行人

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770円 (税込)

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妻お直と弟二郎の仲を疑う一郎は妻を試すために二郎にお直と二人で一つ所へ行って一つ宿に泊ってくれと頼む……。知性の孤独地獄に生き人を信じえぬ一郎は、やがて「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか」と言い出すのである。だが、宗教に入れぬことは当の一郎が誰よりもよく知っていた。 (解説・注 三好行雄)

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行人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    弟の二郎と妻お直との仲を疑う、学者である兄の一郎の苦悩を綴った作品。

    高校時代の国語教師は「漱石は女を不可解な存在と感じていた」と論じたのを覚えている。
    本作や「彼岸過迄」を読むと、漱石が「不可解」だったのはおそらく、女のみならず全ての他者、特に、最も近しいはずの身内ですら、その「不可解」の対象だ

    0
    2011年05月07日

    Posted by ブクログ

    聡明な頭脳を持つ哲学者である兄。それゆえに思考のみが先走り、本人が望んでいる行動に移せない。行動に移るなら愚鈍でなければならない。それにもなれないという哀れさ。

    中盤で、兄が自分の妻の貞操を確かめる場面があるが、あの時どちらに転んでも兄は同じ反応を起こしたのではないだろうか。
    自分で妻に対して聞き

    0
    2010年10月15日

    Posted by ブクログ

     非常に思いテーマを扱っている小説だった。一郎のように、知識や研究に生きる人にしか理解できない苦悩があるのだろう。なにもかもを分析して研究して理解することはすばらしい事だけど、人の心はそうはいかないものだと思う。それでも、理解して解釈しないでは居られないということ自体、どれほど苦痛だろうか。決して、

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    聡明な頭脳を持つ哲学者である兄。それゆえに思考のみが先走り、本人が望んでいる行動に移せない。行動に移るなら愚鈍でなければならない。それにもなれないという哀れさ。

    中盤で、兄が自分の妻の貞操を確かめる場面があるが、あの時どちらに転んでも兄は同じ反応を起こしたのではないだろうか。
    自分で妻に対して

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「君は結婚前の女と、結婚後の女と同じ女だと思っているのか」という一郎のセリフが、この作品の恋愛感を端的に示しているような気がします。一妻と弟の二郎の間を疑う一郎は、ついに妻を試そうと決心をする。そして最後に、一郎は孤独な悩みを抱え込むようにんっていきます。新三部作の第二作目です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    非常に印象深い作品。
    絶対と相対と依存と矛盾と葛藤。
    そういうものの存在に、人生で初めて直視させられました。ラストの描かれ方がものすごく、好きです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    涼しい顔して平気でニートが不倫する話ばっかり書いてる漱石先生には毎回やられっぱなしっすわー!このチョビヒゲ!
    ごめんこの話の主人公はちゃんと働いてたわ。珍しいことに。
    「キミは山を呼び寄せる男だ。呼び寄せて来ないと怒る男だ。地団太を踏んで口惜しがる男だ。そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。何

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    後期三部作『彼岸過迄』と『こころ』の間を埋めるニ作目。

    『行人(こうじん)』は、道を行く人=旅人という意味。読み終わってみると、物語の終盤を暗示しているタイトルかな。

    前作『彼岸過迄』同様に、「友達」「兄」「帰ってから」「塵労(じんろう)」の四篇から構成されていますが、「帰ってから」と最後の「塵

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    後期三部作の2作目。
    後期三部作は話としてつながるように意図された作品ではなく、各作品で方向性は違うのですが共通のテーマを持った作品となっています。
    彼岸過迄では、須永がその気もない女性であるはずの千代子に縁談が上がるや否や嫉妬の炎に身を燃やすというエゴイズムと、そんな己の感情に苦しめられる様が描か

    0
    2019年01月27日

    Posted by ブクログ

    本当は裏でこう思っているのではないか。そう疑い始めたら、人付き合いは苦しくて仕方ない。普段そういうことを考えない習慣を自然と身に付けているんだろう。一郎のように突き詰めたいという衝動とそれに向かって行けば行くほど幸福から遠ざかる。ではどこまで妥協すればいいのか。どこまで見て見ぬ振り、意識的な「思い込

    0
    2011年11月08日

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