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Posted by ブクログ
できれば季節に応じた本を読みたいから、桜の季節の話に今ごろ手を出す気なんてなかったのですが、大好きな荻原浩をどうしても読みたくなり。抱腹絶倒かつ泣かせるユニバーサル広告社シリーズ、『オロロ畑でつかまえて』と『なかよし小鳩組』に続く第3弾。閑古鳥の鳴くさくら通り商店街にオフィスを移転せざるを得なくなった同社が、祭りのチラシ作成を頼まれたことから、商店街の活性化に力を注ぐことに。ところどころに挟まれる、主人公の娘から届く手紙がワラかすわ泣かせるわで、最後は涙でかすみそうになったほど。お寺の息子と教会の娘の純な恋からも目が離せず。冬桜も咲きました。やっぱり大好き、荻原浩。
Posted by ブクログ
零細広告会社「ユニバーサル広告社」シリーズ第3弾。いよいよ都心のオフィスの家賃払いが厳しくなり、郊外のうらびれたとある商店街へ都落ち。新オフィスの入るビルは「ヒル・フォレストビル」。実は和菓子屋の2階。とうに桜の散った梅雨時期の行われる「さくら祭り」のチラシを請け負ったことからシャッター通り商店街と縁ができ、町おこしへと没入していくコピーライター杉山を筆頭に4名の広告マン・・・。
長年、商店街を担当していることもあって「商店街あるある」にクスクスの連続。商店街ゆえ、登場する面々は商売も年代も商店街に対する思いもバラバラ。彼らの悲喜こもごもなドラマを随所にちりばめた、所謂「グランドホテル形式(群像劇)」の構成となっている。著者はきっとナチュラルハイ状態になって、この小説を執筆したにちがいない。「執筆の途中から登場人物が自在に動き、それを書いたままに過ぎない!」とよく作家が言うが、その感じが伝わってくるぐらい細部の人物まで描き切っている。550頁もの長大な小説を遠近法を用い絶妙に照明を当て、あたかもジオラマを眺めているような感じさえした、ほのぼの感とスカッと感を同時に満喫できるエンタメ小説、オススメ!
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