新潮社の検索結果

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  • 千曲川のスケッチ(新潮文庫)
    3.6
    明治三十二年四月、詩集「若菜集」などにより、すでに新体詩人として名声を得ていた藤村は、教師として単身、信州小諸へ赴いた――。陽春の四月から一年の歳月、千曲川にのぞむ小諸一帯の自然のたたずまい、季節の微妙な移り変わり、人々の生活の断面を、画家がスケッチをするように精緻に綴った「写生文」。「詩から散文へ」と自らの文学の対象を変えた藤村の文体の基礎を成す作品。(解説・平野謙)
  • 春(新潮文庫)
    3.6
    岸本捨吉の教え子勝子に対する愛は実を結ぶことなく、彼の友人であり先輩である青木は理想と現実の矛盾のために自ら命を絶つ。――青春の季節に身を置く岸本たちは、人生のさまざまな問題に直面し、悩み、思索する。新しい時代によって解放された若い魂が、破壊に破壊をかさねながら自己を新たにし、生きるべき道を求めようとする姿を描く、藤村の最初の自伝小説。(解説・亀井勝一郎)
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)
    完結
    4.1
    全4巻781~880円 (税込)
    山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生れ国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念願の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲以来門人として政治運動への参加を願う心と旧家の仕事にはさまれ悩む半蔵の目前で歴史は移りかわっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。
  • 破戒(新潮文庫)
    4.4
    明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、ついに父の戒めを破ってしまう。その結果偽善にみちた社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。激しい正義感をもって社会問題に対処し、目ざめたものの内面的相剋を描いて近代日本文学の頂点をなす傑作である。[付・北小路健「『破戒』と差別問題」](解説・平野謙)
  • 春のこわいもの(新潮文庫)
    3.7
    世界が一変してしまったあの春、私たちは見てはいけないものを覗きこんでしまった――。持てる者と持たざる者をめぐる残酷なほんとう。死を前にして振り返る誰にも言えない秘密。匿名の悪意が引き起こした取りかえしのつかない悲劇。正当化されてゆく暴力的な衝動。心の奥底にしまい込んだある罪の記憶。ふとしたできごとが、日常を悪夢のように変貌させていく。不穏にして甘美な六つの物語。
  • このクリニックはつぶれます!―医療コンサル高柴一香の診断―(新潮文庫nex)
    3.9
    家族の思い出のクリニックを守るため開業医となった岩崎慎は、医者としての腕はいいが、経営はダメダメ。医師会の嫌がらせで患者は入らず、借金を抱え倒産寸前。藁にもすがる思いで医師免許を持つ異色の医療コンサル・高柴一香に助けを求める。「医療は金儲けです」と言い切る彼女に反発を覚えつつも、二人で奮闘し、次第に慎は医師として成長する。現役医師による医療お仕事エンタメ。
  • 東大なんか入らなきゃよかった(新潮文庫)
    4.0
    東大卒業後に待ち受けていたのは、メガバンクでのつるし上げ、ブラックな官僚人生、市役所での壮絶ないじめ、終わらない大学院生活、地下街の警備員暮らし。華やかな未来とは程遠い現実に苛まれる卒業生を徹底ルポ。そんな東大入学を後悔する5人の姿から見えてきたものとは? 天才型・秀才型・要領型という「東大生の3タイプ」や学生の家庭環境など、知られざる東大の実態についても紹介する。
  • あの子とQ(新潮文庫)
    4.2
    人間の血を吸うなんて、ありえない――! 吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。その黒くてトゲトゲの「Q」は、弓子が人間の血を吸わずに17歳を迎えられるか、監視しに来たという……。とびきりキュートですこぶる愉快、けれど忘れられない切なさを残す、新時代の青春小説!
  • それでも僕は東大に合格したかった―偏差値35からの大逆転―(新潮文庫)
    4.3
    成績最下位でいじめられっ子で、将来に希望を抱けなかった「僕」に、担任が途轍もない提案をした。‘自分を変えたければ、東大を目指してみろ’と。その日から、初めての挑戦が始まった。高校3年で35だった偏差値は二浪して70、東大模試でもトップレベルに。そして合格発表までの8日間、これまで関わってきた人々と再会するなか、僕が気づいたこととは――。これは「僕」が経験した本当の話。(解説・渋谷牧人)
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)
    4.2
    誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたのでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)
    3.6
    第二次大戦後数年を経たヴェネツィア。アメリカ陸軍大佐キャントウェルは、貴族の娘レナータと刹那の逢瀬を重ねる。彼の心の傷を癒すため戦争の真実を明かしてくれとせがむ恋人に、重い口を開いて語ったのは、凄惨な戦いの全貌と自らの判断ミスで多くの部下を殺してしまった悔恨の情だった……。年の離れた愛しい人、戦争の不条理、迫りくる終焉の時。著者自身を投影して描く愛と死の物語。
  • 孤蝶の城(新潮文庫)
    3.7
    1巻1,045円 (税込)
    カーニバル真子としてクラブや芸能界で活躍する秀男は、モロッコで手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れた! 帰国後の凱旋ショーは大成功をおさめるが、気まぐれな世間の注目を集め続けることは難しい。歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘するが、その先に待っていたのは!? 出会い、別れ、新たな始まり――。読んだ人の運命を変える圧倒的な物語。(解説・内藤麻里子)
  • 光の犬(新潮文庫)
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    ひとりひとりの人生は奇妙にゆがみ、奇妙に偏っている――。助産婦の祖母、独身の三人のおばたち、会話の少ない父母、のびやかな姉・歩と気難しい弟・始。それぞれの願いと葛藤が溶けあいながら、三世代の時間は進んでゆく。北海道の小さな町を舞台に、失われてゆく一族の姿と、色褪せない人生の瞬間を、記憶をたどるようにして描き出す。読後、静かな余韻に包まれる百年にわたる家族の物語。(解説・江國香織)
  • 京都の歩き方―歴史小説家50の視点―(新潮選書)
    3.5
    千年の都にして日本最古の観光地・京都には、平安や幕末のみならず、あらゆる時代の痕跡が息づいている。この地に暮し、日々、自転車で身近な歴史の痕跡を考察してきた直木賞作家が、季節の便りや日常のニュースから思いも寄らぬ史話を掘り起こし、紡ぐ50のエッセイ。京都の解像度が上がる知的興奮の一冊。
  • 受け手のいない祈り
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    感染症の拡大を背景に周囲の病院の救急態勢が崩壊する中、青年医師・公河が働く病院は「誰の命も見捨てない」を院是に患者を受け入れ続ける。長時間の連続勤務による極度の疲労で、死と狂気が常に隣り合わせの日々。我々の命だけは見捨てられるのか――芥川賞受賞の気鋭が医師としての経験を元に描いた、受賞後初の単行本。
  • 天使も踏むを畏れるところ 上
    完結
    3.8
    全2巻2,970円 (税込)
    敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という世紀の難事業に挑む建築家・村井俊輔。彼を支える者、反目する者、立ちはだかる壁……。戦前から戦中、戦後、高度成長期の日本社会と皇室の変遷を辿り、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす、かつてない密度とスケールの大長篇。『火山のふもとで』前日譚ついに刊行! 上巻。
  • 鱗と鰓と肉 人魚の亡骸編
    5.0
    「大丈夫 私の肉を食べて…これであなたも……」神父が新しく赴任した協会には、神の奇跡と親しまれる「マリヤ」のミイラがありました。そこには毎日マリヤを見つめるだけの男の人がいました。神父は彼がとても気になり、声をかけたのです。彼は自分が人魚で、「マリヤ」を助けたいのだと言います。人魚に魅入られた神父が愛の先に見たものは……? 人間と人ならざる者の欲が織りなす、純情と邪念に満ちた物語――。
  • リストランテ・ヴァンピーリ
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    食材として冷凍されていた男が生き返り、おれは咬まれ、殺されかけたわけだけど、冷静に考えるに最初から仕組まれていたんだ――。銀翼戦争後の北の街を、解体師のオズヴァルドと美少年ルカ、白髪の殺し屋エヴェリスたちが駆ける! 驚異の筆力と世界観で、選考会をぶっちぎりで勝ち上がった圧倒的ヴァンパイアミステリー。
  • 裸足でかけてくおかしな妻さん
    3.8
    1巻2,255円 (税込)
    楓はお腹の子の父親である先生と、その妻・野ゆりと暮らし始めるが、先生が姿を消してしまう。二人の同居生活はうまく回りそうにも思えたが、楓には秘密があり、やがて限界が訪れて……。「こんな生活、いますぐぶっこわしたほうがいい」「ぶっこわして、それからどうするつもりなの?」しなやかで爽やかなスタートの物語。
  • 伊藤忠 商人の心得(新潮新書)
    4.0
    かつて総合商社万年4位だった伊藤忠は、2021年には純利益、株価、時価総額の3つの指標で業界トップになった。いまや大学生の就職人気ランキングでも上位の常連である。この躍進の背景には、創業者・伊藤忠兵衛から当代の岡藤正広CEOまで、脈々と受け継がれてきた「近江商人のDNA」がある。「商人は水」「三方よし」「人格者を重用するな」など、最強企業のユニークな「商人道」を経営者の言葉から解剖する。
  • アンパンマンと日本人(新潮新書)
    3.5
    乳幼児の人気は不動のトップ、アニメや本におもちゃや食品など関連グッズを含めれば今や9兆円の巨大ビジネス。おなかが空いた人に自分の顔を食べさせる不思議なキャラクター、アンパンマンはどのように誕生し、国民的ヒーローとなったのか。愛する人たちとの別れ、過酷な戦争体験、幾多の天才からの高い評価、最愛の妻の支え……生みの親である漫画家やなせたかしの生涯をたどりながら、その秘密を解き明かす。
  • グルメ外道(新潮新書)
    4.3
    大切なのは、テメエが美味いと思うかどうか。世間の流行や他人の評価に背を向け、己の舌に忠実に“食道”を追求する――これ即ち「グルメ外道」なり。自ら提案して大バズりした「10分どん兵衛」から、ラーメンにカレーに焼肉、「窒食」「志村けんの水割り」といった独自すぎる食技法までを、比類なき言語化能力で綴る。庶民的でスケベで斬新――そんな「美味しい能書き」をたっぷり詰め込んだ、最初で最後のグルメ論!
  • 行動する人に世界は優しい―自分の可能性を解き放つ言葉―
    4.0
    人生は一度だけ。持ち時間は有限だ。だから、傍観者や批評家になっている暇はない。自分が決めた「やるべきこと」にとことん没頭して、居心地がよくなったら新たな場へ移動しよう――それこそがシンプルにして最高の戦略だ。行動だけが人生を切り拓く鍵なのだから。「チャンスの窓」はいつだって、あなたを待っている。
  • 会う力―シンプルにして最強の「アポ」の教科書―
    3.8
    アポの結果は、連絡を取る前にほぼ決まっている。会える確率を高める準備からスムーズな対話への入り口、効果的な質問、関係を深めるための気遣いまで。コネゼロ、知名度ゼロから2000人以上への取材を成功させたインタビューのプロが失敗しない「人との会い方」のコツを包み隠さず大公開。公私で使えるノウハウ満載。
  • 出生前検査を考えたら読む本
    4.0
    年齢制限の撤廃、拡大する検査項目、難しい陽性判定の判断――でも正しい考え方を知れば大丈夫。受検者が増加する新型出生前検査(NIPT)の実情を調べ始め、陽性結果を受けたものの元気な赤ちゃんを産んだ女性に出会った取材班が専門医、カウンセラーへの丁寧な取材と各種データを踏まえ、最新情報をわかりやすく伝える。
  • 頂き!成り上がり飯 新装版 1巻
    完結
    3.0
    ケンカ自慢の不良達がケンカで成り上がる王森高校。頂点を夢見るケニーが、ケンカで成り上がれない事を悟り、選んだ武器は……まさかの己の料理の腕前? 新装版限定おまけ漫画として、1話の前日譚も収録! ※本書は徳間書店より配信された電子書籍を再編集したものです。重複購入にご注意ください。
  • 救われてんじゃねえよ 無料お試し版
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    警報級大型新人到来! 元ヤングケアラーの現役大学院生。満身創痍のデビュー作。無料お試し版。 主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターでいえば結構戦闘力高めなんだと思う」。誰かの力を借りないと笑うこともできない彼女を生かしたのは、くだらない偶然。しかしそれは、かけがえのない奇跡だった――。 介護に沈んだ少女が、親から自分自身を取り戻していく物語。表題作の「救われてんじゃねえよ」全篇を無料で公開。

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  • 出生前検査を考えたら読む本 無料お試し版
    無料あり
    5.0
    年齢制限の撤廃、拡大する検査項目、難しい陽性結果の判断――迷ったときは何をどう考えればいいの? 受検者が増加する新型出生前検査(NIPT)の実情を調べ始め、陽性結果を受けたものの元気な赤ちゃんを産んだ女性に出会った取材班が専門医、カウンセラーへの丁寧な取材と各種データを踏まえて伝える最新情報。無料お試し版! 本書の出発点は、2023年LINEジャーナリズム賞年間大賞(2023年)受賞の毎日新聞配信記事「私はなにを…1年後も続く罪悪感 新型出生前診断(NIPT)は命の選別か、それとも希望か」。反響の大きさを受けて書籍化が決まる過程で、取材班のひとりひとりがさらに取材を重ね、情報を充実させた。 健康な赤ちゃんを願う妊婦さんの間で広がっているNIPTの「現場」はどうなっているのか。受ける前に知っておきたい基本情報や実施施設の現状、実際の遺伝カウンセリングの様子なども報告する一冊。 取材班がこのテーマに取り組んだいきさつを語る「はじめに」から、NIPT陽性結果を受け、妊娠継続を迷い始めた妊婦さんがどのような経緯で無事出産に至ったかを記したパート(「第一章」の一部)を一挙試し読み。

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  • 会う力―シンプルにして最強の「アポ」の教科書― 無料お試し版
    無料あり
    4.0
    この1冊だけあればいい。インタビューのプロが明かす完全マニュアル。『会う力 シンプルにして最強の「アポ」の教科書』無料お試し版。 アポの結果は、連絡を取る前にほぼ決まっている。会える確率を高める準備からスムーズな対話への入り口、効果的な質問、関係を深めるための気遣いまで。コネゼロ、知名度ゼロから2000人以上への取材を成功させたインタビューのプロが失敗しない「人との会い方」のコツを包み隠さず大公開。公私で使えるノウハウ満載! 【目次】 序章 会うことの効力 第1部 会う前編 第1章 リサーチから「会う」は始まる 第2章 アポ取りのチャンスはどこにでもある 第3章 「段取り」がスムーズな対話への入り口 第2部 当日編 第4章 質問がお互いにとってよい時間をつくる 第5章 会っている時間をワンランク上の体験にするには 第3部 会った後編 第6章 会った「後」こそ大切にする 第7章 会うと、あなたに起きること の中から「第3章 「段取り」がスムーズな対話への入り口」を特別無料公開いたします。

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  • 燃えよ剣 1巻
    完結
    4.4
    時は安政四年。後に「新選組 鬼の副長」と呼ばれる土方歳三は、喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていた。農民の生まれである歳三は武士への強い憧れがあった。しかし、身分という壁に抗えず、ただ憧れだけが募る鬱屈とした日々を過ごしていた。そんなある日、佐絵という女性との出会いがきっかけで、命懸けの戦いに臨み初めて人を斬る。この一戦を皮切りに、歳三の人生は激動の渦に呑まれていくことになる。電子書籍版では、雑誌掲載時と同様に巻頭をカラーぺージで収録!
  • 邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき 1巻
    -
    いまそこにある危機! 我々の周りでは秘かに戦争がはじまっている――!! 海上自衛隊初の特殊部隊を率いる先任小隊長藤井義貴は、選りすぐりの隊員とともに一触即発の国防状況に対応すべく、激しい訓練を行っていた。そんなある日、日本の領土問題の先端・尖閣諸島でひとつの事件が起こったのであった……!! 海上自衛隊特別警備隊の創設者が、政府の動きや作戦行動を完全シミュレーションした同名ドキュメントノベルを自ら完全監修し漫画化! 執筆の『全裸監督』『紫電改343』須本壮一の鬼気迫る画面に刮目せよ! 電子書籍版では、コミックバンチKai配信時と同様に一部ページをカラーぺージで収録!
  • アイドルだった君へ(新潮文庫)
    3.7
    アイドルになりたくて仕方がなかったあたしとアイドルに憧れたことのない相方、元アイドルの母親のせいで注目される子供たち、親友の推しに顔を似せていく女子大生。アイドルは色んなものを覆い隠して、私たちに微笑みかけてくる。曖昧に乱暴に過ぎていく毎日に推しがいてくれてよかった。「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作を含む珠玉の短編集。『くたばれ地下アイドル』改題。(解説・吉川トリコ)
  • 沈むフランシス(新潮文庫)
    3.8
    都会での仕事を三十五歳で辞め、北海道の小さな村で郵便配達をする女。川のほとりの木造家屋で世界中の「音」を集めながら暮らす男。偶然出会った両者は、急速に惹かれあっていく。からだでふれあうことでしか感じない安息と畏れ、そして不意に湧きあがる不穏な気配。その関係が危機を迎えた嵐の夜、決して若くはないふたりが選択した未来とは。深まりゆく愛と鮮やかな希望の光を描く傑作。(解説・山田真歩)
  • 美澄真白の正なる殺人(新潮文庫nex)
    4.4
    私たちは、どこで間違ったのだろう。天主堂と聖歌の町で、「正義の味方」を目指す女子高生の美澄(みすみ)真白(ましろ)は、八年ぶりに再会した親友・紫音(しおん)と楽しい日々を過ごしていた。紫音の抱える闇に気づくまでは――。事故死したはずの母親、虐待と思しきいくつもの痣……。聖なる夜、大切なものを守るため、痛々しいほど真っ白な少女が犯す、「完全に正しい」罪の炎。衝撃のラストが心を穿つサスペンス。
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)
    3.8
    東北地方の旧家・不村家では数代に一度、特別な子供が誕生する。人智を超えた才知を授かることから繁栄の兆しと崇められる一方、「あわこさま」と呼ばれる怪異があると畏れられてもいた。異形の奉公人たちの手で守られる平穏な日常が闖入者により瓦解したとき、人々は思い出す。――あわこさまは、不村に仇なすものを赦さない、と。「水憑き」一族の栄枯盛衰を描く、危険すぎるホラーミステリ。(解説・朝宮運河)
  • 擬傷の鳥はつかまらない(新潮文庫)
    4.0
    訳ありの依頼者の身分を偽装し、別人としての人生を与える「嘘の仕立て屋」を生業とするサチ。ある日、彼女のもとへ大金を持った二人の少女が訪ねてくる。その数日後、少女の一人が謎の転落死を遂げた。残された少女を守るべく、事件の鍵を握る男を探し始めるサチは、嘘と裏切りにまみれた過去からあまりに切実な「真相」にたどり着く——。ミステリ界を牽引する若き鬼才、衝撃のデビュー作。
  • 母親になって後悔してる(新潮文庫)
    4.1
    もしも時間を巻き戻せたら、母になることを再び選びますか――? この問いに「ノー」と答えた23人の女性たち。そのインタビューから明らかになったのは、社会が暗黙のうちに強いる性別役割と同調圧力、そして封じられてきた母親の苦悩や不安だった。子どもを愛している。それでも、母ではない人生を願う。「存在しない」ものとされてきた思いを丁寧にすくいとり、各国で大反響を呼んだ一冊。(解説・村井理子)
  • プリンシパル(新潮文庫)
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    非情と外道がこの家の規律だった。1945年、東京。関東最大級の暴力組織、水嶽(みたけ)本家の一人娘・綾女(あやめ)は、父の訃報に呼び戻され「組長代行」となることを余儀なくされた。戦後混乱期を牛耳るヤクザたちの熾烈な抗争、利権を貪るGHQ、それらを利用しようとする大物議員。流血も硝煙も権力の策謀も懼れぬ究極の「悪女」と化した綾女が、最期に目にするものは。一気読み必至の超弩級ピカレスク・ロマン。(解説・末國善己)
  • 灼熱(新潮文庫)
    4.6
    1巻1,265円 (税込)
    日本からはるばる海を渡ってきた比嘉勇と現地で育った移民二世の南雲トキオ。ブラジルの入植地で彼らは出会い、親友となった。そして迎えた終戦。祖国大勝利を信じる「勝ち組」と敗北を知る「負け組」の間で巻き起こった抗争が、二人を引き裂いた。分断、憎悪。遠き異国で日本人が同胞に向ける銃口。ふたりの青年の運命が交わったとき。絶賛を浴び、渡辺淳一文学賞に輝いた、圧巻の群像劇。(解説・杉江松恋)
  • 消息
    5.0
    SNSから距離を置き、エッセイを書くことで、自己と対話していた――。1stアルバム「分離派の夏」で話題沸騰の最中にイギリスへ移住した。直後にコロナ禍に襲われ、戦争が始まり、虐殺がつづいている……時代の大きなうねりの渦中だから見出せた、価値観と最強の武器。明るい未来へのヒップでグルーヴィなガイドブック。
  • 逃亡者は北へ向かう
    3.9
    1巻2,090円 (税込)
    大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。
  • くらべて、けみして 校閲部の九重さん2
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 校閲部の丹沢が受け取った、社外校正者からの一通の手紙。小説のゲラを読み、LGBTQの観点から表現を改めるべきではという鋭い指摘が――。ゲラの向こうにいる編集者、そして物語を書いた作家を相手に校閲者はどこまでできるのか!? ときに変態的執念で文字を追い、ときに作品世界の深部に迫る校閲者たちの物語!!  ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 倭寇とは何か―中華を揺さぶる「海賊」の正体―(新潮選書)
    3.7
    日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版!
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)
    4.3
    米文学史に名を刻む天才作家にして「推理小説の始祖」ポーは、なぜある時から突然、推理小説を書くのをやめたのか? 世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉(評論・評伝部門)で日本人初の最終候補、『謎ときサリンジャー』で小林秀雄賞受賞の稀代の〈文学探偵〉による世紀の「発見」とは。作家解釈をも揺るがす震撼の論考。
  • 結論それなの、愛
    3.9
    1巻1,925円 (税込)
    バンコクの高級アパートで暮らすマリは、コロナ禍で出張先から帰ってこられない夫と別居生活を送っている。日本にいた母の葬儀にも参加できず、孤独なマリに声を掛けたのは、テオというタイ人青年だった。寄り添い、理解しようと向き合ってくれるテオに、マリは心惹かれるようになる。魂が震える最高純度の恋愛小説。
  • 行動する人に世界は優しい―自分の可能性を解き放つ言葉― 無料お試し版
    無料あり
    4.7
    時代の先端を走り続ける起業家による「最高の自分をつくる原則」の集大成。無料お試し版。 『お金2.0』『世界2.0』など著作累計30万部超の著者が、10年以上にわたり書き溜めてきた「より良く生きるための気づき」を厳選して1冊に! 人生は一度だけ。持ち時間は有限だ。だから、傍観者や批評家になっている暇はない。自分が決めた「やるべきこと」にとことん没頭して、居心地がよくなったら新たな場へ移動しよう……それこそがシンプルにして最高の戦略だ。行動だけが人生を切り拓く鍵なのだから。「チャンスの窓」はいつだって、あなたを待っている。 「できるかできないかを悩むようなことは、 既にできることの射程圏内に入ってる。 本当にできないことは想像すらしない」 「動き出してしまえば何とかなる。初動のスイッチが9割」 「大きな波をつかんだときは 「バカ」になれるかが大切。 この時期は展開が速すぎて計画は役に立たず、 フットワークの軽さで勝負が決まる。 躊躇してると「チャンスの窓」が閉じてしまうので、 考えすぎないほうがリターンが大きい」 など、あなたの才能を拡張させる177の言葉を掲載しています。 第1章 初動のスイッチを押せ 第2章 変わる勇気 第3章 チャンスの窓に飛び込め 第4章 メンタルは目にするもので出来ている 第5章 運は伝染する の中から、「第1章 初動のスイッチを押せ」をまるまる特別無料公開いたします。

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  • ブラック郵便局
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    街中を駆け回る配達員、高齢者の話に耳を傾け寄り添うかんぽの営業マン……。市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着――。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる執念の調査報道。
  • 美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる
    3.8
    赴任先は「毛穴が存在しない未来」だった。光速進化のコスメ、肌を磨き上げる黄金ルーティン、世界一の美容整形ビジネス――たちまち美容沼にはまり、自分を“改善”していく著者。さらに医師や元アイドル、コスメブランド創業者へと取材を広げた先に辿り着いたのは――。体験と考察が融合した、ユニークな「美の帝国」滞在レポート。
  • 至高の近代建築―明治・大正・昭和 人と建物の物語―(新潮新書)
    5.0
    明治維新以降、ジョサイア・コンドルら「お雇い外国人」の指導のもと、西洋建築の模倣に始まり、自らの創意工夫を表現し始めた大正期、そして関東大震災を経て昭和戦前までの約80年――日本の近代建築は何を目指し、どのように建てられ、そして現代へと受け継がれてきたのか。現存する〈前期〉近代建築の傑作を厳選、関わった人々のドラマを写真とともに描きだす。見る者と使う人に今なお愛され続ける32の名建築案内。
  • 移民リスク(新潮新書)
    4.0
    クルド人=政治難民というイメージ、メディアによる入管行政への批判、移民先進国ドイツの先例――人口減や人道的配慮など移民を受け入れるべき理由はあるものの、このまま押し進めて本当にいいのか? 欧州事情に通じたジャーナリストが、クルド人問題に揺れる埼玉・川口、彼らの故郷トルコ、移民流入に悩むドイツ、「入管の闇」問題をめぐって現地徹底取材。国家の基盤を揺るがす「日本的ゆるさ」に警鐘を鳴らす。
  • リキッド消費とは何か(新潮新書)
    3.7
    SNSで見た服をスマホで即ポチ、映画はサブスク、車はカーシェアでOK、ブランドもののバッグより他人がうらやむ珍しい経験を――若者から中高年まで、こうした今どきの消費行動の裏には、いったいどんな心理が働いているのか。次から次へとモノと情報が流れる時代にあって、現代人の消費スタイルは歴史的な変化を迎えている。マーケティングの専門家が、「リキッド消費」という新たな現象の謎を徹底解剖!
  • プロパガンダの見抜き方(新潮新書)
    4.3
    日々見聞きするニュース、SNS経由の“真実”、皆に愛される「ゆるキャラ」、評判の映画、国家的規模のイベント……発信されるあらゆる情報の裏にある意図と目的を見抜けないと、知らないうちに思考や行動は誘導されていく。それがプロパガンダ3・5時代の現実だ。常に情報戦の最中にいる私たちは何を知っていればいいのか。古今の成功例、巧みな手口、定石等を示しながら、具体的な「見抜き方」を伝授する。
  • ヴェネツィア便り(新潮文庫)
    3.8
    1巻693円 (税込)
    「もし、あなたがこれを読む時、ヴェネツィアがもうないなら、これは、水の底から届いた手紙ということになります」「ヴェネツィアは、今、輝く波に囲まれ、わたしの目の前にあります。沈んではいません」――三十年の時を越えて交わされる〈わたし〉と若い〈あなた〉の「ヴェネツィア便り」。なぜ手紙は書かれたのか、それはどんな意味を持つのか。〈時と人〉を描く懐かしくも色鮮やかな15の短篇。(解説・荻野アンナ)
  • リセット(新潮文庫)
    完結
    3.9
    全1巻781円 (税込)
    「――また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。以来、遠く近く求めあってきた魂。だけど、その翌日こそ二人の苛酷な運命の始まりの日だった→←流れる二つの《時》は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、生命と生命を繋ぎ、奇跡を、呼ぶ。(対談・宮部みゆき)
  • ターン(新潮文庫)
    4.0
    1巻781円 (税込)
    真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。ターン。いつかは帰れるの? それともこのまま……だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。(解説・川上弘美)
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)
    4.0
    9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大きくなった時、今日のことを思い出すかな――。どんな時もあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。かつて自分が通った道をすこやかに歩いてくる娘と、共に生きる喜び、切なさ。やさしく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語。(解説・梨木香歩)
  • スキップ(新潮文庫)
    4.0
    1巻935円 (税込)
    昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ――でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。(解説・佐藤夕子、佐藤正子)
  • うしろにご用心!(新潮文庫)
    3.5
    故買屋からの頼みで、富豪の投資家が秘蔵する美術品を盗む計画を立てた稀代の大泥棒ドートマンダー。一方、カリブ海のリゾート地にいた当の富豪プレストンには謎の美女が近づいていた。彼女の目的は誘惑でなく誘拐。海に飛び込み逃げ出した富豪は自宅を目指す。そんなことと露知らず、ドートマンダーたちは富豪宅に押し入るが……。いま読んでも新しいユーモア・ミステリーのシリーズ復活!(解説・香山二三郎)
  • くらべて、けみして 校閲部の九重さん 無料お試し版
    無料あり
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 出版社の裏方・校閲者の知られざる世界を描いて大反響!『舟を編む』の三浦しをんさんも絶賛のお仕事コミック、無料お試し版。 普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。 ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 新潮社校閲部全面協力により、名だたる作家との至極のエピソード&校閲秘話も満載! 変態的情熱溢れる校閲者の日常物語。 テレビ・新聞をはじめ各メディアで話題の本作、単行本2巻の発売を記念して第4話までを特別無料公開! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

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  • それでも日々はつづくから(新潮文庫)
    4.2
    まーまー好きな人と号泣しながら観た、まーまーな映画。観客6名のトークイベント。疲れると無性に顔を見たくなる友人。「好きな男ができた」と3回ふられた彼女からの最後の電話。明日からつづく日々も案外悪くないと思える、じんわりと効く栄養ドリンクのようなエッセイ集。大橋裕之氏のマンガとのコラボのほか、「締切」をテーマにした「考えるな、間に合わせろ」を文庫特典として収録。(解説・大槻ケンヂ)
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)
    3.4
    近所にあるパン屋をめぐる彼の変化を私が描く「楽観的な方のケース」。突然の訪問者が繰り広げるラップに衝撃を受け、横浜の街に思いを巡らす「ショッピングモールで過ごせなかった休日」。人はいつだって誰かの思いや言葉、記憶の中の場所に思いをはせるものだ――。実存や不可能性を超越した、第35回三島由紀夫賞受賞の表題作を含む全5編の短編集。多和田葉子氏との特別対談も収録!(解説・高橋源一郎)
  • 鯉姫婚姻譚(新潮文庫)
    3.5
    若くして隠居した孫一郎が、父から受け継いだ屋敷に移り住むと、庭の池には人魚が暮らしていた。その名は、おたつ。彼女に懐かれ「夫婦になってあげる」と言われた孫一郎は、結婚をあきらめさせるため、人と人ならざる者が恋に落ち、不幸な結末を迎えた話を語る。だが、二人の間には少しずつ変化が起き――。選考委員全員が「これ以上ないラスト」と驚嘆した日本ファンタジーノベル大賞受賞作。(解説・大森望)
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)
    4.2
    好きに食べて、好きに生きる――。茶をこよなく愛する記録魔の作家千早茜。季節を問わずかき氷を食べまくるストリッパーの元書店員新井見枝香。気が合う以上に「胃が合う」ふたりが集えば、とびきりの美味追求がはじまる。銀座のパフェ、芦原温泉のにごり酒、京都の生湯葉かけご飯、神保町の上海蟹。果てなきおいしさと人生の岐路を描く往復エッセイ。文庫版で番外編50ページ分を新たに収録。(鼎談・トミヤマユキコ)
  • いのちの記憶―銀河を渡るⅡ―(新潮文庫)
    完結
    4.0
    こことは別の場所に行き、ここにいる自分とは別の自分になってみたい——。盗賊にさらわれることに憧れていた少年時代、シルクロードを旅する私に父が詠んだ一句、北欧の小さなホテルでの会話から得た教訓、外の世界へと足を向かわせた熱の正体、人生の岐路となった『危機の宰相』、高倉健との偶然の出会いから始まった交流、そして永遠の別れ。忘れがたい無数の日々を追憶するエッセイ集。
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)
    3.6
    新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり――。各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾!
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)
    3.7
    ふたりの食卓に並ぶのは、決して甘いばかりのお菓子ではなかった。睦まじく見えるふたりの不穏な秘密。本能がかき乱される出会い。一言では言い表せない関係性、どうしても忘れられない人のこと──。食べて「なかったこと」にはならない濃厚な物語が気鋭の作家たちと食のエキスパートたちの手によって饗される。小説、エッセイに仕立てた10品の「恋と食」をどうぞ召し上がれ。
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)
    4.2
    少年少女たちは、なぜ罪を犯してしまったのか? その真の原因を探るのが「家裁調査官」である。福岡家裁北九州支部の調査官・庵原かのんは、自転車窃盗JKビジネス、バイク暴走、女性暴行など数多くの事件に直面していた。当事者である子どもたちの声に耳を傾けるうちに、彼女はそれぞれの事件の〝深い根〟に気が付き、そして……。心理描写の名手が満を持して放つ、待望の新シリーズ。 (解説・藤川洋子)
  • 火山のふもとで(新潮文庫)
    4.0
    ぼくが入社した村井設計事務所は、ひと夏の間、北浅間の「夏の家」へ事務所を移動する。そこでは稀有な感性をもつ先生のもと、国立現代図書館の設計コンペに向けての作業が行われていた。もの静かだけれど情熱的な先生の下で働く喜びと、胸に秘めた恋。そして大詰めに迫った中で訪れる劇的な結末。ただ夏が過ぎても物語は終わらなかった。かけがえのない記憶と生命の瞬きを綴る鮮烈なデビュー作。
  • 天使は見えないから、描かない
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    弁護士の永遠子は33歳。結婚3年目の夫と問題のない関係性を保ちながら、18歳年上の実の叔父・遼一としばしば逢瀬を重ねている。しかし信じていた夫が浮気相手を妊娠させ離婚し、その後、惰性で付き合った若い恋人とも別れてしまう。子供の頃から抱く自らの叔父への歪な欲望に向き合った永遠子が気付いた唯一無二の愛とは。
  • すごい長崎―日本を創った「辺境」の秘密―
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    日本の西端、アジアの東端。世界と日本をつないできた縁側のような “はじっこ”の町は、とてつもなく奥が深かった。実は忠臣蔵の元祖? 踏み絵と「くんち」の意外な関係とは? 知られざる「日本初」の数々――在住半世紀の地元作家が地理と歴史を掘り分け、教科書ではわからない独特の魅力へと誘う。充実のガイド付き。
  • 嗤う被告人
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    「銚子のドン・ファン」の異名をもつ好色な老資産家が死んだ。殺人罪で起訴されたのは、結婚したばかりの55歳下の若妻――。接見を重ねる新人女性弁護士は、被告の曰くありげな言動に翻弄されつつ、不可解な示唆と時に鋭い指摘に誘導されるように、事件の真相に迫っていく。異様な感動へ跳躍する新たな実話系ミステリー。
  • 身代りの女(新潮文庫)
    3.7
    卒業を間近に控えたパブリック・スクールの優等生6人が自動車で逆走。母娘3人の命を奪う大事故を起こしてしまう。20年後、一人で罪を被り刑期を務めあげたメーガンが、国会議員、辣腕弁護士ら、いまや成功を収めている5人の前に姿を現す。彼らと交わした“約束”を果たさせるために……。身代り契約の果ての惨劇を、周到に仕組まれたプロットと圧倒的筆力で展開する、予測不能サスペンス。(解説・大矢博子)
  • 魂に秩序を(新潮文庫)
    3.9
    わずか2年前、アンドルーは多重人格者の魂の代表として26歳にして“誕生”し、魂たちの共存のため奮闘していた。ある日、殺人犯を事故死へ追い込んだことで、自分が継父を殺害したのではないかという疑念に囚われる。真相解明のため、同じ障害をもつ女性ペニーと故郷へ向かうが、自身の隠された秘密だけでなく闇の魂からの脅威にも晒され……。あらゆるジャンルを包み込む物語の万華鏡!(解説・霜月蒼)
  • 忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉(新潮選書)
    3.6
    「チグハグさ」が魅力の寺山修司の才能、小林秀雄が漏らした死の真実、墓場までイメージを背負って去った八千草薫、徹夜麻雀で見せた秋山庄太郎の悪ガキ振り、瀬戸内寂聴との長く不思議な縁、徳大寺有恒がヤクザ映画の主人公のように放った一言、追放者である人間の印を「刻印」された三木卓――。甦る昭和の思い出46編。
  • 小学校受験は戦略が9割
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    小学校受験の本質は、各家庭に合った初等教育を見つけること。私立小学校の魅力や、志望校と教室選びの決め手、縁故の役割、願書や面接の実践的な対策など、お受験解説の第一人者である著者が独自の分析をもとに、どう挑むべきか、その戦略を徹底解説。検討中の家庭も取り組み中の家庭も、知りたかった情報が満載の決定版!
  • 脂肪と人類―渇望と嫌悪の歴史―(新潮選書)
    3.8
    脂肪は命そのものだ。私たちの祖先は肉よりも、脂肪たっぷりの骨髄や脳、内臓を求めて狩りをした。それが忌避すべき栄養素になったのはなぜか。著者は世界各地の脂肪料理を味わい、神話のなかの乳を追い、酪農や畜産の歴史を調べ、味覚や健康の面からもアプローチ。石器時代から続く脂肪と人類の複雑な関係を描き出す。
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    3.9
    「楽しむ」とはどういうことか? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書に至る。カントによる「快」の議論をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは、人生を楽しめない――。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!
  • ギャンブル脳(新潮新書)
    4.2
    「次こそ当たる! 一発逆転?」。いい加減な予想は、期待を通り越してやがて確信へと変わっていく。そんな時、ヒトの脳ではいったい何が起きているのか。脳内にあふれるドーパミン、二度ともとには戻らない思考回路、ついには薬物中毒よりも深刻な依存状態に……。ギャンブル依存症の患者とその家族の苦しみに、長年向き合ってきた作家にして精神科医が多くの臨床例と最新の知見から解き明かす、恐怖のスパイラル。
  • スターの臨終(新潮新書)
    3.7
    メメント・モリ――常に死を想えと古人は言った。「板橋のドブ」で死ぬのが理想と語った渥美清、余命1年を宣告されても女優への執念を絶やさなかった川島なお美、葬儀で「幸せな人生だった」と自らの声で語った田中好子、舌がんで入院中も冗談を飛ばしたケーシー高峰……。時代を彩ったスターは死を目前にして、何を思い、生きたのか。自身もがんと闘い、刊行を待たずに他界した著者が綴った、“死に際”の物語。
  • 私の同行二人―人生の四国遍路―(新潮新書)
    3.8
    一度は父のため、二度は母のため……発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪。転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。
  • ふと、新世界と繫がって
    4.0
    コンビニで落としたワイヤレスイヤホンは亜空間へと旅立ってしまった、自動車学校の練習コースはゲームステージだった、自分の中から急に出てくる不思議な音を追いかけて――。歌詞のワードセンスに定評のあるシンガー・ソングライターが日常生活の一瞬を切り取った純度100%のショート・ショート日記。全25篇。
  • 梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―
    3.5
    お役目がなく学問で身を立てることもできない淳之介は、幼なじみの同心から頼まれたある娘の見張りをきっかけに、攘夷の渦中へと呑み込まれてゆく。徳川の世しか知らないながらも、武士という身分に疑問を抱き始めた青年がようやく見つけた、次代につながる道とは。生へのひたむきな問いが胸を打つ、人間味溢れる時代小説。
  • 公孫龍 巻三 白龍篇
    完結
    4.2
    2巻1,980~2,145円 (税込)
    周王朝の王子という身分を捨て、群雄割拠する諸国を商人として渡り歩く青年・公孫龍。その清廉潔白な人格で将軍や有力者たちの信頼を得た彼は、自らその登用に尽力し、燕に仕えるようになった名将・楽毅が企図する空前の大戦略の実現に向け、才覚を発揮する。名作『楽毅』の感動が新たに甦る、宮城谷文学最高傑作、第三部。
  • 遥かな夏に
    3.5
    1巻2,200円 (税込)
    祖父を探していると女性は言った。祖母は安西早智子といい、未婚のまま出産、何も語らずに亡くなった。裕也はその名を知っていた。古い記憶が甦る。一九七六年ベルリン国際映画祭、祝祭の夏。あのとき彼女に何があったのか。祖父とは誰か。探索の果て裕也が辿りついた真実とは。過去と現在が交錯する人生探しのミステリー。
  • ダンス
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    同じ部署の三人が近頃欠勤を繰り返し、その分仕事が増える私はイライラが頂点に。ある日、三人のうちの一人、先輩女性の下村さんから、彼らの三角関係を知らされる。恋人を取られたのに弱っているのか開き直っているのか分からない下村さんの気ままな「ダンス」に翻弄される私は、いったいどうすれば――新潮新人賞受賞作。
  • 「密息」で身体が変わる(新潮選書)
    3.9
    いま、日本の社会が極端に弱っている。アガリやすく、キレやすく、無気力……これは身体からの警鐘だ。近代以降百余年、日本人の呼吸は浅く、速くなった。私たちの身体に眠る力強い「息の文化」をいかにして取り戻すか? 虚無僧尺八の偉才が体得した、呼吸の奥義。ナンバ歩き、古武術に続く画期的身体論。
  • 間違った子を魔法少女にしてしまった 1巻
    4.2
    1~13巻638~726円 (税込)
    人類の敵・アタスンモから世界を守る、魔法少女の力を授かった女子高生の真風羽華代。しかし可憐な容姿と類まれな資質を持ち合わせる彼女は、実はいちばん魔法少女にしてはいけない子で――!? 全ての魔法少女ファンに捧ぐ、異端にして最先端の魔法少女物語、開幕!
  • あいにくあんたのためじゃない 1巻
    5.0
    『BUTTER』の柚木麻子×『#真相をお話しします』のもりとおるが仕掛けるコミカライズ! 過去のブログ記事が炎上し、仕事を干されたラーメン評論家・佐橋。ある時同業者から、かつて佐橋が取り上げ出禁となった、ラーメン屋「のぞみ」の店主が会いたがっているというDMが届き――。本編に登場するラーメンを特集した、10Pにわたる大ボリューム雑誌風特典も合わせて収録。
  • ヴィランの学校 1巻【電子特典付き】
    完結
    5.0
    総理大臣の息子・麒麟寺城一郎(15)は、日本の頂点となる“総理大臣”となる為に日々学業に励んでいた。そんなある日、真の日本の頂点である“美蘭組組長”と出会い、日本の頂点が“極道”であることを知る。その時の屈辱的な経験を糧に、そして真の日本の頂点を目指す為に美蘭高校へと入学するが、入学早々に生徒会に“戦争”を仕掛けられてしまう!? 一癖ある極道学園無双(ハーレム)コメディ開幕!! 【電子版特典】巻末には電子書籍限定イラストを収録!
  • 山と食欲と私 ~エクストリーマーズ~
    完結
    4.2
    シリーズ累計250万部を突破した大人気山マンガからスピンオフアンソロジーが登場。「極限挑戦者」×漫画家のコラボレーションで描く、過酷な環境下における「食」にスポットを当てたノンフィクションドキュメンタリーコミック! 環境に適した食糧を備えて限界へ挑む冒険を、あなたも体感してください。さあ、極限へ!
  • 【単話版】配信アンダーマイコントロール 第1話
    無料あり
    -
    全19巻0~132円 (税込)
    絶賛彼氏&仕事募集中の山影米子はマッチングアプリで暗くて冴えない増山操に出会う。話をするうち、動画配信者としてのポテンシャルを感じて操に顔出し配信を提案するが……。ポジティブ女がネガティブ男の背中を押す、配信者成長物語!!
  • ガールクラッシュ 分冊版第1巻
    3.9
    歌もダンスもできてスタイル抜群の百瀬天花は高校1年生。なんでも上手にこなせるけど、恋だけはうまくいかない。そんなとき、K-POPが大好きな佐藤恵梨杏に出会い、そのひたむきな姿に目がくらんで――。少女たちの青春は、K-POPアイドルの夢に向かって動き出す!! 【コミックニコラ】読むと恋がしたくなる。100%ピュアな胸きゅんラブストーリー♪ ※この分冊版第1巻には「理想のかっこいい女の子」「ガールクラッシュ」(作品連載本編の第1・2話分)が収録されています。
  • 蛍火艶夜 単話版第1話―田中志津摩一飛曹―
    完結
    -
    全13巻198~242円 (税込)
    「男女の間じゃないと… 本来しない事をしてました」 1945年3月、徳島。 カメラマンの淀野は報道の為、特攻隊の写真を撮影に来ていた。 「若者が憧れるかっこいい兵隊」を撮らねばならぬことはわかっているものの、淀野に懐く、田中志津摩一飛曹の朗らかな笑顔についついレンズを向けてしまう。 志津摩の輝きに惹かれながらも、彼の運命を思い、うしろめたさを覚えてる淀野。 ある晩。 不意に淀野のもとを訪れた志津摩。 話し込むうちに、レンズ越しには見えなかった深淵が―― 「…じゃあ 俺にしてくれますか?」 いけないとはわかっていても、乱れゆく心と身体――。 特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、劣情の第一夜。
  • つゆのあとさき・カッフェー一夕話(新潮文庫)
    4.4
    銀座の有名カッフェー「ドンフワン」でトップを張る女給君江は、うぶで素人のような雰囲気ながら二股三股も平気な女。そんな彼女の身辺でストーカーのような出来事が起きるが、君江は相も変わらず天性のあざとさで男たちを悩殺し、翻弄していく。しかし、にわかにもつれ始めた男女関係は思わぬ展開を呼び……(「つゆのあとさき」)。荷風が女給の身の上話を聞き取った小品も収録。(解説・川端康成、谷崎潤一郎)
  • ぼけますから、よろしくお願いします。(新潮文庫)
    完結
    4.6
    「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった――。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
  • 紫姫の国(上)(新潮文庫)
    完結
    3.8
    俺はこんなにも、死に取り巻かれている――。酒浸りの父親が逝き、商いの船旅に出た青年ソナンは奴隷として売られそうになるも、寸前で海へと飛び込む。激しい波は一緒に逃げた親友の命を奪うが、ソナンは絶壁の岩棚に投げ出された。水も食料もなく死と隣り合わせのその地に、突然ひとりの少女が現れ……。心に陰なき男と、国を背負う女。過酷なふたつの運命が交わる圧巻のファンタジー長編。
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)
    4.0
    正解の味を知らずに食べるローカル料理に悩んだり、万能調味料の万能さに驚いたり、実は肉より魚卵が好きなことを打ち明けてみたり。年を重ねるごとに月日の流れは速くなり、明日には記憶の底に沈んでしまうような日々を積み上げながらも、私たちは毎日をちゃんと暮らしてきた。美味しいものや愛猫の写真と共に、些末な日々に対する著者の実感を書き留めた人気エッセイ集、待望の第四弾。
  • 黒雪姫と七人の怪物 最愛の人を殺されたので黒衣の悪女になって復讐を誓います(新潮文庫nex)
    -
    お前たちだけは絶対に許さない――。次期女王の死を悲しむ陛下を慰めるため、色鮮やかな服を着るよう定められた北の公国。その凍てついた大地で唯一黒衣を身に纏う若き元伯爵夫人・アナベルは、冤罪で処刑された最愛の人のため、悪女と化してでも徹底的な復讐をすると決意していた。故郷を追われた訳あり従僕のシロが彼女と出会う時、運命の歯車が回り始める。異世界復讐劇、開幕!
  • キャラヴァンは進む―銀河を渡るⅠ―(新潮文庫)
    3.6
    旅を学ぶとは人を学ぶということであり、世界を学ぶということでもあった――。『深夜特急』では訪れなかったモロッコ・マラケシュへの道、飛行機でのトラブルがもたらした「旅の神様」からの思わぬプレゼント、『一瞬の夏』より始まった新たな夢。シドニー、アテネと連なるオリンピックへの視線、『凍』を書くきっかけとなる対話。無数の旅と出会いの軌跡が銀河のごとく瞬き巡るエッセイ集。
  • 工藤會事件(新潮文庫)
    3.5
    クラブ襲撃、建設事務所への発砲、見せしめとして射殺。「血の掟」で結ばれ、一般市民への攻撃を繰り返す指定暴力団・工藤會。その暴走は止まることなく、北九州市は「修羅の街」と化していた。この状況を打破するべく警察と検察はタッグを組み、全国から精鋭を集結、史上最大の頂上作戦を展開する。紆余曲折の舞台裏からトップ逮捕まで、前例のない捜査の全貌を描く圧巻のノンフィクション。

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