手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

小説・文芸
836円 (税込)

4pt

鬼才歌人と異才画家、渾身のコラボ歌集。

2001年の刊行時、短歌界の内外にセンセーションを巻き起こした問題の歌集が電子化。キャバクラ嬢「まみ」と、やっぱりキャバクラ嬢であるその妹の「ゆゆ」、そしてウサギの不思議なトリオの、詩的でほわほわしていて乱れていてストイックな生活と、まみとゆゆを巡る恋人や友達や隣人たち、そして切なくふるえるまみの心、愛、祈り。
手紙魔「まみ」は「ほむほむ」こと歌人穂村弘に大量の手紙を送り、穂村弘はその手紙の中のフレーズを変形させて使ったり、そこからインスパイアされてまったく違う短歌をつくりだしたりしつつ、「手紙魔まみ」という、実在するくせに虚構でもあるあやうい存在を歌集の中に生成する。
装丁・挿画には、センシブルな若い女性に熱烈なファンを持つイラストレーター、タカノ綾(カイカイキキ所属)を起用、ポップでキッチュな部分とはかなさや切なさのあやういバランスを、ビジュアル的にも訴求する。

【ご注意】※この作品はカラーイラストが含まれます。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
  • タイトルID
    :
    248530
  • ページ数
    :
    120ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

閲覧環境

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手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    穂村弘という才能の星と、「まみ」という才能の星が激突して、その欠片がきらきらと言葉として降ってくるかのような歌集。

    ちなみに「手紙魔まみ」のモデルとなった少女はのちに「たんぽるぽる」という伝説的歌集を著す「雪舟えま」となる。

    読んでいるとむねがきゅっとなるような、そんな言葉の連なり、イメージ。

    ***

    目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき

    明け方に雪そっくりな虫が降り誰にも区別がつかないので

    ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。 ハロー カップヌードルの海老たち。

    夢の中では、光ることと喋ることとはおなじこと。お会いしましょう


    ***

    お替わりの水をグラスに注ぎつつ、あなたはほむらひろしになる、と

    札幌局ラジオバイトの辻くんを映し続ける銀盆を抱く

    終盤に並ぶこの二首。意味深。
    ちなみに穂村弘さんの本名は辻一郎である。

    ***

    どうでもいいけど、以前詠んだ短歌が、知らず知らず穂村さんから影響を受けてて、冷汗かいた。

    ホームルーム! ホームルーム! とシマウマの鳴き声がする夜の草原/穂村弘

    カムホーム!カムホーム!って叫んでる廃公園にたたずむきりん/5552

    この歌集、はじめて読んだんじゃないのか?おぼえてないな。
    草ぼうぼうの、公園のきりんの遊具を見て思いついた短歌なんだけど、知らず知らずのうちにその風景に穂村さんのこの短歌がオーバーラップしたのかもしれない。あせったー。

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    数年前にこの歌集を読んで、いまだに一番好きだし一番すごいと思う。歌集全体を通して一つの世界、一人の人間を作り上げてるのがすごいし、他の歌集なら帯に大きく一首書かれるような短歌がたくさんあるのもすごい。短歌を感覚で見るのが苦手な自分でも感覚的に良いと思える歌が多くて嬉しかった。

    0
    2026年03月26日

    Posted by ブクログ

    鮮烈な印象を受けた。歌人「ほむほむ」に大量の手紙を送り続ける少女「まみ」の話。

    性嫌悪が強かった時分に私が読んでいたら途中で挫折してしまうかもしれないと思った。「知んないよ昼の世界のことなんか、ウサギの、寿命の話はやめて!」

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    傑作である。歌人の穂村弘が、まみという少女からたくさんの手紙をもらったことで生まれた歌集だ。手紙と短歌が、この世でない魅惑の世界を作っている。「目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき」「つっぷしてまどろむまみの手の甲に蛍光ペンの「早番」ひかる」「夜明け前 誰も守らぬ信号が海の手前で瞬いている」「まみの髪、金髪なのは認めます。ウサギ抱いてるのは、みとめます」「ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち」「まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。」「おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。」

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    たびたび目にはしていたけれど、今回ようやく読んでみた。飛んでいる、という表現は今はもう古いのかもしれないけれど、なんだか飛んでいる歌集である。
    私より3つ若いだけなのに、こんな感覚は!ってびっくり。これが書かれた当時でもそんな若いわけではないのに。
    先日、講演会でお会いしたほむほむは、髪がふさふさで、よりうらやましさがましました。
    実は、サイン貰うために購入したのがこれだったのです。

    0
    2024年08月31日

    Posted by ブクログ

    夏だからと再読しました。短歌からも挿絵からも狂気を感じる、とても好きな空気です。わたしの中にもきっとまみはいて、その濃度が高まっている気がします。とりあえず、昨日の朝から何も食べてなくて、今晩も食べられないと思います。まみは雪舟えまさんだと目にしましたが、雪舟さんこんな感じだったかな…。

    0
    2017年08月27日

    Posted by ブクログ

    作者本人がどこかで書いていたけど、短歌は「わかる・わからない」の個人差が激しい。
    個人的には、手紙魔マミとその仲間が具体的に登場する歌は好きになれなかった。
    一方で間違いない名歌も点在。お風呂でチャットモンチーでも聴きながら読むといい

    0
    2016年12月21日

    Posted by ブクログ

     不思議。不思議だからちゃんと理解できてない詩がたくさんあると思う。だけど好きだと思う詩がいっぱいだった。まみちゃんの可愛らしさ、妙な色っぽさがあるのだけど、なぜだかずっとどこか寂しい気がしたのはどうしてなのか、今考えても分からない。これからも読み直したい一冊。

    0
    2015年12月13日

    Posted by ブクログ

    ずっと、あの子のためのbibleだと思っていた。
    どんぴしゃ。
    うさぎが好きで、メンヘラで。
    でもね、わたしのためのbibleだった。
    いちど読んだあの日から、ずっと脳みその中をぷかぷか浮いてる言葉たち。猛烈だね。
    渋谷のマツモトキヨシに行くときもそうだし、今のようにくそみたいな気分のときもそうだ。
    あのときあの子に贈るために探していたあの本屋で見つからなかったのは、わたしのためのbibleだったからだ。
    あの子は今でもパンドラの匣を持っているだろうか。

    0
    2015年04月26日

    Posted by ブクログ

    この本が異色だと思ったのは、わたしが普段短歌に触れていないからでしょうか。
    はじめは理解に苦しんで、なんとなくで読んでいて、だけど、一つ一つの手紙は甘くて繊細で光ってるイメージで読んでた。ときにはとても現実的かつ残酷。
    解釈はたくさんありそうだけど、各々がその時々に解釈してオーケーだと思った。
    手紙魔まみに習いたいと思った一つ
    おやすみなさい。これはおやすみなさいからはじまる真夜中の手紙です

    0
    2014年10月13日

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
  • タイトルID
    :
    248530
  • ページ数
    :
    120ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年02月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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