植物少女

植物少女

小説・文芸
836円 (税込)

4pt

自身を産んだ際に植物状態になった母親へ会いに病室へ通う美桜。意思もなく、大人に成長していくなかで、次第に親子の関係性も変化していき─唯一無二の母と娘のありようを描く。第36回三島由紀夫賞受賞作。《解説・河野真太郎》

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    植物少女
  • タイトルID
    :
    1966809
  • ページ数
    :
    200ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

植物少女 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生まれてからずっと、意志疎通が取ることができないまま親子であることとは?
    本帯にそう書かれているとおり
    主人公の美桜の母は出産以降植物状態となっています。
    美桜の成長を通して母の感じているだろう世界が時折描かれていた。
    そこからとれる母や同じ病室の人は実はこう感じているのかな?と考えさせられる場面も沢山あった。
    母が植物状態であれど、ちゃんと甘えていたり、母の存在を感じていたりと、
    意志疎通ができないからこそ、毒さえも受け止めてもらえるそんな、親子関係になぜか羨ましさを感じる部分もあった。
    始まりに「母はどんな人間か」とあるけれど、
    私は美桜がちゃんと答えを出せていると思っています。
    そして、ラスト今まで静かな気持ちで読んでいたものが、急に明るさのようなものを持ち出すように感じた。

    0
    2026年04月16日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。最近読んだ中でも群を抜いて好きな作品だった。生と死という境界をあらゆる角度から立体的に描かれていた。病室という空間、息、周りの人々、鼓動。空っぽの中に注いでいく美桜。素晴らしかった。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    母と娘との静かな会話

    物言えぬ母とのなんとも言えない会話

    この作者だからこそ表現できた作品。

    もっと読んでみたくなる作者ですね。


    ぜひ〜

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    植物状態の母の横で娘は日々成長していく__
    病室という閉ざされた世界で、2人だけの秘密のような時間が積み重なる。意思疎通が出来なくとも、怒りも愛もぶつけ合うことはできるのかもしれない。
    『お母さんはどんな人だった?』その問いへの答えが心を掴んで離してくれなかった。

    花の盲端は途中リタイヤしそうになったので大丈夫かなと不安に思いつつ、書店で1ページ目を読んで購入。生々しい描写に顔を歪めてしまう所もあったけど、目を逸らしたくないと思った...生きるって綺麗事じゃない。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    自分を産んでから植物状態になってしまった母、深雪と、その娘の美桜。美桜にとってお母さんは、いつも病室のベッドにじっとしていて、なんでも包み隠さず話せる人。寄りかかった時に聞こえる心臓の音と肌の匂いで、自分を安心させてくれる人。
    それがいつからか、母の昔の写真を見返したり、父や祖母から母の昔話を聞かされるたびに、今ベッドに座っている母が別人のように思えてきて、奇妙な感覚に苛まれる。

    最初こそは植物人間のリアルな描写に不謹慎ながら顔を顰めつつ読んでいたが、後半になるにつれて登場人物みんなが愛おしく感じるようになった。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    主人公の女性が生まれた直後から植物人間の母。
    女性にとっての当たり前は他人からすれば悲劇そのもの。植物人間だからどんな話でも遮らずに聞いてくれる、お腹の上で寝れるし手を動かせば頭を撫でてもらえる。元気になって欲しくないって願うことは悪いことなのか。

    印象的な所は母に無理やり食べ物を押し込む所は恐怖と同時に同情に近いものを感じた。どこにもぶつけられない思いがひしひしと伝わってきて凄く辛かった。

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    母親が植物状態になってしまった娘の視点から、母親が亡くなるまでの26年間が描かれた小説です。出産の際に植物状態になってしまったため、主人公は一度も母親と会話したことがありません。
    父親と祖母が知る生前の母親は、主人公にとって知らない人のようです。
    空っぽの母親に主人公は何でも話すことができます。学校の愚痴、父親が別の女性と付き合ってること、祖母と父親が仲が悪いこと…。
    主人公が母親を扱うときの乱暴さが結構衝撃なのですが、生まれたときから植物状態の母親を小学生の子どもが人形のように扱うのはしょうがないよなぁ…。
    本当につらい状況なのですが、つらいという言葉で簡単に表現できないというか、当事者たちにしか分からない絶望、喜びなど、様々な感情があることが本書を読むと分かります。
    母親と体をくっつけて呼吸が重なるとき主人公は温かさと幸福感を感じます。ささやかすぎる母親との交流なのですが、それが貴重な時間なのだということが伝わってきて胸が締め付けられました。

    0
    2026年02月07日

    Posted by ブクログ

    「わたしにとって、母は会いに行く人物だった。」

    著者の朝比奈さんは現役の医者。
    家族を除けば、
    植物状態になってしまった人物を、
    長期間にわたって見つめることができる、
    唯一といってもいい立場。

    そこから見た、家族模様。

    娘の成長。
    父の逡巡。
    母の生と死。

    他家族との対比。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ


    装丁に惹かれて購入してしまった一冊

    こう、上手く共感もしきろうにもしきれない、
    こういう病気モノは実体験してるかどうかが
    とても大きな鍵になってくると思う。
    少なくとも、この小説に救われる人は多い気がする。

    なんとも表現し難い、
    登場人物の苦しさがジワジワと伝わってくる。
    どのような状況下でも、
    主人公ミオは強く、逞しく、母性なのか、
    カッコよく見えた。誇らしく感じた。

    きっと、お母さんもそう感じてたと思うよって
    声を大にして言いたい。

    現に、植物状態なのはお母さんなのに、
    タイトルにあるように「植物少女」となっている
    というところにセンスもすごく感じる。
    実際に主人公ミオは植物状態ではないのだが、
    リアルに植物状態のことを表しているのではなく、
    ミオにもミオなりの人生があり、
    自分のことを客観視した時に、
    自らがお母さんと同じ植物状態であるのではないかと認識するところが、ミオらしいユニークな発想だった。

    短くてサクッと読めるので、
    忘れた頃に再読したい一冊。

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    芥川賞作品『サンショウウオの四十九日』は独特の世界観が好きだった。今回は小倉アナと朝比奈秋の対談YouTubeを見て、俄然著者の創作方法に惹かれて過去作を買いに出かけた。頭の中にストーリーが降りてくるらしいのだが、それが職務にも影響し医療事故につながりかねないからと、医者から作家に転身したとのこと。しかも小説を読んだことがなく、高校の時の教科書くらいかな?と言っていた。天才。

    本作『植物少女』は、自身を産んだ際に植物状態となった母親とそのとき生まれてきた美桜の物語。
    物心ついたころの美桜にとっては、左に首を傾けてただ呼吸をするだけの母が美桜の全てだった。みんなが知っている植物状態前の母の様子にもそれは私の知る母じゃないと耳を閉ざす。胸の中につつまれ、掌に優しくくるまれる描写は幸せな母子関係を表していた。

    小学生になってもその純粋さから発する言葉は一般的に大人の思う「植物人間」とはかけはなれ、毎日のように母に会いにくる美桜にとっては病室は同室の患者さんも含めそこに根をおろす、個性をもった愛おしい存在でまさに庭(植物園)のようなところだった。

    小学生の高学年になると、動かないし、しゃべらない。目もあけないし、笑わない。それがよかったはずなのに、目の前にいるのは脳にダメージをうけて何もできなくなったひと。父や祖母が知るイメージに覆われて苦しみを覚えるようになる。

    誰にも話せない相談事や愚痴も包み込んでくれていた母に対する甘えも、いつしか(母の胸に顔をうずめ、呼吸を聞くことが減った時期に重なる)話せなくなり、回復しないかもしれないとの思いは母をブラックホールのような寡黙さだと形容する。

    高校生になりランニング中に気がついた。

    一 母はかわいそうじゃない みじめじゃない 空っぽなんかじゃない
    涙が自然と垂れてくる。私もまた母のことを勘違いしていたかもしれなかった。

    就職し美桜が25歳、自分を母が産んだ歳を迎え、妊娠出産をする。。。。

    空気を吸って「おぎゃー」から生は始まるもんな。

    呼吸が意識をつなぐ。小説家としての朝比奈秋にしか綴れない生と死についてを読み終え、またまた死生観をアップデートする機会を得た。

    0
    2026年05月05日

植物少女 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    植物少女
  • タイトルID
    :
    1966809
  • ページ数
    :
    200ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

朝比奈秋 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す