ジャーナリスト・後藤謙次氏(解説) 【「ウルトラ・ダラー」シリーズ・スピンオフ】 ※この作品は単行本版『鳴かずのカッコウ』として配信されていた作品の文庫本版です。
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3.7被害者の生死を決める残虐なゲームが仕掛けられた。 「賢者」を名乗る犯人は、塔子を参加させるよう要求。 一連の事件は、塔子の実家に届き続ける脅迫状とも絡んでいて!? 鮎川賞作家・麻見和史が贈る本物の推理と興奮。 大ヒット「警視庁殺人分析班」シリーズ文庫最新刊! ★★★★★ 『賢者の棘』あらすじ 刑事・如月塔子の実家に届き続ける脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。「賢者(ワイズマン)」を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子を捜査に参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!? シリーズ累計80万部突破の大人気警察ミステリー!(講談社文庫)
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4.4喫茶店「マーヌル」には、言葉をしゃべるずんぐりむっくりの猫がいる。マヌルさんと名乗る猫は人間をやめてマヌルネコになり、喫茶店の片隅で占いをやっているらしい。しかし占いの腕はなく、気の赴くままに占い、適当なアドバイスを繰り広げるだけ。にもかかわらず、迷える人々は今宵もマヌルさんの元を訪れる……。 がんばりすぎて疲れがちなあなたのために、マヌルさんが「人生をちょっと気楽に生きる方法」を教えてくれます。
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3.9全てのまばたきが、伏線。 『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は妊娠していることが判明する。寝たきりの愛華は誰に妊娠させられたのか? 病院は騒然となり、政治家である愛華の父は激怒するが、前代未聞の事件はマスコミに報道されて世間の知るところとなる。真理亜は真相を探るべく、話すことができない愛華のまばたきを通して彼女の”声”を聞くが―― 社会派ミステリーの旗手が人間の尊厳と命の倫理に迫る、新たなる傑作。 ※この作品は単行本版『アルテミスの涙』として配信されていた作品の文庫本版です。
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4.1200万部突破の大人気シリーズ、最新傑作! 二つの傷跡。抜かれた血液。 犯人は……吸血鬼? 東久留米市の公園。荒川の河川敷。 そして、東京湾の沿岸。 三つの場所で相次いで見つかった遺体。 被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、 ほぼすべての血液が抜き取られていた……。 まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人。 捜査一課の桜井公康から内々に相談を受けた 天才医師・天久鷹央は、事件解明に動き出す。 現役医師による本格医療ミステリー、書き下ろし最新作! 〈目次〉 プロローグ 第一章 吸血鬼連続殺人事件 第二章 水晶の吸血鬼 第三章 血に溶けた罪 エピローグ
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4.2“この物語に騙されるな!” 無数に仕掛けられた伏線が大逆転を呼ぶ! 「お前の弟は殺されたのだよ」 死期迫る母の告白を受け、疎開先で亡くなった弟の死の真相を追い大学教授・仲城智一は千葉の寒村・山蔵を訪ねる。 村一番の旧家妙見家の裏、弟の亡くなった龍神池に赤い槍で突かれた惨殺体が浮かぶ。龍神の呪いか? 座敷牢に封じられた狂人の霊の仕業か? 怒涛の伏線回収に酔い痴れる伝説のパーフェクトミステリ降臨。 〈トクマの特選!〉 イラスト やまがみ彩 〈目次〉 第一章 飢えた群れ 第二章 龍の生贄 第三章 C=16調合法 第四章 殺意のとき 第五章 キ裂破局(クラック・カタストロフィー) 解説 三津田信三
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3.0手帳を置いても、刑事は刑事だ! ラブラドール・レトリバーのナインと山小屋で暮らす元刑事・村瀬の前に、突然見知らぬ青年・秋山亮が現れた。 「悪いが、しばらくの間、彼の世話を頼む」と書かれた手紙を持って。 手紙の主は、京都左京署時代にコンビを組んでいた刑事・柳智也。 元相棒の勝手な振る舞いに戸惑う村瀬は柳に連絡を取ろうとするが、まったく電話に出ない。 嫌な予感を覚えつつも、預かる理由が分からないまま、秋山の面倒を見る羽目に――。 柳の身を案じ、ひとりで捜し始めた村瀬は、なぜか京都市南部に古くから大きな勢力を持っている暴力団・条南興業から圧力をかけられる。 さらに、条南興業の敵で、北部を縄張りにする北天会のナンバー2である阿佐井峻が姿を見せ、村瀬を手助けすると言い出した。 いったい理由はなんなのか? 困惑する中、村瀬の後輩刑事・三島翔太から電話が入る。 「秋山亮が死体で見つかった」と――。 預かっている青年と殺された男は、同姓同名の別人なのか? 真相を追う村瀬に、手帳を置いた原因となった発砲事件が立ちはだかる。
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4.0氷点下40度×放射能極限サバイバルが今始まる! 核実験に巻き込まれた7人の調査員。北極海で孤立した彼らの運命は――資源探査会社に勤める郷田裕斗は、海底油田の探査のために北極の基地にいた。仲間は同僚や、アメリカ人の準石油メジャーのオブザーバー、海洋学者、そしてカナダ系イヌイットたち。ある日、北極海の水中で核実験が行われる。だが、郷田たちはまだそのことを知らず、いつの間にか孤立していたのだった。通信機器の故障により外部との連絡は取れず、リード(氷の割れ目)は増え続け、燃料と食料も刻一刻と減る中、ついに精神を追い詰められる者まで現れて……。大国の思惑と駆け引きに巻き込まれた郷田たちは、氷の世界で生き残ることができるのか。
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4.2天才女子高生(ミミズ人間)が謎を解き明かす! 著者史上最強! 衝撃のスラッシャー小説×本格ミステリ!! 「読まないと損するレベルで優れている」 乾くるみ(小説家)絶賛!!! こんな小説、はじめて!? 特殊設定×多重解決ミステリ 自殺した妹・リチウム(ミミズ人間)の仇を討つために、 刑事になったヒコボシ。事件を追いながら、 リチウムを自殺に追い込んだ連中の尻尾を掴み、 破滅させてやろうとたくらむ。 事件の謎を解くのは、 天才的な推理力を持つ女子高生探偵・マホマホ。 しかし、彼女はヒコボシに監禁されていて……。 文庫化に際し大幅改稿、著者渾身の本格ミステリ大作! 解説/乾くるみ カバーイラスト/ふみふみこ 目次 ミミズ人間はタンクで共食い アブラ人間は樹海で生け捕り トカゲ人間は旅館で首無し 水腫れの猿は皆殺し 後始末 解説 乾くるみ
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3.5警官がモグリの副業で性風俗店を経営しているとのタレコミが。調べてみると本当だった。しかも大繁盛している。同僚が観て見ぬフリをしていて、それをいいことにかなりのサービスをやって評判だった……。その警官は、仕事は真面目で警察情報をヤクザに流している形跡はない。「本人にはやんわりと説得するから、事を荒立てないで欲しい」と錦戸は言われるが、彼は納得出来ない。しかし、そのその風俗店で、風俗嬢の殺人事件が発生。「ドイツで起きた『フリッツ・ホンカ事件』に似ている」と錦戸。彼の頭には世界中の猟奇殺人事件がデータベースのように入っている。超エリートらしく緻密に捜査方針をたてた錦戸だったが、またぞろ榊鋼太郎ら超庶民が一枚も二枚も噛んできて…。他、女子高生誘拐、ネット殺人、オレオレ詐欺を扱った全四編。エリート思考と庶民派人情のぶつかり合いが意外や意外、難事件を解決に導く異色警察小説第二弾!
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-事件を操る指揮者(コンダクター)は誰だ!? 二つの事件が結びついたとき、衝撃の真実が浮かび上がる! 本書読了後には、目次を読み返して戴きたいし、このカバーもじっくりと眺めてみて欲しい。 〝よくできたミステリ〟であることが、なお一層理解できるだろう。 四半世紀に及ぶ作家活動で培った技と知見を注ぎ込んだ一冊がこの『立証』である。 最後の最後のエピソードまで堪能されたい。 ――ミステリ書評家・村上貴史氏(解説より) 大学教授の針生田がタイ人留学生ヤンに対する強姦未遂容疑で逮捕された。 針生田はヤンに誘われたと反論、結果は不起訴となった。 ヤンから相談を受けた弁護士の香月佳美は、針生田に対する民事訴訟の準備を進める。 その後、埼玉で起きた放火殺人の被害者女性に針生田が二百万円を 振り込んでいたことが判明。だが事件直後、針生田は何者かに殺害され……。 〈目次〉 第1章 華やかな開演(オープニング) 第2章 疑惑 第3章 焼殺 第4章 反撃 第5章 脅迫 第6章 展開 第7章 鮮やかな終曲(フィナーレ) 第8章 アンコール
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-指先10cmで1億人を熱狂! PCひとつでスターになれる! eスポーツは僕たちの新しい青春だ! 春の季節は大嫌い。青春はいつも他人のもの。 スポーツ強豪校の星海学園の高校一年生、七瀬遊は身体が弱く運動ができない。 運動部のマネジャーにも気が進まない中、不思議なイラストが描かれた 「ゲーム部」の勧誘チラシを発見する。 部員5人を1ヵ月以内に集めなければ部の設立は不可!? ゲーム甲子園で優勝しなければ廃部!? 苦難を仲間と乗り越えられたなら、それは青春だ。 「当たり前の日常を作家が描いたものが小説ならば、 ゲーム(eスポーツ)はすでに我々の日常だ。 もはや小説とは思えない日常のエンタテインメントがここにある」 黒川文雄(メディアコンテンツ研究家)
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-杉廻漕に命をかけた男たちの矜持と侠気。 目指すは江戸! 首尾よく運べば四千両の儲け。逆目が出たら四千両の損。 窮地に立たされた材木商を救う伊豆晋平の奇策に箱崎の貸元が乗った。 迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。 材木商の陣左衛門は途方に暮れていた。 請け負った熊野杉が時化(しけ)で流され、熱田湊にある残りも先払いがないと動かせない。 事情を知った壊し屋稼業の晋平は、話を渡世人のあやめの恒吉につなぐ。 先払いの四千両を恒吉が持ち、杉を江戸に廻漕できれば四千両の見返り。しくじれば丸損。 恒吉は代貸しの暁朗に一切を任せて熱田湊に送り込む。 商人の矜持に渡世人気質が助っ人して、乾坤一擲の大勝負! 迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。
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3.8孤独な老人が出会った若く心優しい女。それは女詐欺師に仕組まれた罠だった。女の裏側を描かせれば一級の著者の文庫書下ろし! 沢田隆が晴美と出会ったのは、近所の居酒屋だった。一流企業を定年後、妻を亡くし孤独に暮らす沢田は、親子ほども年の離れた病弱で薄幸な晴美に心奪われ、しだいに彼女のために金を使うようになった。だが、ふとしたことから沢田は、晴美を留美と馴れ馴れしく呼ぶ中年女性の存在を知る。しかも女性はおかしな部屋の話もするのだ。いったい晴美の真実の姿とは? 彼女は何者なのか? それを知る前に沢田に悲劇が訪れる――。明野ワールド全開! プロローグ 第一章 歳上の男 第二章 歳上の女 第三章 歳下の男 インターミッション 第四章 混沌 第五章 混沌の収束 第六章 破綻 エピローグ解説 内田剛
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4.0発表時62歳、住所不定、無職。文学界を席巻する小説家の原点が待望の文庫化! 五臓六腑を抉る、超弩級のハードノワール誕生! 平成最後に突如現れた、荒ぶる才能に瞠目せよ。(宣伝担当) 紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らに舞い込んだ起死回生の儲け話。しかしそれは崩壊への序曲にすぎなかった――。破竹の勢いで文芸界を席巻する赤松利市の長篇デビュー作であり、第32回山本周五郎賞候補作が文庫化。(解説・吉村萬壱) 第一章 覚醒 第二章 始動 第三章 脱皮 第四章 白光
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4.2購入したばかりの新居に妻と幼い息子を残し、 埼玉から神奈川の藤沢へ単身赴任中の四十代の大手スーパーマーケット副店長の藤沢太郎。 ある日突然、彼の元に押しかけてきた自称「魔法少女アリス」と、 げっ歯類を思わせる小動物の姿をしながら喋る「まるるん」。 叩き出すわけにもいかず、アリスの魔法の修行に付き合い、渋々同居する羽目になる。 そんなある日、家で大人しくしているはずのアリスが職場(スーパー)に現れる。 おまけに、店にくるちょっと事情のありそうな少年と仲良くなっていたり……。 栄転間近だったはずの藤沢の運命は? 日本ファンタジーノベル大賞出身作家が紡ぐ、ファンタジーでもライトノベルでも無い、ねじくれ家族小説。
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-ある事件をきっかけに10年のあいだ人付き合いを絶っていたスカーデイル伯爵ルンデンを、旧友マシューが訪ねてきた。驚くルンデンにマシューは、一向に縁談を承諾しない妹のアメリアを説得してほしいと頼み込む。妹は幼い頃、ルンデンの言うことだけは聞いたからと。 アメリアは不幸な結婚をした親友を見て、嫁ぐと自由にものも言えなくなってしまうと恐れている。自分の両親のように愛情によって結ばれた夫婦になれる伴侶を望んでいるのだが、幼い頃憧れていたルンデンから、愛は子どもっぽい夢の産物だと言われてしまう。それならば自分の三つの願いを聞いてくれれば嫁ぐと言い出したアメリアに、ルンデンは渋々応じるが、彼女の出した条件を叶えようとするうち、半ば死んでいたような心が動きはじめて……
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4.0英国でドラマ化の人気シリーズ、第3弾! アイスランド北部の町、ソイズアールクロークル近くの建設現場で、撲殺された男性の死体が発見された。 被害者は建設業者のエリアス・フレイソン。シグルフィヨルズルに住民登録をしていたため、アリ=ソウルが捜査に駆り出される。 慈善事業にも関わっていたというエリアスだが、自宅からは大金の入ったスポーツバッグが見つかり、同僚からは陰の仕事に手を染めていた可能性を耳打ちされる。 一方、首都レイキャヴィークのニュース編集室に勤める女性ジャーナリスト、イースルンがこの事件の調査のため北に向かう。エリアスの元妻によれば、被害者は金や女性関係に汚かったらしい。さらに捜査関係者は、エリアスが行っていた不正の先で、ある少女が命の危機に瀕していることをつかむ。 その頃、アリ=ソウルの同僚であるフリーヌルに、脅迫めいたメールがいくつも届いていた。ある過去を抱えていたフリーヌルは、精神的に追い詰められていく。 噴火の影響で火山灰雲が垂れ込めるアイスランドの、白夜の二日間――。 捜査の先に見えたのは、日の沈まない極北の町に隠された暗い記憶の数々だった。
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-正義を名乗る者は多く、正義を為す者は少ない 難民に偽装したIS戦士を炙り出し、司令官から大規模テロの情報を絞り出せ! 戦闘服は血と汗と泥。報酬は裏切りと罵倒。 難民に偽装してイギリスに潜入しようとするISの兵士を捕えろという指令がダニーたちSAS部隊に下された。 豪雨の中で難民船を拿捕した彼らは、手際よく容疑者を炙り出す。 しかし、その任務のさなかに隊員のトニーがスパッドを撃ち殺そうとするなど、チーム内の雰囲気は最悪だった。 それでもダニーたちに休む暇は与えられない。 捕えたISの兵士を尋問し、クリスマスにウェストミンスター寺院でのテロを計画していることを訊き出したものの 詳しい情報を得られなかったため、チームはISの司令官を襲撃するためにイラクへと派遣される。 だが、そこではさらなる困難がSAS部隊を待ち受けていた――。 正義なき最新の世界情勢を冷徹な視点で描いた、傑作ミリタリーシリーズ最新刊!
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-1巻847円 (税込)山口敏太郎がプロデュースする真夏の最恐怪談イベント「怪談王」が初の書籍化!! 最恐怪談師の熱いバトルが、書籍でも実現!! 【内容紹介】 恐怖の怪談師たちがトーナメント形式で実話怪談の恐さを競うという新たなスタイルの怪談会、それが怪談王。その怪談王の過去の大会、そして、2018年の予選大会での傑作から23篇の選りすぐりを収録!! 真夏にも関わらず聴衆に凍えるような寒さを与えた最恐怪談は、聞いても怖いが、読むと、さらに怖い……。
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-1巻847円 (税込)怪談グランプリ10周年! 過去のチャンピオンが集結! 【内容紹介】 関西テレビの大人気番組『稲川淳二の怪談グランプリ』の過去のチャンピオンや実力派の怪談師たちによるオール書きおろし怪談集! まさに、10周年にふさわしい豪華な顔ぶれが集結!! 地獄変とは何なのか…… それは読んで確かめるしかない!!
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4.0ノラは子猫を探し「奥のほそ道」の旅に出た。 《我が家の老猫ノラはある日コツゼンと姿を消しました。ノラは、芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出たのだと思うのです。消えてしまったノラの念力をいただいてこの話ができました。》東京から松島へ、そして平泉へ、ノラの旅はつづく。登場する猫たち――ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸……いずれも個性豊かで、みな俳句を詠む。句会はもちろん、連句(五七五の句のあとに七七の脇をつける)もあるし、句合せ(持ちよった句の勝ち負けを決める)もある。全篇に猫たちが詠んだ句があふれ、人気猫イラストレーター・浅生ハルミンの絵も多数収録された(カラーも5点)傑作猫物語。文庫化に際して全篇にわたり加筆訂正した完全版、待望の刊行。全14章、見出しは全て俳句。 猫たちの句の一部をご紹介:片すみに猫がかたまる走梅雨/老猫の小さな足に西日さす/みちのくの涼しさつげよ猫の旅/水を飲む猫の小舌に秋の風/渋柿の花散る里に帰りゆく そして連句―― スーパーの煮干しの固き余寒かな ノラ 貧しき家にけふもいついて トーちゃん
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4.7ポーランド発、完徹必至の傑作ミステリ上陸。 ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨化した遺体が見つかった。現場に向かった検察官テオドル・シャツキは、現場が病院に続く地下の防空壕だったことから、戦時中のドイツ人の遺体と考えていた。ところが検死の結果、遺体の男は10日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ないという。さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた。やがてこの男は、大量の顆粒の配水管洗浄剤に生きたまま埋められて死んだことがわかる。そして真相に手が届こうとした時、シャツキ自身の身に思いもよらぬ事件が……。 ポーランド本国でベストセラーとなり、欧米では「ポーランドのP・ルメートル」と大絶賛された本邦初登場の作家による、大傑作ミステリ!
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3.3日本初! 文系の天才博士が事件を解決! 物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、法律・政治などの社会科学にとどまらず、語学・文学・史学など人文科学にも通じる“知の巨人”である。 その知の巨人が、連続殺人事件に遭遇する。 時代は明治。殺されたのは帝大の教授たち。事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火種があった。 他を圧倒する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予測不能。ラストは鳥肌モノ!! 直木賞候補作、早くも文庫化!
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3.8死者であるゾンビが人間の女性に恋をした! ゾンビのRは、ある日、仲間と一緒に狩りに出かける。狩りとは、「生者」を見つけてその肉を食らうこと。Rは人間の若者ペリーを見つけて、大好物である脳を食べる。するとRの頭の中に、食べたペリーの記憶が入り込んで来て、その場に一緒にいたペリーの恋人、ジュリーに恋をしてしまう。Rは他のゾンビの攻撃からジュリーを守り、彼女をゾンビの棲み家である廃墟となった空港に連れて帰る。 しかし、「生者」であるジュリーの存在は、ゾンビの社会に波紋を引き起こし、Rはジュリーを人間たちが住む巨大スタジアムまで連れ帰ろうとするのだが……。
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3.5大正8年(1919年)東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には女優・松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と、数々の不可解な事件の顛末を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第18回ミステリーズ!新人賞を史上最高齢の69歳で受賞した著者による、滋味深い連作集。/【目次】三人書房/北の詩人からの手紙/謎の娘師/秘仏堂幻影/光太郎の〈首〉/文庫版あとがき/解説=辻真先
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3.5連続テレビ小説『ばけばけ』のモデルとして話題! 日本研究者で、名作『怪談』の著者・小泉八雲と、その妻となる没落士族の娘・セツの生涯は、こんなにも感動的だった! これは、苦しみに耐え抜いてきた二人が起こした奇跡の物語である。「2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、小泉八雲の妻・セツをモデルとした物語である。(中略)これからはじまるセツとハーンの物語に描かれていくように、二人は苦難を重ねてきた。だが、二人ともどんな苦難に見舞われようと、時には泣き、時には絶望し、時には世を恨みながらも――涙を拭い、未来を信じ、いつも前を見つめて、立ち向かっていった。そんな姿は、誰かが見ていて、何かに繋がり、悲しみも苦しみも、幸せに「化ける」のだと――。これからはじまるセツとハーンの物語は、そう教えてくれる」(本書「序章」より) 【目次】●序章 悲しみも苦しみも、いつか、きっと幸せに化ける ●第一章 セツの前半生――上級士族の娘からの没落 ●第二章 ラフカディオ・ハーンの前半生――流浪の果てに ●第三章 二人で奏でた時 ●第四章 ハーン亡き後のセツ ●第五章 語り継がれる夫婦の物語
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4.3****** 訪問看護師が差し出す手は、こんなにも温かくて頼もしい。 ――前川ほまれ(小説家・看護師) ****** 桃井の明るさと不思議な力が利用者の心と謎を解きほぐす! 人気シリーズ「ナースの卯月に視えるもの」でデビューの著者、最新作! 元看護師の著者による、元気になれるあたたかなお仕事小説。 【内容紹介】 訪問看護師2年目、27歳の桃井由乃。ある日、いつものように利用者さんのお宅へ伺うと、部屋にいくつかの穴があいていた。触ってみると実際には穴はあいていない。「……家の怪異だ」。人の心が家に現れ怪異として見える桃井は、外見からは分かりづらい利用者さんの異変に気付き……。 カバー装画=丹地陽子 カバー装丁=bookwall ★医療業界から書店員さんまで、「励まされた」と感動の声、続々★ 「自分の過去や家庭にも向き合い少しずつ進んでいく彼女に大変励まされた」くまざわ書店 調布店・柴崎莉沙さん 「この本を読んで、自分だけでがんばらず、頼ってもいいんだと思えるようになりました」訪問看護師・Uさん 「ストーリーの向かう先に、心温まり元気を貰えました」理学療法士・Tさん 「きっと読んで勇気づけられる人がいる」学校図書館・荒木久美さん 「誰の尊厳も諦めない、温かいことばが溢れていて励まさました」訪問看護師・Iさん 「数々のエピソードが看護師として自分の経験したことばかりで驚きました。自分の大切な人のために訪問看護を頼むことになったら桃井ナースに来てもらいたい」訪問看護師・Kさん
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4.0忘れられていた彼女は、誰よりも明るい大人になっていた 年齢や環境で、距離が変わるから面白い。 そんな“女友だち”の物語を書きました。――阿川佐和子 いつの頃からか、私は生涯の友というものを望まなくなった。女はいっときの悩みを共有できるともだちがいればじゅうぶんなのだ……。 四十を過ぎて、そんなことを思っていた頃、伯父の介護に通っていた病院で、「覚えてない? この顔」と、嬉しそうに駆け寄ってきた女性がいた。 彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の同級生で、昔は存在感ゼロだった。太っていて、「ブータン」と呼ばれていた。 アラフォーになって再会した彼女は、ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になっていた。そして彼女は、夢を実現しているらしい。 ブータンに強引に連れられて、私は生まれて初めてカラオケボックスに行った。深呼吸するように、自分の思いを吐き出していた……。(第1話「ブータンの歌」より) 不思議な存在感のある「ブータン」をめぐって、さまざまな女性たちの人生が交錯する。 せつなさに胸が熱くなる、女友だちの物語。 文庫解説:中江有里 単行本 2022年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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