目崎徳衛の作品一覧
「目崎徳衛」の「百人一首の作者たち」「平安王朝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「目崎徳衛」の「百人一首の作者たち」「平安王朝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
百人一首が面白いのか、平安朝が面白いのか。
平安朝400年を五七五七七×100で綴った王朝絵巻。いやはや、なんてお洒落なんだろう。こんな文学が他にあるか?知れば知るほど感嘆する。
歌の解説より歌人の人となりに興味があったので、本書はまさしく目的に合致した。
よくあるように一首ずつ順番に並べていくのではなく、万葉歌人、女人歌人など、特色で分類して縦横無尽に解説している点も良かった。
それにしても、歌どころか他の古典からの引用にもまったく現代語訳や説明がなく進むのは面食らう。
読み終わって気付いたが、昭和58年の発行とは。それが文庫版として気軽に読めるようになってるのはありがたい。
Posted by ブクログ
本書は「日本歴史全集」の一冊として、8世紀末から10世紀末のおよそ200年間、いわゆる"平安時代"前半を対象範囲としている。
50年以上前に書かれた一般読者向けの概説書であるので、研究の進展により今では異なる論が通説になっているような叙述も散見されるが(例えば"薬子の変"の主役は誰かなど)、著者の筆にかかると、この時代の有り様が鮮明に浮かび上がってくる。
それは、政治を動かす天皇や貴族層、また文化人や宗教人、時代後半に登場してくる武士など、この時代を代表する人物たちについての著者の思いや評価が、簡潔な叙述の中にも窺われ、歴史を生きた人間の営みとし