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荒んだ心を抱えた十六歳の高校生・弓子。彼女が海が見える展望台で出会った、絵に描いたような幸福家族の思いがけない”秘密”とは――。表題作を含む十編を収録したオリジナル短編集。
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Posted by ブクログ
ああ、そうだったのか!と驚きのある話、ハラハラする不思議な話、いろいろな短いお話が色々あった。みんないろんなことを抱えながら生きているんだな。
個人的にすごく好きな小説。 短編ながらその中身がとても濃い。最後の一文でそこまでの物語に一気に意味合いを持たせる言葉の使い方にとても惹き込まれた。 ここ最近で1番好きかも。
さくさく読める10の短編集。 やっぱりミステリー色の強い話が多くて、話の最後にちょっとした驚きを与えてくれるものが多いですね。 赤川次郎ミステリーは、とても読みやすくて好きです。
ミステリーの巨匠、赤川次郎の短編集。 字数も少なく、小一時間程で読みきれてしまう読み易さですが、内容はしっかり。 ラストのオチに、 『なるほどー』『怖っ!!』『なんで?!』『うわぁー…』等々、読み終える度に思わずこぼしてしまいました。 長編も読んでみたいです。
あっさりした短編から、それなりに楽しめるものまで。 ーーー 荒んだ心を抱いた16歳の少女は、展望台で出会った家族に、記念写真の撮影を頼まれる。カメラのファインダーに映るのは、幸福を絵に描いたような一家の姿。それは少女が失った家族像でもあった……。苛立ちを募らせる少女。だが、幸せそうな家族は、思いもよ...続きを読むらないある決意を胸に秘めていたーー(「記念写真」)。背筋が凍るミステリーから、心にしみる人間ドラマまで、さまざまな味わいをもつ10の物語。文庫オリジナル短編集。
家族を描いた短編集。ミステリーっぽいものやホラーっぽいものなど、いろいろ。ラストが、え?そうなるの?と感じるのが多かった。「窓越しの雪」が優しい気持ちになった。周りからみたら切ないけれど、あの家族にとっては幸せな瞬間だったんだろうなって。
2014/09/24 不思議なフシギな話が10編。 短編なので、最後の最後は自分で空想していく。 読み手それぞれのエンディングがあるのでは、と感じた。 私にとっては、一人で夜に読めない類だ。 ゾッとするような、背筋がピーンとするような……
日常で考えていた空想がもし現実に起こったら、、、!!影が勝手に動き出す話や自動応答の留守番電話など、最初は自分でも望んでいたことが、徐々に自分の制御がきかないところまで進んでしまうドキドキ感があった。軽いタッチで一気に読める。2話ほど、何が言いたいのかよくわからない結末もあった。
かなり久々に読んだ赤川次郎さんの作品。 長編ミステリーの読みすぎか、短編集では展開が早くて物足りなく感じてしまうようになってしまった…
ゆっくりとシャンパンを飲んで、私は窓越しに雪景色を眺めた。 その光景、その味。――どこか遠い記憶の中に、よく似た印象を持っているような気がした。 (P.46)
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