受け手のいない祈り

受け手のいない祈り

2,090円 (税込)

10pt

感染症の拡大を背景に周囲の病院の救急態勢が崩壊する中、青年医師・公河が働く病院は「誰の命も見捨てない」を院是に患者を受け入れ続ける。長時間の連続勤務による極度の疲労で、死と狂気が常に隣り合わせの日々。我々の命だけは見捨てられるのか――芥川賞受賞の気鋭が医師としての経験を元に描いた、受賞後初の単行本。

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受け手のいない祈り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    はじめは、あまりに過酷な労働環境に、お医者さんて大変だなあ、たまに行く総合病院のお医者さんも、皆疲れていて、お休みあるのかなあ、なんて思っていたので、同情するような気持ちで読んでいましたが。
    だんだんとみんなが狂ってきて、怖くなってきて、これからどうなるの?と気になって、あっという間に読み切りました

    1
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    背骨を立てて浴室で死ぬ。光が眩しい 何日寝てないか分からない。過労死とは。絶え間なく搬送される患者に真摯に対峙する医師たち。医者なら当たり前なんだろうか。ニュースで過労死した若い医師を知らせている。小説を超えた臨場感。

    1
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    行き場のない絶望感が伝わってきました。

    自分がぼろぼろでも、立ち上がり、治療に臨まなければならない状況に、やるせない気持ちになりました。

    読み進めるにつれて、どんどん追い詰められてゆく感覚があり、突然訪れるラストシーンでふと置いていかれるような感覚を抱きました。 

    命を守る人の命も大切にされる

    1
    2025年06月24日

    Posted by ブクログ

    想像を絶する、医師達の超暗黒勤務実態を如実に描写していながら、タッチがドライな筆致なのでドロベタしてなく読み易かったです

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    1日で読み終われそう、と思ったけど、とんでもない。読み進めていくと、どんどん胸が苦しくなって、休憩を挟まずにはいられない。
    小説とはいえ、救急の現場は実際にこのような状態なのだろう。睡眠もとれずに連続4日間の勤務。精神的にも肉体的にもあまりに過酷。ラストシーン、主人公は生きているのか?明日は?明後日

    1
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

     現役医師が書いたこの小説、フィクションではあるがエピソードは事実に基づいていると想像すると、医師の労働条件とはなんて過酷なんだろう。連勤中の心理描写は、ただただ泣かせる。

     後半、主人公の意識が拡張し、デフォルメした描写があらわれる。私にとって、これは不要な描写だ。写実に近い表現の方が、長時間労

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    ただひたすらに救急医の凄まじい勤務実態~長時間の連続勤務~を描いた作品です。
    著者は消化器内科医だそうですから、作品に登場する小谷という内科医が著者の分身かもしれません。
    私も若い頃、結構な長時間勤務をしました。休みは月に1日だけ、休出の土曜も含め毎日終電近くまで残業、日曜日くらいは「定時で帰ろう」

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    地域の基幹病院に掛かっているが、ほぼ予約診療でありながら、待って待って…ものの2、3分で終わる診察。もっと話ししてほしい、聴いてほしい、と不満だが、医師のワークライフバランスに思いを馳せると言えない。
    救急医療の大変さは、それどころではないようだ。いっそ病に倒れた方が、死んでしまった方がマシじゃない

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    朝比奈秋、ハズレが無い!
    やりがいに搾取され、逃げ場のない労働者が、睡眠をもぎ取られるとどうなってしまうか。
    それを医師という職業で、表現してくれた、ということだ。

    追い詰められた人間がどうなっていくか、公河の内面を追うことで読者に見せてくれる。
    恐ろしや恐ろしや。
    医師って、子どもたちが目指すい

    0
    2025年07月04日

    Posted by ブクログ

    予備知識なしで読み始めたのだが、、、つらすぎる。
    医師の芥川賞作家が、救急病棟の医師の過酷な労働環境をひたすら綴っている。
    仮眠、徹夜、過労死、退職、廃業、
    街に救急病棟がなくなる、でも急患はなくならない。
    地獄だ。

    若い医師を犠牲にする今の医療体制。
    この小説を読んで思う。
    日本でトリアージが当

    0
    2025年06月21日

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