天路の旅人(上)(新潮文庫)
  • 完結

天路の旅人(上)(新潮文庫)

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

この希有な旅人のことをどうしても書きたい――。第二次世界大戦末期、敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した若き日本人がいた。名は西川一三。未知なる世界への好奇心に突き動かされた男は、極寒の雪道、延々と続く砂漠、幾重もの峠、匪賊の襲撃や飢えを乗り越え、八年に亘り中国北部からインドまで果てしなく長い路を歩み続けた。二十五年の歳月を経て結実した超大型ノンフィクション。

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天路の旅人 の一覧

全2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 天路の旅人(上)(新潮文庫)
    完結
    737円 (税込)
    この希有な旅人のことをどうしても書きたい――。第二次世界大戦末期、敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した若き日本人がいた。名は西川一三。未知なる世界への好奇心に突き動かされた男は、極寒の雪道、延々と続く砂漠、幾重もの峠、匪賊の襲撃や飢えを乗り越え、八年に亘り中国北部からインドまで果てしなく長い路を歩み続けた。二十五年の歳月を経て結実した超大型ノンフィクション。
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    三年の月日をかけて中国北部からチベットまで辿り着いた西川は、インドへ向かいそこで日本の敗戦を知る。密偵の任務は失うが、それでも新たな世界への探究は止められなかった。ヒマラヤを幾度も超え、さらにさらに奥へ。しかし旅は突如終わりを告げる。西川が著した三千二百枚の生原稿と五十時間に及ぶ対話をもとに、未踏の地に魅せられたひとりの旅人の軌跡を辿る、旅文学の新たな金字塔。(解説・石川直樹)

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天路の旅人(上)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    さすがは沢木耕太郎さん。素晴らしい作品でした。
    ネパールのエベレスト街道トレッキングした経験があるのでその時の記憶が蘇ったりしてとてもよかったです。

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    ☆☆☆ 2025年7月 ☆☆☆

    西川一三。このような人物がいたことはまったく知らなかった。
    第二次世界大戦中に密偵として中国奥地に進入し、チベットからヒマラヤを越えインドまで旅をした稀代の旅人の物語。
    本書は沢木耕太郎が西川の取材のため東京から盛岡へ発つところの回想から始まる。いまから四半世紀前というから、おそらく1998年~2000年ごろ?と思われる。「年に364日働いている」という西川と酒を酌み交わしながらの取材を重ねたものの、インタビューを中断し、再開できないまま西川は亡くなってしまう…
    それでも沢木耕太郎はこの人物のノンフィクションを書くことをあきらめず、遺族への取材や資料の綿密な読み込みの結果完成したのが本書だ。


    西川は山口県生まれ。少年時代から西域にあこがれを抱いていた。司馬遼太郎といい、井上靖といい、この時代の少年にとって西域は未知なるもの、冒険心をくすぐる象徴のようなものだったのだろう。
    西川は満鉄に就職し中国にわたるが、職を辞し興亜義塾という組織に入り、蒙古の言葉、文化を学び密偵として中国奥地へ旅立っていく。日本と交戦中である中華民国の物資調達ルートを探ること。数年におよぶ長い旅の始まりだ。


    ロブサン・サンボーと名乗り、ラマ教徒に扮して雄大だが残酷なゴビ砂漠を渡り西域へ。巡礼増の仲間やラクダとともに、アルガリ(動物の糞)を燃料としながら過酷な旅を乗り切っていく。道なき道を行き、星を見ながら方向を定める旅。
    前半部分ではバト少年の死の場面があまりにも悲しく忘れられない。
    旅の供として「売られた」バト少年。9歳ながらも過酷な旅に同行し、不満をもらさなかった強い少年。彼がおもちゃを与えられ初めて子供らしい喜びに浸り無邪気な笑顔を見せた数日後、病により旅立ってしまった。だからその笑顔は西川にとって忘れられないものとなった。遺体は砂漠に葬られ数日たてば、動物に啄まれ、乾燥により骨だけになってしまっていた…

    さらに旅を続ける西川。
    時に巡礼の旅人たちや行商人とともに。
    急流を泳ぎ切り対岸に渡ってしまったラクダを連れ戻し喝さいを浴びることも。
    そして1945年。
    西川はチベットにて日本の敗戦を知る。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    チベットに対して特別な興味はない。派手なアクションもない。移動の過酷さは、伝わってくるが、めきつく騙されたり、目を背けるまでの厳しい場面もない。しかし、最後まで夢中にしたのは何でしょうか?とにかく身体が丈夫な主人公でした。ずっと栄養が気になってました。

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    西川一三の旅。山口の地福出身。帰国後、盛岡で暮らした理由はたまたまとあったが、腑に落ちなかった。「困難を突破しようと苦労しているときが旅における最も楽しい時間なのかもしれない。困難のさなかにあるときは、ただひたすらそれを克服するために努力すればいいだけだから、むしろ不安は少ない。」恐れていては一歩も踏み出せなくなり、踏み出して努力すれば、いずれゴールに辿り着くことができる。旅に失敗はつきもの。旅をすることは前向きになることなのかもしれないと想う。

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    戦時中に満州から中国、蒙古、チベットへと旅した西川一三さんの旅路が、かつて深夜特急で旅の魅力を書かれた沢木耕太郎さんの素晴らしい筆致で描かれる。序章の西川さんとの実際の会合などの記述もとても良い。下巻も楽しみです。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションのロマン溢れる冒険物語。

    1945年、ある場所では人間の叡智といえる科学が発達し、戦争もより悲惨になっていた頃に、こんなに原始的な旅人がいたなんて。

    いいなーかっこいいなー
    でも本に描かれているより圧倒的に、現実は単調でつまらない日々の方が多いんだろうな。
    でもだからこそ、シンプルな幸せに気づくんだろうなあ、それってすてき。

    0
    2026年06月18日

    Posted by ブクログ

    旅文学の新たな旅、という言うべきか。

    偉大なる冒険家"西川一三"との出会い、
    そして西川がどのようにチベット、ラサに至るのか。

    その道中をこれまでかと表現し尽くし、
    西川自身の想いやそれぞれの地で出会う蒙古人、あるいはタングート人、チベット人など、それぞれが持つアイデンティティや文化にも触れていく。

    それはまさに我々自身が旅に出ているかのような、
    そんな高揚感を与えてくれる冒険そのもので、
    ラサに至るまでの道を文字通り同行させてもらった、
    そんな思いを綴らざるを得ない。

    西川の度胸やここぞの運、また旅を俯瞰することでわかる偶然の産物などは我々が旅をする際にも起きていることなのであろう。それでも西川はラサに辿り着いた。

    自然に触れる一文はあまりに美しく、
    ラサに辿り着いたことは我々読者の到達でもある。

    そして一人旅をこよなく愛する僕にとっては、
    この一文は全く偉大である。

    「神仏に向かって祈っているのではない。長い労苦の象徴としてのラサに向かって首を垂れている。そこからラサは見えないが、彼らには見えているのだ。それは美しい自然の中の、もう一つの自然のように思えた。」

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    戦中に中国大陸に密偵として従事した西川一三。
    未知の地域を旅する過程は生やさしいものではなく
    激寒の環境、匪賊の脅威、慣れない駱駝

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦中の中国の奥地、そしてチベットへ、密偵として旅をした日本人がいるという。
    過酷な旅にあって、時に現れる美しい景色の描写に好奇心、異国への憧れまだ知らない何処かへ旅に出たいという気持ちをくすぐられる。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    西川一三なる人物のことは全然知らなかった。

    盛岡の知人が、以前こんな面白い人が住んでた街なんだよっておすすもしてくれて出会った一冊。

    ある種若気の至りというか、青い使命感で中国の西の果てを目指すところなど大変人間味がある。
    旅自体も面白く、行ったことのない土地の風や匂いを夢想しながら読んだ。

    下も楽しみである。

    勧めてくれた人、ありがとう。

    0
    2025年09月14日

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