作品一覧

  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
    3.8
    1巻836円 (税込)
    鬼才歌人と異才画家、渾身のコラボ歌集。 2001年の刊行時、短歌界の内外にセンセーションを巻き起こした問題の歌集が電子化。キャバクラ嬢「まみ」と、やっぱりキャバクラ嬢であるその妹の「ゆゆ」、そしてウサギの不思議なトリオの、詩的でほわほわしていて乱れていてストイックな生活と、まみとゆゆを巡る恋人や友達や隣人たち、そして切なくふるえるまみの心、愛、祈り。 手紙魔「まみ」は「ほむほむ」こと歌人穂村弘に大量の手紙を送り、穂村弘はその手紙の中のフレーズを変形させて使ったり、そこからインスパイアされてまったく違う短歌をつくりだしたりしつつ、「手紙魔まみ」という、実在するくせに虚構でもあるあやうい存在を歌集の中に生成する。 装丁・挿画には、センシブルな若い女性に熱烈なファンを持つイラストレーター、タカノ綾(カイカイキキ所属)を起用、ポップでキッチュな部分とはかなさや切なさのあやういバランスを、ビジュアル的にも訴求する。 【ご注意】※この作品はカラーイラストが含まれます。

ユーザーレビュー

  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

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    鮮烈な印象を受けた。歌人「ほむほむ」に大量の手紙を送り続ける少女「まみ」の話。

    性嫌悪が強かった時分に私が読んでいたら途中で挫折してしまうかもしれないと思った。「知んないよ昼の世界のことなんか、ウサギの、寿命の話はやめて!」

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    2025年08月06日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

    Posted by ブクログ

    傑作である。歌人の穂村弘が、まみという少女からたくさんの手紙をもらったことで生まれた歌集だ。手紙と短歌が、この世でない魅惑の世界を作っている。「目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき」「つっぷしてまどろむまみの手の甲に蛍光ペンの「早番」ひかる」「夜明け前 誰も守らぬ信号が海の手前で瞬いている」「まみの髪、金髪なのは認めます。ウサギ抱いてるのは、みとめます」「ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち」「まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。」「おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの

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    2024年09月15日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

    Posted by ブクログ

    たびたび目にはしていたけれど、今回ようやく読んでみた。飛んでいる、という表現は今はもう古いのかもしれないけれど、なんだか飛んでいる歌集である。
    私より3つ若いだけなのに、こんな感覚は!ってびっくり。これが書かれた当時でもそんな若いわけではないのに。
    先日、講演会でお会いしたほむほむは、髪がふさふさで、よりうらやましさがましました。
    実は、サイン貰うために購入したのがこれだったのです。

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    2024年08月31日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

    Posted by ブクログ

    夏だからと再読しました。短歌からも挿絵からも狂気を感じる、とても好きな空気です。わたしの中にもきっとまみはいて、その濃度が高まっている気がします。とりあえず、昨日の朝から何も食べてなくて、今晩も食べられないと思います。まみは雪舟えまさんだと目にしましたが、雪舟さんこんな感じだったかな…。

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    2017年08月27日
  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

    Posted by ブクログ

    作者本人がどこかで書いていたけど、短歌は「わかる・わからない」の個人差が激しい。
    個人的には、手紙魔マミとその仲間が具体的に登場する歌は好きになれなかった。
    一方で間違いない名歌も点在。お風呂でチャットモンチーでも聴きながら読むといい

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    2016年12月21日

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