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女子大生・涼子は飲食店のアルバイトや学校生活を謳歌していたが、病気のため人工肛門になり生活が一変する。その意識と身体の変容を執拗に描き、読者の内臓をも刺激する、衝撃のデビュー作。第7回林芙美子文学賞受賞作「塩の道」も併録。
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Posted by ブクログ
ドサリ、ドサリ。 全体的に、温度の低い描写がよい。色々なことが起こるのに、どこか一歩引いた目線というか。 一度で内容を深く読みきれず、すぐに2回目も読み込んだ。
林芙美子文学賞受賞の「塩の道」と表題のデビュー作、全2篇収録。僻地医療と人工肛門がテーマ。死ぬ怖さはもちろん、生きる怖さも味わえた。
生々しくて重たいのだけへど、そりゃそうだ、命なんだから。 自分の身体の内臓までに思いを馳せて、そして身体の摂理が時々鬱陶しかったのに、今では感謝している。
「私の盲端」…人工肛門つけたらこうなる、というマニュアルになりそうな内容。そして人の気持ちの揺れが淡々とつづられ、だからこそ直球で入ってくる 「塩の道」…東北の濃厚な訛りを文字起こししたらこうなるのか、文字起こしできるんだ、とそこが面白かった。見取り病院、治療など必要としない人々を前に虚しさすら感...続きを読むじなくなることはある意味、楽なのか。田舎の日常が描かれている
重たいけど重たいだけで片付けてはいけないような気がする。 想像以上に知らないことが多くて この世界観に圧倒されてしまった。
「植物少女」から「あなたの燃える左手で」を通り 「サンショウウオの四十九日」を読んで、ここまで辿り着いた。朝比奈秋から 逃がれることができない。すっかり どハマり中!ざらりとした手触り感が なんとも言えない読後感で クセになる(個人の見解ですが笑) 人工肛門と共に生きることの戸惑いと衝撃もそうだけど...続きを読む ヒトもまた 生々しい生物なんだなと 認識させられた。「塩の道」は読み始めは 方言についていけなくて(笑)半分過ぎたあたりから するすると わかってきた。それぞれの看取りは それぞれで 正解も不正解もない。 再読したら また 別の思いがでてきそう!
生々しさ。 人工肛門、匂いや音。普段の何気ない部分でも気にしてしまうものなのに、状況や環境が変わると過敏になるとほんとに思う。 全然知らない世界なのに、苦虫を噛み潰したような感情に襲われかねない。
やっぱり初期作品を読むといろいろなことが伝わってきて良い。自分のやりたいこととの接続もよくわかった。共感と対極の余白。
「私の妄端」は人工肛門となった女子大生の話。現役医師の書いた小説なので、機能とか構造が細かく描かれていた。「塩の道」も医師ならではの視点で終末医療が描かれていた。青森の漁村で、亡くなる直前まで自宅で過ごす風景。人が年老いて死んでいくことを当たり前に受け止める家族の逞しさ。かっこいいけど難しい。
私は潰瘍大腸炎になり、2回目の時人工肛門を付けていて、文章を読み進めるときすぐに便がたまり、すぐに公共のトイレ、オスメイト二駆け込み便を吐き出すことを思い出しました、私はたまたま人工肛門を閉じられてたので、又普通の生活をしていますが人工肛門をしている苦悩は、計り知れません、その便を吐き出すこととかの...続きを読むリアルさが、書かれていて、世の中の人達に人工肛門を付けて生活している人も、いることを伝えられるために書いたのか、書かれた方は医師とあったので、もしかしたら人工肛門の生活は、苦悩だと伝えたかったかもしれません後半は、老人達いつか死ぬ方を看取り死亡診断を書く医師の物語、何人も老人の死を見てきたので医師としての無感覚さが、記されています。私は文章が重く感じたので星は、5つではありません。
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